〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
モノリスを撃破した一海達と元ストライカー達…ストライカー達の襲撃からライブ会場を守ったDollsと翔と彩羽。彼らは無事にライブ会場へ帰って来た。
サクラ「お、遅れました…!」
愛「サクラちゃん!皆!間に合って良かった…!」
翔「悪いな、俺がこんな足じゃなければ……」
ミサキ「大丈夫です、翔さん。御自分を責めないでください。」
罪悪感を抱く翔を励ますミサキ。
ナナミ「そこそこ時間がたっていますが…ライブはどうですか?」
カナ「ご心配なく。リーダーの3人でMCでつないでいますよ。」
斑目「フィールの収集率も定常通りだ。胡蝶と七草のライブが終わり次第、合流しろ。」
斑目の言葉に、メンバー達は「えっ!?」と驚く。
翔「おいおい、斑目さんよぉ…コイツらにも言ってなかったのか?」
斑目「サプライズだ。」
翔「…まぁ良い、ちっと俺は出てくる。」
カナ「えっ?そっちはライブ会場のステージですが!?」
翔「良いんだよ、黙って見てろ。」
翔は杖を着きながら、ステージの方へと向かっていく。
アヤ「えぇっ!?み、深雪先生に蜜璃先生!?」
深雪「ふふっ、こんにちは皆さん♪
蜜璃「こ、ここここんにちはぁ〜!!わ、私も…七草 蜜璃も、1日アイドルデビューさせていただきましゅ!!///」
リーダー3人も驚く中、冷静に説明する深雪と慌てて説明する蜜璃。
観客1「えぇ〜!?み、深雪先生がアイドルデビューだって!?」
観客2「医者でアイドルだなんて、ハイスペック過ぎる!!」
観客3「深雪先せ〜!!蜜璃先せ〜!!こっち向いて〜♪」
観客4「先生のその衣装カワイイ〜♪」
観客はワーワー盛り上がっている。
蜜璃「あわわわわどうしようどうしよう!!しょ、翔く〜ん!!翔く〜ん!!」
深雪「翔く〜ん、いらっしゃいますか〜?」
蜜璃と深雪が翔を呼ぶと、翔がステージに上がってきた。
翔「よぉ、呼んだか?」
ステージに翔が姿を現すと、観客席から大きな歓声が上がる。
レイナ「あら、翔君♪」
翔「何やら七草さんが慌てふためいているようだからな、心配して来たんだよ。」
観客「うおおぉぉ、翔の兄貴ぃ!!」「兄貴ー!!」「皆、翔様よ!!」「キャー、翔様〜♪」
蜜璃と深雪は、翔の姿を目視して驚いた顔をする。
蜜璃「へぇっ!?ほ、ホントに来てくれたの!?」
翔「おいおいw俺が来ねぇとでも思ったのか?あん時打ち合わせしただろ?」
深雪「蜜璃さんが緊張して話が進まなくなる可能性があるので、翔君を呼んで…でしたよね?」
翔「その通りだ。」
蜜璃「ちょっと深雪ちゃん!?それは言わないお約束じゃあ!?」
軽くコントになった所で、観客席からは笑い声が響き渡る。
翔「さて、まずは七草さん…あんたからだろ?」
蜜璃「う、うん!!」
翔「いつも通りで良い、俺はここであんたのライブを見守っている。自分を信じて歌え。」
蜜璃「しょ、翔君…キュンキュンしちゃうよぉ〜!!」
蜜璃の緊張が解けた所で、蜜璃は歌う準備をする。
蜜璃「きょ、今日は会場に来てくれた皆…会場に居なくても、遠くから見守ってくれる皆、聞いてくれる皆の為に…精一杯歌います!!」
蜜璃がそう言うと、彼女の歌が始まった。
蜜璃『せーの、でもそんなんじゃダ〜メ♪もうそんなんじゃほ~ら♪心〜は進化するよもっとも〜っと♪』
歌い始める蜜璃は、激しいダンスはせず…歌うことに専念する。彼女の歌声が会場に響き始めると、観客は彼女の歌とリズムに合わせてペンライトを振ったり、掛け声を出したりする。
蜜璃『ふわふわり♪ふわふわる♪あなたが名前を呼ぶそれだけで宙へ浮かぶ♪
ふわふわる♪ふわふわり♪あなたが笑ってるそれだけで笑顔になる♪
か〜み〜さ〜まありがと〜、運命のイタズラでも〜♪
め〜ぐ〜り〜逢えたことが〜、しあ〜わ〜せ〜な〜の〜♪
でもそんなんじゃダ〜メ♪もうそんなんじゃほ~ら♪心〜は進化す〜るよ、もっとも〜っと♪
そうそんなんじゃや〜だ♪ねぇそんなんじゃま〜だ♪私〜のこと見て〜てね、ずっとず〜っと♪』
観客達は皆、大歓声を出した。ステージ裏では、Dollsのメンバーもドールハウス3巨頭も、蜜璃のライブを見守っている。蜜璃は様々な悲しみ、理不尽を何度も乗り越えた。そして今、充実した人生を送れている。もし、神様が居るのであれば…感謝を伝えたい…その思いが、彼女の歌としてファンに披露されている。
サクラ「ふわぁ〜!蜜璃先生、綺麗…!!」
ヒヨ「うんうん!蜜璃せんせーすっごくカワイイ!!」
ヤマダ「素人とは思えないっすなぁ…」
カナ「う、上手い…愛さん、蜜璃さんの歌聞いたことあるんですか?」
愛「まーねー、カラオケとかで歌って貰ったんだけど…もう可愛くて可愛くて♪」
斑目「想像以上だ、フィールも桁違いに集まっている。」
愛「この後の深雪ちゃんも、凄いですよ〜?」
蜜璃の歌声に、メンバー達も驚いていた。
一海「うおぉ〜!!さっすが蜜璃先生!!サイコー!!」
紫「可愛らしい歌だな。」
友香「蜜璃先生、歌声も綺麗…!!」
諒芽「マジそれな!!」
観客席に座っている一海達も、蜜璃の歌に感動している。やがて、蜜璃が歌い終わると…観客席からは大歓声と大きな拍手が巻き起こった。
蜜璃「あ、ありがとうございました〜!!」
顔を真っ赤にしながらも、ペコッとお辞儀をする蜜璃。
シオリ「蜜璃先生、ありがとうございました♪」
翔「よし、次は胡蝶さん…頼んだぞ?」
深雪「はい♪」
蜜璃と入れ代わる形で、深雪がステージ真ん中に立つ。
深雪「蜜璃さんに続けるよう、頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。」
深雪がそう言うと、曲が始まった。
深雪『涙の数だ〜け強くなれるよ♪アスファルトに咲〜く花の〜ように♪
見るもの全て〜におびえない〜で♪明日は来るよ、君〜の〜た〜めに〜〜♪』
深雪が歌が始まると、蜜璃の歌に負けない程の大歓声が上がる。
深雪『突然会いたいなんて〜♪夜更けに、何〜が〜あ〜ったの〜?
慌ててジョークにしても〜♪その笑顔が悲〜し〜い〜♪
ビルの上にはほら月明か〜り〜♪抱きしめてる〜思い出とか〜♪
プライドとか〜捨てたらまた、良いこ〜とあ〜る〜から〜♪』
一海「おおぉぉ!!み、深雪せんせー!!」
紫「深雪先生、見事です…!」
友香「み、深雪先生…綺麗……!」
諒芽「うわぁ…す、吸い込まれる…!!」
観客「深雪先生、姿も歌声も綺麗過ぎる!!」「キャー、深雪せんせー!!♪」
観客席に手を振りながら歌い続ける深雪。初めてのライブなのだが、慣れているような感じで、初めてという感じが全く無い。彼女も幾つもの悲しみや理不尽を乗り越えて来たから、今こうして輝く事ができているのだ。
深雪『涙の数だ〜け強くなれるよ♪アスファルトに咲〜く花の〜ように♪
見るもの全て〜におびえない〜で♪明日は来るよ、君のために♪』
観客に優しく微笑みながら手を振る深雪。思わず投げキッスをすると、観客達は思わずノックアウトしてしまう。
ミサキ「す、スゴい…!」
ナナミ「なっ!?上には上が…!!」
ユキ「深雪先生、綺麗です…」
カナ「ふわぁ…!」
愛「吸い込まれそうな声でしょ〜♪」
斑目「あぁ、七草とほぼ互角だ。」
ステージ裏から深雪のライブを見守るメンバー達。手慣れているような姿を見て、尚更驚いていた。蜜璃もライブをするのは初めてだが、深雪も初めてである。蜜璃のように緊張するのが自然な反応だと思うが…深雪はあまり緊張しているとは思えない。やがて、深雪の歌が終わると…
深雪「ありがとうございました♪」
深雪は綺麗なお辞儀をし、観客達に手を振った。彼女の歌が終わった瞬間、観客席からは大歓声と共に大きな拍手が響き渡った。
蜜璃「深雪ちゃん、透き通った歌声が素敵…!カワイイ♪」
レイナ「深雪先生、ありがとう♪」
アヤ「皆、蜜璃先生と深雪先生に再び大きな拍手を贈って♪」
アヤがそう言うと、会場には大歓声と大きな拍手が再び響き渡った。ステージ上にいる翔も、蜜璃と深雪に拍手を贈っている。
蜜璃「翔君…ありがとう♪」
深雪「ありがとうございます、翔君♪」
翔「…見事だったぜ?」
普段は人を褒めない翔だが、今回は珍しく感動したようだ。彼の言葉を聞き、思わず頬を赤く染める蜜璃と深雪。そして、大勢の観客達の大歓声と大きな拍手に見送られつむ、翔と共にステージから去って行った。