〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
夏が終わり、『仮面ライダーセイバー』が終わり…寂しくなったので、この物語を書きました。
では、本編へどうぞ
ある日の平日……
沖縄を満喫したドールハウス一同は、いつも通りの日常へと戻りつつあった。
深雪「翔く~ん、荷物が届いてますよ~。」
ガチャッ…
翔「ありがとう、漸く届いたか…」
深雪から荷物を受け取ると、早速段ボール箱を開ける。
深雪「何を買ったんですか?」
翔「…コレだ。」
それは、プレミアムバンダイ限定の商品『DX
深雪「これも変身ベルトなんですね?」
翔「あぁ、それも…変身ベルトと武器がセットになってる。」
深雪「ベルトと武器がセットに、何だかお得ですね♪それに、そのベルトに付属している小さな本も、何だか可愛らしいです♪」
翔が購入した変身ベルトに、興味を示し始める深雪。彼女の言う小さな本とは『ワンダーライドブック』のことである。この変身ベルトには、『エターナルフェニックスワンダーライドブック』が付属している。
コンコンッ…
翔「…ん?入れ。」
翔が入室許可を出すと…
ガチャッ…
カナ「失礼します。お話し中、申し訳ありません。」
カナが翔の部屋に入ってきた。
翔「用件は何だ?」
カナ「はい、こちらです。」
カナは翔に資料を渡す。
翔(変身ベルトを着けて撮影会…何の需要があるんだ?)
資料に目を通し、疑問を抱く翔。
カナ「今流行りの『仮面ライダーセイバー』とのコラボ企画でして、Dolls及びNumberSの皆さんに変身ベルトやアイテムを使って頂き、その様子を撮影するんです。」
翔「ふ~ん…んで、これには何の意味があるんだ?」
カナ「セイバー関連の商品の売上向上であったり、変身ベルト及びアイテムの魅力を伝える意義があります。」
カナの言葉に、眉を寄せ…考え事を始める翔。
カナ「…っ!!翔君、それって…プレバン限定の!?」
翔「あぁ、無銘剣虚無&覇剣ブレードライバーだ。それがどうかしたか?」
カナ「実は、その変身ベルトだけが入手できなくて…よろしければ、翔君も撮影会に出ていただけないでしょうか?」
翔「…何故俺が出る必要がある?」
カナのお願いに対し、質問を返す翔。
カナ「実は、東映劇場の方々…翔君の事を大変気に入っていまして、『変身シーンを見てみたい』とお偉い様がリクエストして来られました。」
翔「…理由はそれだけか?」
カナ「後は…私達も、翔君の変身シーンを見てみたいです。ダメ、でしょうか?」
翔はため息を着くと……
翔「…分かった、やるだけやってみる。」
撮影会に出ることを承諾したのだ。それを聞いて、嬉しそうな顔を見せるカナ。
翔「で?何か必要なモノはあるか?」
カナ「そちらの『無銘剣虚無&覇剣ブレードライバー』、『エターナルフェニックスワンダーライドブック』があれば大丈夫です。」
翔「承知した。」
撮影会は、明日…秋葉原の会場で行われるようだ。
深雪「あ、そろそろ私は業務に戻りますね?」
翔「おぉ、悪かったな…忙しいってのに。」
深雪「お気になさらず♪」
深雪が翔の部屋を出た後、カナも「失礼しました。」と言い、翔の部屋を出た。
翔(撮影会、か……)
ふと、昔の事を思い出す翔。
両親が殺され、学校にも行けなかった翔には友達がいなかったのだ。彼が推定6歳の頃、とある会場で『仮面ライダーアマゾンショー』が行われていた。一通り見て、帰ろうとした時、アマゾンから声を掛けられ…写真撮影の機会を設けてくれたのだ。それが、翔が『仮面ライダー』の世界へと足を踏み入れるきっかけとなったのだ。
翔(あの時の瞬間は、今でも覚えている。俺も、あの時みてぇに…客に感動を与えることができるのだろうか……)
撮影会では、来客と握手をしたり…一緒に写真に写ることが主な仕事だが……感動を越えたサービスを提供することも、求められる。
翔(まずは、仮面ライダーファルシオンの変身シーンでも見てみるか……)
翔はTVを着け、録画した仮面ライダーセイバーを見て、本編に登場するファルシオンの変身シーンを見る。それだけではなく、劇場短編『仮面ライダーセイバー』を見て、ファルシオンの変身シーンを見たりした。映像を集中して見ている内に、眠気が彼を襲い…眠りへと誘った。
???「……さん?」
翔「……。」
???「…翔さん?」
翔「……?」パチッ…
誰かに声を掛けられ、目を開くと……
翔「…チヒロ。」
彼の目の前には、元Dollsのメンバー『チヒロ』の姿があった。
チヒロ「久しぶりだね、翔さん♪」
チヒロとこうして会うのは、いつぶりになるだろうか…少しだけ、懐かしさを感じる翔。チヒロとは、こうして…夢の中でしか会話することができない…それも、不思議と翔だけが…彼女と会うことができるのだ。その理由は、分かっていない。
チヒロ「沖縄旅行、楽しかった?」
翔「…まぁな。」
チヒロ「そうなんだ。」
翔「アマゾンとの戦いが無ければ、十分に楽しめたかもしれねぇ……だが、アマゾンと化した時空管理局の野郎を潰すことができた。」
チヒロ「えっ?時空管理局の人達も、翔さんと同じアマゾンなの?」
チヒロのこの言葉に、
翔「俺をあんなクズ野郎共と一緒にすんじゃねぇよ。」
…と、翔は眉を寄せながら…低く、ドスの効いた声を出した。
チヒロ「あぁ…ごめんごめんっ!!」アセアセ
翔の声を聞き、慌てて謝罪するチヒロ。
翔「チヒロ。時空管理局の連中は、自分達だけ生き残るため…人間を辞めてアマゾンと化したんだ。それだけは覚えておけ。」
翔の言葉に、首を縦に振って頷くチヒロ。
チヒロ「あっ、そうだ。」
チヒロは翔に、1つ警告をする。
チヒロ「敵のアマゾンを探す力…
…あんまり使い過ぎない方が良いよ?」
翔「…何故だ?」
チヒロ「翔さんの身体は、少しずつだけど…確実にアマゾン化が進んでる…敵を探す力を使い過ぎると、アマゾン化の進行が早くなっちゃう。少なくとも…『1日に3回まで』なら…使っても大丈夫だよ。」
何と…翔自身の身体は、少しずつではあるものの…
着々と、『アマゾン化』が進んでいるのだ。
翔「だが、俺にはこの『アマゾンズレジスター』がある。だから人間の姿を保てる。」
チヒロ「物はいつか壊れる…その腕輪があったとしても、力を使い過ぎれば…制御薬があっても人間の姿ではいられなくなっちゃう…アマゾンとしての本能が抑えられなくなっちゃう…翔さん、それだけは頭の片隅に入れておいて欲しいんだ。」
チヒロ曰く……例え、アマゾンズレジスターがあっても……力を使い過ぎてしまえば、いつかは人間の姿でいられなくなる……食人本能が抑えられなくなってしまうそうだ。それらを語るチヒロの表情は、どこか悲しそうであった。
翔「チヒロ…お前、一体……」
翔が疑問を抱いたその時……
プツンッ……
翔の目の前が真っ暗になり、段々意識が遠退いて行く。現実へと、引き戻されて行った。
翔「…!?」ガバッ!
目が覚めると、時刻は次の日……つまり、撮影会当日となっていた。時刻は朝の4:30…2度寝はせず、顔を洗って準備を開始する翔。
時刻は朝の5:00…
愛「あっ、翔君おはよー♪」
翔「…あぁ。」
愛に軽い挨拶をし、ロケバスに乗り込む翔。バスには、既にDollsとNumberSが乗っていた。翔は前の座席に座る。数分後、斑目とカナも乗車してきて…バスは秋葉原の会場を目指して出発した。
翔(俺は少しずつ、アマゾンになっていってるのか…だから、アマゾン達を察知する力を手に入れたのか……畜生…!)
愛「今日は良い天気で良かったね、翔君。」
翔「……。」
愛「…?……翔君?」
考え事をする翔は、愛の声が届いていなかった。
2時間後、一同を乗せたロケバスは…千代田区にある秋葉原の会場に到着した。一同はバスから降り、控え室へと案内される。
サクラ「わぁー!仮面ライダーセイバーの変身アイテムがいっぱいありますよ!!」
シオリ「まぁ、どれも本物のようです♪」
アヤ「こっちが『聖剣 ソードライバー』ね。これが『
ヤマダ「おぉっ!!『
控え室には、『仮面ライダーセイバー』で使われていた聖剣や変身ベルト、ワンダーライドブック、バックル等…様々なアイテムがズラリと並んでいる。
ミア「『無銘剣虚無』と『覇剣ブレードライバー』は翔さんが持ってるよね?」
翔「…あぁ。」
無銘剣虚無と覇剣ブレードライバー…つまり、『仮面ライダーファルシオン』の変身アイテムは、翔の手にある。
ディオ「仮面ライダーセイバーは、あんまり分からない…少し、不安……」
トリア「風の聖剣は、まるで刀のような形をしていますね!組み合わせれば、手裏剣型に…『Ninja』、『Samurai』!!」
ディオは『仮面ライダーセイバー』をあまり見ておらず、不安げな様子…日本文化が大好きなトリアは『仮面ライダー
翔「…?」
ふと、翔は右ポケットに違和感を感じたので、手を入れて中に入っている物を取り出すと……
翔(ワンダーライドブックが、光ってる…?)
エターナルフェニックスワンダーライドブックが、何やら光を帯びていた。まるで、何かを警告している…翔はそう思っていた。
スタッフ「皆様、そろそろお時間ですので…スタンバイの方、お願いしまーす!」
会場のスタッフが一同に声を掛ける。DollsとNumberSは聖剣や変身ベルト、ワンダーライドブックを持ってスタンバイに入る。
サクラは『
ミサキは『
シオリは『闇黒剣月闇』と『邪剣 カリバードライバー』…
レイナは『
ヒヨは『風双剣翠風』と『ロゴスバックル』…
ナナミ『煙叡剣狼煙』と『ロイヤルロゴスバックル』…
アヤは『
ユキは『
ヤマダは『
ミアは『カラドボルグ』と『ドゥームズドライバーバックル』…
ディオは『時国剣界時』と『ロイヤルロゴスバックル』…
トリアは『
翔は『無銘剣虚無』と『覇剣ブレードライバー』である。だが、この時の一同は知らなかった……今回の撮影会を、妨害しようと魔の手を伸ばして来ている存在を……
やがて、撮影会がスタートし…『仮面ライダーセイバー』達は勿論…彼らと並んで、DollsとNumberSが姿を現した。
男客1「おぉっ!仮面ライダーセイバーだ!」
男客2「ブレイズとエスパーダもいる!!」
女客1「あっ、仮面ライダーバスターよ!!」
女客2「スラッシュと剣斬、カリバーもいるわ!!」
Dollsファン「仮面ライダー達と並ぶDolls、滅多に見られないぞ!!」「これは写真に納めなければ!!」
NumberSファン「おぉっ!!仮面ライダーソロモンと並ぶミアちゃん…かっけぇ!!」「ディオちゃんとトリアちゃんも、変身アイテムを持つとカッコいいし可愛いー!!」
ライダー達とDolls、NumberSの登場に…撮影会場は大騒ぎとなっていた。撮影会は順調に進んでおり、何事も無く終わると思っていたら……
グォォオオオオオオオッ!!
来客「お、おい…何だよあれ!!」「えっ!?『立ち入り禁止』…頭の帽子に、カメラがついてる!?」「な、何なのあの怪物!!」
何と、撮影会場に奇妙な怪物が現れたのだ。頭の帽子にカメラが着いており、立ち入り禁止の貼り紙が身体に幾つも貼られ…両サイドの腕には警備員の格好をした妖魔がいる。
PPP--
ミネルヴァ『翔!EsGが秋葉原に妖魔の反応をキャッチしたの!!』
翔「会場に妖魔が現れた、何なんだアイツは!?」
ミネルヴァ『あれは『会場出禁妖魔』!!撮影会場をめちゃくちゃにすることを生き甲斐としてる危ない奴だよ!!』
翔「は、はぁっ!?」
ミネルヴァの言葉に、困惑する翔。
ヘルメス(翔、君のその変身ベルトでこの会場を救うんだ!!)パチンッ!
ヘルメスの声と指パッチンの音を聞いた翔は、『覇剣ブレードライバー』を腹部にかざす。
ジャキーー…ジャキンッ!
変身ベルトを装着した翔は、『エターナルフェニックスワンダーライドブック』を起動させる。
ワンダーライドブックから音声が響くと、翔はワンダーライドブックのページを開く。
《かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…》
音声が響き、ページを閉じ…覇剣ブレードライバーにワンダーライドブックをセットする。変身待機音が辺りに響き初めると、翔はバックルに納められている『無銘剣虚無』を引き抜く。
翔「ムンッ…!」
無銘剣虚無を引き抜いた翔は、燃え盛る刀身部を左手で鷲掴みすると…
翔「ヴゥゥァァアアアアアアアアッ!!」
凄まじい雄叫びを上げる。すると、翔の顔には……オレンジと赤の2色に輝く…まるで、マグマを彷彿させる涙のようなモールドが浮かび上がった。
来客「な、何だ…!?」「翔様…燃える剣を、素手で…!?」「ま、まさか…!?」
ミサキ「っ!?翔、さん…?」
レイナ「しょ、翔君!?」
アヤ「ちょっ、ちょっと…どうしたの翔!?」
ミア「えっ、何?」
トリア「な、何と…翔さん!?」
ザワザワ…ザワザワ……
来客とDolls、NumberSがざわめき始める。すると、翔は……
翔「シーッ……」
…と、右手の人差し指を口に当て、会場にいる者達にジェスチャーを行う。すると、さっきまでざわめいていた会場が、一瞬で静かになった。そして……
「…変身。」
…と、翔が呟いた次の瞬間…巨大なワンダーライドブックが降り立つ。翔が無銘剣虚無を振ると同時に、ブックからは巨大な不死鳥が飛び出し、彼の周りを飛び回る。
翔「フフハハハハハ!!」
狂気を剥き出した笑い声を上げる翔の元に不死鳥が飛んで行き、彼の身体を紅蓮の炎へと包んでいく。炎が消え、そこに立っていたのは……
黒のメインカラーに、全身を覆う甲冑はオレンジにヒビが入ったような黒い模様があり…燃え盛る炎を彷彿させる紅蓮の複眼を光らせる仮面ライダーだった。
シオリ「…あれは…!!」
アヤ「スゴい…『仮面ライダーファルシオン』よ!!」
レイナ「煮えたぎるマグマと、紅蓮に燃える不死鳥のような姿ね!とっても美しいわ!!」
『仮面ライダーファルシオン』…ヘルメスの悪戯により、本物と化した『無銘剣虚無』と『覇剣ブレードライバー』、『エターナルフェニックスワンダーライドブック』で変身した翔の姿だ。
妖魔「!!」
妖魔は鳴き声を上げ、ファルシオンに襲い掛かる。
ファルシオン「ヴアァッ!!」ズパァッ!!
そんな妖魔を、ファルシオンは1振りで斬り裂く。
妖魔「グォオオオオオンッ!!」
妖魔は遠吠えのような声を上げ、消滅した。だが、それと同時に…別個体の『会場出禁妖魔』達が現れ…更に、メイド服に身を包み、顔にはヒゲを生やし、頭には猫耳が生えた妖魔の群れが姿を現した。
ファルシオン「仲間を呼んだか…上等だァ!!」ダァンッ!
ファルシオンは床を勢いよく蹴って、来客の前へとジャンプして移動すると、
ファルシオン「フッハッハッハァ!アァッ!!」ズバァッ!ザチュッ!
狂気を剥き出し、奇声とも言えるような笑い声を上げ、次々と妖魔達を斬り刻んで行く。
セイバー「す、スゴいな…」
ブレイズ「スゴいと言うより…恐いです…」汗
エスパーダ「だが、敵は確実に減っている…!」
ファルシオンが妖魔の群れと戦う中、セイバー達はDollsとNumberS、そして来客達を守るように立った。
ファルシオン「…。」スーッ…キンッ…
ファルシオンは無銘剣虚無をバックルに納刀すると、
ドゴッ!ドゴッ!ゴスッ!バキッ!
猫耳を生やした妖魔『猫耳クイーン妖魔』に拳を打ち込んでいき、膝蹴りや肘打ち等の肉弾戦を繰り広げる。
ファルシオン「ッハッハァ!ヴアアァッ!!」ドゴォッ!
妖魔「!?」
ファルシオンに変身した翔は、左足をケガしながらも…それをモノともせず、妖魔の群れを圧倒している。地面を転がり、仰向けになった妖魔を持ち上げると…
ファルシオン「ヴゥゥァァアアアアア!!」
凄まじい雄叫びと共に、投げ飛ばす。投げられた妖魔は壁に勢いよく激突し、頭に星を回して気絶した。
妖魔「「「!!」」」
妖魔の群れがファルシオンに襲い掛かろうとしようモノなら……
《必殺黙読!》
無銘剣虚無のトリガーを引き、待機音を響かせると…もう1度トリガーを引く。
《不死鳥無双撃!》
ファルシオン「ヴアアアアァァッ!!」
そして、左手の杖を床に突き立て…襲い掛かって来た妖魔の群れに回転蹴りを繰り出した。ファルシオンの蹴りを受けた妖魔の群れは、炎に焼かれ…消滅した。
妖魔「…!!」ガバッ!
気絶した妖魔は、別個体の妖魔を喰らい始める。すると、妖魔の身体が巨大になり、身長が約40メートル程の大きさとなった。
ファルシオン(仲間を喰らって力をつけたか…なら、こっちは…)
ファルシオン「貸せ!!」バシッ!
サクラ「あっ、えっ…!?」汗
ファルシオンはサクラから『ブレイブドラゴンワンダーライドブック』を強奪し、起動させる。
《ブレイブドラゴン》
《かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた…》
ファルシオンはエターナルフェニックスワンダーライドブックをバックルから引き抜くと…ブレイブドラゴンワンダーライドブックをセットし、剣を引き抜く。
《抜刀…》
すると、ファルシオンの背後に巨大なワンダーライドブックが降り立ち、そこから深紅のドラゴンが姿を現し、ファルシオンの回りを飛び回る。
音声が響くと、深紅のドラゴンがファルシオンを包み込み、赤い炎を上げる。炎が消えると、ファルシオンの右腕が黒と赤に変わり、右肩のアーマーはドラゴンの顔のようなモノに変わっていた。ファルシオンは無銘剣虚無をバックルに納刀すると、トリガーを引く。
《必殺黙読!》
待機音が響くと、今度はバックルから剣を引き抜き…
《抜刀…火炎龍・無双斬り!》
ドラゴンを模した強力な斬撃を巨大妖魔に放つ。ファルシオンの技は巨大妖魔に命中したが、妖魔はまだ倒れていない。
ファルシオン(しぶてぇ野郎だな…なら、コイツでどうだ!!)
ファルシオンは背中に不死鳥のようなウイングを広げ、飛翔する。そして、赤く染まった斬撃を巨大妖魔に放った。空中で放ったファルシオンの技は、巨大妖魔の顔面に命中した。顔に大きな傷を作った妖魔は…断末魔を上げ、消滅した。巨大妖魔を撃破したファルシオンは、ゆっくりと地面に降り立った。途端に、来客達は歓声を上げ…ファルシオンに感謝の言葉を口にする。
ファルシオン「……。」ハァッ…
ため息をついたファルシオンは基本フォームのエターナルフェニックスに戻り、左手に持っている杖をつきながら、サクラの元へ移動する。
ファルシオン「…ん。」ポンッ…
そして、ブレイブドラゴンワンダーライドブックをサクラに返した。
レイナ「スゴいわ翔君♪あんなに巨大な敵を、倒してしまうなんて!!」
シオリ「フェニックスの名に相応しい勝利でしたね♪」
勝利したファルシオンを祝福するレイナとシオリ。
剣斬「ファルシオン、お前強いんだな!!よし、俺と勝負しろ!!」
剣斬はファルシオンにそう言うが…
ファルシオン「寝言は寝てから言え。」
ファルシオンは全く相手にしなかった。「なんだとぉっ!?」とファルシオンに掴みかかろうとする剣斬を、バスターとエスパーダが押さえ付ける。
その後、撮影会が再開され…訪れた客は、ライダー達とアイドル達と写真を撮った。中でも、ファルシオンがトップで人気者になり、
客「ファルシオンとミサミサと一緒に写りたい!」「私はファルシオンとレイナ様と!」「僕はファルシオンとディオちゃん!」「俺はファルシオンとミアちゃんを撮りたい!!」
リクエストしてくる客が大勢いた。勿論、ファルシオン以外のライダー達にも、たくさんのリクエストが来ていた。ライダー達とアイドル達は訪れた客のリクエストに応え、一緒に写真を撮ったり、握手をしたりした。
撮影会終了後……
斑目「皆、ご苦労だった。」
カナ「お客さんは皆、嬉しそうな顔をして帰って行きました♪」
斑目とカナはメンバー達に、労いの言葉を掛ける。
スタッフ「いやぁ、青空君…君の演出はスゴかったよ!!本当の変身シーンみたいで、ビックリしちゃった!!」
会場のスタッフは、翔の変身シーンはCG等の何かの演出だと思っているようだ。メンバー達はロケバスに乗ると、ドールハウスへと帰っていく。帰りのバスの中では、翔は疲れて眠ってしまっていた。そんな彼の寝顔を、アヤがスクショで納めた。
アヤ「ホント…可愛い顔して寝てるね~♪」
ミサキ「アヤ、その写真…貰えないかしら?」
アヤ「良いけど~…鴻上ファウンデーションの絶品スイーツ、今度奢ってよね♪」
ヒヨ「ヒヨもその写真ほしい!」
サクラ「私にもください!アヤさんのお部屋、綺麗にお掃除しますので!!」
レイナ「私も貰えないかしら?」
シオリ「翔君の可愛い寝顔…私も見たいです♪」
アヤは翔の寝顔を見たがるメンバー達に、先程のスクショを送った。
Dolls「わぁー!」「まぁ、可愛い♪」「フフッ、眠っている翔君も美しいわ♪」
翔の寝顔を見たDollsは、動物を可愛がるような喜びに満ちた顔をした。
ミア「寝顔を見るだけで、あんなに嬉しくなるのかな?」
ディオ「翔さんだからこそ、嬉しいのかも…」
トリア「寝顔は人を癒すなんて…不思議ですね。」
そんな彼女達を、NumberSは不思議そうな顔で見ていた。
ミア(ボクも翔さんの寝顔見てみたいな~♪)
ディオ(翔さんの寝顔…ディオも、見たいし……)
トリア(翔さんは、どんな顔をして眠っているのでしょうか?)
だが、心の中では…翔の寝顔を見てみたいと思っていた。
愛「…♪」スッ…
愛(お疲れ様。ゆっくり休んでね、翔君♪)
無銘剣虚無と覇剣ブレードライバーを持ったまま眠っている翔を、愛は優しく撫でた。愛に撫でられ、少しだけ口角を上げ…安心感を覚える翔であった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔を『仮面ライダーファルシオン』に変身させてみました。更に、ファルシオンの『ブレイブドラゴン』も書いてみました。ま、私はブレイブドラゴンワンダーライドブックも聖剣ソードライバーも持って無いんですけどね……(苦笑)
次回も、お楽しみに