〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
次の日、港区ライブ本番の日がやって来た。翔はDolls達と共に、ステージ裏に居た。近くには深雪と蜜璃、愛と彩羽の姿もある。
サクラ「うう、緊張してきた……こういうのはいつまでも慣れないですね…」
相変わらず、サクラは緊張しっぱなしであった。
シオリ「サクラさん、じゃあ、あれはどう?」
サクラ「シ、シオリさん!あ……!」
シオリ「前に指が冷えると言っていたから、保温ポットに入れて持ってきてみたの。」
サクラ「温かいおしぼり……ありがとうございます!」
シオリが取り出したのはおしぼりだった。サクラはそれを受け取り、冷えた指先を温めた。
シオリ「よく揉んでね?リラックスするアロマ垂らしておいたから♪」
ミサキ「……。」
シオリ「あ、ミサキさん…!いつものののど飴もそちらにありますよ。すぐに食べ切れるサイズのね。」
ミサキ「……うん。」
メンバー達に映るシオリは、いつものシオリだ。数日前に狂った話をした彼女とは、到底思えない。
シオリ「それと……ユキさん!さっきのリハでイヤモニの返しが気になったんですがーー」
翔「……。」
翔(コイツはメンバー達の支えになっている…廃棄させてたまるかよ……)
シオリの話を聞いてしまっていた翔は、終始難しい顔をしている。
サクラ「……。」
ミサキ「……。」
サクラとミサキも、シオリの事が心配でたまらなかった。
レイナ「二人とも、平気?」
サクラ「あ……レイナさん、アヤさん。」
そんな彼女達を見兼ねたレイナとアヤ。
ミサキ「ええ、問題はないわ。毎日の食事管理も、ボイトレもダンスも…何もかもがいつも通りよ。問題なさすぎて……逆に不安になるくらい。」
アヤ「No.1ドールがなに弱気なこと言ってんの!」
レイナ「そうよ。信じて胸を張りなさい。」
ミサキを鼓舞するレイナとアヤの後に、翔も言う。
翔「いつも通りを貫き通せ、あまり難しく考える必要はねぇ。」
レイナ「翔君の言う通り。何があっても、私達はーー」
その時…通信機が鳴り、カナから連絡が入って来た。
PPPーー
カナ『応答願います!』
翔「…何だ?」
カナ『ホール東口、西口付近……同時にモノリスが出現!!害特、一般人の避難にあたっていますが…苦戦しています!!』
会場付近にモノリスが現れたのだ。害特が戦っているが、苦戦を強いられているようだ。
アヤ「ーーと、いつも通り問題発生。これ、もう
翔「フン…それについては問題ねぇよ。」
問題が発生したにも関わらず、翔は口角を上げながら言う。
ミサキ「何か案があるのですか?」
翔「当たり前だ、だからお前達はライブに専念すりゃあ良い。ライブ構成では、ミサキ…お前が最初に出るんだろ?お前が抜けちまったら、ライブにならねぇじゃねぇか。」
ミサキ「ですがテアトルが使えない状態で、一般人に見られないように処理しなきゃいけない。戦闘力が高いメンバーが向かったほうが効率的です!」
ミサキ、ユキ、ヤマダの3名は…Dollsの中で特に戦闘力が高い。しかし、翔は言う。
翔「構わねぇが…こっちには頼もしい助っ人がいるんだぜ?元ストライカー達と仮面ライダーという名の助っ人がなぁ…」
その頃…ホール東口付近では……
一海「ホントに現れたか、化け物達が…!」
紫「皆、準備はいいか?」
友香「いつでも行けます!」
諒芽「おう!!」
一海達が害特の元へ向かった。一海は『カイザギア』を、紫は『サイガギア』、友香は『キバーラ』、諒芽は『マッハドライバー炎』を使い…
仮面ライダーへと姿を変えていく。
カイザ「でぇやぁああ!!」ガキィンッ!!
カイザはピグマリオンに先制攻撃を仕掛け、フォンブラスターからレーザーを放って害特を助けた。
隊員1「なっ!?か、仮面ライダー!?」
隊員2「助かった…!!」
サイガ「私も行こう。」
サイガはフライングアタッカーにミッションメモリーをセットすると、2振りのトンファーエッジを装備する。
カイザ「俺と紫が化け物共と戦う!!友香と諒芽は害特と共に一般人の避難誘導に当たってくれ!!」
キバーラ「わかりました!!」
マッハ「オッケー!!」
キバーラとマッハは、一般人の避難誘導へ向かった。カイザとサイガは害特と共にピグマリオンと戦うことに…カイザもカイザブレイガンにミッションメモリーをセットすると、黄色い刀身を伸ばす。この武器はガンモードとブレードモードの2モードになることができ、今回はブレードモードを使用するようだ。
隊員2「ライダー達を援護する!!」
隊員「「「ラジャー!!」」」
害特の隊員達はライフルを構え、近接戦を繰り出すカイザとサイガの援護にあたった。
サイガ「ふっ!はぁっ!!」ガキンッ!ガキンッ!
カイザ「ッ!!らぁっ!!」ガッ!!ガキィンッ!!
数多いピグマリオンに、段々苦戦してくるカイザとサイガ。
サイガ「…あれか!!」
ふと、サイガがモノリスを見ると…そこからおびただしい数のピグマリオンが出て来ているのが見えた。サイガはフォンブラスターを取り出し、モノリス目掛けてレーザーを乱射した。レーザーが3発程命中すると、モノリスは灰となって崩れ落ちていった。
隊員1「スゴイ…なんて力だ…!!」
隊員2「あれが…仮面ライダーの力…!!」
モノリスを撃破した事で、ピグマリオンが出てくることは無くなった。
カイザ「ナイスだ紫、後は任せろ!!」
カイザはカイザブレイガンを構え、カイザフォンのエンターキーを押す。
くぐもった音声が響くと、カイザブレイガンから弾丸を発射する。それがピグマリオンに命中すると、ピグマリオンの身体中に黄色い光を放つクロス状の檻のような線が描かれる。カイザはカイザブレイガンの刀身を光らせると、X字の光を纏いながら高速でピグマリオンの群れに突進し、通り抜けるように斬った。必殺技『カイザスラッシュ』だ。カイザの必殺技により、残りのピグマリオン達は全て、灰と化して崩れていった。
カイザ「ふぅ、一先ずは一件落着か?」
サイガ「あぁ、そうだな。」
キバーラ「皆さ〜ん!人々の避難が完了しました〜!!」
マッハ「怪我人は0だぜ!!」
ライブ会場東口ホールは、ライダー達の介入により事なきを得た。
その頃…西口ホールでは……
あから「皆、隊長殿からの司令だ。」
マリ「この付近にモノリスが出たから、それを破壊してくれ…だってさ。」
ほたる「害特の方々が苦戦してると聞きました!早く行きましょう!!」
モニカ「オーケー、そんじゃ…行きますか〜!!」
雪枝「小春さん、緊張しなくて大丈夫ですからね?」
小春「は、はい!ありがとうございます…!」
幸子「翠さんも、いつも通りで良いですからね?」
翠「は〜いよ♪」
モルガナ「フフフフ…隊長さんの楽しみを壊すような輩、私が全て消し去って差し上げます…フフフフフフフフ……」
ミネルヴァ「も、モルガナちゃん…ちょっと怖いよ?」汗
元ストライカー達は新型パトリ端末にメモカを装填し、キラルを召喚すると…現れたモノリス、ピグマリオンの群れに攻撃を開始した。
モルガナ「ミネルヴァさん。」
ミネルヴァ「うん!!」
モルガナとミネルヴァは太い光線を発射し、モノリスを焼き払った。残るはピグマリオン達のみ…
翠「わたしらの力、見せてやろう…!!」
小春「行きます!!」
翠と小春は2人で力を合わせ、害特の周囲にいるピグマリオン達の殲滅を始める。フェンシングのようにピグマリオン達を突いていく翠と、棍棒と盾を用いた力強い打撃でピグマリオン達をふっ飛ばしていく小春。2人の活躍により、害特を取り囲んでいたピグマリオン達はすぐに全滅した。
隊員3「いやぁ、君たち…本当にスゴイな。助かったよ、ありがとう。」
隊員4「あの巨大な生命体、我々の敵ではないようで安心したよ。」
ほたる「いえいえ、当然のことをしただけです!」
マリ「あんた、満更でもない顔してるね…」汗
モニカ「隊長さんに報告は、アタシがしとくね♪」
ライブ会場西口ホールは、元ストライカー達の介入により、事なきを得たのだった。
その頃…
昇「流石は、青空隊長が育てた元ストライカー達だ。」
ライブ会場近くに、沢山の妖魔を率いた白河 昇の姿があった。元ストライカー達の戦いを見ると、ストライカー達に連絡を入れた。
昇「北口ホール、もしくは南口ホールから入れる。どうにかして青空隊長を誘い出せ。」