〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



沖縄にアマゾンが現れる原因を作った犯人が分かった翔は、元ストライカー達と共に行動を起こす。

では、本編へどうぞ


第二百五十三話 捜索

映像を全て確認した翔は、職員Bにお礼を言い、元ストライカー達の元へ向かう。

 

 

 

コンコンッ…

 

ほたる『はい!』

翔「俺だ、入っても大丈夫か?」

ほたる『どうぞ!』

入室許可が出たことを確認した翔は、展示室に入った。

モニカ「あっ、隊長さん…」

翔「落ち着いたか?」

モニカ「うん。もう、大丈夫…」

翔「…そうか。」

モニカが落ち着いていることを確認した翔は、メンバー達に話をする。

 

翔「沖縄(ここ)にアマゾンが現れる原因を作ったのは……『白河 昇』と『ティエラ』であることが分かった。」

 

元ストライカー「「「えっ!?」」」

翔の言葉に、ビックリする元ストライカー達。

ほたる「白河隊長が…でも、どうして……?」

翔「あの野郎…ストライカー共を助けるため、とかほざいてやがった……」

あから「そ、そんな下らない理由で…アマゾンが……?」

翔「あぁ。アイツ、本当に狂ってやがる……!」

幸子「あ、あの…ティエラについては……」

翔「奴はただ、白河と同行していただけで何もしちゃいなかったが……」

翔はモニカの顔色をうかがう。モニカは翔の方を見て、真剣な顔で頷いてみせた。それを見た翔は、話を続ける。

 

翔「今回の事件の黒幕は、『セレーネ』と言う奴で間違い無さそうだ…恐らく、ティエラが呼んだんだろう。」

 

モニカ「セレーネも、時空管理局の職員だし…白河隊長はセレーネの存在を知らなかった。セレーネを知っているティエラなら、アイツを呼びそう……」

セレーネの存在は昇だけでなく、翔も知らなかった。翔が隊長に就任された時、『アマンド・フォーマルハウト』のメンバー達は既にストライカー達の仲間になっていた。

翔(セレーネがどんな奴かは知らねぇが…モニカが顔色を悪くする程だ……相当ヤバい奴であるかも知れねぇな。)

モニカ「…ねぇ、皆…ちょっとアタシの話、聞いてくれる?」

モニカの言葉に元ストライカー達と翔は彼女の方を見る。

モニカ「セレーネはさ……」

そして、彼女の口から…セレーネについて語られる。

 

セレーネ…彼女もティエラと同じ『時空管理官』であった。また、ティエラの同僚でもあり…かつては『アマンド・フォーマルハウト』の上司でもあった。穏やかなティエラとは反対に、セレーネは厳しい女教官そのもの……反抗的な部下に暴力を振るうこともあった。普段の指導では、体罰と言っても過言ではないやり方でアマンドのメンバー達を指導していた。モニカも度々暴力を振られたことがあった。その理由は……

 

セレーネ『お前の笑顔見てると、腹立つんだよ。』『失敗せずにこなしやがって…気持ち悪いんだよ。』

 

笑顔が腹立たしい…失敗せず、任務をこなすことが多いことが気持ち悪い…等と言った、理不尽なモノであった。だが、その頭脳は確かなもので、かつては敵だったモルガナの目的をほぼ全部推測していた。ある時、シャルロッテをかばうため、モルガナの転送攻撃により消滅したのだが……生存していることが分かり、当時の時空管理局は彼女の捜索を続けていたとのこと……

 

モニカ「アタシからは以上だよ…」

 

しかし…どうやって、この世界にやって来たのかは不明だが……

翔(多分、ジャドウが作った次元の穴を通って…この世界に来たんだろう……)

ジャドウ達が作った次元の穴を使って、この世界にやって来た…と、翔は推測した。

 

マリ「それで、アマゾンはどうやって生まれてんのか分かったの?」

翔「セレーネの奴が…溶源性細胞が入ったアマゾンの腕を白河に渡した。んで、白河がその腕をここのダムに放り込んだことで、溶源性細胞が水に溶け込んだ。それを口に含んだ奴が感染し、アマゾンが生まれている。あくまでも、俺の推測だが……」

翠「ちょっと待って、それだと…アマゾンって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…元は『人間』だったってこと?

 

翠がそう言うと…

 

翔「かも知れねぇな…」

 

…と、翔は口角を下げる。

翔「俺だって、元々人間だった…だが、時空管理局の身勝手な研究のために、アマゾンにされちまった……俺が葬ったアマゾンも、時空管理局の元職員だった。ソイツらも元は人間だ……」

小春「ですが、隊長さんは人々を守るために…アマゾンを倒したんですよね?怪物退治、ですよね…?」

翔「あぁ…俺がやったことは確かに怪物退治だ……だが、さっきも言ったように…アマゾンになった時空管理局の連中も、元は人間だ……形はどうであれ、俺がやったことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…『人殺し』だ…

 

アマゾンとなった時空管理局の元職員も…かつては、翔と同じ人間であった…だが、世間から信頼を失った彼らは…自分たちが生き残るために、自らアマゾンとなった。

 

翔(恐らく、タンパク質を求めて…人を襲っているだろう……)

 

アマゾンとは、タンパク質を求めて行動する人喰いの化け物だ。そんな化け物と戦う翔も、同じく人喰いのアマゾンだが…人間を喰ったことはない。人間を守るために、彼はアマゾンと戦う……だが、そのアマゾンも元は人間……つまり、翔がやっていることは『怪物退治』ではなく……

 

 

…紛れもなく『人殺し』であった。

 

 

翔「お前達にも、アマゾンと戦って貰うことになると思うが…奴らを殺す必要はねぇ。痛め付けるだけで良いんだ……最後は、俺が殺す。」

 

翔は険しい表情を見せながら、元ストライカー達に告げた。

翔(コイツらには、人を殺す罪を…背負って欲しくねぇ……やっと、報われたんだから…)

 

マリ「あんた…人を殺す罪を、私達には背負って欲しくないとか…考えてる?」

翔「…!!」

マリに聞かれ、驚く翔。

マリ「やっぱり…でもね、あんたは1人じゃないんだ。全部、背負わなくたって良い…あんたが罪を背負うなら、私達も一緒に背負うよ。私達…『仲間』でしょ?」

マリがそう言うと……

 

ほたる「そうですよ、隊長サン!」

雪枝「どうか、お1人で抱え込まないでください。」

モニカ「マリの言う通り、アタシ達は仲間なんだし…助け合って行こうよ♪」

幸子「微力ではありますが、私も協力します。」

あから「隊長殿と共に戦えるんだ、力も湧いてくるよ!」

 

翔と共にいる元ストライカー達は、翔に言葉をかける。

 

モルガナ「私のことも、好きに利用していただいて構いません。隊長さんには、こんな私でも…居場所があるんだと、教えていただきました。」

小春「私も、頑張っちゃいます!」

翠「わたしも、隊長ちゃんのとこに来てから…毎日が楽しいって思えるんだ。だから、わたしも一緒に戦うよ!!」

ミネルヴァ「私だって、翔と一緒にいたい!一緒に話をしたり、ご飯を食べたり、戦ったり…全てにおいて、翔と…皆と、一緒にいたい!」

 

新生元ストライカー達も、翔を信頼し…力になりたいと言う。

翔「……。」

元ストライカー達の言葉を聞いた翔は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「俺がこれから進む道は、過酷だ…お前達には、最後まで着いて来れる覚悟があるか?」

 

…と、元ストライカー達に問う。

 

元ストライカー「「「はいっ!!」」」

 

翔の問いに、迷うことなく返事をする元ストライカー達。

翔「…良い返事だ。お前達には、迷いがねぇようだな…よし……

 

 

 

俺に着いて来い!!

 

元ストライカー「「「了解!!」」」

 

翔と元ストライカー達は、アマゾン達から沖縄を守るべく…一致団結したのだった。

 

職員B「み、皆様!海上保安庁がこちらにお伺いしてくださります!あの腕を、取っていただけると…!」

翔「承知した、お前達…行くぞ!」

翔は元ストライカー達と共に、海上保安庁の者達を出迎えに行く。

 

 

 

金城ダムには、3人の海上保安庁の者達の姿があった。

保安官A「初めまして、海上保安官Aと申します!」

翔「青空 翔だ。いつから腕を取るんだ?」

保安官A「明日の朝に、開始する予定です。」

時刻は18:00…辺りも暗くなり、捜索が難しくなる時期である。

翔「分かった、俺達が周辺の見回りを行う。あんたらは、まず…ここの職員達と顔をあわせておけ。」

翔(少人数で来たか…まぁ、それが妥当だろう……)

翔は思った。あまり大人数で来ると、アマゾン達に感づかれる可能性が高い…そのため、海上保安官は少人数でやって来たのだと……

 

翔「11人か…今から3人チームを3つ、2人チームを1つ作る。」

 

そこで、3人3組、2人1組のチームを作ることにした。

 

 

チームA『マリ、雪枝、ほたる』

 

チームB『モニカ、あから、幸子』

 

チームC『小春、翠、ミネルヴァ』

 

チームD『モルガナ、翔』

 

 

チームに別れたメンバー達は、それぞれの場所に向かう。

翔「アマゾンが現れたら攻撃して構わない。それと、何かあったらすぐに連絡しろ。良いな?」

元ストライカー「「「了解!」」」

メンバー達は、アマゾンの捜索に向かう。ちなみに、モルガナと翔は…ダムの職員達と海上保安官がいるこの施設の護衛に当たった。

 

 

 

時刻は18:30……捜索開始から、20分が経過した。

 

チームA side……

 

ほたる「隊長サン、応答願います。」

翔『どうした?』

ほたる「この場所には、アマゾンはいないみたいです。」

翔『そうか。だが、どこかに隠れている可能性もある。細心の注意を払って捜索を続けてくれ。19:00頃にはこっちに戻って来い。』

ほたる「わかりました。」

新型パトリで翔と連絡を取ったほたるは、通信を切った。

ほたる「19:00まで、捜索を続けてくれとのことです。」

雪枝「わかりました。」

マリ「ほーい。」

チームAは引き続き、アマゾンの捜索に当たった。

 

チームA side OFF……

 

 

チームC side……

 

小春「隊長さん、聞こえますか?」

翔『あぁ、どうした?』

小春「捜索して15分が経過しましたが…私達の担当区域にも、アマゾンの姿が確認できません。」

翔『…そうか。』

小春「もう少し、捜索を続けてみます。」

翔『分かった、19:00頃にはこっちに戻って来い。』

小春「了解です。」

小春を中心とするチームCも、アマゾンの姿を確認できていないようだ。

翠「う~ん…アマゾン達は、この付近にいるのかなぁ?」

ミネルヴァ「うん…全然見つからないね。」

小春「でも、どこかに隠れているかも知れないから…気を付けて探そう。」

翠「OK!」

ミネルヴァ「そうだね。」

チームCも、引き続き捜索に当たる。

 

チームC side OFF……

 

 

チームB side……

 

幸子「…いませんね。」

あから「とりあえず、隊長殿に連絡してみるかい?」

モニカ「そうだね…まぁ、簡単には見つからないのかな…?」

あからを中心とするチームBも、未だにアマゾンの姿を発見できていなかった。

あから「隊長殿。」

翔『どうした?』

あから「ボク達の担当区域にも、アマゾンはいないみたいなんだ。」

翔『そっちもか…了解した。19:00頃には、一旦こっちに戻って来い。』

あから「了解。」

翔との話を終え、通信を切るあから。

あから「19:00には、引き上げよう。それまで、もう少し捜索を続けてみようか。」

モニカ「うん、わかった。」

幸子「わかりました。」

現在の時刻は18:50……もう、既に日は沈み…空には幾つもの星が輝いていた。懐中電灯の灯りを頼りに、アマゾンの捜索を進める3人だが…一向に見つかる気配がない。

 

ガサッ!

 

3人「「「ッ!?」」」

 

音が聞こえた方に、懐中電灯を向けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティエラ「…あ、み…皆さん…!」

 

そこには、ティエラの姿があった。

あから「…ティエラ!!」

構えを取るあからと幸子とモニカ。

 

ティエラ「皆さんまで…『ティエラ先生』と、呼んでくれないんですね……」

 

幸子「今更教師面しないで貰えますか?」

モニカ「アタシ達のSOSを無視して…更には、隊長さんからのSOSまでも無視して、自分だけ逃げたんだよね?そんな人を、先生って呼びたくないな……」

あからも幸子もモニカも……ティエラのことを先生と慕っておらず、寧ろ…敵として認識しているのだ。

ティエラ「皆さんがいるってことは…隊長さんがいるんですか?」

モニカ「知らないよ。ていうか、自分で探したら?」

ティエラの言葉に対し…冷たい言葉を放つモニカ。

 

ティエラ「貴女達も、邪魔をするんですね……?」

 

すると、ティエラは左腕に巻かれている腕輪『ネオアマゾンズレジスター』の嘴部分のスイッチを押す。その時、カラスの鳴き声のような音が辺りに響いたと思ったら…ティエラの目が、黄色く染まっていく。

 

ティエラ「…アマゾン。

 

次の瞬間、ティエラの身体が黄色と黒の炎に包まれた。炎が消えると、そこには……漆黒の身体が特徴のアマゾン『カラスアマゾン』の姿があった。

あから「皆、行こう!!」

あからの言葉に、メンバー達は新型パトリにメモカを挿入し、戦闘服に身を包んだ。

カラス「…!!」ザッ!

カラスアマゾンは地面を蹴り、3人の元へと走ってくる。

あから「やっ!」

あからが大斧を振るうと、カラスアマゾンはバク転で交わし、距離を取る。

幸子「せやっ!とうっ!」

一瞬の隙を見逃さなかった幸子は、肉弾戦で果敢に立ち向かうが……

 

ガッ!ガッ!

 

幸子「むっ!?」

カラスアマゾンは幸子の攻撃を全て受け止め、反撃してくる。幸子は後ろに飛び、カラスアマゾンと距離を取った。

モニカ「はっ!」パパパパッ!

モニカはリボルバーから弾丸を乱射する。

 

ザザザザザッ!

 

カラスアマゾンは走って、弾丸を交わす。そして、3人の周りをグルグルと回り始める。

あから「なんてすばしっこい奴だ…!」

幸子「結構、厄介ですね…」

モニカ「へぇ、中々やるじゃん…!」

3人はお互いの背中をくっつけ、カラスアマゾンを警戒する。

 

カラス「ッ!!」ザッ!

 

カラスアマゾンが地面から飛び上がり、3人の頭上に来たと同時に……

 

サササッ!

 

3人は離れ、距離を取る。

 

ズダァンッ!

 

カラスアマゾンは3人の脳天に拳をぶつけようとしたが、空振りに終わった。

カラス「…流石ですね、皆さん。」

上手く連携を取り合って戦うあから達を褒めるカラスアマゾン。あから、幸子、モニカはカラスアマゾンを囲む形で…周りをゆっくりと回って歩く。その時……

 

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……

 

どこからか、足音が聞こえてきた。それは、段々大きくなっていき…こちらに向かって来ていることが伺える。

 

ザッ…

 

そこにやって来たのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「アマゾンとストライカーが戦ってる…?奇妙だな……」

 

長い黒髪と、金色に染まった前髪……グレーの半袖Tシャツに、ダメージジーンズを身に付けた男だった。その男は、カラスアマゾンを見ると…見覚えのあるドライバーを取りだし、腹部に装着する。

 

3人「「「ッ!!?」」」

 

驚いて目を丸くするあから達を無視して、男はドライバーの左グリップを捻る。

 

 

《ALPHA》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…アマゾン。

 

《BLOOD・AND・WILD!!W・W・W・WILD!!》




いかがでしたか?今回はここまでです。



次回、新ライダーが登場します。

お楽しみに
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