〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
番外編“イクサ”の回ですが、折り返し地点に入りました。
翔の存在が裏切り者達にバレてしまう。そして、裏切り者達は目黒区辺りを中心に、彼の捜索を開始しようとしている。妖魔退治よりも翔の捜索に専念する裏切り者達の一部に、十字架の仮面ライダーの鉄槌が炸裂する。
今回、イクサに変身する人物は果たして……誰なのか……?
では、どうぞ


番外編 イクサ 5

この物語は、サクラがDollsに加入し、翔がDollsに心を開く前の物語……

 

 

 

とあるホテルの宴会場にて……

アコ「皆に、グッドニュースがあるのだ!」

裏切り者の1人、『高嶺(たかみね) アコ』は言う。

ハヅキ「おや、興味深いねぇ。」

イミナ「グッドニュース、一体何だ?」

リョウコ「皆、これ見て!!」

リョウコの声と共に、アコはパトリ端末の画面を見せる。

ハヅキ「!?」

イミナ「た…隊長…!?」

アコ「そうなのだ!ボスを発見したのだ!」

ハヅキとイミナは、驚いたが…すぐに喜びを露にする。

イミナ「そっか…ここにいたんだな…」

ハヅキ「元気そうで何よりだよ…♪」

リョウコ「目撃場所は東京都目黒区だよ。」

ハヅキ「よし、それなら目黒区を中心に、隊長さんを探そうじゃないか。」

イミナ「アタシ、隊長に謝んないと、気がすまないんだよ…待っててくれ隊長…すぐに謝りにいくから…」

アコ「そうとなれば、準備するのだ♪」

『不知火(しらぬい) ハヅキ』を中心とするストライカーチーム『ココナッツ・ベガ』(1人を除く)は、準備を済ませると、翔を発見すべく、捜索を開始した。

 

 

 

その頃、東京目黒区のある街にて……

DollsチームCが、妖魔達と戦っていた。妖魔達は相変わらず、連携が取れていない…反対にチームCの3人は、見事な連携プレイで次々と妖魔達を撃破していった。そして、妖魔達を殲滅した。

ヤマダ「は~、つまんねぇっすなぁ~…」

ヤマダは退屈そうに言う。

アヤ「ユキの言うとおり、敵は連携を取れていなかったから、倒すのは余裕ね。」

ユキ「私ではありません。翔さんが、教えてくれたことです。」

アヤ「その翔の教えを皆に教えてくれたのは、ユキでしょ♪」

テアトルを閉じたチームCの3人は、明るくやり取りをする。そこに……

「あ、あの…」

ストライカーチーム『ココナッツ・ベガ』の4人が現れた。

チームC(!)

アヤ(この4人…間違いない!)

ユキ(翔さんを裏切ったストライカー達…!)

ヤマダ(コイツら…また翔さんを苦しめようとしてるんすか?…そんなの、ヤマダが許さねぇっす…!!)

アヤ(恐らく、翔のことを聞いてくるに違いないわね…)

アコ「えっと…この人、知りませんか…?」

アコはオドオドしながら、パトリ端末の画面を見せる。

アヤ(やっぱり!)

アヤの読みは的中した。パトリ端末の画面には、妖魔達と戦う『青空 翔』の姿があった。

アヤ「この人、見たことないわね。」

ユキ「私もです。」

ヤマダ「誰っすかこの人、ジブンも知らねぇっす。」

チームCは打ち合わせ通り、翔のことを知らないとアピールする。

ハヅキ「そうかい…」

イミナ「ホント使えねぇな…」

イミナの言葉が、ヤマダの怒りを買う。

ヤマダ「あぁっ!?もういっぺん言ってみろ!」

イミナ「えっ…だから、使えねぇなって」

ヤマダ「んだとゴラァッ!!」

ヤマダは怒り狂う。

ヤマダ「知らねぇモンは知らねぇよ!!あんたら、頭おかしいんじゃねぇの!?」

イミナ「あっ、いや…そんな……」ガタガタ

ハヅキ「す、すまないね……イミナが…」ガタガタ

リョウコ「あ、謝るから…怒らないでくださいよ…」ガタガタ

アコ「い、イミナっち…謝るのだ…!」ガタガタ

怒り狂ったヤマダに、怯え始めるストライカー達。怒っているのは、ヤマダだけではなかった。

アヤ「知らないって答えた人に対して『使えない』って何なの?人々はあんた達にとって、都合の良い人形じゃないのよ?」

ユキ「その通りです…」

アヤとユキも、ヤマダと同じくらいに怒っていた。

ハヅキ「こ、こうなれば…皆、行くよ!」

ヤマダ「逃げる気か!?」

リョウコ「逃げないよ…貴女達と戦うんだよ!」

ストライカー達はパトリ端末にメモカを挿入し、変身した。

アヤ「そっちから喧嘩売ってきておいて、『ごめんなさい』の一言も言えないの?」

ユキ「貴女達は、最低です…!」

ヤマダ「どんだけ頭のおかしい奴らなんスかね…」

チームCの3人は、呆れるばかりであった。

人々「おい、あれ『ストライカー』じゃないか!?」「アイツら、刃物や銃を持ってるぞ!」「あ!チームCの3人が!!」

周りの人々は騒ぎだし、警察を呼ぼうとした。だが…

ダァンッ!

リョウコが機関銃を大空に撃ち…

リョウコ「警察呼んだらどうなるか…分かってるよね?」

人々を脅した。それを見た人々は、悲鳴をあげて逃げ出した。

アヤ「あんた達、本当に狂ってるわ!」

ハヅキ「そんな事自覚済みさ…」

ハヅキはブレードを構える。チームCはテアトルを展開し、戦闘体勢に入る。

ヤマダ「リーダー!変身しちゃってください!!」

アヤ「えぇ!」

アヤはイクサベルトを装着し、ナックルを左手に当てる。

《レ・ディ・ー》

アヤは左手を腰辺りに引っ込め、ナックルを持った右手を時計の10時くらいの位置に持ってきた後、時計回りで12時の辺りに持ってきて、

アヤ「変身!」

と言い、ナックルを持った右手を左肩辺りに添え、ナックルをベルトに装着する。

《フィ・ス・ト・オ・ン》

そして、『仮面ライダーイクサ セーブモード』に変身した。

イクサ「ユキ、ヤマダ、行くわよ!」

ユキ「了解。」

ヤマダ「っしゃあ!」

ユキとヤマダは、イクサに変身したアヤと共に、ストライカー達に向かっていく。

ユキはリョウコから機関銃を1丁奪い、それを剣の代わりに振り回す。

アコ「にししっ、隙だらけなのだ♪」

アコはスナイパーの引き金を引いた。直後、ユキは空高くジャンプする。

リョウコ「あ、待っ」

パシュッ!

リョウコ「!?」

スナイパーの弾丸は、リョウコの脇腹に命中する。リョウコは撃たれたヶ所をおさえ、その場に倒れた。

アコ「!?…リョウコっち…!」

パニック状態になるアコ。ジャンプしたユキは、アコにライダーキックを繰り出した。

ドカァッ!

アコ「ぎゃっ!」

アコは後頭部を蹴られ、うつ伏せに倒れると戦闘不能になった。

ハヅキ「リョウコ!アコ!」

ヤマダ「よそ見してんじゃねぇよ!」

ヤマダは肉弾戦でハヅキと戦う。戦闘不能になったリョウコとアコに気をとられていたハヅキは反応に遅れ、ヤマダに顔面を思い切り殴られた。

ハヅキ「!?…このっ!」

ハヅキはブレードを振り下ろそうとするが、ヤマダは右足でハヅキの右手を蹴り、ブレードを落とした。ハヅキが左手のブレードを振り下ろそうとしたが、

ガシッ!

ヤマダ「オラァッ!!」

ヤマダはハヅキの左腕を掴み、思い切り投げ飛ばした。

ヤマダ「フヒヒッ、この程度っすか?」

ヤマダは余裕の表情を見せる。

イミナ「ハヅキ!!」

イクサ「あんたの相手は、あたしよ!」

イミナ「くっ!」

イクサに変身したアヤは、肉弾戦でイミナと戦う。

イクサ「ふっ!はっ!やぁっ!はぁっ!」

イミナ「…!!」

イクサの猛攻に、イミナは反撃できなかった。

イミナ(何でだよ!アタシは空手経験者なのに…何でコイツに勝てないんだ!?)

イミナは気づいていなかった……翔が隊長であった頃、自分達は日々の戦闘訓練を怠っていたため、戦闘力はがた落ちしていたことを……

イミナ「くそ!」

ヤマダ「おい…」

イミナ「…?」

イミナが声の聞こえた方に振り向くと…

ヤマダ「これでもくらえ!」バシャッ!

ヤマダは買ってきた『仮面サイダー』を、イミナの顔面にぶっかけた。

イミナ「うぎゃぁぁああああ、目にしみるぅぅううう!」

イミナは両手で目をおさえ、のたうち回っていた。

イクサ「行くわよ、どっせぇぇええええええい!!」ドボォッ!

イクサはイクサナックルで、のたうち回るイミナの腹を思い切り殴った。

イミナ「!?…がはっ!」

イミナは後方に吹き飛び、地面に叩きつけられた。

ハヅキ「…っ!」

リョウコ「うぅっ……痛い…!」

アコ「…。」

イミナ「がはっ!…ぅぁ…」

地面に倒れ、起き上がれない裏切り者のストライカー達。

イクサ「あんた達に苦しめられた隊長の苦しみ、教えてあげるわ。」

イクサはナックルフエッスルを取り出し、ベルトに差し込み、ナックルを押し込む。

《イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ》

そして、裏切り者のストライカー達目掛けて『ブロウクン・ファング』を放った。

ドォォオオンッ!ドッゴォォォオオオオンッ!!

アコ「うっ…ぐぅぅううう!」

リョウコ「いやぁぁあああああああ!」

ハヅキ「ああぁぁああああああああ!」

イミナ「がぁぁあああああああああ!」

爆風に吹き飛ばされた裏切り者達は宙を舞い、再び地面に叩きつけられた後、完全に戦闘不能になり、気絶した。イクサは勝利を確信し、アヤの姿に戻った。

ヤマダ「いやぁアヤさん、派手にやったっすねぇ~♪」

ヤマダは楽しそうに言う。

アヤ「それはヤマダも同じでしょ?」

ユキ「お二人とも、お疲れ様です。」

やり取りをするヤマダとアヤに、ユキは労いの言葉をかける。

アヤ「ありがと、ユキ♪ってこれ、仮面サイダー!?」

ユキ「ヤマダさんがあそこの自販機で買っていましたので、買ってきました。」

アヤ「いつの間に…」汗

ヤマダ「アイツの顔面にぶちまけてやったっすよ!あぁ~スカッとしたっすわぁ~♪」

ヤマダはそう言い、ケラケラと笑う。

アヤ「あんたねぇ…ま、いっか♪」

チームCは仮面サイダーを片手に、ドールハウスへと戻って行った。

 

 

 

チームCが去った後……

翔「……。」

たまたま通りかかった翔が、気絶した『ココナッツ・ベガ』の4人をゴミを見るような目で見ていた。

翔(コイツら…本当に懲りてねぇな……俺は裏切り者達に何をされようが、絶対に隊長には戻らねぇ…ましてや、信頼するつもりもねぇよ…)

翔はそう思い、立ち去って行った。




いかがでしたか?今回はここまでです。
裏切り者達と口論になったチームCのメンバーだが、裏切り者の1人『伊吹(いぶき) イミナ』の口が災いを呼んだだけである。今回は、あえて妖魔を登場させず、ストライカーVSDollsと言った感じで書きました。ヤマダが『仮面サイダー』をイミナの顔にぶちまけたシーンは、作者である私もスカッとしました(笑)。

ちなみに…アヤの変身ポーズは、『紅 音也』と同じです。

次回の“イクサ”の回も、お楽しみに。
では、またね
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