〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
“ミラーワールド”の存在を『仮面ライダージオウ』で知り、調べた所…『仮面ライダー龍騎』に登場する世界であることを、最近知りました。
ジャドウトリオを成敗した翔は、自宅マンションにある鏡の前で『ジクウドライバー』を使用する。その時……
では、どうぞ
この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……
ジャドウトリオを成敗した翔は、自宅マンションに帰って来て、再びジクウドライバーを広げてみた。
翔(本当は家に帰って来た時に開けたかったんだけど…ま、仕方ないか…)
翔はジクウドライバーを装着すると、ライドウォッチをジオウの顔になるように回し、起動させる。
《ジオウ》
そして、鏡の前に移動すると、ライドウォッチをジクウドライバーに取り付け、ロックを解除すると…
翔「変身。」
ジクウドライバーを360度回転させた。
《ライダーターイム、仮面ライダージオウ!》
翔は再び、仮面ライダージオウに変身した。
ジオウ「やっぱ変身できるのか…どうなってんだよ…」
ジオウは変身を解除し、翔の姿に戻った。その時…
ピシッ…
翔「…え?」
突如、鏡にヒビが入り、翔は鏡に目を向ける。更に……
翔「…ん?な、何か…吸い込まれてない…?」
何故か鏡が、翔を吸い込もうとしていた。翔は鏡の吸引から逃れようとするが……
翔「うわあああああぁぁぁぁぁ……!」
彼は、鏡のなかに吸い込まれてしまった。
???にて……
翔「……ん?」
翔は目を覚まし、立ち上がる。
翔「…あれ?」
翔が辺りを見渡すと……看板等の文字がミラー状態になっている。それだけではなく、標識や信号機等も、全部ミラー状態であった。
翔「…ここって、まさか…」
翔は確信した。
翔「…ここは鏡の世界…“ミラーワールド”だ…!」
翔は、鏡の世界“ミラーワールド”に来てしまったのだ。その時…
???「おーい!何か困り事かー?」
後ろから誰かに話しかけられた。翔は後ろを振り向くと、
翔「!!!!?」
驚きのあまり、言葉を失った。
翔?「え?…俺?」
話しかけてきたのは、なんと…自分自身だったのだ。翔が驚き、固まっていると…
翔?「あぁ、君は『青空 翔』だよね?」
翔「…。」
翔?「俺は鏡の世界の『青空 翔』だよ。よろしくな!」
鏡の世界の翔はニッと笑うと、握手をしようと手を伸ばす。
翔「!?」
翔はびっくりして後退る。
翔(鏡)「あら、怖がってる?大丈夫だよ、何も危害は加えないから……って言っても、無理だよね…」
翔「…あ、当たり前だろ…何せ、俺は俺自身から握手を求められてるんだぞ…?」
翔は冷や汗を流しながら、翔(鏡)に言う。翔(鏡)が更に近づこうとすると、翔は身構える。
翔(鏡)「ちょいちょいちょいちょい、何もしないよー!!」アセアセ
翔「黙れ!それ以上近づいたら、容赦しねぇぞ…!?」
翔の呼吸が次第に荒くなって来たその時…見覚えのある少女が翔(鏡)の前に降り立った。
???「翔さんに危害を加えようとしているのは誰!?」
翔(鏡)「お、ミサキぃ~!」
ミサキ?「…え?…翔さんが、2人…?」
翔「…は?」
翔が困惑していると…
???「どうしたのかしら?」
???「翔ー!」
見覚えのある8人の少女達が現れた。
翔(鏡)「おう、皆!」
翔「!!!!??」
翔の表情が、青ざめた。
サクラ?「あ、あれ…翔さんが2人…?」
ヒヨ?「ひよっ!?ホントだー!」
アヤ?「えぇ!?もう、訳が分からないよ!」
シオリ?「着ている服は同じですけど、文字の向きが違いますね。」
ナナミ?「この世界は鏡の世界です…となると……あちらの翔さんは現実世界の翔さんですね。」
ユキ?「現実世界の、翔さん…」
ヤマダ?「けど、翔さんが2人いるなんて…翔さん同士のツーショット写真が撮れるっすね~、フヒヒ。」
レイナ?「翔君も好きだけど、現実世界の翔君も好きよ♪」
口々に言う鏡の世界のDolls達。翔は…
翔「ああぁぁぁあああああああああああああ!!!!」
断末魔のような悲鳴を上げると……意識を手放してしまい、その場に倒れた。
翔(鏡)「お、おい!大丈夫か!?」
ミサキ(鏡)「翔さん!!」
レイナ(鏡)「ドールハウスに運びましょう!」
アヤ(鏡)「そうね!医務室に寝かせましょう!」
鏡の世界の翔とDollsは、気絶した翔をドールハウスに運んだ。
ドールハウス(鏡)にて…
翔「……?」
気が付くと、病室のような真っ白な空間にいた。医務室にあるベッドで寝かされていた。
???「気が付きましたか?」
すると、右隣から声が聞こえた。翔がそっちに目を向けると……カナ(?)がいた。
翔「…あんたも、ミラーワールドの住人だろ?」
翔は訊ねる。
カナ(鏡)「はい、私は鏡の世界の『南田 カナ』です。」
カナ(鏡)は、翔に自己紹介をする。
翔「…あんた、現実世界の南田さんと、変わんねぇな……」
カナ(鏡)「えっと……鏡の世界の自分は、性格が違うって言いたいんですよね…」汗
翔「…あぁ。」
カナ(鏡)「鏡の世界の自分だからと言って、必ずしも自分と正反対であるとは、限らないんです。」
翔「…そうか。」
カナ(鏡)の説明に、無理矢理納得した翔は、ベッドから身体を起こす。そこに…2人の見覚えのある女性が入ってきた。
斑目?「…青空?」
愛?「えっ…翔君?」
翔「あんたらもミラーワールドの住人だろ?」
斑目(鏡)「そうだ。私は鏡の世界の『斑目 セツナ』。」
愛(鏡)「同じく、鏡の世界の『片山 愛』だよ。」
斑目(鏡)と愛(鏡)も、翔に自己紹介をする。
翔「…俺は現実世界の、『青空 翔』だ…」
翔も軽く自己紹介をした。
カナ(鏡)「あ、翔君、これ…」
カナ(鏡)は翔に『ジクウドライバー』と『ジオウライドウォッチ』を渡した。翔は奪い取るように受け取った。
翔(このジクウドライバーとライドウォッチは、現実世界の物…ミラーワールドの奴らには、絶対に渡さねぇ…)
そこに……
翔(鏡)「お、気が付いたみたいだね、よかった~。」
翔(鏡)とDolls(鏡)が入ってきた。
翔「…お前は…!」
翔(鏡)「よっ、調子はどう?」
翔「…最悪に決まってんだろ…」
翔(鏡)の問いかけに、翔は吐き捨てるように答えた。
翔(鏡)「あ、そうそう。君に渡したい物があるんだ。」
翔(鏡)はポケットから、あるものを取り出した。それは……
翔「…それ、ジオウライドウォッチ…?」
翔(鏡)「そうなんだけど、これはミラーワールドバージョンのジオウライドウォッチだよ。」
翔「…何故俺に渡すんだ?」
翔が聞くと、翔(鏡)は、こう答えた。
翔(鏡)「この世界に『モルガナ・ジ・アビス』が現れたんだ…仮面ライダーに変身できる君なら、奴を倒せると思ったんだ。」
翔「…何?」
翔(鏡)「後、そのライドウォッチなんだけど…どういうわけか、現実世界の住人じゃないと、使えないらしいんだ…」
翔「…。」
翔(鏡)「翔、お願いだ…奴を、モルガナ・ジ・アビスを倒してくれ…!」
翔(鏡)は土下座をして、翔にお願いした。
斑目(鏡)「私からも、頼む…Dolls達でも敵わなかったんだ……青空、奴を倒してくれ…!」
斑目(鏡)が頭を下げると、Dolls(鏡)、カナ(鏡)、愛(鏡)も「お願いします。」と、深々と頭を下げた。
翔「…全員、顔を上げろ。」
翔の言葉に顔を上げる鏡の世界のドールハウス関係者達……
翔「勘違いすんなよ…俺はあんたらのために『モルガナ・ジ・アビス』を倒すんじゃあない…俺は昔、妖魔と戦える存在『ストライカー』の隊長をつとめていた…けどな…」
翔はベッドから立ち上がる。
翔「俺はストライカー達から裏切られ、独自で幾多の妖魔達と戦った。裏切り者が捨てた使命を、俺は背負っているんだ。己の使命を果たすためにな…」
レイナ(鏡)「翔君、聞き入れてくれるのね♪」
翔「言ったはずだ…お前らのためじゃねぇ、己の使命を果たすまでだ…!」
翔は、『モルガナ・ジ・アビス』と戦うことを決意したのだ。
カナ(鏡)「翔君、聞き入れてくださってありがとうございます!」
翔「だから、己の使命を果たすまでだって…」
愛(鏡)「んもぅ~、素直じゃないなぁ~♪」
翔「…それで結構だ。」汗
愛(鏡)が軽くからかって来たが、翔は開き直った。
しかし…モルガナ・ジ・アビスの脅威は…すぐそこまで、迫っていた…
???「ここがミラーワールドかぁ~…確か、『青空 翔』隊長だったかな…ここにはいないだろうし、楽に壊せるかもねぇ~♪」
いかがでしたか?今回はここまでです。
ミラーワールドの住人は、必ずしも自分と正反対であるとは限りません……って、勝手な思い込みをしている、そんな私です。
モルガナ・ジ・アビスの存在を知った翔…これは、彼に対する“警告”に過ぎなかった。
次回、モルガナ・ジ・アビスとの対決です。お楽しみに。
では、またね