〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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番外編 常夏のリゾート

その後、翔はリハビリとして…インフィニティプールで歩行練習をすることにした。

 

ガメル「しょー、がんばれー!」

 

ウヴァ「焦るな焦るな。」

 

翔「……。」汗

翔(グリードが近くにいるとか、シュール過ぎんだろ……)

 

リハビリには人間態のガメルとウヴァが付き添ってくれている。

 

翔「…ふぅ。」

 

リハビリを終えた翔は、プールサイドに座った。

 

涼生「リハビリお疲れ様だ、青空君!!」

 

翔「…って、おいアンタ……何やってんだよ?」汗

 

涼生「あぁ、折角の夏なんだ。最高のバースデーケーキを作っているのさ!!」

 

バースデーケーキ作りは、涼生の趣味である。たとえ誰の誕生日でなくても、そんな事はお構い無しだ。

 

翔(こんな炎天下であっても、表情を変えねぇとはな…コイツ、中々の強者だな。)

 

外は暑いのだが、涼生は笑顔を崩すことなく…生地を混ぜている。近くには、オーブンやバナナやマンゴー、パイナップル、ココナッツ等のトロピカルフルーツがある。

 

蜜璃「翔君、こっちにジュースあるから飲もう♪」

 

翔「…あぁ。」

 

翔はプールサイドから立ち上がると、蜜璃の元へ向かう。

 

翔「って、おいおい…アンタ、ずっとその髪色か?」

 

蜜璃「えっ?あぁこれ?うん、気に入っちゃったんだ…えへへ……」

 

蜜璃の髪色は、最初は黒だったが…『甘露寺 蜜璃』のコスプレのために桜色に染めたのだった。今ではこの髪色が気に入っており、そのままにしている。

 

蜜璃「もしかして、似合って…なかった?」

 

翔「んなわけねぇだろ?」

 

翔は椅子に座ると、蜜璃にこう言った。

 

 

翔「俺はこう見えて、桜が好きなんだよ…夏になっても、こうして桜がみれんのは嬉しいぜ……だからよぉ、七草さん…自信持ってくれよな。」

 

 

そう言う翔の顔は、少しだけ微笑んでいた。

 

蜜璃「しょ、翔君…!!」

蜜璃(そう思ってくれてたんだ…それを言われちゃうとキュンキュンしちゃうよぉ~♪)

 

深雪「あらあら蜜璃さん、顔が真っ赤ですよ?」

 

蜜璃「ひゃあっ!?み、深雪ちゃん!!」

 

そこに深雪がやって来て、蜜璃に声をかけた。彼女の声を聞き、ビックリする蜜璃。

 

深雪「もしかして、翔君に髪色を褒められて嬉しかったんですか?」

 

蜜璃「あ、当たり…///」

 

図星を突かれ、更に顔を赤くする蜜璃。

 

深雪「ふふっ、翔君は褒め上手ですからね♪」

 

翔「バカ言え。」

 

翔はカクテルシェイカーを使ってドリンクを作り始める。誰かの手料理を食べるのが怖い彼は、自分で料理をすれば食べることができる。

 

翔(いつまでも毒味って訳にはいかねぇし…ま、ハナは食材に毒を混ぜるような真似はしねぇだろう。)

 

考え事をしながらドリンクを完成させると、グラスに注ぎ…ゆっくりと飲んでいく。ここでは基本、アルコールの提供は無い。その為、誰でも気軽にドリンクを作って飲むことが可能なのだ。

 

翔(奴らはまた襲って来る…ただでさえ執念深くて醜い連中だ……常に警戒しておかなければなぁ…?)

 

ふと、翔はバースドライバーXのことを思い出す。

 

翔(そういや、あのドライバーがあったな……また奴らが来た時に、試運転として使うか。)

 

従来のバースドライバーとは違い、コアメダルを使う新たなライダーシステム…それが『バースドライバーX』。どのような装備があるのか、装着者へ掛かる負荷はどれ程なのか…未知の領域である。

 

翔(…いや、ちゃんと追っ払ったんだ……今は考えるのをやめろ……)

 

信頼できる者達とトロピカルドリンクを飲み、ゆっくり過ごした翔。

 

 

 

その夜、夕食を頂き…翔は部屋で調べ物をしていた。

 

翔「……。」

 

そこで分かったことは…このリゾート施設の近くに、3つの島があること……それも、この施設を囲うような形で存在していることだ。

 

翔(これらの島はこの施設からそんなに離れてねぇから……いずれかに、奴らはいるだろう…ったく、鱶のエサにできたと思ったんだがな……)

 

ストライカー達を撃退に成功したものの…執念深い彼女達が簡単にくたばる訳がない。そう思った翔は、思わずため息をつく…

 

 

しかし…

 

既に人間では無くなった彼には…

 

 

 

ナニカが眠っている

 

 

 

ソイツが目覚める時は…

 

 

誰にも分からない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある島では……

 

陽奈「あ~ん!!まぁた失敗したんだけど!!」

 

ノエル「あの施設に隊長さんがいるなんて、予想外過ぎますわ!!」

 

ストライカー達が悔しそうにしていた。自分達をもてなさなかったリゾート施設を壊滅させようとしたが、偶々その施設にいた翔の攻撃を受け、失敗した。

 

二穂「私らは多くの妖魔を葬り、人々を守ってきたストライカー様だぞ!!英雄をもてなさないとは、何たる外道だ!!」

 

依咲里「二穂様、お気を確かに……」

 

楓「というか、白河隊長は何をしているのかしら…?」

 

ハヅキ「アイツ、本当に頼りないねぇ…」

 

リョウコ「確かに…まだ隊長さんの方が良かった……というか、隊長さんにお願いしたらさ、ハナちゃんもおもてなししてくれるんじゃない?」

 

いつみ「アタシもそう思う。」

 

いつになっても全く懲りない奴ら…次もまた、翔を連れ戻そうと襲って来るつもりだろう。

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