〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
こちらの物語も、いい加減更新します。
別の作品に集中していたため、こちらの更新がストップしていました。
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……………………………タイ……
……イ………タ……イ……………
……………イ………タ……イ……
イ…タ……イ、イ…タ……イ、イ…タ……イ、イ…タ……イ
イ…タ…イ、イ…タ…イ、イ…タ…イ、イ…タ…イ………
その頃…誰からも知られていない、地下深くの空間では……
デウス「----嗚呼、愉快だ。」
デウスがおり、力を蓄えている。
デウス「なりそこないにも、なれなかった廃棄物。君たちの憤怒は行き止まりだ。だけど--
その呪いと化した憤怒はもしかしたら…
あの人形たちには届くかもね。」
彼女は何に愉快だと思っているのか…今は分からない。
デウス「フフ……それはそれで楽しそうだ。
ちょうど、地下に用事があったところだ。
この顛末を見届けるのも、一興か…
過去があって未来がある。
入り口があって出口がある。
君たちはボクに言ったね。
『前に進むことが強さ』だと……
ならば--人形たちは知るべきだ。
自らの過去を。自らの起源を。自らの罪を。
彼女達の憤怒の理由を----
過去を巡る物語の幕が……
今、開く----」
そう呟くデウスからは、紫色の禍々しいオーラが滲み出ているのであった。
その頃、ドールハウスでは……
シオリ「…おはよう--ではなかったですね。」
夜間作戦のため、Dolls達が観測室(指令室)に集まっていた。元ストライカー達もNumberSも一緒だ。
シオリ「こんばんは、翔君。よく眠れましたか?」
翔「バーカ、お前達が任務中だって時に寝てられるかよ。」
翔(…最近、夢見が
夜間任務をしていることで、昼夜逆転の生活を送っている翔。たまに眠ることもあるが…最近はどうも、あまり眠れていないようだ。そのため、この日の顔色はあまり良くない。
シオリ「あまり顔色がよろしくないようですが…心配です。もう少し休んだ方が…」
翔「バカ野郎、この後会議があんだから…休んでる暇なんてねぇんだよ。」
ほたる「隊長サン、斑目さんから伝言が…」
翔「…何だ?」
ほたる「えっとですね…『あまり無理はするな』と、仰っていました。」
翔「無理はするな、か…抽象的だな?」
あから「どういうことだい?」
翔「簡単なことだ…『どこまで無理をするな』って話…つまり、程度だ。どの程度の無理をするなって言いてぇのか、俺にはサッパリ分かんねぇよ。てか、俺無理しねぇことなんざ知らねぇし…」
不貞腐れた顔をしながら、予め用意されていた椅子に座る翔。そのタイミングで…
斑目「全員集まったようだな。」
カナ「もう少し休息を取っていただくつもりだったんですけど…申し訳ありません。」
斑目とカナが入ってきた。更に、愛と深雪と蜜璃も……
カナ「先ほど、害特から地下迷宮の件に関する詳細なデータが届きました。」
斑目「ファクトリーも総力を結集し、届いたデータの解析を急ぎ行った。」
翔「…んで、結果はどうだったんだ?」
カナ「結論から言いますと……
地下鉄の迷宮は生きています。」
カナの言葉に、メンバー達は困惑する。
翔「…何?」
ナナミ「は?『生きてる』って…一体、どういうことですか?」
特に、翔とナナミが一番困惑していた。
ユキ「でも……わたし、わかります……あの迷宮には……命を、感じました……」
ミサキ「まさか、アタラクシアの影響…?」
ミサキの言葉に…
斑目「…間違いないだろう。」
…と、言う斑目。
斑目「地下鉄路線は都庁--アタラクシアの影響を受け、形状を絶えず変化させる生きた迷宮となっている。ファクトリーはこの『生きた迷宮』を…
…と、命名した。」
翔「…不帰の迷宮『ラビュリントス』を設計した張本人…だが、自分を超える野郎を恐れ…ソイツらを殺したクズ野郎だ。」
ギリシャ神話の本を読むことが多くなっている翔は、思わずそう呟くと…複雑そうな表情を浮かべる。
カナ「ダイダロスの変化と呼応するように出現する特殊なピグマリオンの存在も特定しました。」
その特殊なピグマリオンとは……
シオリ「…ミノタウロス、ですね。」
カナ「はい…」
迷宮を徘徊する『ミノタウロス』のことだった。
カナ「さらにデータを照合したところ、最初にDollsが討伐した個体A。国立競技場で害特が撃退した個体B。そして先日Dollsが深夜の地下鉄線路で討伐した個体C…
3体全てが……
…だと、確認できました。」
何と…今まで現れたミノタウロス全てが、ほぼ同じ個体であることが発覚したのだ。
ミサキ「ちょっと待ってください。『ほぼ』というのはどういう意味ですか?データを照合すれば、同じか別か、はっきりするはずじゃないですか。」
ミサキが疑問に感じるも…
斑目「…同一であり、同一ではない。現時点で言えるのは、それだけだ。」
…と、斑目は言うだけであった。
翔(ほぼ同一だと分かっても…何故ほぼ同一なのかって、具体的な理由は不明…ってとこか。)
斑目の言葉を聞き、思わずため息をつく翔。
ミア「翔さん、ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ?」
翔「逃げられたら、また捕らえれば良い…何、そんな難しいことじゃねぇよ。」
翔はそう言うと、上着の左袖を捲り…自身の左腕に着いている腕輪『アマゾンズレジスター』を磨き始めた。
ヤマダ「まだ秘密があるってことっショ……ってことは、ジブンらの任務は引き続き--」
斑目「察しがいいな。迷宮の謎を解くため、ミノタウロスを撃破して、その検体を収集しろ。」
未だ謎が多いダイダロスだが…今の優先順位は、ミノタウロスの検体を集めることだ。
斑目「今回は、渋谷区方面から旧新宿都庁を目指し、地下鉄路線をめぐってもらいたい。大江戸線六本木駅から一駅新宿方面に進んだ地点。青山一丁目駅から北西方面に進んでくれ。」
カナ「刻々と形の変化するダイダロスの探索は、不安が大きいと思います。これまでに収集した地下鉄の探索データで、以前よりは的確な位置情報が出せると思いますが…愛さん、みんなを頼みますね。」
愛「OK、任せて!!」
愛は右腕を曲げ、左手を添え…まるで『仮面ライダー2号』を彷彿とさせるポーズを取った。
翔「出撃する前に、これを持ってけ。」
翔は愛にあるものを渡す。それは……
愛「これって、クナイ?」
忍びが使う武器『クナイ』だった。
翔「ただのクナイじゃねぇぜ?コイツをミノタウロスに当てるとな…自動で検体が吸引されて、グリップ部分に保管される仕組みになってんだ。良かったら使えよ?」
愛「スゴッ!?」
ドールハウスで待機となっている翔は…このように何か道具を作っては、Dollsの役に立ってくれるのだ。
シオリ「では…出発しましょう!迷宮ダイダロスへ……!」
そして、Dollsと愛は生きる迷宮『ダイダロス』を目指し…出撃していった。
深雪「翔君、いつの間にスゴい物を作ったんですか?」
翔「鬼滅の刃の『愈史郎』って奴、ホントすげぇよな…アイツの採血の短刀を手掛かりにして作った。」
蜜璃「翔君!手先が器用で素敵!!」
翔「…俺にその言葉は似合わねぇよ。」
いかがでしたか?今回はここまでです。
愈史郎の採血短刀…あれって、どんな構造なんだろう。すごいよね?
次回も、お楽しみに