〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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お久しぶりです、やさぐれショウです。



新しい作品を書いていたら、こっちを更新するのをすっかり忘れていました。今回は原作に添ったストーリーではなく、オリジナルストーリーです。

では、本編へどうぞ


第二百七十話 大助とのやり取りと皆で分かち合う喜び

ドールハウスに戻ったメンバー達を、カナは笑顔で迎えたのだが……

 

カナ「もう、翔君ったら…!」プンスカッ!

 

優しく、穏やかに翔のことを叱る。

 

カナ「いくらリハビリとは言っても、胡蝶先生と七草先生が一緒であっても…せめて、何か一言言ってから出掛けてください!斑目さんも私も、ここにいる皆が翔君を心配しているんですから!!」

 

翔「悪かった、次は気を付けるよ…」

 

翔が謝罪すると、カナはニコッと優しい笑顔を見せる。

 

愛(カナちゃん、相変わらず翔君に甘いねぇ~…ま、あたしもそうなんだけどね♪)

 

翔を叱ったカナを見て、思わず微笑む愛。歩き疲れた翔は、車イスに座り…医務室へと戻って行く。

 

ヒヨ「あっ、ヒヨもいくー!」

サクラ「わ、私も行きますっ!!」

ユキ「私も……」

アヤ「あっ、ちょっと待ちなさいよ!!」

レイナ「皆で行きましょう?」

シオリ「フフッ、そうですね♪」

 

医務室へと戻って行く翔の後を、Dollsは着いていく。NumberSも愛もカナも彼女達を追って、翔の後に着いていった。

 

深雪「翔君は人気者ですね、蜜璃さん。」

蜜璃「そうだね。人気者の翔君も、可愛いっ!!」

 

医務室に向かっていくメンバー達を見送った深雪と蜜璃は、アマゾン細胞を研究する為、研究室へと向かった。

 

 

 

医務室にて……

 

車イスをベッドの側に停めた翔は、車イスから立ち上がり…

 

ボフッ…

 

ベッドへと腰掛けた。

 

翔(にしても…随分フカフカしたベッドだな……どんだけ金掛けてんだ?)

 

そう思っていると、医務室の戸がコンコンッと鳴る。

 

愛『翔君、愛だよ?後、カナちゃんとDollsの皆とNumberSの皆もいる。』

 

翔「随分大人数だな、入れ。」

 

翔が入室許可を出すと、愛を筆頭にメンバー達が医務室に入室してくる。

 

愛「ごめんね、大人数で来ちゃって…」

 

翔「気にするな。」

 

計14名のメンバー達が、翔の医務室に入ってきたが…ここの医務室は大部屋のように広い。大病院の特別な病室を意識して作られているのか、『病室』という感じが無いのだ。

 

翔「で?ここは何でこんなに広いんだ?」

 

カナ「斑目さんの配慮です。」

 

カナの言葉に、「へぇ…」と言う翔。大人数で見舞いに来ることを想定した斑目は、医務室を改良し、今のような大部屋にしたのだ。

 

翔「良いのかよ、ここまで配慮して貰って…」汗

 

カナ「翔君が頑張っているからですよ♪」

 

ドールハウス専属の用心棒となった翔は、ケガをしていても…ドールハウスに貢献していた。主に撮影会等でDollsの用心棒をしながら、ケガの治療に励んでいる。

 

ヴーッ…ヴーッ…

 

その時、翔のスマホが鳴る。翔はスマホの画面を見ると…

 

翔「!!」

 

途端に、嬉しそうな顔をした。その電話相手は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大助『あっ、出た出た。よぉ、元気か?』

 

かつて、沖縄で再会を果たした命の恩人『高山 大助』だ。ビデオ通話で話す大助は、明るい笑顔を見せている。

 

翔「俺は元気だ、大助さんはどうだ?」

 

大助『バリバリ元気だよ、ハッハッハッハッハ!』

 

そう言って笑う大助は、本当に元気そうだった。

 

大助『て言うか、沖縄では世話になっちまったな。』

 

翔「良いんだよ、斑目さんの懐は広いんだし。」

 

大助『斑目さんもそうなんだけどさ……青空、お前が言ってたこと、的中したよ。』

 

翔「…やっぱりか……」

 

大助が翔に話したこと、それは……天王寺 百合がアマゾン達に狙われる可能性があるとのこと…百合が沖縄にアマゾンが生まれる原因を全国に証明したその後、彼女はアマゾン達から狙われるようになったのだった。翔の警告を聞いた大助は、百合を護衛し…アマゾン達から彼女を守ることに成功したのだ。そのお陰で、百合は今でも元気に過ごしている。

 

大助『アマゾン狩りをしたからか、こっちではアマゾンが残り少なくなってる。』

 

翔「何故分かる?」

 

大助『ここだよ、ここ。』

 

大助は自分の鼻を指差しながら言う。彼も翔と同じ『アマゾン』であり、嗅覚が異常に鋭い。だが、彼はアマゾンを探知する力が極端に低い。それと引き換えに、彼は己のアマゾン細胞をコントロールすることができるため、食人本能を抑え込める。

 

大助『沖縄もアマゾンの臭いが減ってきている。そっちに来れるのも、近いかもな。』

 

翔「こっちに来たときは、俺の手料理を振る舞う。」

 

大助『青空…お前、料理できんのか!?今度何か美味いモン作ってくれよ!!』

 

翔「…任せておけ。」

 

大助と話をする翔は、よく笑顔を見せている。

 

メンバー「「「……。」」」

 

そんな彼を、優しく見守るメンバー達。

 

大助『…ん?ひょっとして、ドールハウスの皆さんも一緒か?』

 

大助がそう言うと、翔はメンバー達に手招きをする。メンバー達は翔に近寄り、スマホの画面を覗き込む。

 

大助『ご無沙汰してま~す。』

 

カナ「ご無沙汰してます、大助さん。翔君を助けてくださって、ありがとうございます!」

 

カナはモニターにいる大助に、丁寧なお辞儀をする。

 

大助『そんな畏まらなくても大丈夫ですよ。何せ、青空は俺にとっちゃ…息子みたいな存在(モン)ですから。』

 

大助はそう言うと、「あっはっはっはっは!!」とあの優しい笑顔で笑った。そんな彼の笑顔を見たカナは、思わずハンカチで目元をおさえる。

 

カナ(翔君、こんなに優しい方に恵まれて…良かった…)

 

カナが涙ぐむ中、愛も大助に話しかける。

 

愛「大助さん、本当にありがとうございました!何とお礼をしたら…」

 

大助『良いですって。あんなに良いホテルの料金を負担していただいたんだし…』

 

モニター越しから苦笑いする大助。

 

大助『あっ、そうだ。青空、ダムに放り込まれていた“あの腕”…結局、何だったんだ?』

 

翔「アレに関しては、解析班が解析を進めている。少なくとも…

 

時空管理局の誰かの腕

 

…であることは間違いないだろう。あくまでも、俺の推測だが……」

 

ダムから回収した“あの腕”に関して…現在、解析中である。翔の推測では、時空管理局の誰かのモノであるとのこと……

 

翔「ところで、大助さん。」

 

大助『ん?』

 

翔「その後も、天王寺さんとは良く飲みに行ってるのか?」

 

大助『食べ歩きが趣味だからなぁ~…同じ趣味同士、そりゃあ良く飲みに行ってるさ。』

 

翔「…そうか。」

 

大助『そっちに来たとき、青空も一緒に飲みに行こうぜ?』

 

翔「あぁ…嬉しいぜ、大助さん……」ニコッ…

 

この時の翔は…普段では見せないような、穏やかな笑顔を見せていた。

 

大助『そんじゃ、斑目さんにもよろしくな!』

 

翔「あぁ……大助さん、ありがとな。」

 

大助『良いってことよ、じゃあな!』

 

通信を終え、スマホの画面が暗くなった。翔はまだ話したいことが沢山あったのか、名残惜しそうな顔をしているのが…メンバー達には分かった。

 

愛「…ねぇ、翔君?」

 

そんな彼に、愛は声をかける。

 

翔「…?」

 

そして、メンバー達の方に振り向いた翔の手を…優しく握った。

 

 

愛「今夜さ…ここで、皆で一緒にご飯食べない?皆で一緒に、晩御飯作ろうよ。あたし、翔君の手料理…もう一度食べたい!どうかな?」

 

翔「……。」

 

翔がメンバー達の表情を伺うと……彼女達は彼に、優しく微笑んでいた。

 

翔「斑目さんも、一緒か?」

 

愛「うん。斑目所長も、深雪ちゃんも蜜璃ちゃんも…元ストライカーの皆も一緒♪」

 

翔「…そうか……そうか、そうか…」

 

翔は目を閉じ、一筋の涙を流す。そして、涙を拭うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…その話、乗った。」

 

愛の提案に、乗ったのだった。それを聞いた愛は、斑目と深雪と蜜璃、元ストライカー達に話をする。斑目は「仕事を早く切り上げる」と言い、快く承諾……深雪と蜜璃、元ストライカー達は「すぐに向かう」と、医務室へと足を運ぶ。

 

 

 

医務室にて全員集合した所で、メンバー達は晩御飯を作り始める。翔はベッドの上で食材を混ぜたりし、

 

翔「七草さん、コイツを焼いてくれ。ヒヨは切ったちくわを入れてくれ。サクラはこの料理を作ってくれ。ほたるとあからはコイツの下ごしらえを頼む。」

 

時にはメンバー達に指示を出したりもした。そして、出来上がったのが『広島風お好み焼き』、『焼きうどん』…更に、翔が沖縄で披露した『ロコモコ丼』等々、豪華な料理であった。

 

 

「「「いただきます!!」」」

 

 

メンバー達は早速、料理に箸を伸ばし…一口運ぶ。

 

サクラ「翔さんが作ったロコモコ丼、美味しいですね♪」

 

ミサキ「この広島風お好み焼きも、翔さんが作ってくれた一品よ。」

 

シオリ「フフッ、お箸が止まりません♪」

 

レイナ「うん、DELICIOUS!翔君の作る料理は、絶品ね♪」

 

ナナミ「彩りも綺麗ですし…丁寧に作ってくれたのが伝わってきます。」

 

ヒヨ「おいしー!!」

 

ユキ「辛くない…美味しい、です…♪」

 

ヤマダ「翔さんの手料理は、ヤマダのエネルギーの源……あぁ、一生食っていたいっす♪」

 

アヤ「焼きうどんにヒヨのちくわを入れて正解ね♪うん、美味しい!」

 

翔の手料理を食べるDollsは、皆…嬉しそうな顔をしている。

 

モニカ「記念に一枚撮ってから…はむっ、ッ!?グッド!!」

 

ほたる「料理ができる王子さm……な、何でもないです!えへへ…」

 

マリ「悪くないよ。」

 

あから「流石は隊長殿だ!」

 

雪枝「はいっ!どれもすっごく美味しいです♪」

 

幸子「どうしたら、こんなに美味しい料理になるのでしょうか…是非、教えていただきたいです。」

 

モルガナ「あぁ…温かい……貴方の手料理からは、温もりが伝わります。」

 

小春「美味しいです、隊長さん!」

 

翠「わたしが作ると、100パーセント……いや、1000パーセントの確率で墨になる…参りました…!!」

 

ミネルヴァ「翠、今度翔に教えて貰おう?」

 

元ストライカー達も、翔の手料理を食べ…胃袋を鷲掴みにされていた。

 

斑目「良い物だ…手料理というのは…」

 

カナ「そうですね、斑目さん♪」

 

愛「美味しいよ翔君!!」

 

深雪「皆で食べるご飯は、美味しい…まさにその通りですね♪」

 

蜜璃「あぁ、幸せ~…♪」

 

翔の手料理を食べるドールハウスの関係者達も、良い顔をしていた。

 

ミア「手料理って、皆を笑顔にするって聞いたけど…ホントの事みたいだね~♪」

 

ディオ「不思議…」

 

トリア「これが『真心』と呼ばれるモノですね。」

 

翔の手料理を食べている様子を、NumberSは観察していた。

 

翔「…ん。」スッ…

 

そんな彼女達に、翔は手料理が盛り付けられた皿を渡す。

 

翔「見るのも大事だが…実際に身体で感じてみることも必要だ。ほら、食ってみな?」

 

翔から手料理を渡されたNumberSは「ありがと~♪」、「ありがとう…」、「ありがとうございます。」とお礼を言い、受けとる。そして、翔の手料理を口の中へと運んでいく。

 

 

ミア「美味しー!!ディオ、トリア、これすっごく美味しいよ!!」

 

ディオ「…ッ!!…♪」

 

トリア「これはLecker(レッカー)(美味しい)!同士Dolls達が絶賛するのも、納得できます!!」

 

 

NumberSも、翔の手料理を食べ…嬉しそうな顔をしていた。

 

翔「……。」モグッ……コクッ…

 

メンバー達の嬉しそうな顔を見た翔も、手料理を口に運び…ゆっくりと頷いた。

 

翔(皆で食うと美味い…確かに、そうだな……)

 

料理を頬張る翔は、信頼しあえる者達と食べるご飯を『美味しい』と感じることができたのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



アプリ【プロジェクト東京ドールズ】にて…Dollsのメンバー全ての記憶を奪還することに成功し、彼女達の本当の名前や生年月日、血液型が明らかになりました。これで…マスターとしてやることは、終わった……

次回も、お楽しみに
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