〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
非日常となった夜の世界では、いつもの風景が『いつもの』とは思えなくなる。それに、視野が狭くなっちゃいますよね。
夜を狙ってドールハウスを襲撃してきたストライカー達だが…
では、本編へどうぞ
翔(よし…準備は完了だ。)
ドールハウスの中は、真っ暗であり…どこを見渡しても真っ暗な空間が広がるだけであった。
翔「モシュネ。」
モシュネ「はいモシュ!」
翔「情けは無用だ。ここへ踏み入れたバカ連中をぶち抜いてやりな?」
モシュネ「もちろんモシュ!隊長さんを傷付けたアイツら、私達は絶対に許さないモシュ!!」
モシュネは他のモシュネ達に指示を出し、配置についた。
翔「ミア、ディオ、トリア。」
ミア「は~い♪」
ディオ「うん…」
トリア「JA!」
翔の側にはNumberSがいる。
翔「俺たちは前線で戦う元ストライカー達を援護するぞ。」
NumberSを引き連れ、翔は玄関近くへと向かって行った。
斑目「青空、本当にこれで良いのか?」
翔「あぁ、ただ真っ直ぐ撃てば良いだけの話だ。別に、何も難しくねぇだろ?つーわけで…ほれ。」ポイッ…
斑目「っと…」パシッ…
翔は『ボルティックシューター』に似た光線銃を斑目に渡すと…
翔「あんたにはこれだ、ほらよ。」ポイッ…
カナ「ありがとうございます。」パシッ…
カナにはザモナスから奪ったボウガンを渡した。
翔「さて、そろそろ来るぞ。」
防御を固め、ストライカー達が流れ込んで来ることを待つドールハウスのメンバー達。Dollsが居ない中、ドールハウスは自分たちの力で守らなければならないのだ。
アマゾンネオ「よし…明かりは消えてる。ということは、青空隊長は寝てるな?」
イミナ「はっはぁ!!そんなら、ファントム共…一気に流れ込め!!」
ファントム達はドールハウスのドアを開け、入っていく。
アマゾンネオ(待てよ、何で鍵が開いてるんだ?寝ているなら、鍵が開いているのは不自然過ぎる…!!)
アマゾンネオが違和感を感じた時、既に遅し……
ズギュンッ!ズギュンッ!
バリバリバリバリッ!!
ヒュンッ!ヒュンッ!
真っ暗な空間から、数多の光線や光の矢が飛んで来た。ファントム達は突然飛んで来た数多の攻撃を、当然避けられる筈も無く……次々と消滅していく。
二穂「マズイ!!一端退け!!」
二穂が指示を出すも、意思の無いファントム達は既に壊滅状態である。100以上いた軍団も、一桁となってしまった。
イミナ「こうなったらヤケクソだ!!おい、行くぞ!!」
アマゾンネオ「待て、イミナ!!」
アマゾンネオの指示を全く聞かず、ドールハウスへと走っていくイミナ。だが、そうなれば…
ヒュンッ!ヒュンッ!
バリバリバリバリッ!!
ズギュンッ!ズギュンッ!ズギュンッ!ズギュンッ!
イミナ「ぎゃああああああああああ!!」
暗闇から飛んで来る無数の光線や光の矢の餌食になるだけであった。
リョウコ「伊吹さん!!」
あおい「栞、矢を!!」
栞「わかってるわ!!」
栞は弓矢を構え、狙いを定める。だが……
《クラウディング・バースト》
ドールハウスの中からは、無数に分裂した光線が栞に向かって飛んで来た。
パシュッ!パシュッ!パシュッ!
栞「ッ!?」ドサッ……
あおい「し、栞!!」
ノエル「ど、どうなっていますの!?」
次第に混乱し始めるストライカー達。そのタイミングで、暗闇の中から翔が姿を現す。
翔「やっぱりバカだよな…お前達は。」
アマゾンネオ「あ、青空隊長…!!」
翔「こんな時間にギャーギャー騒ぎやがって…お前達の会話のやり取り、全部聞こえてんだよ。」
翔の後ろからは、NumberS、元ストライカー達、モシュネ達、斑目とカナ、小鳥遊大臣…更に、2人の仮面ライダーアバドンも現れた。
陽奈「は…誰、その女……たいちょー、また浮気してんの!?」
翔「ほざけ!俺が誰と関わろうが、お前達には関係ねぇだろうが…何が浮気だ、お前みてぇなクズと付き合った覚えなんてねぇよ。」
ミア「お前達は、あの時の…!!」
ディオ「今度は、ディオ達が相手だし…!」
トリア「翔さんの敵は、私達の敵!!このトリア、貴女達を排除します!!」
翔を守る形で、ストライカー達に立ち塞がるNumberS。
小鳥遊「ふむ…『汚れたモノには、悪運が降り注ぎ、より汚れて行く』。どうだ、ストライカーの諸君…今私が君たちのために作った、至極名言だろう?」
斑目「貴様ら…あれだけ世間を敵に回して起きながら、未だに学習しないのか。」
カナ「いい加減にしてください!!ドールハウスは翔君の居場所です!!貴女達が踏み入る領域はありません!!」
小鳥遊大臣は至極名言という名の皮肉を…斑目はストレートに皮肉をストライカー達にぶつけ、温厚なカナはストライカー達に怒鳴った。
アバドン(赤)「貴女達も分かっているでしょう?翔君はもう、貴女達の元には戻らない…って。」
アバドン(青)「翔君、私が守るからね!安心してね!!」
2人のアバドンは、武器を構え…翔の側に立った。
マリ「全く…あんたらさ、いい加減現実見たら?」
翠「ま、現実から逃げたって何にも変わんないけどさ…」
ほたる「隊長サンに奉仕する建前で、支配しようとするなんて…貴女達のようなクズは、隊長サンとは関わってはいけない人達です!!」
モニカ「そうそう!!それにさ、アンタ達は隊長さんの気持ちを1度でも考えたことあった?」
元ストライカー達も口々にストライカー達を責める。
サトカ「隊長さん…また、隊長さんの手料理が食べたいです……」
翔「へぇ…あんなに『マズイマズイ』って言ってゴミ箱に捨てといた癖にか?冗談じゃねぇよ。」
小織「お願い隊長…小織達、生活が苦しいの……助けて。」
翔「助けてだぁ?やだね、ていうか俺を追っかける程の気力があんなら、自立しろよ。」
ストライカー達を見る翔の目は、鋭い刃の如く…冷たいモノだった。
アマゾンネオ「……。」
アマゾンネオはインジェクタースロットに手を添えると…どういうわけか、変身を解き…昇の姿に戻った。
昇「青空隊長……お願いします…どうか、戻って来てください……!」
すると、昇は地面に額を擦り付け、土下座をしたのだ。ストライカー達も、彼に続いて…額を擦り付け、土下座をする。
翔(今度は泣き落としか…)
ストライカー達は皆、涙を流しており…苦しいことをアピールする。しかし、そんなことをされても…翔には何も響いてこない。
翔「俺にすがるんじゃなくて、福祉事務所にでも行って生活保護でも申請したらどうだ?ま、お前達は拒否られるだろーがなァ?」
チカ「隊長さぁん、そんなこと言わないでよぉ…!!」
翔「黙れ!今さら泣き落とししようったってそうはいかねぇぜ?何度も言わせんじゃねぇ、消えろよ。」
いい加減イライラしてきた翔は、次第に口調が荒くなってくる。
翔「こんなことしてるんだったら、まだギリシャ神話の本でも読んでた方がマシだ……ていうか、良い年した奴がその場で土下座とか、恥ずかしくねぇのかよ…ちっ、クズ連中が…お前達みたいな奴らに割く時間が勿体ねぇ!!」
昇「でも青空隊長!彼女達は十分反省しました」
翔「十分反省した?どこがだよ!?反省してるんなら、もう俺に関わろうとすんじゃねぇ!!そっとしといてくれよ!!」
真乃「そんな…私達は隊長、貴方の為を思って」
翔「黙れェ!!俺の為…?…笑わせんじゃねぇよ、自分たちの為だろ!!心も身体も真っ黒なてめぇらの考えなんざ、俺にはすぐわかるんだよ!!奉仕という建前で俺を支配をすることで、自分たちが今までしてきた悪さを全部無かったことにするつもりだろう!?」
翔の言葉を聞き、青ざめた表情を見せるストライカー達。
翔(やっぱりな…都合の良いことばっか考えやがって…!)
翔「…やれ。」
翔が右手をストライカー達と昇の方へ向けると…翔の側にいるドールハウスのメンバー達は…おびただしい数の光線や光の矢を放った。
昇「くっ…撤退だ!!撤退しろぉー!!」
やがて、昇と共にストライカー達はオメオメと逃げて行った。
翔「……。」
ストライカー達の撃退に成功したが…バツが悪そうな顔をする翔。
雪枝「た、隊長さん…?」
翔「…ん?」
雪枝「申し訳ありません…二穂が……」
翔「ちょっと待てよ、何故お前が謝るんだ?」
謝罪する雪枝に、問い詰める翔。
雪枝「あ、あの…昔、二穂とは仲良くしていたので…」
翔「いやいや、お前が謝る必要なんてねぇって。雪枝、お前は何も悪くねぇんだから。」
ストライカー達からによる、2度目の襲撃から…ドールハウスは守られた。
しかし…翔の戦いは、まだ終わっていない……
いかがでしたか?今回はここまでです。
何にも変わっていないストライカー達、結局…ドールハウスのメンバーと翔からは返り討ちにあっちゃったね。あらあら……
次回も、お楽しみに