〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
Dollsが東京の下で戦うなら、ライダー達も東京の下にて戦いを繰り広げる。
では、本編へどうぞ
再び、青山一丁目駅構内へとやって来た翔とNumberS。
ホームに降りると、例のラッピング電車が停車していた。その車両には、様々なシーンの翔がラッピングされた車両が連結されている。
トリア「おぉっ!!これは、翔さんの!?」
ディオ「これは、スゴい…!」
ミア「何だか安心感があるね♪それに、どの翔さんもカッコいいし♪」
翔「…ったく、いい迷惑だ…」汗
自分がラッピングされている車両を見て、困惑する翔。
PPP--
その時、通信機が鳴り…
カナ『翔君、応答願います!!』
焦った様子のカナが連絡してきた。
翔「何だよ?」
カナ『大丈夫ですか!?ケガはありませんか!?』
翔「平気だっつーの、NumberSと居んだからちょっとぐれぇフラフラしたって良いだろ?」
カナ『そ、それなら…せめて、何か一言言ってからにしてください…』汗
翔「俺は18だ。もう、子どもじゃねぇんだから…って、言ってやろうと思ったが…辞めた。」
翔はため息を着き…
翔「悪かった…心配かけさせて……」
…と、カナに謝罪した。
翔「あんたらに手土産も買ってあるから、それを持って帰る。」
カナ『て、手土産…ですか?』
翔「あぁ、寛永堂のどら焼きだ……ん?」
ふと、翔は階段の方を見る。
諒芽「おっ!?あったあった、Dollsのラッピング電車だぜ!!」
一海「ホントだ…スゲェな、これ…!!」
友香「あっ、翔さんまでラッピングされてますよ!?」
紫「翔もすっかり有名人だな。」
そこには、一海達の姿があった。どうやら彼らも、Dollsのラッピング電車に乗りに来たようだ。
カナ『翔君、どうしました?』
翔「…いや、どうもしてねぇ…それより、この辺に妖魔や化け物達の姿はねぇか?」
カナ『ちょっと待ってくださいね?』
カナは通信機越しに、機械を操作し…ピグマリオンや妖魔を探し始める。
カナ『六本木方面にピグマリオン反応がありますが、現在Dollsと愛さんが対応しています。国立競技場方面に、僅かですが妖魔の反応を検知しました。Dolls達に対応をお願いしようと思っていますが』
翔「その必要はねぇ。」
カナ『えっ…?』
翔はカナに言う。
翔「丁度今、一海達を見つけた。」
諒芽「おっ、翔ちん発け~ん!!」
そこへ、諒芽を先頭に一海達が翔とNumberSの元へやって来る。
諒芽「ひょっとして今、セツナさんかカナさんと話してる?」
翔「それがどうした?」
諒芽「えっ、マジ!?ちょっと貸して!」
翔「あっ、おい!!」
諒芽は翔の右手から通信機を取ると…
諒芽「あっ、もしもしカナさん?」
馴れ馴れしく話しかける。
カナ『えっ!?あっ、か…鏡君!?』
困惑するカナに、諒芽はこう言った。
諒芽「翔ちんのことは、俺らに任せてください!!あっ、今度味噌汁作ってください!!」
カナ『えぇっ!?えっと、あの…』汗
諒芽の言葉に、終始困惑しっぱなしのカナ。
一海「あっ、あのバカ!!」パシッ!
諒芽「んがっ!?」
一海は諒芽から通信機を奪い取ると…
一海「すいませんでしたぁぁあああああ!!」
全力でカナに謝罪する。
カナ『あ、あははは…大丈夫ですので、木場君達に翔君を任せても良いですか?』
一海「分かりました、任せてください!!あっ、翔に代わります!!」
一海は翔に通信機を返す。
翔「俺だ。」
カナ『翔君、木場君達にも一緒にいて貰うことになるんですが…』
翔「構わねぇよ。てか、最初からそうするつもりだったし…んじゃ、一回切るぞ?」
カナ『はい、分かりました。』
そして、通信が切れる。翔は諒芽の両頬を引っ張りながら、彼に説教を始める。
翔「来て早々何してんだてめぇはぁ!!?」
諒芽「あぎゃぁぁああああ!!
涙目になりながら、翔に謝罪をする諒芽。
紫「自業自得だぞ、諒芽。」
友香「私からも謝ります、申し訳ありません翔さん。」
翔「…ったく。」
翔が手を離すと、諒芽の両頬はリンゴの如く真っ赤っかになっていた。
ミア「なるほどねぇ…翔さんを怒らせちゃいけないってことが分かったよ。」
ディオ「怒られるの…嫌……」
トリア「翔さんが嫌がることや、翔さんに対して失礼なことをしなければ、怒られることは無いのでは?」
トリアの言葉に、「あっ、そうだね!」というミアと…「肯定…」というディオ。その内、電車の運行停止のアナウンスが駅内に響き渡る。
一海「なっ!?止まっちまったぞ!?」
翔「おい、来るぞ!!」
すると、国立競技場方面の線路から……顔や身体が著しく変形した奇妙な妖魔が現れた。『画作崩壊妖魔』である。過密なスケジュールや連携ミス、急なリステイク等を生じさせ…画の完成度をすこぶる低下させるタチの悪い奴だ。
一海「よし…ゲネシスドライバーで行くぞ!」
一海、紫、友香、諒芽はゲネシスドライバーを装着し、エナジーロックシードを取り出す。
BGM~NumberS『イデオ』~♪
《メロンエナジー》
《レモンエナジー》
《ピーチエナジー》
《チェリーエナジー》
エナジーロックシードが起動すると、一海達の頭上にクラックが開き、そこからフルーツの形をした球体が降りてくる。
4人「「「「変身。」」」」
《ロック、オン…ソーダ》
ドライバーのカップにエナジーロックシードのエネルギーが、ソーダのように注がれていくと…彼らの頭部を、球体が包み込む。
《メロンエナジーアームズ》
《レモンエナジーアームズ…ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!》
《ピーチエナジーアームズ》
《チェリーエナジーアームズ》
一海は『アーマードライダー斬月・真』、紫は『アーマードライダーバロン(レモンエナジーアームズ)』、友香は『アーマードライダーマリカ』、諒芽は『アーマードライダーシグルド』に姿を変えた。
トリア「おぉっ!!SamuraiにOni!!」
アーマードライダーの登場に、トリアは歓喜の声を上げる。『仮面ライダー鎧武』に登場するライダー達のモチーフは、戦国時代の鎧武者や中世の騎士等である。特に…日本文化が大好きなトリアの心を擽ったのは、アーマードライダー斬月・真であった。
翔「……。」カチャッ…
翔はネオアマゾンズドライバーを装着すると、アマゾンズインジェクターを取り出す。
斬月・真「あっ、翔!良かったらこれを使ってくれ!!」ヒョイッ
翔「……?」パシッ…
斬月・真から渡されたのは、青い光沢を放つ薬液が入ったアマゾンズインジェクターであった。翔はそれをドライバーのスロットに挿すと、スロットを上に上げる。
翔「アマゾン。」
そして、インジェクターのレバーを押し込む。
《NOVA δ》
ドライバーから音声が響くと、翔の身体が黄色い炎に包まれ、青い稲妻が走る。炎と稲妻が消えると、青い目を光らせ、『仮面ライダーアマゾン ノヴァデルタ』が降臨した。
斬月・真「翔、そのアイテムのレバーを押してみてくれ!」
アマゾンNδ「…こうか?」パチッ…
《Needle Loading》
すると、アマゾンNδの腕のアーマーが変形し、2つの銃口がついた銃が形成された。
アマゾンNδ「ッ!!」ズダァンッ!!
妖魔「ッ!?」
アマゾンNδが銃から針を放つと、妖魔の身体に無数の風穴を開けた。
アマゾンNδ「なるほど…ショットガンか。」
それは、『アマゾンデルタニードル』がパワーアップしたニードルショットガン『アマゾンデルタショット』だ。
アマゾンNδ「だが、この場にこれはオススメできねぇなぁ?」パチッ…
《Blade Loading》
アマゾンNδがインジェクターのレバーを押すと、右腕に『アマゾンデルタソード』が形成された。
ヴィィイイイイイイイインッ!!
アマゾンNδ「…!?」
斬月・真「そのブレードは秒間600万回振動し、1000度の熱も発している!!鉄柱なんざ意図も簡単に斬れるぜ!!」
アマゾンNδ「…マジかよ。」
専用武器『アマゾンデルタソード』までも、強化されていることに、アマゾンNδは言葉を失った。画作崩壊妖魔は、最初は一体だけであったが…次第に数を増やしていき、30体程の軍勢となった。
斬月・真「俺らも行くぞ!!」
新世代アーマードライダー達はソニックアローを片手に、駅のホームに立つ。そして、ホームに上がってくる妖魔達を切り裂いたり、矢で射抜いたりして応戦する。
妖魔「!!」
斬月・真「おらっ!」ズパッ!
妖魔2「!!!」
バロン「はぁぁああああ!!」ギリリッ…バシュッ!
マリカ「やぁっ!」ズパッ!
妖魔3「!?」
シグルド「おらおらおらぁッ!!」バシュシュシュシュッ!
妖魔「「「!?」」」
新世代アーマードライダー達が妖魔達を蹴散らすが…討ち漏らした妖魔に関しては…
アマゾンNδ「ヴガァッ!!」ザシュッ!グチャッ!
アマゾンデルタソードを形成したアマゾンNδが次々と斬り捨てて行く。
ディオ「ディオ達…出番無し?」
妖魔達はライダー達が倒していくため、NumberSはほとんど出番が無い状況にあった。
トリア「戦うだけでは無く、ライダー達の戦いを見ましょう。」
ミア「見て学ぶんだね。」
トリア「そうです。」
そこで、NumberSはライダー達の戦いを見ることにした。
斬月・真はソニックアローを武器としても使っているが、
妖魔「!!」ブゥンッ!
斬月・真「ッ!!」ガッ!
時には、盾代わりにして妖魔の攻撃を受け止めたりしていた。
妖魔2「グォォオオオオオ!!」ビュンッ!ビュンッ!
シグルド「おっと!?」
シグルドは身軽さを活かし、妖魔の口から光弾をバク転で回避する。
妖魔3「グギャァァアアアアア!!」ゴォォオオオオオ!!
バロン「ふっ!」グルルルルッ!!
バロンはソニックアローを片手で回し、妖魔の口から放たれた炎を防ぐ。
妖魔4「グォォオオオオオ!!」ビュンッ!ビュンッ!
マリカ「はっ!やっ!」バシュッ!バシュッ!
ドゴォンッ!ドゴォンッ!
マリカは妖魔が放った光弾に矢を放ち、破壊する。
妖魔5「グゴォォオオオオオオ!!」ブゥンッ!
バシッ!
アマゾンNδ「グァァアアアアア!!」ブォッ!!
アマゾンNδは妖魔5が振り下ろしてきた腕を掴み、妖魔5を投げ飛ばす。
アマゾンNδ「ガァッ!」シャキンッ!
《Amazon Slash》
アマゾンNδは右腕のアームカッターを伸ばし、右足で地面を蹴って、先程投げ飛ばした妖魔に馬乗りになる。
その後、妖魔の首もとにアームカッターを当て…
ザシュッ!ブシュゥゥウウウウウウウッ!!
妖魔の首を斬り裂いた。アマゾンNδに斬られた妖魔は血液を勢いよく吹き出し、消滅した。
シグルド「よっしゃあ!!俺もそろそろトドメを刺すぜ!!」
シグルドはゲネシスドライバーのレバーを押し込むと、ソニックアローの刀身に赤いエネルギーを纏わせる。
《チェリーエナジースカッシュ》
シグルド「くらえっ!!ダブルスラーッシュ!!」
シグルドは迫り来る妖魔を、ソニックアローの刃で斬る。斬られた妖魔は、横真っ二つにされ…消滅した。
《メロンエナジースカッシュ》
斬月・真「はぁぁああ…はぁっ!!」ズパァッ!
妖魔「グギャァァアアアアア!!」
斬月・真に縦真っ二つに斬られた妖魔は、断末魔を上げて消滅……
《レモンエナジースカッシュ》
《ピーチエナジースカッシュ》
バロンとマリカは、妖魔の群れ目掛けて黄色とピンク色に光る衝撃波を飛ばした。衝撃波は妖魔達を斬り裂いていき、消滅させた。
トリア「おぉぉおおおおおっ!!」
ディオ「勝ったの…?」
ミア「うんうん!ライダー達が…翔さんが勝ったんだよ!!」
仮面ライダーアマゾン ノヴァデルタと新世代アーマードライダー達の活躍により…乗降客達の命は妖魔達から守られた。
戦いを終え、アマゾンNδは通信機でカナに連絡をする。
アマゾンNδ「南田さん、応答しろ。」
カナ『はい、どうしました?』
アマゾンNδ「妖魔達は潰した。他に妖魔の反応はねぇか?」
カナ『確認します、少々お待ちくださいね?』
カナは機械を操作し、妖魔の反応を探す。
カナ『周辺に妖魔の反応はありません。ストライカーの反応も無しです。翔君、お疲れ様でした。』
アマゾンNδ「あぁ。」
アマゾンNδはカナと通信を終えると、変身を解き…翔の姿に戻った。
バロン「翔、もう妖魔はいないのか?」
翔「いねぇから変身を解いたんだ。この近辺は一先ず大丈夫だ。」
翔の言葉を聞いた新世代アーマードライダー達は、ゲネシスドライバーからエナジーロックシードを取り外し、変身を解いた。
諒芽「なぁなぁ翔ちん、俺らもドールハウスに来て良いか?」
翔「好きにしろ。」
翔はため息をつくと、NumberSの方へと顔を向ける。
翔「おい、撤収だ。」
ミア「は~い♪」
ディオ「うん…」
トリア「承知しました。」
翔はNumberSと一海達と共に、代々木行きの列車に乗り込む。そこからは、JMR山手線に乗り換え、目黒駅へと向かった。目黒駅からは徒歩で、ドールハウスへと足を運ぶ。
カナ「あっ、お帰りなさい翔君♪」
ドールハウスに戻ってきた翔を笑顔で迎えるカナ。
諒芽「!!!!????」
諒芽(か、カナさん…太陽のような眩しいその爽やかな笑顔……か、可愛ぇぇええええええええええええ!!)ブシャァァアアアアアアッ!!
カナの笑顔を見た諒芽は、鼻血を吹き出すと…その場にバタッと倒れた。
一海「あっ、おい諒芽!!…す、すいませんカナさん……」
カナ「あ、あはは…大丈夫ですので…」汗
謝罪する一海に、苦笑いをするカナ。
諒芽「俺ふっかぁぁぁぁあああああああつ!!」ビョォォオオオオオンッ!!
諒芽はすぐに飛び起き、何事も無かったかのように振る舞う。
カナ「NumberSの皆も、木場君達も…翔君をありがとうございました。」ペコリ…
そう言うと、お手本のような綺麗なお辞儀をするカナ。
紫「顔を上げてください、カナさん。」
紫はカナに言う。
紫「私たちにとって、翔はかけがえの無い友人です。」
友香「友達を助けるのは、当たり前のことですから…困った時は、お互い様です♪」
紫と友香の言葉に、カナは微笑む。
カナ(翔君…こんなに素敵なお友達がいてくれて…良かった……)
思わず涙ぐみ、ハンカチで目元をおさえるカナ。
翔「何泣いてんだよ、俺は大丈夫だから。」
カナ「少し、目にゴミが入ってしまって…」
翔「なら、こっちに来い。」
翔はカナの手を掴み、ドールハウスに入っていく。そして、近くの洗面台にやって来る。
翔「ほら、目を洗え。」
カナ「あはは、ありがとうございます。」
カナは洗面台で目を洗い流す。
一海「翔からはよく、悪態を突かれるけどさ……本当は、誰よりも優しいんだよな。」
ミア「それって、所謂…『ツンデレ』って呼ばれるやつ?」
紫「ツンデレ、か……そうかもしれんな。」
ディオ「つんでれ…?」
友香「普段はぶっきらぼうな態度を取っているんですが、何かのきっかけで好意的な態度を取ることです。」
トリア「ですが、翔さんは感情を表にはほとんど出しませんが…?」
諒芽「まぁ、翔ちんはクールだからなぁ。けど、時々笑顔を見せてくれるんだけど、それがめちゃくちゃ良い顔なんだよな~。」
友香や諒芽が言うように……普段の翔は、ぶっきらぼうな態度を取ることが多く、『楽しい』や『嬉しい』と言った感情を表に出すことは、滅多に無い。だが、時々見せる笑顔は、女性だけではなく…男性をも魅了するほど、眩しいモノなのだ。
翔「…?…何やってんだ、お前らも早く来いよ。」
一海「おぉ
翔に呼ばれ、ドールハウスへと入っていく一海達とNumberS。無事に帰って来た翔を、ドールハウスに居る者達は喜んで「お帰り」と声をかけた。
いかがでしたか?今回はここまでです。
青空 翔…冷酷なキャラから、いつの間にかツンデレキャラへとなっていってる気がする。ま、彼は冷酷非道を行く性格です。
次回も、お楽しみに