〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
その頃…地上では、翔達の姿を模ったドッペルゲンガー達が彼らの代わりに仕事をしていた。住人達から全く疑われることも無く、特に問題無く過ごしていたのだが……
昇「皆、今日こそ青空隊長を連れ戻すんだ!!」
天音「役立たずの癖に、口だけは立派なんだから…ま、言われなくたってそうするわよ!!」
ストライカー達は相変わらずというか…今日も、揉め事を引き起こしていた。ドッペルDollsはサマーライブの為、ライブ会場にてパフォーマンスを披露する予定だ。
ドッペル翔「来やがったか…愚か者共。」
ドッペルレイナ「翔君、私達もいつでも戦えるわ。」
ドッペル翔「バカ、客が目の前にいんだろ?汚れ仕事をすんのは、俺1人で良い。」
すると、ドッペル翔の腰に金色のバックルが巻き付き、続いて目の前に分厚い大きなワンダーライドブックが現れた。
ドッペル翔「…へぇ、面白い。」
ドッペル翔はワンダーライドブックをゆっくりと開く。
ワンダーライドブックから音声が響くと、ドッペル翔はドゥームズドライバーバックルにブックをセットする。すると、辺りに不穏な待機音と不気味な笑い声が響き渡り始める。
ドッペルサクラ「き、来ます!!」
ストライカー達はドッペル翔を捕えようと襲い掛かってくる。それと同時に、ドッペル翔はバックル上部にあるボタンを叩き押した。
ドッペル翔の背後に、巨大なオムニフォースワンダーライドブックが落ちてくると…本が開き、赤黒い霧と金色の粒子が発生し、彼の身体を包んでいく。
昇「皆、一旦下がれ!!」
ストライカー達は昇の指示を受け、慌てて後ろに下がっていく。
騎士のような姿ではあるが、複眼には無数の赤いラインが走っており、背中には赤黒いボロボロのマントが装備されている。また、右手には黄金の大剣『カラドボルグ』を装備している。オムニフォースワンダーライドブック&ドゥームズドライバーバックルで『仮面ライダーソロモン』へと姿を変えたドッペル翔。
ソロモン「お前達は下がってろ…このバカ連中は、俺が潰す。」
ステージから降りたソロモンは、カラドボルグの切っ先を向けながらストライカー達の方へ歩いて行く。
イミナ「お、おい白河隊長…何とかしてくれよ!!」
栞「そうよ、貴方も仮面ライダーでしょ!?」
昇「わ、分かってる!!だけど、手が…足が……動かないんだ……!!」
翔が放つ覇気は凄まじい、彼を模ったドッペルゲンガーも、本人同様凄まじい覇気を放っている。ソロモンへと姿を変えた事で、更に増大した。昇はネオアマゾンズドライバーにアマゾンズインジェクターをセットしようとするが、全身が震えて全く動けなかった。
ソロモン「場所を変えるか…ここじゃあ客に迷惑だしな。」
ソロモンはそう言うと、ワンダーライドブックを閉じ…バックルのボタンを3回叩き押す。
音声が響くと、周囲がワンダーワールドを模様した空間に変わり…ソロモンとストライカー達、そして昇だけが連れて来られた。
陽奈「はぁっ!?ちょ、イミワカンナイし!!」
ノエル「なっ!?何なんですの、ここは!?」
突然空間が変わり、混乱し始めるストライカー達。
悠水「ほら、白河隊長!!早く!!!!」
悠水がアマゾンズインジェクターを無理やり押し込んだ事で、昇は仮面ライダーアマゾンネオに変身成功する。
ソロモン「フンッ、ならば素手で殴り合おうぜ?」ガキィンッ…
ソロモンはカラドボルグを地面に突き立てると、アマゾンネオに向かって歩みを進める。
アマゾンネオ「う、うわぁぁああああ!!」
アマゾンネオはソロモンに右ストレートを放つが、ソロモンはアマゾンネオの攻撃を受け流し、彼の胸部に左ストレートを繰り出す。
ドゴォッ!!メキッ…
アマゾンネオ「ッ゙!!??」
自身の身体から聞こえてくる鈍い音…それと同時に、胸部に激痛が走り始める。
アマゾンネオ「あがっ……がっ、あぁ……!!」
声も出せず、ただ呻くことしかできなくなる。
ソロモン「まだくたばるんじゃねぇよ。」ガシッ!!
ソロモンはアマゾンネオの頭部を片手で掴み、軽々と持ち上げる。そして、無抵抗のアマゾンネオの腹部に右ストレートを放つ。
ドゴッ!!
アマゾンネオ「ぐぁ…!?」
ドゴォッ!!
アマゾンネオ「……が……ッ!!」
アマゾンネオの身体は後方へ大きく飛び、背中から地面に落下する。
アマゾンネオ(な、何をしている…早く攻撃を…!!)
周りのストライカー達はオロオロするばかりで、まるで役に立たない。
ソロモン「…この程度か?」
ソロモンはそう言うと、カラドボルグを取りに戻って行く。その時、ソロモン目掛けて無数の矢が飛んで来た。
ソロモン「ムンッ!!」ブォンッ!!
ソロモンがカラドボルグを抜き取ると同時に勢いをつけて振ると、飛んで来た矢が全て無力化された。それと同時に、凄まじい衝撃波が発生し、ストライカー達の身体を大きく吹き飛ばす。
ソロモン「…詰まんねぇなぁ、とっととくたばれ。」
ソロモンはため息を着くと、ワンダーライドブックを閉じてバックルのボタンを2回叩き押した。
音声が響くと、ソロモンの頭上にカラドボルグを模った巨大なエネルギーが出現した。
ソロモン「ムンッ!!」ブォンッ!!
ソロモンがカラドボルグを一刀両断するように振ると、巨大なエネルギーがストライカー達とアマゾンネオ目掛けて落ちてきた。奴らは爆発に包まれて行く。爆風や砂埃が晴れると、そこにアマゾンネオとストライカー達の姿は無かった。
ソロモン「…逃げ足だけはゴキブリ並だな。」
ソロモンはそう言うと、バックルからワンダーライドブックを抜き取り、変身を解除した。ドッペル翔の姿に戻ると、作り出された世界は元通りになり、ライブ会場のステージ上に降り立った。
ドッペルヤマダ「お、お疲れっす翔さん。」
ドッペル翔「あぁ。だが、奴らには逃げられた…」
ドッペルアヤ「まぁ、こうなるのは大体分かってた…というか、もはや御約束よね?」
ドッペル翔「…そうだな。さ、お前達は引き続きパフォーマンスを披露してくれや。」
ドッペルユキ「あの…翔さんも、一緒に…歌いませんか?」
ドッペル翔「何だよ、歌って欲しいのか?」
ドッペル翔がそう言うと、観客席からは「翔の兄貴、お願いします!!」「兄貴ー!!」等の歓声が聞こえてくる。
ドッペル翔「仕方ねぇ、そんじゃ行くぜ?」
そして、ドッペル翔はドッペルDollsと共にパフォーマンスを披露した。彼が加わった事で、会場は今日1番に盛り上がった。