〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔(…ん?楓からメッセージ……何!?)
スマホを見ると、楓からメッセージが来ていた。
『やれることはやりました…けれど、ストライカー達が私を探して来るかも……』
翔「…おい、全員動けるか?」
愛「…えっ?う、うん…まだ眠くはないよ?」
翔「アンタらは車で俺について来い。スパイとやらに会わせてやる。」
翔は杖を着きながらも、急ぎ足で外へ向かう。カナ、愛、彩羽も翔の後を追って外へ出た。
翔がそう叫ぶと、どこからともなくエンジン音が聞こえて来た。
やがて、奥の方から乳白色のライトを光らせたバイク『ジャングレイダー』が翔の元に到着した。翔はヘルメットを被り、ジャングレイダーに跨ると…
轟音を響かせ、ジャングレイダーを走らせた。そのジャングレイダーを追う形で、愛が運転するワゴンが走って行く。
愛「うっわ、速っ…ここ、下り坂なのに!?」
ジャングレイダーを見ると、全くスピードを落とすことなく、それどころか…ぐんぐんスピードを上げながら、坂を駆け下って行く。
カナ「あ、愛さん…事故らないでくださいね!?」
愛「わかってる!!けど、あんまり遅いと翔君を見失っちゃう…!!」
彩羽「あっ、見えなくなっちゃった…」
カナ&愛「「えっ!?」」
ワゴンはあっという間に、ジャングレイダーを見失ってしまつた。
翔「ちっと飛ばし過ぎたか…」
愛達を待っている間に、翔はスマホを取り出し…楓に電話をかける。電話をかけてすぐ、楓に繋がった。
楓『もしもし?』
翔「俺だ…楓、今どこにいる?」
楓『箱根湯本駅近くにある『箱根ホテル』よ。』
翔「今、俺の仲間を連れてそっちに向ってる。お前は部屋で待機してろ、着いたらまた連絡するから…それまでぜってぇそこを動くなよ?」
楓『わかりました、気を付けてくださいね?』
翔「あぁ、じゃあ一回切るぞ?」
通話を終えたころ、愛が運転するワゴンが到着した。
愛「お、追い付いた…!」
カナ「あのバイク、まるで生きてるみたいですね。あの下り坂であんなにスピードを出すなんて…普通はあり得ません…!」
彩羽「おっ、ついて来いだって。」
愛「今度はなるべくゆっくりでお願い…!」
ジャングレイダーが走り出すと、ワゴンも後を追って走り出した。やがて、箱根湯本駅にやって来ると…
翔(…あそこか。)
翔は楓が待っているビジネスホテルを発見し、そこへ向かった。入口付近でジャングレイダーを停め、楓に再度電話をかける。
翔「おい、着いたぞ。奴らは来てるか?」
楓『まだ来てないわ…今からそっちに向かいます。』
翔「入口付近に居る、ゆっくりで良いからな。」
役1分後、翔の近くにワゴンが停車する。そのタイミングで、楓がこちらにやって来た。ストライカー達よりも早く楓と合流できたことで、最悪の事態は免れた。
カナ「翔君…あの娘が、もしかして……」
翔「あぁ、俺の仲間だ。」
楓「初めまして、では無いですよね…私はストライカーのフリをして、隊長さんに情報提供していた『山吹 楓』と申します。」
カナ、愛、彩羽の3人に自己紹介し、深々と頭を下げる楓。
翔「ここにいるのは危険だろう…良かったら、俺達と来いよ……って、そろそろ来るだろうと思ってたよ……」
次元の裂け目が出ると、そこから大量の妖魔と共に…ストライカー達と昇が姿を現した。
あおい「山吹先輩…いや、山吹 楓…隊長側に寝返っていたのか。」
翔「気付くのが
1度はストライカー達の魔の手に捕らえられた翔。しかし、その裏では楓がやって来たキバーラに…そして、小春と翠とミネルヴァに情報を提供していた。深雪と蜜璃とたまたま合流したことで、翔の居場所をすぐに特定し…救出することができたのだ。
翔「楓、助かったぜ…」
楓「お役に立てたのなら、良かったわ。」
翔の言葉を聞いた楓は微笑んだ。
昇「青空隊長…今日はドライバーを持ってきて無いようですね?これでは僕らの」
翔「おい、誰が手ぶらで戦うっつったんだ?」カチャッ…
翔はネオアマゾンズドライバーを装着し、スロットにアマゾンズインジェクターをセットし、スロットを上げる。
彩羽「よーし、あたしももう人肌脱いじゃうよ!!」
彩羽はバースドライバーXを、愛はイクサベルトを装着する。
カナ「わ、私のドライバーが…」
翔「代わりにこれを使え。」ヒュッ…
カナ「とっと…」パシッ…
ドライバーが無いカナに短剣付き光線銃を渡した翔は、インジェクターのボタンを強く押し込んだ。
彩羽はXユニットに3枚のコアメダルを入れ、愛はイクサナックルを左手に当てる。
ババーババース!バ・バ・バ・バース!エーックス!!
翔は仮面ライダーアマゾン ノヴァデルタに、彩羽は仮面ライダーバースXに、愛は仮面ライダーイクサ(ライジングイクサ)へと姿を変えた。
昇「皆!!青空隊長の足を狙え!!」
昇が指示を出すと、妖魔達は一斉に襲い掛かって来る。
Rイクサ「フッ!!」ドパパパパッ!!
しかし、イクサライザーから放たれた弾丸の嵐により…あっさりと消滅した。バースXはサソリメダルをユニットの1番上にセットすると…
サソリの尻尾のような形をした武器を装備し、そこから紫色のエネルギー弾を発射した。
ストライカー「うわああぁぁっ!?」「ぐわああぁぁっ!!」
エネルギー弾が着弾し、ストライカー達は爆風に吹き飛ばされる。
昇「くっ…皆しっかりしろ!!」
昇はやむを得ず、仮面ライダーアマゾンネオに変身する。
Nδ「…無様だな。」パチッ…
アマゾンノヴァデルタは、右腕に『アマゾンデルタショット』を形成すると…アマゾンネオ目掛けて無数の爪型弾を乱射した。
アマゾンネオ「ぐわっ!?」
Nδ「判断が遅えんだよ…」
地面に倒れたアマゾンネオを見下すアマゾンノヴァデルタ。
Rイクサ「何、この程度?数が多ければ良いと思ったら大間違いだよ?」
バースX「なーんか、つまんない…まだ戦闘訓練してた方がマシだなぁ〜。」
どれだけ数が多かろうが、全く成長していないストライカー軍と昇。
アマゾンネオ「…くそ!!」
アマゾンネオは背を向け、真っ先に逃げ出す。
チカ「あっ!?白河たいちょー待って!!」
陽奈「陽奈達を置いて逃げないでよ!!」
ストライカー達も慌ててアマゾンネオを追う形で逃げていく。
Rイクサ「待ちなさい!!」
Nδ「そこまでだ。あんな雑魚連中、いつでも倒せるさ…」
アマゾンノヴァデルタに制止され、イクサライザーを降ろすライジングイクサ。ライダー達は変身を解除すると、元の姿に戻った。
愛「もぉ、アイツらどんだけ弱いの?ライダーシステム使わなくて良かったんじゃないかな…」
彩羽「ホントですね…」
カナ「ですが、白河 昇がライダーシステムを使ったから…何をするか分からない……ですよね?」
翔「あぁ、その通りだ。」
ストライカー達を撃退したことで、楓を守ることに成功した。
翔「楓、次の日はユネッサンに来い。単独行動じゃ危険すぎる…」
楓「…良いの、私なんかが来ても?」
翔「問題ねぇよ、なぁ?」
愛「うんうん!翔君が信頼してるんだからOK♪あっ、水着忘れないでね?まぁ、ユネッサンでレンタルや購入もできるけど…それは任せるよ。」
翔と愛の言葉に、カナと彩羽も頷いてみせる。それを見て安心した表情を見せる楓。
楓「では、お言葉に甘えちゃおうかしら?」
翔「…フンッ、それでいい。」
翔は笑ってみせると、ジャングレイダーに乗る。
翔「戻るぞ?」
愛「あっ、待ってよ翔君!!」
ジャングレイダーで走り去っていく翔を、愛が運転するワゴンは追っていった。
楓「……。」
楓(アイツらと一緒に南国に行ったりもしたけど、居心地は最悪だったわ……)
ストライカーのスパイとなった楓は、彼女らと旅行も共にしていたのだが…傲慢でやりたい放題の彼女らを見て、言葉を失っていた。いくら落ち着かせようとしても……
『あのクズ隊長から開放されたんだ!』
『今まで散々我慢したんだから、ちょっとぐらい好き放題したって罰当たんないって!!』
『ほらほら、楓先輩もあのオーナーに無茶振りしちゃいましょうよ♪』
…等と言い、聞く耳を持たなかった。そんな彼女達を止められなかった自分にも、腹が立っていた。普段は怒ることのない彼女だが、好き放題するストライカー達を見て…色々な感情が込み上げてくるのを感じていたのだ。
楓(これも隊長さんに知らせて正解だと思ってるわ…貴方の大切な仲間にも、彼女達の愚かさを証明することが……って、それは隊長さんの手柄、私はあくまでも補助をしただけ……)
そう思うと、楓はホテルに戻って身体を休めることにした。