〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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お久しぶりです。



いい加減、こっちも更新していきます。サービス終了しても、DollsもNumberSも永久に不滅っす!!

では、本編へどうぞ


第二百七十二話 夜間作戦

その日…Dolls達は観測室に呼び出された。

 

 

斑目「六本木駅構内での任務遂行、ご苦労だった。」

 

カナ「ピグマリオン及び妖魔の出現に対応するため、ダイヤの乱れが発生したものの…

 

『Dollsあんだーthe TOKYO』プロジェクトは上々の滑り出し。

 

ラッピング電車によるフィール回収量は想定の120%を越え、データ収集も順調です。」

 

 

どうやら、作戦は順調に進んでいるようだ。しかし……

 

ミサキ「とは言え、地下鉄構内にピグマリオンや妖魔が出没したのは大問題です。」

 

公共交通機関にピグマリオンと妖魔が現れたのは、確かに大問題だ。最近では、妖魔達は存在強度を強め…一般の人間でも認識できるようになったことが判明している。それだけではない……

 

ミサキ「この前の新型といい、新宿地下のピグマリオンが漏れてきてるのは明白。」

 

この間現れた新型ピグマリオン『ミノタウロス』についても、ドールハウスは問題視している。更に、人間の領域にもピグマリオンが度々現れるようになってきている。

 

ヤマダ「ヤマダ的にはピグマリオンがじゃんじゃん沸いてくれるのは大歓迎っすけど。ま、いろいろ問題は起きるでしょうね。地下鉄は東京の動脈っすから。」

 

斑目「…その通りだ。」

 

東京…そこは人口数が最も多く、様々な公共交通機関が乗り入れている大都会だ。

 

斑目「ピグマリオンの流入が続けば地下鉄の運行は停止、東京の地下は完全封鎖されることになる。」

 

斑目は口角を下げながら言う。彼女の言葉に、カナも愛も口角を下げる。

 

斑目「そうなってしまったら、我々の活動は今まで以上に制限されることになるだろう。」

 

翔「……。」

 

斑目「今回の事態にはいつも以上に迅速的確に当たらなければならない。」

 

カナ「以降の作戦は、自衛隊…害特とも連携を取り、展開することになりました。」

 

翔「……。」

翔(害特の連中は信用できん…だが、こんな状況なら…アイツらの手を借りるのも仕方ねぇのか……ちっ。)

 

負傷した左足を見て、不機嫌そうな顔をする翔。

 

カナ「Dollsが運行中の地下鉄線路内を探索するのは、やはり何かと不都合が生じます。かといって、斑目さんが仰るように地下鉄の運行を頻繁に止めるわけにはいきません。」

 

翔(確かにな…アイドルが地下鉄の線路を歩き回るのは、あまりにも不自然だ……地下鉄の運行を止めに止めまくっても、一般人を不穏にさせるだけだしな……それなら、どうするんだ?)

 

翔が考え事をする中、ドールハウスには提案があった。それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナ「そこで最終電車運行後、自衛隊の協力の元、地下鉄線路内を自由に探索する手はずを整えました。」

 

レイナ「なるほど、終電運行後なら--!」

 

翔「だが、そうなると…作戦は夜間になるぜ?」

 

レイナ「…確かに、そうね。」

 

翔が言うように、今回の作戦は…夜の間に行われる形となる。

 

ナナミ「いいじゃないですか。終電終わった後の暗い地下鉄構内。」

 

意地悪そうな…悪戯な笑みを浮かべるナナミ。

 

 

ナナミ「響く靴音、ちらつく蛍光灯、そして起こる惨劇!

 

フフフ……なかなか私好みです。」

 

 

翔「何言ってんだ、お前…」汗

 

ナナミの言葉に、呆れる翔。

 

レイナ「ナナミなりのロマンがあるのは理解するけれど、お肌のシンデレラタイムに睡眠を取れないなんて…」

 

ナナミ「はっ……そう言えばレイナさん、見かけによらず早寝体質なんですよね。」

 

ヒヨ「ヒヨもお日さま出てないと元気出ないよー!」

 

夜間作戦となったことで生じる問題…それは……

 

 

『夜には弱い者の存在』

 

…である。

 

ヒヨ「あっ、そーだ!朝、早起きして探索するのは?」

 

ヒヨがそう提案するも…

 

ヤマダ「夜中も早朝もありえねっす。」

 

ヤマダに速攻で却下された。

 

アヤ「あれ?あんたは超夜型人間でしょ。」

 

ヤマダ「ヤマダの夜はオンゲのためにあるんですよ。断じて労基法違反の深夜労働するためにあらず。」

 

アヤ「結局それかいっ!」

 

ヤマダの言葉に、思わずツッコミを入れるアヤ。彼女の隣では、ユキが爆睡している。

 

カナ「皆さんそれぞれ主張はあるかと思いますけど…これは正式な作戦です。

 

3日後の午前1時より作戦開始です。それまでに、しっかり体調管理してください。」

 

斑目「シミュレーターは特別に夜間も開放する。夜中でも体が動くよう、準備を怠るな。」

 

それぞれの主張がある中だが…作戦は既に決まっている。

 

シオリ「では女子寮でも、生活リズムを夜型に変えるよう、食事の時間や就寝タイミングを調整してみますね。」

 

斑目「任せたぞ、シオリ。片山、それで良いな?」

 

愛「分かりました!」

 

翔が大怪我で動くことが困難な中、彼の代理を勤めているのが愛だ。

 

斑目「では、作戦開始まで自由行動とする。以上、解散!」

 

こうして、『夜間作戦』が決定し…Dollsは解散し、観測室から退室していった。

 

 

 

あの後、翔も観測室から出て…深雪と蜜璃の元に行った。

 

深雪「あらあら、それは大変ですね。」

 

翔「あぁ…だからさ、俺にも何かできねぇかって思ったんだ。流石に、俺だけ休むって訳にもいかねぇんだよ。」

 

蜜璃「優しいんだね、翔君は。」

 

翔「優しくはねぇぞ?あれだよ、ほら…ストライカー共、執念深いアイツらのことだ……夜間に襲撃してくる可能性だってあるんだぜ?ただでさえ何をしでかすかわかんねぇ奴らだし…」

 

ドールハウスの願いとして…翔にはゆっくり休んで欲しいのだが……当の本人は、そうする訳にはいかなかった。その理由の1つが…あのストライカー達……彼女達は翔を連れ戻そうと、ドールハウスを襲撃してきたことがあったのだ。あの時は昼間だったが…夜を狙って来ることを予感した翔は、休むことに抵抗ができてしまったのだ。

 

翔「後、あんたらは…夜大丈夫なのか?」

 

深雪「私は夜型の人間なので、へっちゃらですよ?」

 

蜜璃「私も大丈夫、病院で夜勤もやって来てるし。」

 

翔「…そうか。」

翔(なら、尚更休む訳にはいかねぇよな……)

 

もう1つは…ドールハウスが夜間頑張っている時に、自分だけ休むのには、罪悪感が出ると感じるからだ。

 

蜜璃「でもね、翔君。」

 

翔「…?」

 

考え事をする翔に、蜜璃はこう言った。

 

 

蜜璃「疲れてる時には、正直に『疲れた』って言った方が良いんだよ?誰だって疲れを感じるんだし…疲れを我慢し続けると、いつかは身体を壊しちゃうからさ。」

 

 

翔「……。」

 

蜜璃の言葉に、少しの間…沈黙を貫いた翔だったが……

 

翔「…それもそうだよな。アマゾンであっても、やっぱ…疲れることもあるし……」

 

彼女の言葉に、納得したようだ。

 

深雪「何かあったら、遠慮なく言ってくださいね?私たちは、翔君の味方ですから♪」

 

翔「あぁ、あんがとよ。」

 

墨田区での戦いでは、寂しさに飲まれそうになった翔を支えていたのは…深雪と蜜璃だった。登史郎と珠美から託されたライダーシステム『仮面ライダーアバドン』に変身し、彼を守るために戦って来たのだ。そして、今になっても…彼を守るために、戦い続けている。この件があってから、翔は深雪と蜜璃に大きな信頼を寄せているのだ。

 

翔「…ありがとな…話、聞いてくれて。」

 

深雪「いいえ♪」

 

蜜璃「また、いつでも来てね♪」

 

深雪と蜜璃に見送られ、診察室から出ていった翔は…医務室へと戻って行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昇(昼間の襲撃は失敗…それなら、夜に襲撃するか…?)

 

その頃、とある廃墟では…行き場を失った昇と、ストライカー達の姿があった。沖縄からどうやってここまで来たのか…それは、未だに不明である。

 

サトカ「昼間の襲撃…失敗続きです……」

 

リョウコ「そもそも、隊長さんを連れ戻すことに失敗してるじゃん…」

 

1度は翔を捕らえることに成功したストライカー達だが…一海達や元ストライカー達の手により、脱走を許してしまった。それ以降、ことごとく…翔を連れ戻すことに失敗している。

 

フェイ「あっ、フェイちゃん良いこと考えた!だったらさ、夜中にドールハウスを襲撃するのはどう?夜だったらさ、アイツらも寝てるはずだし…うんうん、流石はフェイちゃん♪」

 

昇「よし…そうしよう。皆、生活リズムを夜型にするぞ。」

 

往生際の悪いコイツらは、また……翔を連れ戻そうと、無駄な作戦を練るのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。



私は現在、【僕のヒーローアカデミア】の物語を書いてます。そこでも、DollsもNumberSも登場させています。出番が少ないですが……

次回も、お楽しみに
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