〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
ミラーワールドで、驚愕の事実を知った青空 翔。無事に現実世界に帰ることができたが、そこに……彼の帰りを待っていたかのように、『妖魔(オブリ)』達が存在を現し始めた。
では、どうぞ
この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……
ミラーワールドから生還した翔は、急いで外に出て、街中に向かった。
翔(モルガナ・ジ・アビスが言っていたことが本当なら、この世界に『妖魔(オブリ)』達がいるはず…!!)
そして、街中に到着すると……人のような姿をした妖魔『偵察型妖魔』の姿があった。突然の妖魔出現に、街の人々は逃げ惑う。
翔「妖魔!!」
翔が怒鳴りたてると、偵察型妖魔は翔に反応した。
翔「この世界にもノコノコとやって来るとはなぁ…」
翔はそう言うと、野性的な構えを取り、腰をどっしりと落とした。偵察型妖魔は翔に襲いかかるが…
翔「ムンッ!!」
翔のハイキックを受け、あっさりと消滅した。翔は次のエリアに向かう。次のエリアにも、偵察型妖魔の群れがおり、人々を襲っていた。
妖魔「!!」
男性「う、うわぁぁぁあああああああ!!」
一体の妖魔が、サラリーマンらしき男性に襲いかかった。
翔「おらよ!!」ドゴォッ!
翔はライダーキックを繰り出し、妖魔を食い止めた。
翔「逃げろ。」
男「あ、ありがとうございます!」
サラリーマンらしき男性は、急いでその場を離れていった。偵察型妖魔の群れは、翔の姿を捉える。
翔「血も涙もねぇ化け物共め…」
翔は野性的な構えを取り、たった一人で妖魔の群れに突っ込んでいった。まずは、地面を蹴って回し蹴りを繰り出し、妖魔達を吹っ飛ばした。囲まれようものなら、ブレイクダンスのように回転し、周りの妖魔達を次々と消し去った。更に襲いかかってきた妖魔達には、引っ掻いたり、噛み付いたりと…本能がままに戦った。
翔「ちっ…数が多いな……」
翔が妖魔を撃破しても、数は一向に減らない。その時……結界のような何かが周囲を包み込んだ。
翔「…来たか。」
この結界の出現に、翔はあることを確信した。
「翔さん!!」
9人の少女達が空中で宙返りし、翔の近くに降り立った。
ヒヨ「な、何あれ…!」
ミサキ「まさか…新種のピグマリオン!?」
翔(やっぱりな…)
Dollsの出現…更に……
カナ「翔くん!!」
翔「…は?」
何故かカナも出現した。
アヤ「ちょっ、カナさん!?何でここに!?」
ナナミ「ここは危険です!どこかに隠れててください!!」
アヤとナナミはカナに言うが…
カナ「大丈夫です!私には、これがあります!」
カナはナックルダスターのような何かをDollsに見せた。
翔「っ!?」
翔(あれは…!)
ヤマダ「お、“イクサ”は完成したんすか?」
カナ「はい、プロトタイプですけど。」
翔(イクサだと…?…まさか…)
その時、
妖魔「!!」
一体の偵察型妖魔が翔に襲いかかった。
翔「がぁぁあああああ!!」グチャァッ!
翔は振り向き様に、その妖魔を思いきり引っ掻いた。その妖魔は血液を吹き出し、消滅した。
翔「てめぇらに、俺を倒せるかよ!!」
翔はそう言うと、妖魔達の群れに突っ込んで行く。Dollsもカナと、翔に続いて妖魔達の群れに突っ込んで行く。
Dollsはそれぞれの武器で妖魔達を次々と薙ぎ倒していく。
妖魔1「!!」
カナ「やぁっ!せやっ!!」
カナは格闘戦で妖魔達と戦う。最初は妖魔達を圧倒するも…
ガシッ!
カナ「!?…しまった!」
別の妖魔に取り押させられた。そこにもう一体の妖魔が、カナに攻撃する。
妖魔1「!!」ドゴッ!ドゴッ!
カナ「うっ!がはっ!」
サクラ「カナさん!!」
サクラはカナを助けに行こうとするが、
妖魔達「!!」
サクラ「っ!?」
妖魔の群れがサクラを妨害する。
レイナ「くっ!何て美しくないの!」
シオリ「集団なんて卑怯な…!」
レイナとシオリもカナを助けに行こうとするが、妖魔の群れに妨害される。
カナ「あがっ!ぐはっ!」
カナは妖魔に一方的に攻撃され続いていた。そこに、
翔「ぐぉぉあああああああ!!」
翔が現れ、カナを攻撃していた妖魔を吹っ飛ばし、
ドゴッ!
その後、カナを捕らえていた妖魔の首に手刀を打ち込み、カナを助けた。
カナ「ゴホッゴホッ!…翔君♪」
翔「しっかりしろ。」
翔はDolls達に告げる。
翔「お前ら!!コイツらは数で勝負を仕掛けてくる!!2人か3人ペアを作って戦え!!」
レイナ「分かったわ、翔君!皆、チームA、B、Cで分かれるわよ!」
レイナの指示で、Dollsは3人ペアを作った。
翔「あんたは俺とペアを組むぞ。」
カナ「分かりました!」
翔はカナとペアを組んだ。翔は野性的な構えを取り、カナはボクシングのような構えを取った。Dollsが妖魔達を薙ぎ倒していく中、翔とカナも妖魔の群れに突っ込んで行く。
翔「ふっ!はぁっ!ムンッ!」
翔は肉弾戦で妖魔達と戦い、次々と妖魔達を葬っていく。
カナ「せやっ!はっ!えいっ!」
カナも肉弾戦で妖魔達を次々と撃破していった。
妖魔2「!!」
妖魔2がカナに飛びかかった。
カナ「ふっ!」ドゴォンッ!
カナはナックルダスターのような何かから、エネルギー弾を放ち、飛びかかってきた妖魔を撃破した。
翔「ぐぅぅううううう!!」
翔は妖魔と激しく取っ組み合っていた。そして……
翔「ぐぁぁああああああ!!」ブチィッ!
妖魔の首を噛みちぎり、息の根を止めた。口元、両手を妖魔の血で真っ赤に染め上げた翔は、残る4体の妖魔達を睨む。
妖魔「っ!?」
翔「……。」
少しの間、にらみ合いが続いた後…飛び出したのは……
翔「っ!!」ダンッ!
翔だった。1体目の妖魔の顔面を殴って、一撃で倒し…2体目の妖魔には飛び蹴りを繰り出して倒した。3体目の妖魔には噛み付き、皮を引きちぎると、妖魔の内蔵に噛み付いて引きちぎった。内蔵をちぎられた妖魔は動かなくなり、消滅した。最後の妖魔に対しては…助走をつけてジャンプすると、仮面ライダーアマゾンの『大切断』のような攻撃で、妖魔の脳天を切り裂いた。妖魔は血を吹き出して苦しむ。翔はもう1度妖魔を切り裂いた。妖魔の体にアルファベットの『X』のような傷が出来ると、そこから血を吹き出した。翔に切り裂かれた妖魔は断末魔を上げ、そのまま消滅していった。周辺の妖魔達は全滅し、翔とDolls、カナは戦いに勝利した。
翔「……。」
翔は周囲を見渡し、妖魔の気配が無いことを確信すると、立ち去って行った。
カナ「あ、翔君!待って!!」
カナは翔を呼び止めたが、翔はカナを無視してそのまま去っていった。
カナ「…翔君…」
カナは悲しそうな表情を浮かべる。その時…
PPPーー
通信機が鳴り、
愛『あー、あー…応答願います。』
愛の声が聞こえてきた。
アヤ「愛さん!?」
愛『うん、愛さんだよ。皆、カナちゃん、無事?』
シオリ「はい、私達にはケガはありません。しかし、カナさんが敵に攻撃されて…」
愛『えっ!?』
レイナ「けど、生きてるわ。」
愛『そっか、よかった。皆、気を付けてドールハウスに戻って来てね?』
愛はそう言うと、通信を切った。
ユキ「カナさん、戻りましょう。」
カナ「っ!?は、はい!」
Dollsとカナは、ドールハウスに戻って行った。
ドールハウスに戻ったDollsは、身体を休め…カナは医務室で愛から手当てを受けていた。
愛「っ!?そのアザ…大丈夫、カナちゃん!?」
愛はカナのお腹にできたアザを見て驚いた。
カナ「大丈夫です、大したことはありません。」
愛「でも、安静にしててね?」
愛はカナのお腹に伸縮性の包帯を巻き、適度に圧迫する。
愛「お腹を冷やしちゃうと、風邪を引きやすくもなるから、圧迫しておいたからね。」
カナ「ありがとうございます、片山さん。」
愛「んもぉ、愛さんで良いのに~。お大事に。」
その頃、翔は…自宅マンションに帰っており、シャワーを浴びていた。
翔(妖魔がいるってことは…“裏切り者”達がいることは、間違いなさそうだな…)
翔はシャワーで妖魔の血を洗い流し、湯槽で考え事をするのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
この回では偵察型妖魔を登場させましたが、いずれは他の妖魔達も登場させます。
次回、Dollsのメンバーが仮面ライダーに!?
お楽しみに。
では、またね