〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
沖縄にアマゾンが現れる原因を作った犯人が分かった翔は、元ストライカー達と共に行動を起こす。
では、本編へどうぞ
映像を全て確認した翔は、職員Bにお礼を言い、元ストライカー達の元へ向かう。
コンコンッ…
ほたる『はい!』
翔「俺だ、入っても大丈夫か?」
ほたる『どうぞ!』
入室許可が出たことを確認した翔は、展示室に入った。
モニカ「あっ、隊長さん…」
翔「落ち着いたか?」
モニカ「うん。もう、大丈夫…」
翔「…そうか。」
モニカが落ち着いていることを確認した翔は、メンバー達に話をする。
翔「
元ストライカー「「「えっ!?」」」
翔の言葉に、ビックリする元ストライカー達。
ほたる「白河隊長が…でも、どうして……?」
翔「あの野郎…ストライカー共を助けるため、とかほざいてやがった……」
あから「そ、そんな下らない理由で…アマゾンが……?」
翔「あぁ。アイツ、本当に狂ってやがる……!」
幸子「あ、あの…ティエラについては……」
翔「奴はただ、白河と同行していただけで何もしちゃいなかったが……」
翔はモニカの顔色をうかがう。モニカは翔の方を見て、真剣な顔で頷いてみせた。それを見た翔は、話を続ける。
翔「今回の事件の黒幕は、『セレーネ』と言う奴で間違い無さそうだ…恐らく、ティエラが呼んだんだろう。」
モニカ「セレーネも、時空管理局の職員だし…白河隊長はセレーネの存在を知らなかった。セレーネを知っているティエラなら、アイツを呼びそう……」
セレーネの存在は昇だけでなく、翔も知らなかった。翔が隊長に就任された時、『アマンド・フォーマルハウト』のメンバー達は既にストライカー達の仲間になっていた。
翔(セレーネがどんな奴かは知らねぇが…モニカが顔色を悪くする程だ……相当ヤバい奴であるかも知れねぇな。)
モニカ「…ねぇ、皆…ちょっとアタシの話、聞いてくれる?」
モニカの言葉に元ストライカー達と翔は彼女の方を見る。
モニカ「セレーネはさ……」
そして、彼女の口から…セレーネについて語られる。
セレーネ…彼女もティエラと同じ『時空管理官』であった。また、ティエラの同僚でもあり…かつては『アマンド・フォーマルハウト』の上司でもあった。穏やかなティエラとは反対に、セレーネは厳しい女教官そのもの……反抗的な部下に暴力を振るうこともあった。普段の指導では、体罰と言っても過言ではないやり方でアマンドのメンバー達を指導していた。モニカも度々暴力を振られたことがあった。その理由は……
セレーネ『お前の笑顔見てると、腹立つんだよ。』『失敗せずにこなしやがって…気持ち悪いんだよ。』
笑顔が腹立たしい…失敗せず、任務をこなすことが多いことが気持ち悪い…等と言った、理不尽なモノであった。だが、その頭脳は確かなもので、かつては敵だったモルガナの目的をほぼ全部推測していた。ある時、シャルロッテをかばうため、モルガナの転送攻撃により消滅したのだが……生存していることが分かり、当時の時空管理局は彼女の捜索を続けていたとのこと……
モニカ「アタシからは以上だよ…」
しかし…どうやって、この世界にやって来たのかは不明だが……
翔(多分、ジャドウが作った次元の穴を通って…この世界に来たんだろう……)
ジャドウ達が作った次元の穴を使って、この世界にやって来た…と、翔は推測した。
マリ「それで、アマゾンはどうやって生まれてんのか分かったの?」
翔「セレーネの奴が…溶源性細胞が入ったアマゾンの腕を白河に渡した。んで、白河がその腕をここのダムに放り込んだことで、溶源性細胞が水に溶け込んだ。それを口に含んだ奴が感染し、アマゾンが生まれている。あくまでも、俺の推測だが……」
翠「ちょっと待って、それだと…アマゾンって……
…元は『人間』だったってこと?」
翠がそう言うと…
翔「かも知れねぇな…」
…と、翔は口角を下げる。
翔「俺だって、元々人間だった…だが、時空管理局の身勝手な研究のために、アマゾンにされちまった……俺が葬ったアマゾンも、時空管理局の元職員だった。ソイツらも元は人間だ……」
小春「ですが、隊長さんは人々を守るために…アマゾンを倒したんですよね?怪物退治、ですよね…?」
翔「あぁ…俺がやったことは確かに怪物退治だ……だが、さっきも言ったように…アマゾンになった時空管理局の連中も、元は人間だ……形はどうであれ、俺がやったことは……
…『人殺し』だ…」
アマゾンとなった時空管理局の元職員も…かつては、翔と同じ人間であった…だが、世間から信頼を失った彼らは…自分たちが生き残るために、自らアマゾンとなった。
翔(恐らく、タンパク質を求めて…人を襲っているだろう……)
アマゾンとは、タンパク質を求めて行動する人喰いの化け物だ。そんな化け物と戦う翔も、同じく人喰いのアマゾンだが…人間を喰ったことはない。人間を守るために、彼はアマゾンと戦う……だが、そのアマゾンも元は人間……つまり、翔がやっていることは『怪物退治』ではなく……
…紛れもなく『人殺し』であった。
翔「お前達にも、アマゾンと戦って貰うことになると思うが…奴らを殺す必要はねぇ。痛め付けるだけで良いんだ……最後は、俺が殺す。」
翔は険しい表情を見せながら、元ストライカー達に告げた。
翔(コイツらには、人を殺す罪を…背負って欲しくねぇ……やっと、報われたんだから…)
マリ「あんた…人を殺す罪を、私達には背負って欲しくないとか…考えてる?」
翔「…!!」
マリに聞かれ、驚く翔。
マリ「やっぱり…でもね、あんたは1人じゃないんだ。全部、背負わなくたって良い…あんたが罪を背負うなら、私達も一緒に背負うよ。私達…『仲間』でしょ?」
マリがそう言うと……
ほたる「そうですよ、隊長サン!」
雪枝「どうか、お1人で抱え込まないでください。」
モニカ「マリの言う通り、アタシ達は仲間なんだし…助け合って行こうよ♪」
幸子「微力ではありますが、私も協力します。」
あから「隊長殿と共に戦えるんだ、力も湧いてくるよ!」
翔と共にいる元ストライカー達は、翔に言葉をかける。
モルガナ「私のことも、好きに利用していただいて構いません。隊長さんには、こんな私でも…居場所があるんだと、教えていただきました。」
小春「私も、頑張っちゃいます!」
翠「わたしも、隊長ちゃんのとこに来てから…毎日が楽しいって思えるんだ。だから、わたしも一緒に戦うよ!!」
ミネルヴァ「私だって、翔と一緒にいたい!一緒に話をしたり、ご飯を食べたり、戦ったり…全てにおいて、翔と…皆と、一緒にいたい!」
新生元ストライカー達も、翔を信頼し…力になりたいと言う。
翔「……。」
元ストライカー達の言葉を聞いた翔は……
翔「俺がこれから進む道は、過酷だ…お前達には、最後まで着いて来れる覚悟があるか?」
…と、元ストライカー達に問う。
元ストライカー「「「はいっ!!」」」
翔の問いに、迷うことなく返事をする元ストライカー達。
翔「…良い返事だ。お前達には、迷いがねぇようだな…よし……
…俺に着いて来い!!」
元ストライカー「「「了解!!」」」
翔と元ストライカー達は、アマゾン達から沖縄を守るべく…一致団結したのだった。
職員B「み、皆様!海上保安庁がこちらにお伺いしてくださります!あの腕を、取っていただけると…!」
翔「承知した、お前達…行くぞ!」
翔は元ストライカー達と共に、海上保安庁の者達を出迎えに行く。
金城ダムには、3人の海上保安庁の者達の姿があった。
保安官A「初めまして、海上保安官Aと申します!」
翔「青空 翔だ。いつから腕を取るんだ?」
保安官A「明日の朝に、開始する予定です。」
時刻は18:00…辺りも暗くなり、捜索が難しくなる時期である。
翔「分かった、俺達が周辺の見回りを行う。あんたらは、まず…ここの職員達と顔をあわせておけ。」
翔(少人数で来たか…まぁ、それが妥当だろう……)
翔は思った。あまり大人数で来ると、アマゾン達に感づかれる可能性が高い…そのため、海上保安官は少人数でやって来たのだと……
翔「11人か…今から3人チームを3つ、2人チームを1つ作る。」
そこで、3人3組、2人1組のチームを作ることにした。
チームA『マリ、雪枝、ほたる』
チームB『モニカ、あから、幸子』
チームC『小春、翠、ミネルヴァ』
チームD『モルガナ、翔』
チームに別れたメンバー達は、それぞれの場所に向かう。
翔「アマゾンが現れたら攻撃して構わない。それと、何かあったらすぐに連絡しろ。良いな?」
元ストライカー「「「了解!」」」
メンバー達は、アマゾンの捜索に向かう。ちなみに、モルガナと翔は…ダムの職員達と海上保安官がいるこの施設の護衛に当たった。
時刻は18:30……捜索開始から、20分が経過した。
チームA side……
ほたる「隊長サン、応答願います。」
翔『どうした?』
ほたる「この場所には、アマゾンはいないみたいです。」
翔『そうか。だが、どこかに隠れている可能性もある。細心の注意を払って捜索を続けてくれ。19:00頃にはこっちに戻って来い。』
ほたる「わかりました。」
新型パトリで翔と連絡を取ったほたるは、通信を切った。
ほたる「19:00まで、捜索を続けてくれとのことです。」
雪枝「わかりました。」
マリ「ほーい。」
チームAは引き続き、アマゾンの捜索に当たった。
チームA side OFF……
チームC side……
小春「隊長さん、聞こえますか?」
翔『あぁ、どうした?』
小春「捜索して15分が経過しましたが…私達の担当区域にも、アマゾンの姿が確認できません。」
翔『…そうか。』
小春「もう少し、捜索を続けてみます。」
翔『分かった、19:00頃にはこっちに戻って来い。』
小春「了解です。」
小春を中心とするチームCも、アマゾンの姿を確認できていないようだ。
翠「う~ん…アマゾン達は、この付近にいるのかなぁ?」
ミネルヴァ「うん…全然見つからないね。」
小春「でも、どこかに隠れているかも知れないから…気を付けて探そう。」
翠「OK!」
ミネルヴァ「そうだね。」
チームCも、引き続き捜索に当たる。
チームC side OFF……
チームB side……
幸子「…いませんね。」
あから「とりあえず、隊長殿に連絡してみるかい?」
モニカ「そうだね…まぁ、簡単には見つからないのかな…?」
あからを中心とするチームBも、未だにアマゾンの姿を発見できていなかった。
あから「隊長殿。」
翔『どうした?』
あから「ボク達の担当区域にも、アマゾンはいないみたいなんだ。」
翔『そっちもか…了解した。19:00頃には、一旦こっちに戻って来い。』
あから「了解。」
翔との話を終え、通信を切るあから。
あから「19:00には、引き上げよう。それまで、もう少し捜索を続けてみようか。」
モニカ「うん、わかった。」
幸子「わかりました。」
現在の時刻は18:50……もう、既に日は沈み…空には幾つもの星が輝いていた。懐中電灯の灯りを頼りに、アマゾンの捜索を進める3人だが…一向に見つかる気配がない。
ガサッ!
3人「「「ッ!?」」」
音が聞こえた方に、懐中電灯を向けると……
ティエラ「…あ、み…皆さん…!」
そこには、ティエラの姿があった。
あから「…ティエラ!!」
構えを取るあからと幸子とモニカ。
ティエラ「皆さんまで…『ティエラ先生』と、呼んでくれないんですね……」
幸子「今更教師面しないで貰えますか?」
モニカ「アタシ達のSOSを無視して…更には、隊長さんからのSOSまでも無視して、自分だけ逃げたんだよね?そんな人を、先生って呼びたくないな……」
あからも幸子もモニカも……ティエラのことを先生と慕っておらず、寧ろ…敵として認識しているのだ。
ティエラ「皆さんがいるってことは…隊長さんがいるんですか?」
モニカ「知らないよ。ていうか、自分で探したら?」
ティエラの言葉に対し…冷たい言葉を放つモニカ。
ティエラ「貴女達も、邪魔をするんですね……?」
すると、ティエラは左腕に巻かれている腕輪『ネオアマゾンズレジスター』の嘴部分のスイッチを押す。その時、カラスの鳴き声のような音が辺りに響いたと思ったら…ティエラの目が、黄色く染まっていく。
ティエラ「…アマゾン。」
次の瞬間、ティエラの身体が黄色と黒の炎に包まれた。炎が消えると、そこには……漆黒の身体が特徴のアマゾン『カラスアマゾン』の姿があった。
あから「皆、行こう!!」
あからの言葉に、メンバー達は新型パトリにメモカを挿入し、戦闘服に身を包んだ。
カラス「…!!」ザッ!
カラスアマゾンは地面を蹴り、3人の元へと走ってくる。
あから「やっ!」
あからが大斧を振るうと、カラスアマゾンはバク転で交わし、距離を取る。
幸子「せやっ!とうっ!」
一瞬の隙を見逃さなかった幸子は、肉弾戦で果敢に立ち向かうが……
ガッ!ガッ!
幸子「むっ!?」
カラスアマゾンは幸子の攻撃を全て受け止め、反撃してくる。幸子は後ろに飛び、カラスアマゾンと距離を取った。
モニカ「はっ!」パパパパッ!
モニカはリボルバーから弾丸を乱射する。
ザザザザザッ!
カラスアマゾンは走って、弾丸を交わす。そして、3人の周りをグルグルと回り始める。
あから「なんてすばしっこい奴だ…!」
幸子「結構、厄介ですね…」
モニカ「へぇ、中々やるじゃん…!」
3人はお互いの背中をくっつけ、カラスアマゾンを警戒する。
カラス「ッ!!」ザッ!
カラスアマゾンが地面から飛び上がり、3人の頭上に来たと同時に……
サササッ!
3人は離れ、距離を取る。
ズダァンッ!
カラスアマゾンは3人の脳天に拳をぶつけようとしたが、空振りに終わった。
カラス「…流石ですね、皆さん。」
上手く連携を取り合って戦うあから達を褒めるカラスアマゾン。あから、幸子、モニカはカラスアマゾンを囲む形で…周りをゆっくりと回って歩く。その時……
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……
どこからか、足音が聞こえてきた。それは、段々大きくなっていき…こちらに向かって来ていることが伺える。
ザッ…
そこにやって来たのは……
???「アマゾンとストライカーが戦ってる…?奇妙だな……」
長い黒髪と、金色に染まった前髪……グレーの半袖Tシャツに、ダメージジーンズを身に付けた男だった。その男は、カラスアマゾンを見ると…見覚えのあるドライバーを取りだし、腹部に装着する。
3人「「「ッ!!?」」」
驚いて目を丸くするあから達を無視して、男はドライバーの左グリップを捻る。
《ALPHA》
???「…アマゾン。」
《BLOOD・AND・WILD!!W・W・W・WILD!!》
いかがでしたか?今回はここまでです。
次回、新ライダーが登場します。
お楽しみに