〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百十六話 蜜璃&深雪・1DAYアイドルデビュー

モノリスを撃破した一海達と元ストライカー達…ストライカー達の襲撃からライブ会場を守ったDollsと翔と彩羽。彼らは無事にライブ会場へ帰って来た。

 

サクラ「お、遅れました…!」

 

愛「サクラちゃん!皆!間に合って良かった…!」

 

翔「悪いな、俺がこんな足じゃなければ……」

 

ミサキ「大丈夫です、翔さん。御自分を責めないでください。」

 

罪悪感を抱く翔を励ますミサキ。

 

ナナミ「そこそこ時間がたっていますが…ライブはどうですか?」

 

カナ「ご心配なく。リーダーの3人でMCでつないでいますよ。」

 

斑目「フィールの収集率も定常通りだ。胡蝶と七草のライブが終わり次第、合流しろ。」

 

斑目の言葉に、メンバー達は「えっ!?」と驚く。

 

翔「おいおい、斑目さんよぉ…コイツらにも言ってなかったのか?」

 

斑目「サプライズだ。」

 

翔「…まぁ良い、ちっと俺は出てくる。」

 

カナ「えっ?そっちはライブ会場のステージですが!?」

 

翔「良いんだよ、黙って見てろ。」

 

翔は杖を着きながら、ステージの方へと向かっていく。

 

 

 

アヤ「えぇっ!?み、深雪先生に蜜璃先生!?」

 

深雪「ふふっ、こんにちは皆さん♪(わたくし)、胡蝶 深雪は…恥ずかしながら、1日だけアイドルデビューさせていただくことになりました。」

 

蜜璃「こ、ここここんにちはぁ〜!!わ、私も…七草 蜜璃も、1日アイドルデビューさせていただきましゅ!!///」

 

リーダー3人も驚く中、冷静に説明する深雪と慌てて説明する蜜璃。

 

観客1「えぇ〜!?み、深雪先生がアイドルデビューだって!?」

 

観客2「医者でアイドルだなんて、ハイスペック過ぎる!!」

 

観客3「深雪先せ〜!!蜜璃先せ〜!!こっち向いて〜♪」

 

観客4「先生のその衣装カワイイ〜♪」

 

観客はワーワー盛り上がっている。

 

蜜璃「あわわわわどうしようどうしよう!!しょ、翔く〜ん!!翔く〜ん!!」

 

深雪「翔く〜ん、いらっしゃいますか〜?」

 

蜜璃と深雪が翔を呼ぶと、翔がステージに上がってきた。

 

翔「よぉ、呼んだか?」

 

ステージに翔が姿を現すと、観客席から大きな歓声が上がる。

 

レイナ「あら、翔君♪」

 

翔「何やら七草さんが慌てふためいているようだからな、心配して来たんだよ。」

 

観客「うおおぉぉ、翔の兄貴ぃ!!」「兄貴ー!!」「皆、翔様よ!!」「キャー、翔様〜♪」

 

蜜璃と深雪は、翔の姿を目視して驚いた顔をする。

 

蜜璃「へぇっ!?ほ、ホントに来てくれたの!?」

 

翔「おいおいw俺が来ねぇとでも思ったのか?あん時打ち合わせしただろ?」

 

深雪「蜜璃さんが緊張して話が進まなくなる可能性があるので、翔君を呼んで…でしたよね?」

 

翔「その通りだ。」

 

蜜璃「ちょっと深雪ちゃん!?それは言わないお約束じゃあ!?」

 

軽くコントになった所で、観客席からは笑い声が響き渡る。

 

翔「さて、まずは七草さん…あんたからだろ?」

 

蜜璃「う、うん!!」

 

翔「いつも通りで良い、俺はここであんたのライブを見守っている。自分を信じて歌え。」

 

蜜璃「しょ、翔君…キュンキュンしちゃうよぉ〜!!」

 

蜜璃の緊張が解けた所で、蜜璃は歌う準備をする。

 

蜜璃「きょ、今日は会場に来てくれた皆…会場に居なくても、遠くから見守ってくれる皆、聞いてくれる皆の為に…精一杯歌います!!」

 

蜜璃がそう言うと、彼女の歌が始まった。

 

 

 

歌〜花澤 香菜『恋愛サーキュレーション』〜♪

 

 

 

蜜璃『せーの、でもそんなんじゃダ〜メ♪もうそんなんじゃほ~ら♪心〜は進化するよもっとも〜っと♪』

 

歌い始める蜜璃は、激しいダンスはせず…歌うことに専念する。彼女の歌声が会場に響き始めると、観客は彼女の歌とリズムに合わせてペンライトを振ったり、掛け声を出したりする。

 

 

ワァァアアアアアア!!

 

 

蜜璃『ふわふわり♪ふわふわる♪あなたが名前を呼ぶそれだけで宙へ浮かぶ♪

 

ふわふわる♪ふわふわり♪あなたが笑ってるそれだけで笑顔になる♪

 

か〜み〜さ〜まありがと〜、運命のイタズラでも〜♪

 

め〜ぐ〜り〜逢えたことが〜、しあ〜わ〜せ〜な〜の〜♪

 

でもそんなんじゃダ〜メ♪もうそんなんじゃほ~ら♪心〜は進化す〜るよ、もっとも〜っと♪

 

そうそんなんじゃや〜だ♪ねぇそんなんじゃま〜だ♪私〜のこと見て〜てね、ずっとず〜っと♪』

 

観客達は皆、大歓声を出した。ステージ裏では、Dollsのメンバーもドールハウス3巨頭も、蜜璃のライブを見守っている。蜜璃は様々な悲しみ、理不尽を何度も乗り越えた。そして今、充実した人生を送れている。もし、神様が居るのであれば…感謝を伝えたい…その思いが、彼女の歌としてファンに披露されている。

 

サクラ「ふわぁ〜!蜜璃先生、綺麗…!!」

 

ヒヨ「うんうん!蜜璃せんせーすっごくカワイイ!!」

 

ヤマダ「素人とは思えないっすなぁ…」

 

カナ「う、上手い…愛さん、蜜璃さんの歌聞いたことあるんですか?」

 

愛「まーねー、カラオケとかで歌って貰ったんだけど…もう可愛くて可愛くて♪」

 

斑目「想像以上だ、フィールも桁違いに集まっている。」

 

愛「この後の深雪ちゃんも、凄いですよ〜?」

 

蜜璃の歌声に、メンバー達も驚いていた。

 

一海「うおぉ〜!!さっすが蜜璃先生!!サイコー!!」

 

紫「可愛らしい歌だな。」

 

友香「蜜璃先生、歌声も綺麗…!!」

 

諒芽「マジそれな!!」

 

観客席に座っている一海達も、蜜璃の歌に感動している。やがて、蜜璃が歌い終わると…観客席からは大歓声と大きな拍手が巻き起こった。

 

蜜璃「あ、ありがとうございました〜!!」

 

顔を真っ赤にしながらも、ペコッとお辞儀をする蜜璃。

 

シオリ「蜜璃先生、ありがとうございました♪」

 

翔「よし、次は胡蝶さん…頼んだぞ?」

 

深雪「はい♪」

 

蜜璃と入れ代わる形で、深雪がステージ真ん中に立つ。

 

深雪「蜜璃さんに続けるよう、頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。」

 

深雪がそう言うと、曲が始まった。

 

 

 

歌〜岡本 真夜『TOMORROW(早見沙織さんによるcover ver.)』〜♪

 

 

 

深雪『涙の数だ〜け強くなれるよ♪アスファルトに咲〜く花の〜ように♪

 

見るもの全て〜におびえない〜で♪明日は来るよ、君〜の〜た〜めに〜〜♪』

 

深雪が歌が始まると、蜜璃の歌に負けない程の大歓声が上がる。

 

深雪『突然会いたいなんて〜♪夜更けに、何〜が〜あ〜ったの〜?

 

慌ててジョークにしても〜♪その笑顔が悲〜し〜い〜♪

 

ビルの上にはほら月明か〜り〜♪抱きしめてる〜思い出とか〜♪

 

プライドとか〜捨てたらまた、良いこ〜とあ〜る〜から〜♪』

 

 

ウォォオオオオオオ!!

 

 

一海「おおぉぉ!!み、深雪せんせー!!」

 

紫「深雪先生、見事です…!」

 

友香「み、深雪先生…綺麗……!」

 

諒芽「うわぁ…す、吸い込まれる…!!」

 

観客「深雪先生、姿も歌声も綺麗過ぎる!!」「キャー、深雪せんせー!!♪」

 

観客席に手を振りながら歌い続ける深雪。初めてのライブなのだが、慣れているような感じで、初めてという感じが全く無い。彼女も幾つもの悲しみや理不尽を乗り越えて来たから、今こうして輝く事ができているのだ。

 

深雪『涙の数だ〜け強くなれるよ♪アスファルトに咲〜く花の〜ように♪

 

見るもの全て〜におびえない〜で♪明日は来るよ、君のために♪』

 

観客に優しく微笑みながら手を振る深雪。思わず投げキッスをすると、観客達は思わずノックアウトしてしまう。

 

ミサキ「す、スゴい…!」

 

ナナミ「なっ!?上には上が…!!」

 

ユキ「深雪先生、綺麗です…」

 

カナ「ふわぁ…!」

 

愛「吸い込まれそうな声でしょ〜♪」

 

斑目「あぁ、七草とほぼ互角だ。」

 

ステージ裏から深雪のライブを見守るメンバー達。手慣れているような姿を見て、尚更驚いていた。蜜璃もライブをするのは初めてだが、深雪も初めてである。蜜璃のように緊張するのが自然な反応だと思うが…深雪はあまり緊張しているとは思えない。やがて、深雪の歌が終わると…

 

深雪「ありがとうございました♪」

 

深雪は綺麗なお辞儀をし、観客達に手を振った。彼女の歌が終わった瞬間、観客席からは大歓声と共に大きな拍手が響き渡った。

 

蜜璃「深雪ちゃん、透き通った歌声が素敵…!カワイイ♪」

 

レイナ「深雪先生、ありがとう♪」

 

アヤ「皆、蜜璃先生と深雪先生に再び大きな拍手を贈って♪」

 

アヤがそう言うと、会場には大歓声と大きな拍手が再び響き渡った。ステージ上にいる翔も、蜜璃と深雪に拍手を贈っている。

 

蜜璃「翔君…ありがとう♪」

 

深雪「ありがとうございます、翔君♪」

 

翔「…見事だったぜ?」

 

普段は人を褒めない翔だが、今回は珍しく感動したようだ。彼の言葉を聞き、思わず頬を赤く染める蜜璃と深雪。そして、大勢の観客達の大歓声と大きな拍手に見送られつむ、翔と共にステージから去って行った。

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