〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
昨日で、『仮面ライダーセイバー』が最終回を迎えましたね。ここまで来ると、あっという間に感じるのは何故でしょうか?まぁいいや……
謎のアマゾンに変身する男の正体が、ここで明らかに…!?
では、本編へどうぞ
モルガナ「隊長さん、モシュネさんから報告です。」
翔「…何だ?」
モルガナはモシュネから送られてきたデータを翔に見せながら言う。
モルガナ「アマゾンの発生源は、このダムで間違いないようです。ただ…時空管理局が拠点としている廃ビルは、まだ発見できていないようです。」
翔「そうか。まぁ、時間はたんまりあるんだ…ゆっくり探せばいい。」
モルガナの報告を聞いた翔は、あから達の帰りを待っていた。
小春「あからさん達、遅いですね…」
ほたる「アマゾンとの戦闘があったと聞きましたが…」
翔「とはいえど、相手はティエラだ…盲目じゃねぇアイツは、それほどの脅威じゃあねぇよ。」
ミネルヴァ「えっ、ティエラって奴…最初は盲目だったの?」
翔「あぁ…俺の血を口に含んだ時、何故か盲目じゃなくなったがな…」
翔の話を聞いたミネルヴァは、「えぇっ!?」と驚いた。
「隊長さ~ん!」
声が聞こえた方に視線を向けると…モニカを先頭に、チームBのメンバー達が戻ってきた。
翔「全員、無事か?」
幸子「はい、ケガもありません。」
あから「あぁ!ほら、この通り!!」ビシッ!
幸子は笑顔を見せ、あからはポーズを取ってみせた。
翔「…良かった。さ、お前達…今日はゆっくり休め。」
モルガナ「こちらの宿直施設を、ダムの職員方が貸してくださいました。私が案内します。」
モルガナは戻ってきたメンバー達を、宿泊施設へと案内する。
モニカ「あっ、そうだ。」
モニカは翔の元にやって来ると、こう言った。
モニカ「お客さんが来てるよ。」
それだけ言うと、モニカはメンバー達の所へ戻っていった。
翔「……。」
翔(客、か……どうやら、人間では無さそうだ…)
翔が神経を集中し、アマゾンを探すと……近くに、アマゾンの気配があることが分かった。そして、近くの森の方へと、向きを変える。
翔「そこ…いい加減、出てきたらどうだ?隠れたって無駄だ。お前の気配なんて、手に取るように分かるんだよ。」
決して視線をそらすことなく、その場からも動かない翔。少しして……
ガサッ……
森の方から音が聞こえ、何かがこちらにやって来る。そして、翔の前に姿を現したのは……
???「……!」
あから達が遭遇した…長い黒髪と、金色に染まった前髪、グレーの半袖Tシャツに、ダメージジーンズを身に付けたあの男だ。
???「…お、お前……」
男は翔を見ると、目を丸くして驚いていた。
翔「…?」
次に男は、こう言った。
???「…もしかして……
…青空…なのか?」
男がそう言った次の瞬間、
翔「…ッ!?」
突如として頭を抱え、苦しそうに呻く翔。
翔(何だよ、これ…この男は、一体……ッ!?)
この時、彼の脳裏に…何かが浮かび上がった。
『今日からよろしくな、青空君。』
『君、よく働くねぇ~。その姿勢、高く評価するよ♪』
『青空、今日は俺の奢りだ。ほら、ここの焼き鳥…結構美味いんだよ~ハッハッハッハッハ!』
翔「ッ!!」
???「お、おい…大丈夫か?」
男が翔に近付こうとすると、
バッ!
翔はその男に『待て』と合図した。
???「おっと……」
翔の合図を見て、その場に足を止める男。
翔「……。」
翔は男をじっと見ると……
翔「…あんた…まさか……
…
???「…えっ?」
翔「もう1度聞く……あんたは…
『
翔は男をじっと見ながら、問い掛ける。彼の問い掛けに対して、男はニコッと笑う。
大助「あぁ…そうだよ、『高山 大助』だよ!久しぶりだな、青空!!」
『高山 大助』……かつては、引っ越し会社の社長をつとめており、翔がストライカー達から逃げている時…最後まで彼を匿い、ストライカー達や時空管理局から守り抜いた人物なのだ。それだけではなく……翔の心身状況等も理解し、彼が働きやすい環境を整える等、様々な面で配慮したり…また、彼を実の息子のように可愛がっていた。
翔「ッ!!」ガバッ!
翔は大助に抱き付くと、声を上げて泣いた。
大助「青空…お前、でっかくなったじゃねぇか、なぁ…!」
大助はそんな彼を受け止め、頭を撫でた。青空 翔と高山 大助……彼らはこの世界にて、約3年ぶりの再会を果たしたのであった。
それから数分後……
泣き止んだ翔を、大助は少しからかっていた。
大助「何だよ~折角再会したんだ。泣いたって良いじゃねぇか。」
翔「うるせぇよ…」
翔は大助に顔を見せず、そっぽを向いていた。
翔「…そ、それより…」
翔は大助に質問する。
翔「大助さん…あんた、何でそのドライバーを持ってんだ?」
大助「…あぁ…コレね。」カチャッ…
大助が持っている『アマゾンズドライバー』は、翔のドライバーと形はほぼ同じなのだが…傷だらけになっている。それに…タレ目型のコンドラーコアが、緑色である。
大助「俺さ……」
大助は翔に語る。
その日は、大助も社員達も…いつも通り仕事をしていた。そこに、1台…2台と、ワゴン車が到着したと思ったら、そこから兵隊と思わしき人々が降りてきた。
兵隊?A「おい、ここに『高山 大助』と言う奴はいるか?」
社員1「な、何だよ…あんた達は!?」
兵隊?A「どうなんだ、答えろ!!」
社員1「は、はぁっ!?」
社員達は兵隊達を怪しいと思い始める。だが、次の瞬間……
ドパパパパパパパーー!!
社員「がぁっ!?」「ぐあぁぁ…!」「きゃあっ!!」
1人の兵隊がライフルを乱射し、次々と社員達を撃ち殺して行く。他の兵隊達もライフルから弾丸を乱射し、社員達を射殺していく。それだけじゃなく、併設されている保育施設の先生、子どもまでも射殺した。
大助「ん!?」
異変を感じた大助は、慌てて様子を見に行くと……
大助「…ッ!!?」
そこには、社員達の…保育施設の先生、子ども達の死体が転がり、辺りは血溜まりが海のように広がり、壁には飛び散った血が付着している……更に…ハチのようや姿をした怪物…カニの姿をした怪物等々、様々な生き物の姿をした怪物達が、それらの死体を貪っていた。それはまさしく、地獄と化した世界へと、変わり果てたのであった。
兵隊?B「お前が…高山 大助だな?」
兵隊の問い掛けに、大助は答えることなく……ただ、呆然と立ち尽くしていた。
兵隊?B「…ちっ…おい、コイツを連れてけ。」
そして、他の兵隊達に無理矢理ワゴン車に乗せられ…どこかへ連れていかれた。
大助「ッ!?」ハッ!?
気が付くと、何やら手術台と思わしき場所に仰向けの状態で寝かされ、手足を拘束されていた。
局員1「気が付いたか?」
そんな彼の顔を、時空管理局の職員が除く。
大助「おい!ここはどこだ!?」
大助が怒鳴ると、時空管理局員はため息をつく。
局員1「ここは『時空管理局 大本営』だ…高山 大助、貴様は青空 翔の逃亡を手助けした。よって、貴様を処刑する。」
大助「は?処刑って…お前、何言ってんだ……?」
混乱する大助だが、局員はお構い無しに続ける。
局員1「やはり、処刑は辞めだ……貴様には、我々の兵器となってもらおう。この『アマゾン細胞
局員はそう言うと、アマゾン細胞が入った注射器を…大助の腕に近付ける。
大助「おい、やめろ…やめろ!!やめっ!?」
次の瞬間、大助の腕に…凄まじい激痛が走り、彼は凄まじい断末魔を上げ、意識を手放した。
彼が覚えているのは、ここまでであった。気が付いた時には、神話に出てくるような神殿が辺りにあり、光に包まれた世界にいた。そこで、『アフロディーテ』と名乗る女神によって、この【プロジェクト東京ドールズ】の世界に転生させられた。そこで降り立った地が、ここ『沖縄県』……彼は『仮面ライダーアマゾン アルファ』として、時空管理局の元職員達とアマゾン達から沖縄を守ることを決意し、2年もの間…アマゾン達と戦い続けていたのだ。
翔「…そんな、ことが……」
大助「…まぁな……」
大助はそう言うと、バッグからコンビニのビニール袋を取りだし、そこからお菓子の袋を取りだし、開ける。
サクッ…
大助が取り出したのは『ビスケット』であった。
大助「青空、お前も食うか?」
翔「…良いのか?」
大助「フッ、遠慮すんなよ。」
翔「……ん。」スッ…
翔はハンバーガーを大助に渡す。
翔「…お礼だ。」
大助「おいおい、こんなでっけぇの貰って良いのか?…ハッハァ、なら…ほれ。」カラカラッ…
大助の翔の右手に、ビスケットを10枚置いた。
翔「…フッ、ククククッ…」
大助「…フフフッ。」
2人「「フッハッハッハッハッハッハッハ!」」
久しぶりにやり取りをした翔と大助は顔を見合わせるの……思わず声を出して笑った。
ミネルヴァ「翔、遅いなぁ~…」
翠「ホントだね…もう、夜の10時だよ?」
宿直部屋で休む元ストライカー達は、中々戻ってこない翔を心配し始める。
翠「わたし、ちょっち見てくるよ。」
マリ「待ちな、私も行くから。」
翠とマリが、翔の様子を見に行った。
翠「おっ、いたいた。おーい隊長ちゃ」
マリ「……。」スッ…
翠が翔を呼ぼうとした時、マリが翠の肩に手を置き、首を横に振った。
翠「えっ、呼ばなくて良いの?」
マリ「良いんだよ、隊長の表情を見てごらん?」
マリの言葉を聞いた翠は、翔の表情を見る。大助と談笑する翔の表情は……子どものように、楽しそうな顔をしていた。
翠(隊長ちゃんと話をしている男の人…もしかしたら、隊長ちゃんの恩人か何かなのかもしれないね。)
翠「ねぇ、マリっち…深雪先生達にはここで泊まることって伝えた?」
マリ「とっくのとうに伝えた。あっちもOKしてくれたし…心配無いよ。」
大助と楽しそうに話す翔を、マリは優しく見守っていた。声を出して笑い合う翔と大助を、月が照らしていた。
いかがでしたか?今回はここまでです。
『高山 大助』…モチーフは『仮面ライダーアマゾンズ』に登場する『鷹山 仁』。というか、見た目はほぼ…仁さんです。
イメージCV…『谷口 賢志』さん
次回も、お楽しみに