〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
前回、仮面ライダーゼロワンに変身した翔は、イクサに変身したナナミと共に、2人のストライカーを撃破した。今回も、ストライカーを登場させます。ついでに1人のジャドウも登場させます。
今回、イクサに変身する人物は…誰なのか…?
では、どうぞ


番外編 イクサ 3

この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……

 

 

 

とあるホテルにて……

二穂「依咲里!華賀利!大丈夫か!?」

裏切り者の1人、『緋ノ宮 二穂』は、依咲里と華賀利を心配する。

依咲里「ご心配なく…」

華賀利「隊長様が受けてきた苦しみと比べれば…こんな怪我…」

依咲里と華賀利はそう言うが、明らかに無理をしていた。

二穂「2人は休んでいろ、あたしが行く!」

依咲里「二穂様!行ってはなりません!」

依咲里が止めようとすると、

楓「大丈夫、私もいるわ。」

と、『山吹 楓』が言う。

依咲里「か、楓様…」

二穂「心配ない、あたしは1人ではないからな。」

二穂がそう言うと、依咲里はやっと大人しくなった。

華賀利「二穂様、楓様…白いパワードスーツの人物には、お気をつけくださいませ。」

二穂「あぁ、分かった。」

楓「忠告ありがとう、華賀利さん。」

二穂と楓は、部屋を出ると…翔の捜索に向かった。外は夜である。

楓「二穂、どうして夜に隊長さんを探すの?」

二穂「この時間帯だと、寝ている者が多い。だから翔を連れ戻しやすいと思ったからだ。」

2人は、会話を弾ませる。しかし……

この会話を、聞いていた人物がいたことを…二穂と楓は知らなかった。

ユキ「……。」

たまたま通りかかったユキが、二穂と楓の会話を聞いていた。ユキは2人から十分な距離をとり、周りに人がいないことを確認すると、

《レ・ディ・ー》

ユキ「…変身。」

《フィ・ス・ト・オ・ン》

仮面ライダーイクサに変身し、2人を追った。

 

二穂「しかし、翔は許してくれるだろうか…」

楓「きっと大丈夫よ、でももし許してくれなかったら……隊長さんを監禁してまで、隊長さんに尽くすつもり…」

二穂「…そうだな、アイツがあたし達から離れないように、食事も風呂も着替えも、何もかもあたし達が代わりにやってやろう。」

こんな会話をしている2人を、通りかかる人々は気味悪がり、そそくさと離れていった。そして、完全に人が周りからいなくなったその時…

コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…

どこからか足音が聞こえてきた。二穂と楓が後ろを振り向くと…

二穂「!!…あれは…」

楓「白い、パワードスーツの…人物…!」

白いパワードスーツのライダー『仮面ライダーイクサ』が歩いて来ていた。二穂と楓は慌てて変身し、戦闘体勢に入る。楓が魔弾を放つが…イクサはびくともしていない。

二穂「やぁぁああああああああ!!」

二穂は剣を大きく振りかぶって、イクサに立ち向かうが…

ガッ、ドカッ!

二穂「あうっ!」

イクサに受け止められ、蹴りをくらった。

楓「二穂!」

二穂「大丈夫だ!」

二穂は直ぐに立ち上がる。楓は魔弾を放ち続けるが、それは無意味だった。

二穂「くっ…つ、強い!」

楓「魔弾が効かないなんて…!」

2人は、次第に焦りだす。

イクサ「罪の無い人を平気で傷付けた貴女達『ストライカー』を…私は許しません…」

イクサがそう言うと、顔面部のシールドが展開し、真紅の瞳が露になった。『仮面ライダーイクサ バーストモード』である。シールドが展開した直後、風圧が発生する。

二穂&楓「「!!?」」

2人は両腕で顔を覆う。そして、風圧が止み、前を見ると…イクサの姿が無い。

二穂「き、消えただと!?」

楓「二穂!後ろ!」

二穂が後ろを振り向くが、イクサの姿はどこにも見当たらない。

二穂「おい、何もいないじゃないか!?」

楓「そんな……」

だが…

楓「!?」

楓が上を見た時は、既に遅かった……イクサはライダーキックで楓の顔面を蹴った。蹴られた楓は、後方に吹っ飛ばされ、地面に倒れ、戦闘不能になった。

二穂「か、楓ぇ!」

二穂は恐怖のあまり、足が震え、その場から動けなかった。今の二穂は、イクサからしたら…格好の鴨であった。イクサはフエッスロットからナックルフエッスルを取り出し、ベルトに差し込み、ナックルを押し込む。

《イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ》

二穂「た、頼む…やめてくれ!撃たないでくれぇぇええええええええええ!!」

二穂の叫びは届くことなく、イクサは二穂に『ブロウクン・ファング』を放った。

二穂「ぎゃぁぁああああああああああ!!」

二穂は爆風で吹き飛び、背中から地面に叩きつけられ、戦闘不能になった。

イクサ「…。」

イクサはその場を去った。そして、人気の無い場所で変身を解き、ユキの姿に戻った。

ユキ(翔さんを連れ戻す……そんな事、させません…!)

ユキはそう決心し、その場を離れた。

 

 

 

その頃、とある自然公園では…

3体の旧式妖魔が、暴れ回っていた。そこに……

C「静まれぇ!」

転生者 Cが現れ、妖魔達に怒鳴り立てた。妖魔達は大人しくなり、Cに近づいて来る。

C「お前ら、オレと手を組まねぇか?」

Cは妖魔に語りかける。妖魔達は、互いに顔を見合わせる。

C「まぁ聞けって、お前ら…さては『青空 翔』を探しているんだろ?」

Cの言葉に、妖魔達は反応した。

C「やっぱりか、それならオレも手を貸してやる。どうだ、悪くねぇだろ?」

Cはニヤッと笑う。妖魔達は納得したのか、互いに顔を見合わせると、コクンッと頷いた。

C(よし、これで青空を楽に殺せるぜ。そしたらユキは…いや、Dollsはオレのモンだ!)

Cは怪しげな笑みを浮かべる。そこに……

翔「また妖魔共か…!」

翔がやって来た。

翔「なっ!?お前は…!」

C「よぉ青空、オレはコイツらと手を組んだんだ。負ける気がしねぇな。」

翔「何!?」

翔(Cの奴…一体どういうつもりだ?妖魔と手を組むなんて!!)

翔は戦闘体勢に入る。

C「お前ら行け!青空を殺せ!!」

妖魔達「「「!?」」」

Cの発言に混乱する妖魔達。

C「何やってんだよ!?早くしろ!」

妖魔達は躊躇いながらも、翔に襲いかかるが……

ドカッ!ドカッ!ドカッ!

あっさりと返り討ちにされた。

C「んなっ!?お前ら使えねぇな!ふざけんじゃねぇぞ、ゴミ野郎!」

翔「少なくとも、お前よりかはゴミ野郎ではないと思うぜ?」

C「あぁっ!?」

翔「お前……『負ける気がしねぇな』とか言っておいて、何もしてねぇじゃねぇか。ただ妖魔に頼るだけ。他力本願なお前が言うなよ、“ゴミ野郎”。」

翔の言葉に、堪忍袋の緒が切れたCは…

C「ふ、ふざけんじゃねぇぇえええええええええ!!」

発狂しながら、翔に襲いかかった。しかし…翔の回し蹴りを受け、返り討ちにあった。

C「がぁっ!…くっ、お前ら行けぇ!」

蹴られたCは、妖魔達に怒鳴る。再び翔に襲いかかろうとする妖魔達。その時……

ドンドンドンッ!

どこからかエネルギー弾が飛んできて、妖魔達に命中した。その直後…

コツッ…コツッ…コツッ…コツッ…

イクサナックルを持ったユキが現れ、翔の右隣に移動した。

C「ゆ、ユキ!」

ユキ「貴方は今、その化け物達と手を組み、集団で翔さんを襲っていました。」

C「!!!?」

ユキがそう言うと、Cの表情がみるみる青ざめていった。それをみたユキは、イクサベルトを装着する。

ユキ「卑怯な手段ばかり使う貴方は、私が倒します。」

ユキはイクサナックルを左手に当てる。

《レ・ディ・ー》

ユキ「…変身。」

《フィ・ス・ト・オ・ン》

そして…『仮面ライダーイクサ』に変身した。

C「!?…ゆ、ユキが……仮面ライダー…?」

混乱するC。Cの前に集まる3体の旧式妖魔達。

イクサ「翔さんに危害を加えようとする貴方達を…私は許しません。」

イクサがそう言うと、顔面部のシールドが展開し、風圧が発生した。

翔(『仮面ライダーイクサ バーストモード』か…)

翔「俺は妖魔達をやる、ヤツはお前に任せる。」

イクサ「了解。」

翔は3体の旧式妖魔達に向かい、イクサはCに向かっていった。

翔は肉弾戦で、3体の旧式妖魔達と戦う。妖魔との戦闘に慣れている彼にとって、旧式妖魔はもはや敵ではなかった。そして、蹴り技や殴り技、投げ技で3体いた旧式妖魔達を葬った。

イクサに変身したユキも、肉弾戦でCと戦う。最初は、Cを圧倒していたが…

C(今だ!)ブスッ!

イクサ「!?」

Cはとっさに、怪しげな液体が入った注射器を取り出し、イクサの首もとに刺した。

C「やった、やったぞ…これでユキはオレのモンだぁぁああああああああ!!」

Cが刺したのは、相手を洗脳するための薬である。Cは喜びを露にする。しかし……

イクサ「…。」ガシッ

C「うっ!?」

イクサに首もとを掴まれ、片手で持ち上げられる。

イクサ「私に、それは…効きません……」

C「なっ!?何故だ……何故、効かないんだ…!?」

混乱しているCの腹に、イクサはイクサナックルを叩き込んだ。

ドボォッ!

C「ぐぷっ!」

Cは後方に吹っ飛ばされ、

C「おげぇぇええええ!がっは!」

地面に胃液をぶちまけた。イクサはフエッスロットからナックルフエッスルを取り出し、ベルトに差し込み、ナックルを押し込む。

《イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ》

そして、うずくまるCに『ブロウクン・ファング』を放った。

ドォォオオンッ!ドッゴォォォオオオオンッ!!

C「ぐぁぁあああああああああぶえっ!」

Cは頭から公衆便所の便器にダイブし、戦闘不能になった。

イクサ「翔さん。」

イクサは変身を解き、ユキの姿に戻った。

翔「…お前に良いことを教えよう。」

ユキ「…良いこと、ですか?」

翔「…あぁ、妖魔の弱点だ。」

ユキ「妖魔の、弱点。」

翔「…奴等の弱点は……『連携の悪さ』だ……」

妖魔達は意思はあるものの、戦う際は…仲間の妖魔と、連携を取ることはない。

ユキ「連携の、悪さ…」

翔「そうだ、他のメンバーにも伝えとけ。」

翔はそう言うと、自然公園を去っていった。

ユキ「ありがとうございます、翔さん…♪」

ユキは去っていく翔を、笑顔で見送った後、ドールハウスに戻ったのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
この物語での“イクサ”の問題点は……『バーストモードになれるのは、一部の人物のみ』です。原因は不明です。

ちなみに…ユキの変身ポーズは、『紅 音也』が1番最初にイクサに変身したシーンと、同じです。
ユキは、『バーストモード』になれる装着者の1人です。

次回の“イクサ”の回も、お楽しみに。
では、またね
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