〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
メンバー達に気を遣い、遠慮していた翔だったが…彼も多少の遠慮をせず、この夏を楽しむことにした。そんな彼は、今何をしているのかと言うと……
サクラ『あっ、翔さ~ん♪聞こえますか~?』
翔「聞こえるぞ。」
Dollsとビデオ通話で会話をしていた。
翔「そっちは大丈夫か?」
ミサキ「心配無用です。順調に進んでいますし、シオリも目覚めました。」
翔「そうか。」
シオリ「翔君、そちらはどうですか?楽しめていますか?」
翔「まーな…」
アヤ「南国リゾートかぁ、あたしも1度行ってみたいなぁ~♪」
ナナミ「いやいや、沖縄行ったじゃないですか。」汗
Dollsと会話する翔は、すっかり安心していた。
ヒヨ『あれ?翔さん、角生えてるよ~?』
翔「角?」
ヒヨ『うん、2つ。』
翔「…?」
ヒヨの言葉に疑問を持った翔は、後ろを振り向く。
彩羽「ヤバッ、バレた!?」
犯人は彩羽で、翔の頭に人差し指を立てて悪戯をしていたのだ。
翔「…てめぇ、良い度胸じゃねぇか?」
翔は近くにあった大きい水鉄砲を取ると…
翔「くらえ!!」ブシュゥゥウウウウウウッ!!
彩羽目掛けて水を放った。
彩羽「冷たっ!?あっははは♪」
翔「やられたら1000倍返し…それが俺のやり方だからなぁ?」
レイナ『ふふっ、翔君もすっかり楽しんでいるみたいで安心したわ♪』
翔「土産買ってくる。何が良い?」
ユキ『辛い物が、欲しいです。』
愛『あたしは、そうだなぁ…翔君が楽しそうにしている写真が欲しいかな~?』
翔「それはモニカに頼め。」
通話を終えると、翔はインフィニティプールに向かう。
ほたる「それっ!」バシャッ!!
小春「ひゃっ!?やったなぁ、お返しです!!」バシャッ!!
あから「それにしても、ここって本当にスゴいなぁ…」
雪枝「はい、本当にどこまでも広がっているプールですね。」
幸子「日陰、最高です…♪」
翠「日陰も良いけど、日に当たるのって健康に良いんだよ?」
元ストライカー達は皆、楽しそうにしている。
モルガナ「隊長さん、楽しんでいますか?」
翔「おぉ、モルガナ…あぁ、もちろんだ。」
翔はモルガナと共に、プールサイドに座った。
翔「緑がキレイだし、空気もうめぇし…良いとこだよ、ここは。」
モルガナ「ふふっ、そうですね。」
ハナ「気に入って貰えて何よりだわ。隊長さん、また招待状送るわね?」
翔「次は普通に書いた文で送ってくれよな?」汗
ハナから貰った手紙について、少しだけ困っていた翔だったが…
翔(ま、脳トレにもなったし…中々面白ぇ内容だったのは、心の中にとどめておくか。)
心の中では、結構気に入っていた。
南国リゾートでの暮らしは、快適であった。翔もインフィニティプールに入り、水中歩行をしたり…
翔「くらいな。」ブシュゥゥウウウウウウッ!!
蜜璃「ひゃあっ!?」
深雪「きゃっ♪ふふっ、お返しです♪」ブシュゥゥウウウウウウッ!!
翔「ぬっ!?」
水鉄砲で撃ち合いをしたり、プールサイドでメンバー達と会話をしたりと…充実した日を過ごした。
夕食は豪華な食事を食べ、メンバー達と幸せを分かち合い…空腹を満たした。
蜜璃「はぁ、美味しかった~♪」
翔「だな。どれもこれも初めて食うモンばかりで、新鮮だった。」
ハナ「お気に召していただいて何よりだわ♪あっ、そうそう…この後、素敵なサプライズがあるの。」
メンバー達は豪華なディナーに満足し、デザートをいただくことに…その時、ふと…リゾート施設の電気が消えた。
翔「…ん?」
翠「ぬおっ!?て、停電!?てぇへんだ!!停電だぁ!!」
翔「落ち着け、翠。」汗
ハナ『皆様、窓をご覧下さい♪』
ハナがマイクでアナウンスをした為、一同は窓を見る。すると……
夜空に花火が上がった。
ほたる「わぁ~、キレ~イ♪」
モニカ「ヤバッ、最高なんだけど!!」
幸子「ふわぁ…!」
涼生「素晴らしい…素敵なサプライズじゃないか!」
幸雄「お父様、お母様!!花火、綺麗!!」
佐由美「ふふっ、そうですね。」
ガメル「メズール、花火きれいだね!」
メズール「そうね、ガメル。」
カザリ「俺、人間の世界に来て良かったって思えた…」
ウヴァ「確かに、こんなに美しいモノもあるって知れて良かったよ。」
打ち上げられた花火に、メンバー達はすっかり釘付けになっていた。
翔「……。」
翔(花火ってのは、本当に良いモンだ……いつ見ても、辛かった過去を焼き付くしてくれる。)
花火が大好きな翔は、自然と笑っていた。
彩羽「翔君。」
翔「…ん?」
彩羽は翔の隣に来て、彼と共に…夜空に咲き誇る花火を眺める。
彩羽「キレイだね、花火…」
翔「…そうだな。」
夜空の花火は、青空姉弟を照らしている。未だに彩羽を姉と認識していない翔…それでも、彼女との距離は少しずつではあるが……縮まっていると、彩羽は信じていた。
その頃、ストライカー達は……
陽奈「あーん!!もう、全然着かないじゃん!!」
チカ「ちょ、陽奈センパイ!!離さないでくださいよ!!」
別の島にて、サバイバル生活を強いられていた。人数も多いため、食料の確保が大変だ……とはいっても、魚捕りは妖魔に任せている。自分たちは薪類を集め、火起こしをすることにしていた。だが……
イミナ「それじゃあ強すぎだっt…あぁ、それじゃ弱すぎ!!」
ハヅキ「いちいちうるさいねぇ!!」
二穂「おい依咲里、華賀利!!まだ火は着かんのか!?」
依咲里「い、今一度お待ちを…!!」
華賀利「後、もう少しでございます!!」
彼女達がやっているのは、『きりもみ式の火起こし』…自称物知りの真乃、栞、サトカの言葉を信じて挑戦してみたものの…素人がやるのは至難の技だ。火種すらできず、苦労ばかりしていた。そんな彼女達にも、花火が……
まな「あっ、花火だよ!!」
小織「…!」
楓「…キレイね。」
花火に見とれているメンバー達に、火起こしをしているメンバー達が口を開く。
あおい「そこ!!花火を見ている暇があるなら交代しろ!!」
陽奈「ヒナも花火見たいんだけど~!!!!」
いつみ「アイツらの分だけ少なくしてやろ…」
もはや互いに助け合うという方法が無いストライカー達……彼女達は、どうなるのか?