〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれのショウです。



沖縄から帰って来たドールハウス一同と一海達。途中、ハプニングはあったものの、何とか無事に戻ってくることができた。
今回、翔とNumberSの様子を書きました。

では、本編へどうぞ


第二百六十三話 NumberSと翔

Dollsの寮にて、朝食を摂った翔は…リハビリを行うため、レッスン場へと向かっていた。

 

クリム「翔、足のケガは大丈夫か?」

翔「見りゃ分かんだろ?」

その道中、クリム・スタインベルトと会い、会話をしながらドールハウスの廊下を歩いていた。

クリム「新しく来たNumberSの3人も、すっかり打ち解けているようだな。」

翔「…まぁな。」

NumberSの3人は、ドールハウスの一員としてすっかりここに溶け込んでいるようだ。クリム・スタインベルトと別れた翔は、さっさとレッスン場へ足を運ぶ。

 

レッスン場に着くと…

 

ミア「おっ、来た来た♪」

ディオ「おはよう、翔さん…♪」

トリア「ごきげんよう、翔さん♪」

 

どういうわけか、NumberSの3人の姿があった。彼女達は、翔のことを待っていたようだ。

翔「……?」汗

翔が困惑していると、ミアが翔に声をかけてくる。

ミア「リハビリするんだよね?あそこに準備してあるから、いつでもできるよ!」

ミアが指差す方を見ると、平行棒等々のリハビリ道具が既に準備してあった。翔はまず、平行棒に移動し…一歩一歩、ゆっくりと歩行練習を行う。

ミア「良いね良いね♪」

ディオ「ゆっくりで、大丈夫……」

トリア「一歩一歩、確実に進んで行きましょう。」

NumberSの声かけに対し、安心感を覚え始める翔。平行棒での歩行訓練を終えた後、『歩行練習用階段』を使って階段の上り下りの訓練を始める。

ディオ「翔さん、足…痛い…?」

翔「…あぁ。だが、大したことはねぇよ。」

いつもの強がりで、ディオに心配をかけさせないようにする翔。

翔「身体は痛くたって…心は、痛くねぇ。だから、大丈夫だ。」

ディオ「…そう。でも、無理しないで…」

翔「…あぁ、ありがとよ。」

ディオにお礼を言い、階段の上り下りを再開する翔。

 

 

 

トリア「翔さん、お疲れ様でした♪」

翔「お前らこそ、ありがとうな。」

歩行練習を一通り終え、休憩する翔。そんな彼を、トリアが労った。

翔「ところで…お前らは、疲れてねぇのか?」

ミア「ボクらに、疲れっていう概念は無いんだ。だから、何も心配は要らないよ♪」

翔「…そうか。」

翔(まるで『ヒューマギア』みてぇだな…)

『ヒューマギア』…それは、『仮面ライダーゼロワン』に登場する人工知能搭載人型ロボットのことである。

ミア「ねぇねぇ翔さん、何かビデオでも見ない?例えば……仮面ライダーとか♪」

翔「…良いぞ?」

今日の歩行訓練はここまでにした翔は、片付けを済ませ、NumberSの3人と共に…レッスン場を後にした。

 

 

 

翔「…そうだ、俺…ちょっとやることを思い出した。」

医務室に戻っている途中、翔はやらなければならないことを思い出した。

ディオ「やること…?」

翔「…あぁ、ジャングレイダーを洗車しねぇとなって思ってな。」

『ジャングレイダー』…それは『仮面ライダーアマゾンズ』に登場するライダーマシンの名称であり、翔の愛車でもある。

ミア「だったら、ボクらもファクトリーに行かない?ライダーマシンを見れるんだしさ♪」

トリア「何とっ!?それは良い考えですね!」

ミアの提案で、NumberSの3人は…翔と共にファクトリーへと足を運んだ。

ファクトリーに着くと、沢山のモシュネ達がライダーマシンのメンテナンスを行っていた。翔の姿を見ると…

 

モシュネ達「「「おはようございモシュ!!」」」

 

作業を止め、一斉に彼に挨拶をした。

翔「おはよう。…てか、作業を止めてまで挨拶しなくて良い。」

モシュネ達の態度に苦笑いする翔。モシュネ達は「了解しモシュた!」と言うと、作業を再開する。

ミア「うんうん、やっぱりここは良いね♪」

ディオ「いろんなライダーマシンがある…」

トリア「おぉっ!?巨大なモノまでも!?」

ファクトリーには『トライドロン』、2台の『ライドブースター』、『パワードイクサー』等のマシンが保管されている。車庫の方に向かうと、

 

翔「何だか、久しい感じがするな。」

 

翔が愛用する『ジャングレイダー』があった。その隣には、仮面ライダーイクサ専用のバイク『イクサリオン』が停めてある。

翔「ジャングレイダー、お前を洗車するからこっちに来い。」

翔がジャングレイダーに声をかけると…

 

ジャングレイダー「」…ピカッ、ガォォオオオオンッ!

 

ジャングレイダーは乳白色のライトを光らせると、エンジンの轟音をファクトリー内に響かせる。

ミア「おっと、このバイク…独りでに動くの?」

翔「あぁ…理由は分からねぇが、自律行動が可能なんだ。」

翔のジャングレイダーには自我があり、自律行動ができるのだ。だが、その理由は…神秘のベイルに包まれており、未だに持って不明である。また、墨田区での戦いでは、シレーヌの歌声に全く動じなかった。翔とNumberSはジャングレイダーと共に、洗浄ゾーンへとやって来た。NumberSは、ジャングレイダーを洗う翔を見守っている。

ミア(バイクって、こんな風に洗うんだね。)

ディオ(翔さん…とても丁寧に洗ってる…)

トリア(愛車…いえ、愛馬の手入れ…Samuraiの礼儀ですね。)

翔「どうだ、ジャングレイダー…サッパリしたか?」

ジャングレイダー『!!』ガォォオオオオンッ!

翔の声に応えるように、エンジンを唸らせるジャングレイダー。そのボディーは翔とNumberSの姿が鏡のように映る程、ピカピカになっていた。

トリア「そのバイク…もしや、自我があるのですか?」

翔「今更気付いたのか?」

翔は道具を片付け終えると、ジャングレイダーの近くに立つ。

翔「そうさ…コイツ、いつの間にか自我を持っていてな……色々手助けしてくれるんだよ。」

ジャングレイダーの頭を撫でながら言う翔。

翔「よし、ジャングレイダー…戻って良いぞ?」

翔がそう言うと、ジャングレイダーは独りでに走り出し、車庫へと戻って行った。

ミア「ここって、本当に面白いモノがいっぱいあるね~♪まさか、自律型マシンが見れるなんて思わなかったよ!」

ドールハウスの中でも、ここ『ファクトリー』を…ミアは気に入っているようだ。

ディオ「翔さん…作業、もう終わり…?」

翔「あぁ、終わりだ。」

洗車を終え、NumberSと共に医務室へ向かっていく翔。彼もまた、NumberSを信頼しつつある。

 

 

 

医務室に着いた翔は、さっそく『仮面ライダー』のDVDを見つけ、

 

翔「どれが見たい?」

 

と、NumberSに選択肢を与える。

ミア「ディオ、トリア、どれにする?」

ディオ「いっぱい、ある…」

トリア「うーん…迷いますね。ここは、姉であるミアに任せます。」

トリアの言葉に、ディオも頷いた。

ミア「よし…それじゃあ、コレにする!」

ミアが指差したのはVシネマ『仮面ライダー滅亡迅雷』だった。

翔「承知した。」

翔はTVをつけ、DVDをプレイヤーにセットする。

 

 

 

~DVD視聴中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミア「面白かったね~♪」

ディオ「主題歌も良かった…」

ミアとディオは満足していたが、

 

トリア「それにしても…確か『仮面ライダーザイア』と申しておりましたか?「カモンカモン」と言っておきながら、負けていましたが…」

 

トリアだけは、仮面ライダーザイア(リオン・アークランド)の行動に、何やら疑問を抱いていた。

翔「まぁ、奴にも奴なりのプライドがあったんじゃねぇの?」

トリア「何と!?」

翔「いや、そんな驚くことか…?」汗

ディオ「アークランドが負けた時、『ソルド』達は逃げていったけど…あの後、どうなったんだろう?」

翔「…さぁな。」

ディオ「むむむ…気になるし……」

ディオは『ソルド』のその後が気になっているようだ。『ソルド』とは…リオン・アークランドが生産した意志を持たないヒューマギアのことである。

ミア「仮面ライダーって、本当に面白いね♪ボクも変身ベルトとか買って見ようかな~?」

ディオ「ディオも、欲しいし…」

トリア「NinjaやSamurai、Oniをモチーフとした仮面ライダーの変身ベルトとかは無いのでしょうか?私も欲しくなって来ました。」

すっかり『仮面ライダー』にハマったNumberSは、変身ベルトが欲しくなっていた。

翔(ライダーシステムなら、一海が作れるが…実際の変身ベルトは、安易に手に取るモノじゃねぇ…ま、DX版が無難だろう…より、本物っぽさを求めるならCSM変身ベルトが良い……)

NumberSの3人が、本物の仮面ライダーにならないか…翔はそれだけが心配だった。しかし…

 

ミア「じゃあさ、今からトイザらスでも行かない?」

ディオ「アマゾンでも見れるし…」

トリア「こちらの『プレミアムバンダイ』というサイトでも、閲覧が可能です。」

 

その心配は無さそうだ。彼女達は自分達のスマホで、オンラインストアを閲覧していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室前にて……

 

シオリ「……!」ゴゴゴゴゴ……

サクラ「し、シオリさん…顔、顔…!!」アセアセ

ミサキ「ほ、ほら…この近くにあるカフェで、モンブランでも食べに行かない?」汗

 

翔とやり取りをするNumberSに嫉妬したシオリが、怖い顔をしており…サクラとミサキは必死に彼女を宥めようとするのであった。

 

女の嫉妬は、恐ろしい…!!




いかがでしたか?今回はここまでです。



NumberSの最初で最後の曲『イデオ』…私、この曲結構好きなんですよね。皆さんも、聴いてみてくださいな。

次回も、お楽しみに
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