〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百二十九話 摩訶不思議な一時

天空遺跡にてバカンスを過ごす翔達。ストライカーどころか、誰からも邪魔される事はなく、それぞれ好きな事をして過ごしていた。

 

翔「……。」チラッ…

 

宝探しに同行しつつ、メンバー達の様子を伺う翔。DollsチームAのメンバーはシオリのアロマで癒やされている。チームBのメンバーはレイナはパラソルの下にあるビーチチェアでゆっくりしており、ヒヨは水辺を駆け回っている。ナナミはパラソルの下にあるビーチチェアで読書している。チームCのメンバー達はユキとヤマダがアヤに水をかけまくっており、アヤがそれに怒りつつ反撃していた。斑目とカナはヘルメスとアフロディーテと何かを話している。

 

ミア「あっ、翔さんいたいた♪」

 

翔「…どうした?」

 

ミア「どうしたもこうしたも、ボク達だって翔さんと一緒に夏休みを過ごしたいんだよ?」

 

ディオ「Dollsや元ストライカー達だけ、ズルいし…」

 

トリア「私も、翔さんと沢山の思い出を作り…また、絆を育んでいきたいのです。」

 

どうやら、NumberSのメンバー達も翔と一緒に居たいようだ。

 

翔「好きにすりゃあ良いだろ。」

 

翔がそう言うと、3人は嬉しそうに翔の近くにやって来た。

 

彩羽「ムムッ?イチャイチャセンサーが反応してるなぁ…あぁ〜!?翔君、今度はミアちゃん達とイチャイチャしてる〜!!」

 

翔「何がイチャイチャセンサーだ、世界どころか宇宙一無駄な機能だな…」

 

彩羽「そんな事無いって、翔君とアタシが将来結婚した時には役に立つ筈だよ?」

 

翔「血縁関係がある者同士が結婚なんてできるか……」

 

蜜璃「えっ!?翔君と彩羽ちゃんが結婚するの!?」

 

翔「コイツの戯言をバカ正直に信じてんじゃねぇよ、ポンコツ。」

 

蜜璃「ぽ、ぽ…ポンコツぅ!?」ガビーン!!

 

深雪「今のは蜜璃さんが悪いですよ…」汗

 

ブラコン姉がギャーギャー騒ぎ、そんな彼女の言葉を鵜呑みにする蜜璃、蜜璃に呆れる深雪。面倒くさそうな顔をする翔。

 

一海「なぁ翔、次はどんな宝があるんだろうな?」

 

翔「知るか。」

 

諒芽「見つけたら皆で山分けしようぜ!!」

 

翔「バカ野郎、元の場所に戻せ。」

 

紫「一海も諒芽も、真面目な翔を見習って欲しいモノだ。」

 

友香「もしかしたら持ち主がいるかもしれませんからね、見つけても持ち帰らないのが良いかもですね。」

 

翔「お前達は話が分かるタイプで助かる。」

 

見つけた宝は持ち帰らず、元の場所に戻すと決めていた翔。紫と友香も彼の意見に賛成していた。だが…

 

諒芽「何でだよ〜、ちょっとぐらい持って帰ったってよくね?」

 

一海「沢山あるんだし、な?」

 

諒芽と一海だけは反対していた。

 

翔「やってることは窃盗みてぇなモンだろ?大体、持ち主から許可も出てねーんだから」

 

翔が説教していると、何やら周囲にキラキラ光る粒子が現れた。

 

ミア「おっ!?」

 

ディオ「うぇ?」

 

トリア「おぉっ!?」

 

目の前で起こる現象に驚くNumberSの3人、モニカは写真を撮った。

 

ほたる「あれ、文字になっていきますよ?」

 

光の粒子は、『OK!!』というメッセージの形になった。

 

諒芽「えっ!?持って帰って良いのか!?」

 

諒芽の問いに応えるように、強い光を放つ粒子。

 

翔「…マジかよ。」汗

 

一海「よぅし!!全部は持って帰れねぇが、気に入った物を見つけて持って帰ろう!!」

 

持ち主と思わしき精霊から持ち帰りの許可が出て、ご機嫌な諒芽と一海は散策を再開する。しかし、何の手がかりもない為、中々進展はない。

 

深雪「あら、向こうに何かありますね。」

 

深雪の視線の先には、何やら大きな石壁がある。4ヶ所だけ、不自然に色が違う。

 

蜜璃「もしかして、あの先に宝物があるのかも!!」

 

彩羽「いこいこ!!」

 

メンバー達は壁にたどり着くが、ここをどのように突破するのかが分からない。

 

一海「なぁ翔、これどーするよ?」

 

翔「自分で考えろ。」

 

諒芽「よし、叩くか!!」

 

諒芽はチョップで壁を叩くが、案の定壊れない。

 

諒芽「だぁぁああいってぇぇええええ!!」

 

手が真っ赤になり、涙目になる諒芽。

 

蜜璃「わっ!?諒芽君大丈夫!?」

 

諒芽「あ、だいじょばないです…」

 

深雪「はーい、すぐに冷やしましょうね〜?」

 

深雪は保冷剤をタオルに包んで諒芽の手に固定した。

 

フェイ「ねぇ、私…この謎がわかったかも。」

 

楓「あら、奇遇ね。私も、わかったわ。」

 

フェイと楓は壁に歩いて行くと、色が違う4ヶ所に両手を同時に置いた。すると、ゴゴゴゴゴという音と共に…壁が地面に沈んでいった。壁が開いたのである。砂埃が晴れると、その先にはお宝がドッサリあった。

 

一海「お宝だぁぁああああ!!」

 

紫「良かったな。」

 

ほたる「楓さんフェイさん流石です!!」

 

フェイ「ねぇたいちょー、フェイちゃんナイスプレイでしょ♪」

 

楓「私もですよね、隊長さん♪」

 

翔「あぁ、よくやった。」

 

翔から褒められ、嬉しそうな顔をするフェイと楓。メンバー達は数多くの財宝から気に入った物だけを手に取った。

 

友香「翔さんは取らないんですか?」

 

翔「要らん、持ち帰るつもりはねぇ。」

 

翔だけは宝を手に取らなかった。すると、水玉が出現すると…聖杯、剣、大皿、書物を包んで翔の近くに飛んで来た。恐らく『遠慮せず選んで』と言っているのだろう。

 

翔「」プイッ…カツンッ、コツンッ……

 

しかし、翔は精霊を無視して何処かへ行ってしまった。

 

翠「隊長ちゃん、行っちゃったね。」

 

小春「うん、そうだね。」

 

蜜璃「そしたら、私達で選ぼっか?」

 

深雪「そうですね、翔君が少しでも喜びそうな物を持って帰りましょうか。」

 

蜜璃と深雪の提案に乗ったメンバー達は、翔が好きそうな物をピックアップして持ち帰る事にした。

 

 

 

その頃…1人になった翔は、ビデオ通話で大助と話していた。

 

大助『よぉ青空、リハビリは順調か?』

 

翔「あぁ、そうだな。」

 

大助『…って、お前今どこにいんだ?』汗

 

翔「…さぁな。」汗

 

翔の後ろでは、空が夕焼けになったり星空になったり…どこからともなく光の粒子や炎が発生する等の怪現象が起きている。信じられない光景に、画面の向こうで困惑する大助。

 

翔「あんたこそ、天王寺さんとは仲良くできてんのか?」

 

大助『それなら心配要らねぇよ。元々趣味が食べ歩きだからなぁ、酒も好きだし気が合うんだよ。だから大丈夫。』

 

翔「そうか、そりゃあ何よりだ。後、アマゾン狩りはどうだ?」

 

大助『段々アマゾンの匂いが減ってきている。そっちに来れる日も近いだろうよ。』

 

沖縄にいるアマゾン達は、大助が倒しているのだ。仮面ライダーアマゾンアルファとして、沖縄の人達を…何より、大切な存在である百合を守る為に彼は戦っている。

 

大助『そっちに来た時は、沖縄のフルーツを山盛りで持って来てやる。』

 

翔「なら、俺の手料理で天王寺さんとあんたの胃袋を満足させてやるよ。」

 

大助『おう、楽しみにしてるぜ!』

 

大助と通話を終え、夜空を眺める翔。

 

翔(しっかし、誰にも邪魔されねぇ空間がこんなにも最高だとは…初めてだな、こんな風に思えたのは……)

 

これまで、長い休暇の時には必ずストライカー達から襲撃されていた翔。そのため、休暇そのものを満喫はできていても、完全に心身が休まった訳では無かった。常にストライカー達が襲撃してくるかもしれないと想定しなければならず、安心してよく眠れることは無かった。

 

翔(だが、ここではそんな心配は無いだろう…アチラ側もその対策はしてくれているそうじゃねぇか……なら、それを利用させて貰おう……)

 

翔は野原に寝転ぶと、そのまま眠りについた。彼が眠っている時、ここの精霊達は彼に気を遣ったのか…怪現象が起こることは無かった。

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