〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
すっかり夏になり、暑い日が続く毎日……翔はドールハウスでリハビリに励んでいた。
翔「…ふぅ。」
現在、医務室にて休んでいる翔。そこに、カナがやって来る。
カナ「あっ、翔君。今、話し掛けても大丈夫ですか?」
翔「あぁ、どうした?」
カナ「あの、ドールハウスに手紙が届いていたんです。」
翔「…手紙?誰からだ?」
カナ「それが、差出人の名前がなく…内容も奇妙なモノで……」
翔「…どれ?」
カナから手紙を受け取ると、そこには……
…と、書かれていた。
翔「……。」
カナ「これ、怪文書でしょうか…?」汗
翔「…成る程、そういうことか。」
カナ「へっ?何か、わかったんですか?」
翔「カタカナを並べ替えてみろ。そうすりゃ、答えが見えてくる。」
翔の言葉を頼りに、カナはカタカナになっている箇所を並べ替えて読んでみた。
カナ「い、インフィニティプール…?」
翔「そうだ。だが、そのインフィニティプールがどーしたって話だ…下らねぇ内容なら、コイツぁ破棄すr…ん?」
その時、封筒から1つの紙切れが落ちた。そこには……
『隊長さんへ
随分ご無沙汰してるわね。元気にしているかしら?実は、少し助けて欲しいことがあって手紙を送りました。元ストライカーの皆と一緒に来てくれると嬉しいわ♪待ってま~す♪
ハナ』
…と、メッセージがある。
翔(そういや、俺が隊長だった頃…コイツには随分世話になっていたな。)
ハナ…それは、トイレの花子さんのような、小学生の格好をしている少女の幽霊。 足は無く雲状になっているのが特徴だ。彼女は、当時隊長だった翔の悩み事や愚痴を聞いたりもしてくれた。夏や新年等の特定の季節になると、『カリスマハナちゃん』として現れることもあった。
翔はすぐに元ストライカー達を医務室へ呼んだ。呼び掛けを行ってすぐ、医務室にやって来た元ストライカー達。
翔「休んでるのに悪いな。」
翠「ううん全然!」
雪枝「あの、その手紙は…?」
翔「ハナからの依頼らしい…内容はよく分からねぇが、助けて欲しいんだとよ。」
小春「奇妙な内容ですね…」
あから「この内容は確かによく分からないな…」汗
マリ「…普通に書けば良いのに。」汗
手紙の内容に、困惑する元ストライカー達。すると、ほたるとモニカが声をあげた。
ほたる「隊長サン、行ってみませんか?」
モニカ「アタシもほたるに賛成する。何だか面白そうじゃない?それに、インフィニティプールって興味深いし♪」
翔「けどなぁ…今、
そんな時、医務室の戸が開き……
愛「行っておいでよ、翔君♪皆のことは、あたしに任せて!!」
白衣に身を包んだ愛がやって来た。
翔「ノックぐらいしたらどうだ?まぁ良いが…」汗
愛「ごめんごめん。後さ、彩羽ちゃんも同行させて欲しいな。」
翔「冗談だろ?」
愛「ううん、本気。翔君と彩羽ちゃんには、少しでも仲良くなって欲しいし…今後の任務で同行する時もさ、ある程度の信頼関係があった方が安心でしょ?」
翔「……。」
愛「後、深雪ちゃんと蜜璃ちゃんにも同行して貰いたいな。何かあった時、医者が居てくれた方が良いじゃない?」
翔「あんたへの負担がデカくなるだけだぞ。」
愛「あたしは平気だって、今まで1人でやって来たし。」
翔「…わーったよ。あんたも随分口が達者になったよなぁ?」
若干面倒臭そうな顔をした翔だが、愛の言葉を引き受けた。出発は明後日だ。
翔(てか、南国の島国って…どうやって行くんだ?)汗
ハナから指定された場所へ向かう手段を考えていると……
ヘルメス(私に任せろ。)
ヘルメスが話し掛けてきた。
翔(神ってそんな都合の良い存在じゃねぇだろ?)
ヘルメス(そうかもしれんが…時には誰かを頼ることも必要だ。それに、対象を別の場所に飛ばすことは容易い。)
移動手段が見つかり、翔は解散を促すと…出発の準備を行った。
そして、出発の日がやって来た。
ギンガ「やぁ、元気にしていたかな?」
翔「なっ!?お、お前は…!!」
ドールハウス前に、仮面ライダーギンガが姿を現した。彼は墨田区の戦いに突如として現れ、Dollsの手助けをしてくれた謎多き仮面ライダーである。最後のジャドウXとYを葬ったのも彼だ。
カナ「貴方は、仮面ライダーギンガ…!?」
ギンガ「またまた助太刀に来た。翔達の移動手段となろう。」
ギンガはそう言うと、エナジープラネットの形成を始める。そして、ワープゲートを作った。その先には、南国の風景が見える。
ギンガ「さぁ、この中へ。」
ギンガの言葉に、戸惑う元ストライカー達。だが、翔は躊躇うこと無く足を運んでいく。
翔「行くぞ。」
彼に背中を押され、元ストライカー達も翔に続いて歩み出す。そして、ワープゲートに入り南国の島国へと向かった。
カナ(す、スゴすぎます……味方で良かった…)汗
ギンガ「では、私はここで失礼する。また会おう。」
翔達の移動が完了した後、ギンガは姿を消していった。
指定された場所につくと、そこには……
ハナ「隊長さん、よく来てくれたわね♪」
リゾート施設のオーナーであるハナが待っていた。
翔「久しいな。」
ハナ「本当ね、元気にしt…そ、その足は…?」
翔「…あぁ、気にすることはねぇ。」
負傷した翔の左足を見て固まるハナだが、翔は無表情のまま用件を尋ねる。
ハナ「皆には、夏を楽しんで貰いたいの。怪物退治とかでは無くて、純粋に夏を満喫して欲しいの。プールにカフェ、三食付きのリゾート体験よ?」
翔「……。」
蜜璃(ああぁぁ、翔君が黙っちゃった…これは、大丈夫かなぁ……?)オロオロ
ハナの言葉を聞き、黙り込む翔を見て…オロオロし始める蜜璃。しかし…
翔「…丁度良い。俺達も、娯楽っつーのを求めていたモンでな……お前にはいつも世話になってばっかだよな。」
翔はこの依頼を引き受けるようだ。
ハナ「引き受けてくれて嬉しいわ。隊長さんは本当に皆のことを考えてくれてるのね♪」
翔「…ほざけ。」
その後、翔は深雪と蜜璃と彩羽をハナに紹介した。そのお陰か、彼女達はすぐにハナと打ち解けた。
元ストライカー達、深雪と蜜璃、彩羽はハナから新作水着をプレゼントされ、指定された場所で着替えを行っている。その頃、翔はハナと話をしていた。
ハナ「やっぱり、あの娘達に……」
翔「あぁ…奴ら、俺に一生尽くすとか言いながら…全てを支配しようとした。地獄だった…だが、もうアイツらは好き勝手できん。」
ハナ「本当に変わってしまったのね…実は、貴方が隊長だった時にも、あの娘達は『自分達は客だからもてなせ』とか『客を待たせるとはどういうことだ』とかスゴかったのよ……」
翔が隊長だった時代、ストライカー達はやりたい放題していたようだ。この年のハナも、オーナーとして精一杯彼女達をおもてなししたのだが……『客は神』と言わんばかりの横暴っぷりに、ハナはとうとう倒れてしまったのだ。それでもストライカー達はお構い無しにドンチャン騒ぎしたり、イチャモンや無理難題をぶつけて来たりと……とにかく、酷かったそうだ。
翔(前任のクズ隊長の呪縛から解かれたんだ…勝手放題していたよな、アイツら……)
翔の前任の隊長が酷い奴だったため、それに影響されてしまったのだろう…ストライカー達は今も尚、身勝手極まりない性格のままだ。
ハナ「でもね、隊長さん…貴方がしっかり謝りに来てくれたり、後始末を手伝ってくれたから…私はオーナーを続けたいって思えたし、また誰かをおもてなししたいって思えたのよ?」
翔「……。」
ハナ「あら、そうこうしているうちに…彼女達が来たようね。」
ハナの言葉を聞き、後ろを振り返ると…水着に着替えたメンバー達がやって来た。
ほたる「隊長サーン!!」
翠「わっほほーい!水着だあ、やった~!アツイ夏が、わたしを待っているー!!」
マリ「走んなくても隊長も夏も逃げないよ。」
雪枝「お、お待たせしました。」
幸子「暑いですね~。」
あから「いやー、水着に着替えると開放的な気分になるね!」
モルガナ「確かにそうですね。」
小春「隊長さん、この水着…似合ってますか?」
モニカ「今年の水着のデザインもいいねー♪たいちょーさん、ご感想はどうカナ?」
ミネルヴァ「みんなスッゴく可愛いよねー!ムフフフ…♪」
何やら1人、嫌らしい笑みを見せているが…まぁ、良いでしょう……
翔(様になってるんだよな~…)
深雪「翔君、いかがですか?」
蜜璃「に、似合ってる…かな……?」
彩羽「あれ、翔君は水着にならないの?」
ぎこちない様子の深雪と蜜璃、目を丸くする彩羽。
翔「俺は少しここをフラフラした後に着替える。覗いたらぶっ飛ばす。」
真顔を貫きながら、リゾート施設の散策を始める翔。そんな彼のお供として、あからとほたる、小春と翠が着いていった。
ハナ「そう言えば…このリゾート施設に、後もう1組のゲストが来るわ。」
深雪「そうなんでね。」
蜜璃「誰だろう、楽しみだね♪」
スクスト2にて、サマーキャンペーンが始まったので…しばらく番外編を書きます。