〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



昨日で、『仮面ライダーセイバー』が最終回を迎えましたね。ここまで来ると、あっという間に感じるのは何故でしょうか?まぁいいや……

謎のアマゾンに変身する男の正体が、ここで明らかに…!?

では、本編へどうぞ


第二百五十五話 3年ぶりの再会

モルガナ「隊長さん、モシュネさんから報告です。」

翔「…何だ?」

モルガナはモシュネから送られてきたデータを翔に見せながら言う。

 

モルガナ「アマゾンの発生源は、このダムで間違いないようです。ただ…時空管理局が拠点としている廃ビルは、まだ発見できていないようです。」

 

翔「そうか。まぁ、時間はたんまりあるんだ…ゆっくり探せばいい。」

モルガナの報告を聞いた翔は、あから達の帰りを待っていた。

小春「あからさん達、遅いですね…」

ほたる「アマゾンとの戦闘があったと聞きましたが…」

翔「とはいえど、相手はティエラだ…盲目じゃねぇアイツは、それほどの脅威じゃあねぇよ。」

ミネルヴァ「えっ、ティエラって奴…最初は盲目だったの?」

翔「あぁ…俺の血を口に含んだ時、何故か盲目じゃなくなったがな…」

翔の話を聞いたミネルヴァは、「えぇっ!?」と驚いた。

 

「隊長さ~ん!」

 

声が聞こえた方に視線を向けると…モニカを先頭に、チームBのメンバー達が戻ってきた。

翔「全員、無事か?」

幸子「はい、ケガもありません。」

あから「あぁ!ほら、この通り!!」ビシッ!

幸子は笑顔を見せ、あからはポーズを取ってみせた。

翔「…良かった。さ、お前達…今日はゆっくり休め。」

モルガナ「こちらの宿直施設を、ダムの職員方が貸してくださいました。私が案内します。」

モルガナは戻ってきたメンバー達を、宿泊施設へと案内する。

モニカ「あっ、そうだ。」

モニカは翔の元にやって来ると、こう言った。

 

モニカ「お客さんが来てるよ。」

 

それだけ言うと、モニカはメンバー達の所へ戻っていった。

翔「……。」

翔(客、か……どうやら、人間では無さそうだ…)

翔が神経を集中し、アマゾンを探すと……近くに、アマゾンの気配があることが分かった。そして、近くの森の方へと、向きを変える。

 

翔「そこ…いい加減、出てきたらどうだ?隠れたって無駄だ。お前の気配なんて、手に取るように分かるんだよ。」

 

決して視線をそらすことなく、その場からも動かない翔。少しして……

 

 

ガサッ……

 

 

森の方から音が聞こえ、何かがこちらにやって来る。そして、翔の前に姿を現したのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……!」

 

あから達が遭遇した…長い黒髪と、金色に染まった前髪、グレーの半袖Tシャツに、ダメージジーンズを身に付けたあの男だ。

???「…お、お前……」

男は翔を見ると、目を丸くして驚いていた。

翔「…?」

次に男は、こう言った。

???「…もしかして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…青空…なのか?

 

男がそう言った次の瞬間、

 

翔「…ッ!?」

 

突如として頭を抱え、苦しそうに呻く翔。

翔(何だよ、これ…この男は、一体……ッ!?)

この時、彼の脳裏に…何かが浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日からよろしくな、青空君。』

 

『君、よく働くねぇ~。その姿勢、高く評価するよ♪』

 

『青空、今日は俺の奢りだ。ほら、ここの焼き鳥…結構美味いんだよ~ハッハッハッハッハ!』

 

 

 

翔「ッ!!」

???「お、おい…大丈夫か?」

男が翔に近付こうとすると、

 

バッ!

 

翔はその男に『待て』と合図した。

???「おっと……」

翔の合図を見て、その場に足を止める男。

翔「……。」

翔は男をじっと見ると……

 

翔「…あんた…まさか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大助(だいすけ)さん、なのか…?

 

???「…えっ?」

 

翔「もう1度聞く……あんたは…

 

高山(たかやま) 大助(だいすけ)さんか?」

 

翔は男をじっと見ながら、問い掛ける。彼の問い掛けに対して、男はニコッと笑う。

 

 

 

大助「あぁ…そうだよ、『高山 大助』だよ!久しぶりだな、青空!!」

 

『高山 大助』……かつては、引っ越し会社の社長をつとめており、翔がストライカー達から逃げている時…最後まで彼を匿い、ストライカー達や時空管理局から守り抜いた人物なのだ。それだけではなく……翔の心身状況等も理解し、彼が働きやすい環境を整える等、様々な面で配慮したり…また、彼を実の息子のように可愛がっていた。

 

翔「ッ!!」ガバッ!

翔は大助に抱き付くと、声を上げて泣いた。

大助「青空…お前、でっかくなったじゃねぇか、なぁ…!」

大助はそんな彼を受け止め、頭を撫でた。青空 翔と高山 大助……彼らはこの世界にて、約3年ぶりの再会を果たしたのであった。

 

 

 

それから数分後……

 

泣き止んだ翔を、大助は少しからかっていた。

大助「何だよ~折角再会したんだ。泣いたって良いじゃねぇか。」

翔「うるせぇよ…」

翔は大助に顔を見せず、そっぽを向いていた。

翔「…そ、それより…」

翔は大助に質問する。

 

翔「大助さん…あんた、何でそのドライバーを持ってんだ?」

大助「…あぁ…コレね。」カチャッ…

 

大助が持っている『アマゾンズドライバー』は、翔のドライバーと形はほぼ同じなのだが…傷だらけになっている。それに…タレ目型のコンドラーコアが、緑色である。

大助「俺さ……」

大助は翔に語る。

 

その日は、大助も社員達も…いつも通り仕事をしていた。そこに、1台…2台と、ワゴン車が到着したと思ったら、そこから兵隊と思わしき人々が降りてきた。

兵隊?A「おい、ここに『高山 大助』と言う奴はいるか?」

社員1「な、何だよ…あんた達は!?」

兵隊?A「どうなんだ、答えろ!!」

社員1「は、はぁっ!?」

社員達は兵隊達を怪しいと思い始める。だが、次の瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドパパパパパパパーー!!

 

社員「がぁっ!?」「ぐあぁぁ…!」「きゃあっ!!」

 

1人の兵隊がライフルを乱射し、次々と社員達を撃ち殺して行く。他の兵隊達もライフルから弾丸を乱射し、社員達を射殺していく。それだけじゃなく、併設されている保育施設の先生、子どもまでも射殺した。

 

大助「ん!?」

 

異変を感じた大助は、慌てて様子を見に行くと……

 

大助「…ッ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、社員達の…保育施設の先生、子ども達の死体が転がり、辺りは血溜まりが海のように広がり、壁には飛び散った血が付着している……更に…ハチのようや姿をした怪物…カニの姿をした怪物等々、様々な生き物の姿をした怪物達が、それらの死体を貪っていた。それはまさしく、地獄と化した世界へと、変わり果てたのであった。

 

兵隊?B「お前が…高山 大助だな?」

 

兵隊の問い掛けに、大助は答えることなく……ただ、呆然と立ち尽くしていた。

兵隊?B「…ちっ…おい、コイツを連れてけ。」

そして、他の兵隊達に無理矢理ワゴン車に乗せられ…どこかへ連れていかれた。

 

 

 

大助「ッ!?」ハッ!?

 

気が付くと、何やら手術台と思わしき場所に仰向けの状態で寝かされ、手足を拘束されていた。

局員1「気が付いたか?」

そんな彼の顔を、時空管理局の職員が除く。

大助「おい!ここはどこだ!?」

大助が怒鳴ると、時空管理局員はため息をつく。

 

局員1「ここは『時空管理局 大本営』だ…高山 大助、貴様は青空 翔の逃亡を手助けした。よって、貴様を処刑する。」

 

大助「は?処刑って…お前、何言ってんだ……?」

混乱する大助だが、局員はお構い無しに続ける。

局員1「やはり、処刑は辞めだ……貴様には、我々の兵器となってもらおう。この『アマゾン細胞 α(アルファ)タイプ』を、お前に移植する。言っておくが、お前に拒否権は無い。」

局員はそう言うと、アマゾン細胞が入った注射器を…大助の腕に近付ける。

大助「おい、やめろ…やめろ!!やめっ!?」

次の瞬間、大助の腕に…凄まじい激痛が走り、彼は凄まじい断末魔を上げ、意識を手放した。

 

 

 

彼が覚えているのは、ここまでであった。気が付いた時には、神話に出てくるような神殿が辺りにあり、光に包まれた世界にいた。そこで、『アフロディーテ』と名乗る女神によって、この【プロジェクト東京ドールズ】の世界に転生させられた。そこで降り立った地が、ここ『沖縄県』……彼は『仮面ライダーアマゾン アルファ』として、時空管理局の元職員達とアマゾン達から沖縄を守ることを決意し、2年もの間…アマゾン達と戦い続けていたのだ。

 

 

 

翔「…そんな、ことが……」

大助「…まぁな……」

大助はそう言うと、バッグからコンビニのビニール袋を取りだし、そこからお菓子の袋を取りだし、開ける。

 

サクッ…

 

大助が取り出したのは『ビスケット』であった。

大助「青空、お前も食うか?」

翔「…良いのか?」

大助「フッ、遠慮すんなよ。」

翔「……ん。」スッ…

翔はハンバーガーを大助に渡す。

翔「…お礼だ。」

大助「おいおい、こんなでっけぇの貰って良いのか?…ハッハァ、なら…ほれ。」カラカラッ…

大助の翔の右手に、ビスケットを10枚置いた。

翔「…フッ、ククククッ…」

大助「…フフフッ。」

 

2人「「フッハッハッハッハッハッハッハ!」」

 

久しぶりにやり取りをした翔と大助は顔を見合わせるの……思わず声を出して笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミネルヴァ「翔、遅いなぁ~…」

翠「ホントだね…もう、夜の10時だよ?」

宿直部屋で休む元ストライカー達は、中々戻ってこない翔を心配し始める。

翠「わたし、ちょっち見てくるよ。」

マリ「待ちな、私も行くから。」

翠とマリが、翔の様子を見に行った。

 

翠「おっ、いたいた。おーい隊長ちゃ」

マリ「……。」スッ…

 

翠が翔を呼ぼうとした時、マリが翠の肩に手を置き、首を横に振った。

翠「えっ、呼ばなくて良いの?」

マリ「良いんだよ、隊長の表情を見てごらん?」

マリの言葉を聞いた翠は、翔の表情を見る。大助と談笑する翔の表情は……子どものように、楽しそうな顔をしていた。

翠(隊長ちゃんと話をしている男の人…もしかしたら、隊長ちゃんの恩人か何かなのかもしれないね。)

翠「ねぇ、マリっち…深雪先生達にはここで泊まることって伝えた?」

マリ「とっくのとうに伝えた。あっちもOKしてくれたし…心配無いよ。」

大助と楽しそうに話す翔を、マリは優しく見守っていた。声を出して笑い合う翔と大助を、月が照らしていた。




いかがでしたか?今回はここまでです。



『高山 大助』…モチーフは『仮面ライダーアマゾンズ』に登場する『鷹山 仁』。というか、見た目はほぼ…仁さんです。

イメージCV…『谷口 賢志』さん

次回も、お楽しみに
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