〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
本編、どうぞ
外で談笑しあった翔と大助は、宿直部屋に戻る。
ほたる「あっ、隊長サ…って、そちらの方は?」
翔と共に現れた大助を見て固まる元ストライカー達。しかし、あからと幸子とモニカだけは平気そうな様子であった。
翔「紹介する。俺の元上司であり、古くからの友人…そして、俺の恩人の『高山 大助』さんだ。」
翔が大助を紹介すると、大助が前に立つ。
大助「只今、ご紹介にあたりました。『高山 大助』ともうします。君たち元ストライカーの事は、青空から聞いた。後…ストライカーだって疑って、悪かったね……」
大助は元ストライカー達に自己紹介し、彼女達に謝罪をした。
雪枝「い、いえ…そんな……」
マリ「ま、私らも始めはストライカーだったし。」
ほたる「気にしないでください、高山さん。」
元ストライカー達は、特に気にしていないようだ。
翠「そうだ、高山ちゃんって…隊長ちゃんとはどこで知り合ったの?」
小春「た、高山ちゃんっ!?ちょっ、翠…」汗
大助「ッハハ、呼び方は好きにしてくれ。」
翠と小春のやり取りを見て、苦笑いする大助。そして、翠の質問に答え始める。
大助「俺さ、元々…引っ越し会社の社長やってたんだ。そこで、青空を雇った時に知り合った。コイツ、覚えも早ぇし仕事もできる…最高の人材だよ。」
そう言うと、ニカッと笑う大助だが……
翔「……。」
翔だけは、表情を変えず…黙っていた。彼が物事の覚えが早い理由は……
日常生活では……
ストライカーH『ダメダメ、全然ダメじゃん!ホント、アンタって、無能って言葉がお似合いだよね~?』
翔『す、すまない…じゃあ、どうすれば良いんだ?』
ストライカーH『フンッ、その足りないバカで無能な頭で、自分で考えなよ…あ~あ、時間の無駄だったわ~……』
散々パシりにされた挙げ句…無能呼ばわりされ……
任務では……
ストライカーI『バカッ、隊長のせいで気付かれたじゃねぇか!』
翔『わ、悪い…なら、俺が囮になる!』ダッ!
急襲妖魔との戦いでは、妖魔に気付かれた責任を感じ…囮になる翔。
ストライカーI『おっ、おい!!』
必死な顔をして、翔を追おうとするストライカー。しかし……
ストライカーI(な~んてな…丁度良い、日頃の鬱憤を晴らしてやるか。報告書には、事故って書いときゃバレねぇだろう。)
それは演技であり、実際は急襲妖魔の群れから追われる翔を、助けようともしなかった。
数分後……
翔『うっ…あぁ……』ボロ…
ストライカーI『プッ、ククク……w』クスクス…
他ストライカー『フフッ…w』『ちょっ、笑っちゃ…www』クスクスクスクス…
傷やアザでボロボロになった翔を見て、ストライカー達はクスクスと笑っていた。
翔『た…たす、け…て……くれ……』
翔が彼女達に助けを求めても……
ストライカーI『こうなる事を選んだのは自分だろ?自分で何とかしたらどうだ、ギャハハハハ!www』
ストライカー達は彼を見捨て、置き去りにしていったのだ。
日常生活(その2)……
ストライカーN『ちょっと、隊長さん?』
ストライカーNは、事務作業に追われる翔に話しかける。
翔『……?』
ストライカーN『濃いめのカフェオレはまだですの?』
翔『…ちょっ、ちょっと待ってくれないか?今、この書類の整理を』
ジャカッ……
ストライカーNは、目の下にクマを作りながら書類を処理する翔に長銃を突き付ける。
ストライカーN『
翔『…わ、分かった!分かったから、銃を降ろしてくれよ!!』
翔は作業を中断し、ストライカーNのために、慌ててカフェオレを作った。
ストライカーN『何ですの、これ……私、実は紅茶が飲みたかったのです。それすら察することもできないなんて、貴方は隊長失格ですわねw』バシャッ……
翔『……。』
ストライカーNは翔に理不尽な言葉を吐き、彼の頭上から熱々のカフェオレをぶちまけたのだった。
ストライカー達から毎日のように受けるイジメは、当時の彼にとって……『地獄』そのものだった。今あげられた記憶は、そのほんの一部に過ぎない……
その過去があったからこそ、彼は異常な程…物覚えが良くなっているのだ。
翔(自分で言うのもあれだが……物覚えが良くなったのは、ある意味…
…オンガエシ、しねぇとなぁ?)
やられたらやり返さないと気がすまない性格の翔…その『オンガエシ』とは、一体……
その日、翔と元ストライカー達、そして大助は宿直施設で身体を休めた。
次の日……
翔は誰よりも早く起き、予め大量に買ったハンバーガーの内の2つにかぶり付いた。
翔「っ!?」ゴフッ!ゴフッ!
大助「慌てて食うと、喉に詰まるぞ?」
むせた翔に、飲料水を渡す大助。大助から飲料水を受け取り、ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲んだ。
翔「…ふぅっ、サンキュー大助さん。」
大助「良いってことよ。んで、アマゾン退治すんの?」
翔「…あぁ、ここを守るって意味でな……」
翔は杖を使って立ち上がると、ダムへと向かっていく。
ほたる「…んん…ん?」パチッ…
あから「…ふぁ……あれ、隊長殿は?」
大助「ダムに向かったよ。」
大助はそう言うと、翔の後を追う形でダムへと向かって行った。あからとほたるはまだ寝ているメンバー達を起こし、ダムへと向かった。
翔(…やってるな。)
ダムを見ると、遠隔操作ロボットがダムから出てきた。アマゾンの腕は、まだ見つかっていないようだ。
大助「あれ…何やってんの?」
翔「アマゾンが生まれる原因となっているモノを探してる。」
大助「…マジ?」
翔「マジ。」
翔はそう言うと、目を閉じ……全神経を集中し、アマゾンを探し始める。
翔(東の方角から3…いや、30匹……西からは25匹……南から35匹…北から40匹……合計130匹、どんだけいんだよ…)
何と、アマゾン達は東西南北全ての方角から…ここのダムを取り囲むような形でこちらに進んできているのだ。
あから「隊長殿!」
そこに、元ストライカー達が集結する。
翔「東西南北全方角からアマゾンの群れがこっちに来ている。今から編成を組むぞ。」
翔はメンバー達に指示を出し始める。南の方角を『大助、幸子、モニカ』…西の方角を『小春、翠、ミネルヴァ』、東の方角を『あから、雪枝、モルガナ』…そして、北の方角は『マリ、ほたる、翔』という形で、ここの防衛戦をするようだ。
翔「お前達、ここに進撃してくる奴らを……
…虫を…狩るぞ!」
翔はそう言うと、ネオアマゾンズドライバーを装着する。
大助「青空、俺はどうすれば良い?」
翔「あんたはいつも通りで良い、幸子とモニカが合わせてくれる。」
翔の言葉に、幸子とモニカは大助に頷いて見せる。
大助「…面白い……了解した!」
そう言うと、アマゾンズドライバーを装着する大助。メンバー達はそれぞれ担当の方角へと、向かっていった。
翔「お前ら…ぜってぇに、死ぬんじゃねぇぞ?」
メンバー「「「了解!!」」」
南 side……
アマゾン「グルルルル……」「グギャァァアアアアアア!!」
森の中から姿を現すアマゾンの群れ。それを見た大助は、アマゾンズドライバーのアクセラーグリップを捻る。
《ALPHA》
大助「…アマゾン。」
《BLOOD・AND・WILD!!W・W・W・WILD!!》
ズドォォオオオオオオオオンッ!!
赤い炎に包まれた大助は『仮面ライダーアマゾン アルファ』へと姿を変えた。
モニカ「大助さんも、隊長さんと同じ仮面ライダーなんだね?」
アマゾンα「仮面ライダー?…あぁ、この姿のことか。」
幸子「その変身ベルトからは『
モニカ「じゃあ、『仮面ライダーアマゾン アルファ』だね♪」
アマゾンα「アマゾンアルファ、ねぇ……まぁ、良いか。」
アマゾンアルファは幸子とモニカの前に立ち、静かに待ち構える。幸子とモニカも新型パトリにメモカを挿入し、戦闘服に身を包む。
オディール「黒鳥の騎士『オディール』、推・参!フハハハハ!!」
ちなみに、幸子はオディールに変身する際…異常な程のハイテンションになるのだ。メンバー達には幸子がオディールであることは既にバレているが……
アマゾンα「あれ?」
アマゾンアルファ(大助)は、気付いていない様子。
モニカ「あはは…幸子、張り切ってるねぇ……そんじゃ、アタシも気合い入れるよ!!」
カウガールのような戦闘服に身を包んだモニカは、2丁のリボルバー拳銃から弾丸をアマゾン達に向かって放った。それを合図に、オディールとアマゾンアルファもアマゾン達に向かっていった。
オディール「はっ!とうっ!」ドガガガッ!
アマゾンα「……。」ドゴッ!ザシュッ!
オディールはブレイクダンスのような足技でアマゾン達を翻弄…アマゾンアルファはアマゾン達に次々と致命傷を与え、バタバタと倒していく。モニカは早撃ちでオディールとアマゾンアルファを援護射撃し、次々とアマゾン達を撃破していく。
アマゾンα「フンッ!……流石だな、元ストライカーのお二人さん。」
幸子「ふぅ…ありがとうございます。」
モニカ「そーゆー大助さんだって、スゴいじゃん。」
アマゾン達を撃破した3人は、ホッと一息着く。だが……
アマゾンα「……!?…青空が、危ない…!!」
今まで戦ってきたアマゾン達の中で、かなり強い殺気を感じ取ったアマゾンアルファ。彼の言葉に、幸子とモニカはアマゾンアルファと共に、翔の元へと急ぐ。
小春「あっ、皆さん!!」
翠「もしかして、みんなも“あの殺気”を感じた?」
翔の元へ向かう途中、アマゾン狩りを終えたと思われる小春達と合流した。
あから「おーい!」
そこへ、あから達も合流する。
モルガナ「隊長さんが危険です、急ぎましょう!」
アマゾンα「元からそのつもりだ!」
メンバー達は翔達が守る北方面へと急ぐ。
南 side OFF……
北 side……
アマゾンNδ「ムンッ!」
ブゥンッ…ドゴッ!
アマゾン1「ギャッ!!」バタッ、ドロッ……
ほたる「やぁっ!」ヒュヒュヒュッ!
ドスドスドスッ!
アマゾン2「ッ!?」ドロッ……
マリ「ほら。」ドシュッ!
ドッゴォォオオオオオンッ!!
アマゾンNδ、ほたる、マリは迫り来るアマゾン達を迎え撃ち、ダムを守る。
アマゾンNδ「ほたる、アマゾン達は減ってるか!?」
ほたる「ハァッ、ハァッ…だ、ダメです…全く、減ってません…!!」
マリ「…はは、どんだけいんの……?」
しかし、いくら倒してもアマゾン達は減っている気配が無かった。アマゾンNδはインジェクターのレバーを押すと……
《Needle Loading》
右腕に専用ニードルガン『アマゾンデルタニードル』を形成し、
ズダァンッ!!
針を弾丸のように発射し、敵アマゾンを狙い撃った。
バシュッ!ドスッ!
発射された針は敵アマゾンの身体を貫通し、地面に突き刺さった。それを見たアマゾンNδは、階段を降りる。
ほたる「た、隊長サン!?」
慌ててアマゾンNδを追うほたる。
アマゾンNδ「喰らえっ!!」ズダァンッ!!
アマゾンNδのニードルガンから放たれた針は、敵アマゾン達の身体を次々と貫いていく。
ズダァンッ!!ズダァンッ!!
アマゾンNδ「…!?」
その時、アマゾンNδは…おびただしい数のアマゾンの群れの奥から、凄まじい冷気のような殺気を感じ取った。更に…アマゾン達とは違うモノの気配も……
アマゾンNδ「ほたる、一旦離脱しろ!!」
ほたる「は、はいっ!!」
アマゾンNδの言葉に、急ぎその場を離脱するほたる。アマゾンNδは右足で地面を蹴り、前線から離脱した。すると、アマゾン達は一斉に足を止める。
マリ「…アマゾン達が…」
ほたる「あ、足を止めた…?」
アマゾンNδ「待て、何か来る…!!」
アマゾンNδ、ほたる、マリの3人は警戒心を更に強める。そして、3人の前に現れたのは……
???「…やっと見つけた…ったく、手間がかかっちまったよ。」
紫色の短い髪型、口元の艶ボクロが特徴の眼鏡をかけた女性だ。更に……
まな「わーい!久しぶりの外なんだよー!!」
遥「隊長さんあそこに居るし、久しぶりに走りたい気分だね!!」
シャルロッテ「ここの刑務所、守りが緩すぎデス。」
刑務所に収容された筈のストライカー達全員……
昇「しかし…本当に全員助けるなんて……」
ティエラ「セレーネさん…本当に凄いですね……」
昇と精神病院に入院中の筈のティエラの姿もあった。
マリ「…!!」
マリは『セレーネ』と呼ばれる女性の腹部を見て、目を見開く。その理由は……
ほたる「あのドライバー…何で…!?」
それは、翔と大助が使用しているのと同じタイプのドライバーが巻かれているからだ。女性が巻かれているドライバーの発光体はツリ目型であった。
セレーネ「お前が青空 翔だな?アタシは『セレーネ』、お前のせいで…アタシら時空管理局は、全てを失った!!どうしてくれるんだ!?」
女性の名は『セレーネ』…かつて、別の
セレーネ「アタシの指導が体罰だって?笑わせんじゃないよ、アタシに着いてこれなかった奴らに根性が無かっただけだ!!アタシは何も悪くないんだよ!!」
アマゾンNδ「それを俺に言ってどうする?お前がそう思っていても、世間はそれを悪いって認識してんだよ。」
アマゾンNδの言葉に、セレーネはおでこに血管が浮き出る程…怒りを込めていた。
セレーネ「…ヴォォオオオオオオオ!!」
そして、雄叫びをあげると……
…と、叫び…アマゾンズドライバーのアクセラーグリップを捻る。
《OMEGA
EVOLU・E・EVOLUTION!!》
いかがでしたか?今回はここまでです。
次回、アマゾン・ストライカー連合軍と翔達がぶつかり合う。
お楽しみに