〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれのショウでありんす。



無銘剣虚無の音声にハマり、他のワンダーライドブック(DX版)が欲しくなって来ちゃいました。今回もまた、主人公には無銘剣を振るって暴れまわって貰います。

では、本編へどうぞ


第二百六十二話 どう足掻いても、無に帰す…

翔「……。」Zzz~……

 

その日の夜、疲れていた翔は愛に医務室のベッドまで運ばれ、ぐっすりと眠っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……?」

 

目が覚めると……彼は東京の渋谷駅前に来ていた。まさかと思い、巨大スクリーンに目を向けると……

 

翔(…またか。)

 

 

そこには、Dollsのライブ映像が映し出されていたのだが…チームAの中に『チヒロ』がいた。つまり、2016年(今から5年前)の東京に飛ばされたのだ。

翔「…?」

ふと、腹部に違和感を感じ、見てみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《無銘剣虚無》

 

そこには、無銘剣虚無が納刀された覇剣ブレードライバーが巻かれていた。ポケットの中には、エターナルフェニックスワンダーライドブックは勿論……他のワンダーライドブックが幾つか入っていた。

 

翔(…今度は何をしろってんだ。)

 

わけもわからず、5年前の世界に飛ばされ…思わずため息をつく翔。その時……

 

キャァァアアアアアッ!!

 

どこからか、女性の悲鳴が聞こえてきた。それを聞いた翔は、悲鳴がした方角へと走っていく。

 

 

 

ピグマリオン「!!」

女性「い、嫌……こ、来ないでー!!」

現場に着くと、人間の唇のような姿に舌のような2本腕を生やした1体のピグマリオンが女性に襲い掛かろうとしていた。

 

翔「…!!」ダンッ!

 

翔は地面を蹴って飛び上がると……

 

ドッゴォッ!!

 

ピグマリオンに飛び蹴りを入れ、女性を助けた。

翔「早く逃げな?」

女性「あ、ありがとうございます…!!」

女性は翔にお礼を言うと、足早に逃げていった。

ピグマリオン「…!!」

ピグマリオンは翔に向かって腕を伸ばして来る。しかし…

 

翔「はぁっ!」ザシュッ!!

 

翔の無銘剣虚無に腕を斬り落とされ、血液を噴き出した。一瞬の隙を瞬時に見抜いた翔はピグマリオンに目掛けて走り、

 

翔「消えろ…!!」

 

ズパァッ!!

 

そのピグマリオンを一刀両断した。縦真っ二つに斬られたピグマリオンは、静かに消滅した。

翔(見たことねぇ奴だが…雑魚かった……つまんねぇなぁ?)

物足りなさを感じた翔は、何事も無かったかのように街中に姿を見せた。そこで……

 

男「ここかぁ…【プロジェクト東京ドールズ】の世界は!!…あぁ、早く…シオリをオレのモノにしてやりてぇぜぇ!!ヒャヒャヒャヒャッ!」

 

公共の場であるにも関わらず、己の欲望を口ずさむ男の姿を見つけた。しかし、

 

少年「そうは行くか!!」

 

そんな男の前に、自分と同い年ぐらいの少年が姿を現した。彼の腹部には『聖剣 ソードライバー』が巻かれており、バックルには『火炎剣烈火』が納刀されている。

男「はっ?てめぇ、オレの邪魔をする気か?ならばここで消す!」

男はコートを脱ぎ捨て、『闇黒剣月闇』を手に取った。彼の腹部には『邪剣 カリバードライバー』が巻かれていた。次に、男はワンダーライドブックを取り出し、起動させる。

 

《ジャオウドラゴン!》

 

《邪道を極めた暗闇を纏い、数多の竜が秘めた力を解放する…》

 

『ジャオウドラゴンワンダーライドブック』を起動させた男は、闇黒剣月闇でワンダーライドブックを読み込む。

 

《ジャオウリード》

 

そして、読み込んだワンダーライドブックを、バックルにセットすると…闇黒剣月闇でバックルのボタンを押す。

 

《闇黒剣月闇!》

 

 

男「変身ッ!!

 

 

男はそう叫ぶと、闇黒剣月闇を薙ぎ払う。すると、彼の背後に巨大なワンダーライドブックが降り立ち、ページが開くと…そこから、紫色の巨大な龍が姿を現し、続いて金色の小さな龍が4匹姿を現し、彼の回りを旋回する。

 

《Jump out the book. Open it and burst.

 

The fear of the darkness. You make right a just,no matter dark joke.

 

Fury in the dark.

 

 

ジャオウドラゴン!》

 

男の身体が禍々しい黒色と紫色の霧に包まれると、ドラゴン達が彼の元へ移動し、彼の回りを飛び回り、重なった。

 

《誰も逃れられない…》

 

霧が晴れると…そこには、紫と黒のメインカラーに、金色の鎧…背中には紫色に金のラインが入ったマントがあり、胸と両肩の鎧は4つのドラゴンの頭部が飛び出したようなモノになっている。「 火を吐くドラゴンを模した顔は、深紅に光る複眼があるのが特徴の仮面ライダーが立っていた。

 

少年「なっ!?『仮面ライダーカリバー』、ジャオウドラゴン!?」

 

『仮面ライダーカリバー』…男が変身した姿であり、『ジャオウドラゴン』とは…カリバーの強化形態のことである。

少年は『ブレイブドラゴンワンダーライドブック』を取り出し、起動させると…聖剣ソードライバーにセット、バックルに納刀されている火炎剣烈火を引き抜く。

 

《烈火・抜刀!》

 

そして、火炎剣烈火をクロスさせるように振るうと…

 

 

少年「変身ッ!!

 

 

…と、叫ぶ少年。彼の背後には巨大なワンダーライドブックが降り立ち、そこから深紅の龍が彼を紅蓮の炎へと包んでいく。

 

《ブレイブドラゴン》

 

《烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!》

 

炎が消え、そこには……勇気の竜をあしらった赤い右半身に、オレンジ色に光る炎を纏った刃を彷彿とさせる複眼が特徴の仮面ライダーが立っていた。『仮面ライダーセイバー』…少年が変身したライダーの名称である。

 

翔「……。」

 

建物の陰から、カリバーとセイバーの戦いを見守る翔。

 

カリバー&セイバー「「はぁぁっ!!」」

 

ガキィンッ!

 

互いの聖剣がぶつかり合い、火花を散らす。そこに、

 

翔「…!」

 

青白く光る蝶達が姿を現し、その直後……数多のピグマリオンが姿を現した。その瞬間……

 

 

キラァーーーーーーーー!!

 

 

カリバーとセイバーが戦う場所…いや、この付近全体が結界に覆われていく。

翔(テアトルか…ということは……)

翔がそう思った矢先、9人の少女達が姿を現し、ピグマリオンの群れと戦いを始める。Dollsだ。

 

チヒロ「あれっ!?別の仮面ライダーだ!!」

ナナミ「…またですか?」

ヤマダ「あれも、見たことねー奴っすねぇ…?」

 

Dollsやピグマリオン達が現れても、カリバーとセイバーはそれらに気付かず、戦い続けている。

 

翔(バカが、自分達だけの世界に入りやがって……)

 

そんな2人を見て…ため息をつき、呆れる翔。

 

セイバー「はっ!せやっ!」

カリバー「ムンッ!はっ!」

 

セイバーが攻める中、カリバーは守りに集中し…闇黒剣月闇を駆使して、火炎剣烈火を受け止める。

 

ガキィンッ!

 

そして、セイバーから距離を取り、様子を伺う。

 

セイバー「受けてみろ、俺の必殺技!!」

 

セイバーは火炎剣烈火をバックルに納刀すると、剣のトリガーを引く。

 

《必殺読破!》

 

音声が響くと、バックルから剣を引き抜く。

 

《烈火・抜刀!ドラゴン一冊斬り! 》

 

そして、火炎剣烈火の刀身に灼熱の炎を宿し、ドラゴンと共に必殺技を放とうとする。

 

 

カリバー「むっ、来るか…なら。」

 

すかさずカリバーは、ワンダーライドブックを閉じる。

 

《ジャオウ・必殺読破!》

 

ワンダーライドブックから音声が響くと、カリバーはバックルからワンダーライドブックを引き抜き、闇黒剣月闇に読み込む。

 

《必殺リード・ジャオウドラゴン》

 

その後、闇黒剣月闇のトリガーを引くと同時に、剣の切っ先をセイバーに向けた。

 

《月闇必殺撃!》

 

すると、カリバーの肩の装甲にある竜の頭から4体の金色の龍を出現し、更に…闇黒剣月闇の刀身に闇のエネルギーを纏わせ、巨大なドラゴンを出現させる。

 

《フャイヤー!》

 

セイバー「はぁぁああああああ!!

 

セイバーは火炎龍と共に、灼熱の炎を纏った斬撃を、カリバー目掛けて放つ。

 

カリバー「おぉぉおおおおおおっ!!

 

《習得一閃!》

 

カリバーは黄金の龍4体と巨大な紫色の龍…計5体の龍をセイバーに向かって放った。両者の必殺技がぶつかり合い、周りに衝撃を引き起こす。

 

Dolls「「「きゃぁぁああああ!!」」」ドサッ!ドササッ!

 

その衝撃に吹き飛ばされたDollsは全員、地面を転がる。

翔「…!?」サッ…

翔は咄嗟に建物の陰に身を隠し、衝撃から逃れた。やがて、衝撃によって発生した砂埃が晴れると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年「がっ…は……ッ!」

 

カリバー「…フンッ。」

セイバーは変身が解けてしまい、少年の姿に戻っており…地面に突っ伏していた。この勝負…カリバーが勝ったようだ。

カリバー「フッハッハッハッハ!これでもう…オレの邪魔をする者はいなくなった。Dollsは、オレが貰おう。」

カリバーはそう言うと、剣にエネルギーを纏わせ始める。

 

翔(アイツ、さてはジャドウか!?…させるか!!)

 

 

 

カリバー「ムンッ!」ブォッ!

 

カリバーは剣を薙ぎ払い…エネルギーを少年に向かって放った。

 

少年「!!」

Dolls「「「ッ!!」」」

 

その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「ぬぅぅおおおおおおッ!!ドゴォンッ!!

 

翔が姿を現し、無銘剣虚無を振るってカリバーが放ったエネルギーを消し飛ばした。

カリバー「…何!?」

少年「…な、何だ?」

 

翔はカリバーと少年を交互に見ると、こう言い放った。

 

 

 

翔「随分ヘタクソな戦い方だなぁ?

 

少しは周りを見ろ、バカ共。

 

 

 

アヤ「あっ、あんたは…!?」

チヒロ「翔さん!!来てくれたんだね♪」

ミサキ「その剣は…一体…?」

 

少年「…は?Dollsは、コイツを知ってるのか?」

 

何故か翔を知っているDollsに、困惑する少年。

カリバー「まだ邪魔が居たのか…邪魔者は消すだけだ。」

カリバーは剣の切っ先を翔に向ける。翔は無銘剣虚無をバックルに納刀すると、エターナルフェニックスワンダーライドブックを起動させる。

 

《エターナルフェニックス》

 

ワンダーライドブックをバックルにセットした直後、剣を引き抜く。

 

《抜刀…》

 

逆手持ちで無銘剣虚無を抜刀した翔は、剣を持った右腕をおでこの辺りに持ってくると……

 

翔「シーッ……

 

…と、左手の人差し指を口に当て、ジェスチャーを行う。すると、彼の顔に…赤とオレンジのマグマのような光を放つ涙のようなモールドが浮かび上がった。そのタイミングで……

 

 

翔「…変身。

 

 

…と、呟く翔。そして、剣を順手持ちに持ち変えると…切っ先がカリバーに向くように、上から勢いよく振り下ろした。その瞬間…何処からともなく不死鳥が姿を現し、彼の身体を煉獄の炎へと包んでいく。

 

 

《エターナルフェニックス!!》

 

《虚無!》

 

《漆黒の剣が、無に帰す…!》

 

 

炎が消え、仮面ライダーファルシオンへと姿を変えた翔は…

 

ファルシオン「…来な?」

 

…と、カリバーを挑発する。

カリバー「…生意気なァ!!」

挑発に乗ったカリバーは、闇黒剣月闇を大きく振りかぶって襲い掛かって来る。

カリバー「ムンッ!」ブンッ!

ファルシオン「…。」サッ…

カリバー「ハァッ!せやぁっ!」ブォッ!ブゥンッ!

ファルシオン「……。」スッ…サッ……

カリバーの攻撃を交わしながら、彼の戦い方を改めて分析するファルシオン。

 

ファルシオン(剣の扱い方が素人…いや、ド素人以下だな……)

 

カリバーの攻撃にはいちいち力が隠っており、大振りである。その為、動きに無駄が見られ…同時に隙だらけの状態であった。

 

チヒロ「スゴいスゴい!!スゴいよシオリちゃん!!翔さん、敵の攻撃をキレイに避けてるよ!!」

シオリ「本当ですね…!」

 

攻撃を避け続けるファルシオンを見て、チヒロははしゃぎ…シオリは驚いていた。

 

ヒヨ「相手の攻撃、全くあたらないよ…?」

ナナミ「いや…こんなの、フツー……あり得ないですって…!」

アヤ「ヤマダが言ってたように、チートか何かを使ってるの?」

レイナ「いいえ、少なくとも…それはあり得ない……彼は、相手をよく見ているわ…」

 

Dollsはカリバーとファルシオンの戦いを見守っていた。

 

 

 

カリバー「フゥッ、フゥッ…ゼェッ、ハァッ……!」

 

ファルシオン「…どうした、もう疲れたのか?」

息を切らすカリバーに対し、ファルシオンは息を全く切らしていない。

カリバー「…小癪な!!」

 

《ジャオウ・必殺読破!》

 

カリバーはワンダーライドブックを閉じると、剣でバックルのボタンを押す。

 

《ジャオウ必殺撃!You are over.》

 

音声が響くと、カリバーは全身に闇のオーラを纏う。そして、巨大な紫色の龍を召喚し、ファルシオン目掛けて放った。

 

ファルシオン「ヌゥァアアアッ!!ズドォンッ!

 

しかし、ファルシオンは右腕を薙ぎ払って…カリバーが召喚した巨龍を瞬時に消し去った。

 

カリバー「コイツはどうだ!?」

 

《ジャオウ・必殺読破!》

 

《必殺リード・ジャオウドラゴン》

 

《月闇必殺撃!習得一閃!》

 

ムキになったカリバーは、5体の龍と共に紫色に光る斬撃をファルシオンに飛ばした。

 

ファルシオン「無駄だ…ハァッ!」ズパァッ!!

 

ファルシオンは薙ぎ払い1振りで、カリバーの必殺技を無にした。

カリバー「何ッ!?オレの必殺技が、通用しないだと…!?」

ファルシオン「無銘剣虚無…コイツは全てを無に帰す剣だ。お前ごとき、本気を出すまでもねぇよ。」

カリバー「何だと…!?」

ファルシオン「だが、少しだけ本気を出してやろうか…」

ファルシオンはそう言うと、『ジャアクドラゴンワンダーライドブック』を取り出し、起動させる。

 

《ジャアクドラゴン》

 

《かつて、世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…》

 

ワンダーライドブックを起動させると、無銘剣虚無をバックルに納刀…エターナルフェニックスワンダーライドブックをバックルから引き抜き、ジャアクドラゴンワンダーライドブックをセットすると…剣をバックルから引き抜く。

 

《抜刀…》

 

その瞬間、ファルシオンの背後に巨大なワンダーライドブックが降り立ち、紫色の龍が彼の回りを飛び回る。

 

《エターナルパワー!!》

 

《虚無!》

 

《神獣の炎で、全てが無に帰す…!》

 

音声が響くと、紫色の龍がファルシオンの身体を漆黒の闇へと包んでいく。霧が晴れると、ファルシオンの右腕が黒と紫に変わっており、右肩のアーマーは赤い目を光らせるドラゴンの顔のようなモノへと変わっていた。

 

カリバー「なっ!?オレのワンダーライドブック…いつの間に…!?」

ファルシオン「自分の物が盗られたことにも気付かねぇとはな…バカ丸出しだなぁ、おい?」

 

ため息をつきつつ、カリバーを罵るファルシオンは…バックルに剣を納刀し、トリガーを引く。

 

《必殺黙読!》

 

音声が響いた直後、剣をバックルから引き抜くと…

 

《抜刀…邪龍・無双斬り!》

 

紫色に光る闇のエネルギーを刀身に纏わせ、紫色の龍の伊吹と共に斬撃を放った。

 

ズドォンッ!ズドォンッ!

 

カリバー「ぐわぁぁああああああっ!!

 

ファルシオンの必殺技を受けたカリバーは、とうとう変身が解け…元の姿に戻り、戦闘不能となった。

 

少年「…なっ、何なんだ…アイツ…!?」

 

戦闘不能になった少年は、いつの間にか体力が回復しており…Dollsの前に、立ち塞がる。

ファルシオン「…?」

ファルシオン(コイツ、まだいたのか…)

仮面の中で面倒くさそうな顔をする翔。少年はファルシオンにこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年「おいお前!!俺のナナミに近付いたら、容赦しないぞ!!」

 

ファルシオン「…は?」

少年の言葉に、困惑するファルシオン。彼よりも、ナナミ本人が1番呆れていた。

 

ナナミ「誰が貴方のモノですか?初対面なのに、頭大丈夫ですか?」

 

まるで…ゴミを見るような冷たい目で、少年を見ながら気持ち悪がるナナミ。

少年「そうっ!その目!!そのような冷たい目線を向けて、相手を罵るナナミ!!俺は、そんな君の強いメンタルに心射たれたんだ!!」

目を輝かせながら言う少年に、「げぇっ…」と言わんばかりの表情を見せるナナミ。

 

少年「そういう訳で…俺はお前を倒す!!」

 

少年はファルシオンの方へと向きを変え、何やら…分厚いワンダーライドブックを取り出し、起動させる。

 

《ドラゴニックナイト》

 

《ドでかい竜をド派手に乗りこなす、ド級の騎士のドラマチックバトル…》

 

少年は分厚いワンダーライドブック『ドラゴニックナイトワンダーライドブック』を、聖剣ソードライバーにセットすると、剣を引き抜いた。

 

《烈火・抜刀!》

 

少年「変身ッ!!」

 

少年の背後には、巨大なワンダーライドブックが降り立ち、火炎龍と騎士の鎧のようなモノが、彼の回りを浮遊する。そして、鎧のようなモノが紫色の光を放ちながら少年の身体を覆うと、火炎龍が彼の右隣で咆哮を響かせた。

 

《Don`t miss it!(The knight appears.When you side,)

 

ドメタリックアーマー!(you have no grief and the flame is bright.)

 

ドハデニックブースター!(Ride on the dragon, fight.)

 

ドハクリョックライダー!(Dragonic knight.)》

 

その姿は、全身が光り輝く白銀の甲冑を纏った騎士のような外見へと変化しており、炎をイメージした赤く、鋭利な複眼を光らせる仮面ライダーであった。

 

《ドラゴニックナイト!》

 

《すなわち、ド強い!》

 

 

セイバー「仮面ライダーセイバー・ドラゴニックナイト!!物語の結末は、俺が決める!!」

 

 

『仮面ライダーセイバー・ドラゴニックナイト』…セイバーの強化形態であり、左腕には専用武器としてドラゴニックブースターが装備されている。

 

ファルシオン「正義のヒーロー気取りか?」

 

ファルシオンはそう言うと、黄色のワンダーライドブック『ランプドアランジーナワンダーライドブック』を起動させる。

 

《ランプドアランジーナ》

 

《とある異国の地に、(いにしえ)から伝わる不思議な力を持つランプがあった…》

 

その後、無銘剣虚無をバックルに納刀…ジャアクドラゴンワンダーライドブックを引き抜くと、先程起動させたランプドアランジーナワンダーライドブックを、バックルにセット…無銘剣虚無をバックルから引き抜く。

 

《抜刀…》

 

ファルシオンの背後に巨大なワンダーライドブックが降り立つと、そこからランプの魔神が姿を現し、彼の回りを浮遊する。

 

《エターナルパワー!!》

 

《虚無!》

 

《物語の夢で、全てが無に帰す…!》

 

ランプの魔神がファルシオンの回りを飛び回り、眩い光へと包み込む。光が消えると、ファルシオンの右腕が黒と黄色に、更に…右肩にはランプを彷彿とさせるモノへと変わっていた。

ユキ「魔神さんは、ランプの中にいるのでしょうか?」

アヤ「いや、そこ!?」汗

チヒロ「スゴーい!また姿が変わったよ!!」

シオリ「あの小さな本を使って、スタイルチェンジをしているんですね。」

姿が変わったファルシオンに、興味関心を示すDolls達。

 

セイバー「何で俺には注目しないんだよぉぉおおおおお!!」

 

注目されないことに腹を立て、ファルシオンに嫉妬したセイバーは、ドラゴニックナイトワンダーライドブックを3回押し込む。

 

《The knight appears.》

 

《When you side,you have no grief and the flame is bright ride on the dragon,fight.》

 

《Dragonic knight.》

 

すると、セイバーの背後に巨大なワンダーライドブックが降り立ち、火炎龍『神獣 ブレイブドラゴン』が姿を現す。セイバーはそれに騎乗すると、大空へと飛んでいく。そんなセイバーを見上げたファルシオンは、ランプから魔神『ランプドアランジーナ』を召喚すると、魔法の絨毯に乗り、大空へと飛び上がっていく。

 

セイバー「来たな…!」

ファルシオン「空中戦で挑むか…面白い……」

 

東京の上空を舞うセイバーとファルシオンは、Dollsには勿論のこと……

 

人々「おい、何だよあれ?」「ドラゴンと、魔法の絨毯…!?」「ねぇ、誰か乗ってるわよ?」「何かしら…?」

 

ザワザワ…ザワザワ…

 

東京に訪れた人々からも、注目の的になっていた。

 

ファルシオン(下には一般人がいるのか…下手に攻撃できねぇな……)

セイバー「行くぞぉぉおおおおお!!」

ブレイブドラゴンに乗ったセイバーが、攻撃を仕掛けようと高速で迫ってくる。

ファルシオン「…ちっ。」

ファルシオンはその場で停止し、静かに待ち構える。

セイバー「貰ったぁぁあああああ!!」

 

ガキィンッ!

 

セイバーの攻撃を受け流したファルシオンは、彼の背後を取り、高速で追跡する。そして、無銘剣虚無をバックルに納刀し、トリガーを引く。

 

《必殺黙読!》

 

その直後、剣を引き抜き…

 

《抜刀…魔神・無双斬り!》

 

ファルシオン「はっ!」ブゥンッ!

 

雷を纏わせた無銘剣虚無を薙ぎ払い、広範囲に電撃を発生させた。

セイバー「あべべべべ!!」ビリビリビリビリ!

電撃を受けたセイバーは旋回し、ファルシオンに正面攻撃を仕掛ける。

 

《ドラゴニック必殺読破!

 

烈火抜刀!ドラゴニック必殺斬り!》

 

火炎剣烈火の刀身に炎を纏わせ、すれ違い様にファルシオンに斬撃を繰り出した。

 

Dolls「「「っ!!」」」

 

人々「「「!!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チヒロ「翔さぁーん!!」

 

セイバーの攻撃を受け、バランスを崩したファルシオンは…地上へと落下していく。

 

セイバー「…決まったぜ。」

 

仮面の中でドヤ顔をする少年。だが……

 

 

 

《ライオン戦記》

 

《この蒼き鬣が新たに記す、気高き王者の戦いの歴史…》

 

セイバー「…ッ!?」

 

ふと、背後に気配を感じ、振り返ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《エターナルパワー!!》

 

《虚無!》

 

《生物の牙で、全てが無に帰す…!》

 

ファルシオン「あの程度の攻撃で…

 

…俺を倒せたとでも思ったのか?

 

そこには、青白く光るウイングを展開し、浮遊するファルシオンの姿があった。バックルには『ライオン戦記ワンダーライドブック』がセットされており、右腕も黒と青の2色に…右肩のアーマーはライオンの顔のようなモノに変わっている。

 

セイバー「…ちっくしょぉぉおおおおおお!!」

 

セイバーは火炎剣烈火に炎を纏わせ、再びファルシオンに正面攻撃を仕掛けてくる。ファルシオンは無銘剣虚無をバックルに納刀…

 

《必殺黙読!》

 

剣をバックルから引き抜くと……

 

《抜刀…青獅子・無双斬り!》

 

刀身に水流を纏い、突撃してきたセイバーを突く。

 

ドスッ!

 

セイバー「がっ!?」

 

その後、無銘剣虚無を真上へと振り上げ、セイバーの身体を宙へと舞わせ…自分の目の前に落ちてきたところで……

 

ファルシオン「ヴアアァァッ!!

 

ズパァッ!!…ドゴォォオオオオオオンッ!!

 

剣を思い切り振り下ろし、セイバーを地上へと叩き付けた。セイバーが落ちた方を見ると、砂埃が発生していたが…やがて、砂埃が晴れると…そこには、変身が解けて戦闘不能になった少年が、地面にめり込み、気絶していた。

 

 

 

あの後、ファルシオンに敗れた男と少年は…Dollsにストーカーをしていたことが発覚し、警察に逮捕され…パトカーに乗せられ、連行されていった。

ファルシオン(結局…アイツらは何だったんだ?)

勝利したファルシオンは、ゆっくりと地上に降り立ち…変身を解き、翔の姿に戻った。

チヒロ「翔さん!敵をやっつけたんだね!!」

彼の元に真っ先に駆け寄るチヒロ。

アヤ「ていうか、あんた…空も飛べたの?」

翔「俺じゃねぇ…このドライバーの力だ。」

翔が空を飛べる理由は、エターナルフェニックスワンダーライドブックにある。不死鳥の力を宿しているこの本があれば、空を飛べるのだ。

 

ピカッ…

 

翔「…?」

 

その時、翔の身体中が光り始める。

チヒロ「翔さん、またね!」

翔「」コクッ…

チヒロが翔に挨拶をすると、翔は真顔で彼女に頷いてみせた。それと同時に、彼の身体は眩い光に包まれていき…過去のDollsの前から姿を消した。青空 翔…彼は、また…過去のDollsを、危機から救ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…ッ!? 」ガバッ!

 

目が覚めると、ドールハウスの医務室のベッド上にいた。

翔「…何なんだよ、これ……」

何故か、過去に飛ばされることに…混乱する翔。時計を見ると、時刻は朝の5:00になっていた。

 

翔「……。」スッ…

 

翔はベッドから起き上がると、ドールハウスの庭へと足を運んだ。

 

 

 

翔がやって来たのは、ドールハウスの庭にある『チヒロ』の墓である。お供え物として持ってきた『ちんすこう』を置くと、翔は語りかける。

 

翔「…チヒロ……お前が、俺を…過去の世界に呼んでいるって言うのか…?」

 

墓で眠るチヒロは、何も語らない。

ヒヨ「あっ、翔さん!!」

そこに、朝ランから帰って来たヒヨがやって来る。

シオリ「あら、チヒロさんにお供え物を持ってきてくれたんですね♪」

どうやら、シオリも一緒に朝ランをしてきたようだ。

翔「…お前らは、こんな時間からランニングか?」

ヒヨ「うん!今終わったんだ!!」

シオリ「秋になって、涼しくなって来ましたからね。」

翔「…そうか。」

翔は立ち上がり、「また来る。」とチヒロの墓に告げ、ヒヨとシオリと一緒にドールハウスへと戻って行った。

 

 

 

アヤ「お帰りヒヨ、シオリ……って、翔!どうしたの!?」

翔「ちょっと寄り道をしたまでだ。調子はどうだ?」

アヤ「うん、あたしは元気よ!心配ありがと♪さ、上がって上がって♪」

アヤに招かれ、女子寮に上がる翔。

 

レイナ「あら、おはよう翔君♪今日も美しい朝ね♪」

翔「あぁ、そうだな。」

ナナミ「おはようございます、翔さん。」

翔「…おはよう。」

ミサキ「翔さん、こちらの椅子にどうぞ。」

翔「サンキュー。」

 

椅子に座り、Dollsの様子を伺う翔。彼女達も皆、元気そうであった。

シオリ「さて、そろそろご飯にしましょうか。」

シオリがそう言うと、ミサキはエプロンを身に付け…鉄板やたこ焼き器を使って調理を始める。

ミサキ(翔さんにも、安心して朝食を召し上がって頂きたい…)

調理をするミサキには、そんな思いがあった。15分後、ミサキは調理を終え、盛り付けを開始した。彼女が作ったのは、『お好み焼き』、『タコ焼き』、『焼そば』、『ホットケーキ』であった。

ミサキ「翔さん、よろしければどうぞ。」

翔「…お、おぉ…」汗

何故か困惑する翔。その理由は、彼女が作った料理にある。見た目はとても綺麗で、料亭やホテルに出てくるような感じなのだが……とにかく、量が多いのだ。メンバー達は朝食を食べ始めたのだが……

 

サクラ(うぷ…く、苦しくなって来ました…!)

ナナミ(毎回量が多いんですから…!)汗

ヤマダ(料理そのものは美味いんですけどねぇ…)

 

次第に苦しそうな顔を見せるメンバー達が現れ始める。

 

ミサキ「ちょっと、残すことは許さないわよ?」

 

ミサキの言葉に、「ヒッ!?」と言うメンバー達(一部を除く)。

 

翔「別に…無理して食う必要はねぇ……食いきれねぇなら、俺が貰う。」

シオリ「よろしければ、私もいただきます。」

 

翔とシオリの言葉に、食べきれなかったメンバー達は「ありがとー!!」と、目を輝かせながら言う。

シオリ「あら、翔君…そのベルトって。」

翔「何故か巻き付いてた。」

翔の腹部には『無銘剣虚無』が納刀された『覇剣ブレードライバー』が巻かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《エターナルパワー!!》

 

《虚無!》

 

《膨大な胃袋で、全てが無に帰す…!》

 

翔とシオリは手を止めることなく、食材をどんどん食べていく。そして、1分も経たない内に…全ての料理を平らげた。

 

翔「ご馳走様でした。」

シオリ「ご馳走様でした♪」

 

ミサキ「はい、お粗末様。」

ミサキ(ちょっと作り過ぎてしまったわね…でも、翔さんはちゃんと完食してくれた……でも、無理して無いか心配ね。)

ミサキは食器を洗いながら思った。翔の顔色を伺うと、特に顔色は悪くなさそうだった。

翔「悪いな、朝食までご馳走になっちまって。」

ミサキ「いえ、お気になさらず。」

アヤ「それにしても…翔、よく食べるわね?苦しくない?」

翔「大丈夫だ。」

かなりの量を食べた翔だが、全く苦しそうにしていなかった。

ユキ「…翔さん。」

そんな翔の元に、白い猫を抱いたユキが来る。この猫の名前は『コユキ』である。コユキは翔の事を知っているのか…あるいは、人懐っこい性格なのか…全く警戒しておらず、翔の足に身体を擦り寄せている。

翔「……。」ナデナデ…

翔がコユキを撫でると、コユキは「ゴロゴロ…」と喉を鳴らし、気持ち良さそうな顔をする。翔に撫でられるコユキを見て、「羨ましい」と感じたDolls達なのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



今回もまた、翔には『仮面ライダーファルシオン』に変身して貰い、ジャドウモドキと戦っていただきました。そして、タイプチェンジ(私の想像)もさせました。

次回も、お楽しみに
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