〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



腕輪を持つアマゾンと腕輪を持たぬアマゾン……腕輪を持たぬアマゾンは、青黒いアザが広がって、覚醒を果たす。その原因は……

では、本編へどうぞ


第二百五十二話 主犯と黒幕

数十分後、10人の元ストライカー達が、安里川親水庭園に到着した。

 

愛「皆、翔君をよろしくね。」

 

愛はそう言うと、安里駅に向かって歩いていく。

翔「済まねぇな、いきなり呼び出しちまって。」

幸子「平気です。」

小春「あの、それで…今からどこへ向かうのですか?」

小春の質問に、翔はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「諸悪の根元を…

 

…潰しに行く。

 

彼の言葉に、疑問を抱く元ストライカー達。

モルガナ「ここ、沖縄に突如出没した『アマゾン』のことですよね?」

モルガナの言葉に、翔はゆっくりと頷いた。

翔「この安里川で、時空管理局の元職員が2人現れた。んで、ソイツらがアマゾンになった訳だ……奴らと戦った際、1体のアマゾンが口にこの川の水を含んだ。それで……ソイツの首筋に青黒いアザが広がっていくのが見えたんだ。」

クモアマゾンとコウモリアマゾンが現れ、戦闘になった翔と愛。翔がコウモリアマゾンと戦った時、安里川に落ちたのだが……落ちた衝撃で発生した安里川の水滴が、コウモリアマゾンの口に入っていったのを、彼は見逃さなかった。そのコウモリアマゾンからは、青黒いアザのようなモノが広がっていったのだ。それを根拠に、アマゾン達が現れる原因は安里川にあると、翔は推測する。

 

翔「今から、『金城ダム』に向かうぞ…そこに、黒幕がいる可能性が(たけ)ぇ……」

 

翠「どうやって行くの?」

翔「徒歩だ。」

ミネルヴァ「ここから歩きで行くと…38分かぁ……」

翔「不満ではあるだろうが、確実にアマゾンを狩るためだ……」

翔の理由に、元ストライカー達は真剣な顔をする。そして…金城ダムに向かって、歩き始めた。

 

 

 

歩き始めて、10分経った頃……

 

雪枝「はぁ……はぁ……」

翔「…ん?」

雪枝は多量の汗をかいていた。

雪枝「あ、あの……私のことは、気にせず…先に、行ってください……」ハァ…ハァ……

雪枝はそう言うが……

 

翔「ちょっと寄り道する。全員、ここで待ってろ。」

 

翔はメンバー達を待機させ、どこかへ向かった。

あから「大丈夫かい、蒼井君?」

雪枝「は、はい……だ、大丈夫…です……」

夏の沖縄は、特に気温が高く……数分も歩けばすぐに大汗をかいてしまい、水分と塩分を奪われてしまう。

翔「おい、待たせたな。」

そこに、スポーツドリンクを持った翔がメンバー達の元に戻ってきた。

 

翔「雪枝、大丈夫か?」

 

雪枝にスポーツドリンクを渡しながら聞く翔。

雪枝「隊長さん…私のことは、良いのに……」

翔「バカ野郎、お前1人置いて行けるか。ほら、少しで良いからこれを飲め。」

雪枝「す、すみま……あ、いえ…ありがとうございます…」

雪枝は翔からスポーツドリンクを受け取り、ゆっくりと飲み始める。

翔「お前達の分もある。ほら…」

モニカ「あ、だったらお金返すよ?」

翔「大丈夫だ、貯金はたんまりあるから。遠慮すんなよ?」

マリ「ありがとね。」

あから「ねぇ、君の分は無いのかい?」

翔「ここにある…まぁ、お前達の分も含め、余分に買っといた。」ガサッ…

翔が持っていたのは、かなり大きめな鞄だった。

ほたる「隊長サン、その鞄は…?」

翔「ハンバーガーだが?」

それも、大量のハンバーガーだった。アマゾンである翔は、タンパク質を摂取する必要がある。敵アマゾンとの連戦を想定した彼は、スポーツドリンクと大量のハンバーガーを買いに行ったのだ…自分のためだけではなく、元ストライカー達が空腹になった時のことも、想定して……

幸子「そんなに食べるんですか?」

翔「俺1人じゃ食いきれねぇよ。言ったろ、お前達の分も含めてってな?」

幸子の言葉に、翔は苦笑いしながら言った。数十分の休憩を挟んだ後、再び歩き始めた翔と元ストライカー達。

 

小春「…あっ、あそこですね?」

翔「そうだ。」

 

金城ダムに到着した時、時刻は16:00になっていた。

翔「後、1時間で閉まっちまう…ここの職員に話を聞くぞ。」

翔を先頭に、メンバー達は職員の元に向かい、話を聞きに行く。

 

 

 

職員A「変わったこと、ですか?」

翔「あぁ、どんな些細なことでも良い…何かねぇか?」

職員B「うーん…あ、そうだ…」

職員Bは、翔達を呼ぶ。

職員B「これ、監視カメラの映像なんだけど…ちょっと見てくれないかな?」

職員Bに促され、監視カメラの映像を見る翔達。そこに映っていたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔達「「「っ!!?」」」

 

何と、『白河 昇』と『ティエラ』だった。更に、紫の短い髪型と眼鏡をかけた女性の姿が映っている。

モニカ「っ!!…コイツは…!」

その女を見たモニカは、青ざめた顔をしていた。

翔「モニカ、この女を知ってるのか?」

モニカ「名前は…『セレーネ』……アタシの元上司なんだけど…」

あから「けど、なんだい…?」

モニカ「…これ以上は、話したくない…!」

すると、モニカはその場でうずくまり…身体を震わせ、過呼吸を起こし始めた。

職員A「だ、大丈夫ですか!?」

翔「モニカ!!」

モニカ「はぁっ!ゴホッ、ゲホッ!!かはぁっ…!」

翔「ゆっくり深呼吸をしてみろ!ゆっくりで良い!」

翔は彼女の背中を擦りながら言う。

モニカ「はぁ……ふぅ……けほっ、けほっ…はぁ……た、隊長さん…アタシ……アタシ…!」

翔「大丈夫だ、俺らがついてる。」

翔のこの言葉に、漸く落ち着きを取り戻し始めるモニカ。

モニカ「…ご、ごめん皆…ビックリしたよね?」

マリ「大丈夫。」

あから「気にすることはないさ。」

他のメンバー達も、モニカを慰める。

翔「なぁ?さっきの監視カメラ、音声着きの映像はあるか?」

職員B「え、えぇ…ありますけど…?」

職員Bはモニカを気にしながら言う。

翔「なら、別室で見せてくれ。俺が確認する。」

職員B「は、はい!」

翔「あんたはコイツらを、どこか落ち着ける場所に待機させてくれ。」

職員A「分かりました!さぁ、皆様…こちらへどうぞ。」

翔は職員Bと閲覧室へ、元ストライカー達は職員Aに展示室へと案内された。

 

 

 

時刻は17:00……

 

翔「って、おい…もうここは閉める時間じゃ……」

職員B「お気になさらず…何だか、貴方達なら…この問題を解決してくださると思ったので。」

翔「…そうか。」

職員Bと少し話をした翔は、音声着きの映像を確認する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昇『ストライカー達を、助けてくださるんですか!?』

セレーネ『さっきも言っただろう?条件があるってなぁ…?』

昇『その、条件…とは……?』

セレーネ『決まってんだろ……』

昇『……。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖縄県(ココ)の奴らを全員……

 

 

アマゾンにするんだよ。

 

 

ティエラ『えっ!?お、沖縄の人達を、ですか…?』

セレーネ『そうだと言ってんだろうが。』

ティエラ『でも、何のために……』

セレーネ『…復讐だよ……アイツに対する、復讐だ!』

ティエラ『アイツ…?』

セレーネ『ティエラ、お前も知っているだろう?

 

 

…青空 翔だよ!!時空管理局を壊滅させた、青空 翔のことだよ!!』

ティエラ『っ!?』

昇『け、けど…彼は』

セレーネ『あ?白河 昇…お前、奴の肩を持つってのか?なら、この取引は無しにする。』

昇『ちょっと待ってください!!僕らは、どうすれば良いんですか?』

セレーネ『…コイツを、ここのダムに放り込め。』

 

セレーネが取り出したのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…な、何だよ…これ…!!」

 

1本の『腕』と思われる部位だった。

 

昇『そ、それは…?』

セレーネ『コイツは『溶源性細胞』が入ったアマゾンの腕だ。これをダムにぶち込めば良いんだよ。』

昇『…そうすれば、ストライカー達を助けてくださるんですよね?』

セレーネ『何回も言わせるな、分かったならさっさとやれ。』

昇は恐る恐る、腕を受け取り……

 

ブゥンッ!……ザパッ…

 

金城ダムに、その腕を投げ入れた。

セレーネ『フンッ、よくやった。』

昇『ストライカー達は、南城市にある『沖縄刑務所』にいます。』

セレーネ『…了解した。』

セレーネはそう言うと、立ち去っていった。昇とティエラも、その場から離れていった。

 

 

 

翔「……。」

翔(あの『セレーネ』って奴も、アマゾンである可能性があるな……まさか、白河とティエラが絡んでいたとはなぁ…)

今回の事件の主犯は『白河 昇』と『ティエラ』なのだが……黒幕は『セレーネ』と呼ばれる女性であることが判明した。

職員B「あ、あの…」

翔「…?」

職員Bは、何やら申し訳なさそうな顔をしている。

 

職員B「貴方は…『青空 翔』さん、ですよね…?」

翔「……。」

 

職員Bの問いかけに、一瞬黙った翔だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…そうだ!俺が青空 翔だ!」

 

翔は敵意を剥き出しにしながら答えた。すると、職員Bは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職員B「お願いします!沖縄の人達を、助けてください!!」ガバッ!

 

と、言い…彼に向かって土下座をした。突然土下座され、戸惑う翔。

職員B「貴方を見た時、私は…希望を持てました!東京では、国民的アイドル『Dolls』を助け…墨田区では未知の相手から東京を守った貴方なら、ここ…沖縄を救ってくれると感じました!!お願いします!お礼なら、何でもします!!ですから…沖縄を救ってください!!」

涙声になりながら、翔に懇願する職員B。

翔「…顔を上げろ。」

翔の言葉を聞いた職員Bは、ゆっくりと顔を上げ…翔を見上げる。

 

翔「あんたが土下座をしてまで懇願する必要はねぇ…元からそうするつもりだ。」

 

職員Bの懇願を聞くまでも無く、元からこの異変を解決するつもりだった翔。

職員B「あ、ありがとうございます…!」

翔「まだ礼を言うのは(はえ)ぇだろ?あんたの知恵も、貸してもらうぜ?」

職員B「勿論です!微力ではありますが、ご協力させていただきます!」

まず、翔は全ての監視カメラの映像をくまなくチェックし、腕が落ちた場所を計算し始める。職員Bも協力し、数十分後…

 

翔「…ここか。」

職員B「恐らくですが…」

 

腕が落ちている場所と思われる部分に、印をつける。

職員B「ですが、どうやって取りましょう……」

翔「水に潜るのは危険だ…釣り上げるか、ここの水を全て抜くかのどれかだろう……」

職員B「……!」

その時、職員Bがもう1つの手段を思い付いた。

 

職員B「では、遠隔操作可能なロボットで取るのはどうでしょうか?」

 

職員Bの言葉に、

翔「何か宛はあるのか?」

と、翔は聞く。

職員B「海上保安庁に交渉してみます。」

職員Bは電話を操作し、海上保安庁に交渉を試みる。

翔「……。」

翔(しかし、妙だな…映像は今から1ヶ月程前のモノだったな…なのに、何故アマゾン達は…そんなに湧いてないんだ?)

本来なら、この沖縄はアマゾンで溢れている筈……しかし、アマゾンの数が少ないことに、翔は疑問を抱いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……ふぅ。」

???(一体、どれだけのアマゾンを狩っただろうか……)

その頃、金城ダム付近では……アマゾンを狩り終えたと思われる男が、別のアマゾンを探していた。

???「しかし、俺もついてないな…時空管理局の連中に『アマゾン細胞』を打ち込まれる羽目になった……あろうことか、社員は皆殺しにされた……社員達の仇、絶対に取ってみせる…」

男の手には、翔と同じ形のドライバーが握られていた。彼もまた……時空管理局に敵対する者である。だが、翔達にとって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵か……

 

それとも…味方か……?




いかがでしたか?今回はここまでです。



今回のシーン…というか、腕輪の無いアマゾンが出現する原因は『仮面ライダーアマゾンズ season2』を参考に、というかほぼそのままにしました。

次回も、お楽しみに
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