〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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短めです。


第三百三十一話 非現実から現実へ

この天空遺跡で過ごす夏休み…だが、それは日が進む度に、終わりへと近付いて行く。

 

諒芽「いやぁ〜、楽しい夏休みももうすぐ終わっちまうなぁ〜…」

 

一海「だなぁ、もうちょっと長く続いて欲しかったな……」

 

翔「……今回ばかりは、俺もお前らと全く同じ意見だ。」

 

誰にも邪魔されない事がどれだけ快適だったか…身をもってそれを知った翔も、この夏が終わることを惜しんでいた。

 

紫「おっ、珍しく翔も私達と同じ事を思っているのか。」

 

友香「私も、もう少し冒険していたかったです。」

 

翔だけでなく、一海達もまだまだ物足りない様子…彼らもまた、ストライカー達から被害に受けていた。彼女らから邪魔されない夏休みがどれ程快適だった事か…そう思えば思うほど、まだ夏休みは続いていて欲しいと思っていた。

 

翔「どれだけ喚いたって、時は止まらねぇ…なら、最後までここを満喫してやろうじゃねぇか?」

 

諒芽&一海「「賛成賛成!!」」

 

翔は久しぶりに友人達と遊び、表情には出さないものの…心の中では満足していた。

 

愛「……。」

 

カナ「どうしたんですか、愛さん?」

 

愛「ううん、翔君がさ…心無しか嬉しそうにしてるなぁって思ったの。」

 

遠くから翔を見守る愛とカナ。翔の顔を見ると、微かに口元が笑っているようにも見える。

 

カナ「愛さん、今年の夏は…まだ終わってほしくないですね。」

 

愛「カナちゃんもそう思う?実はあたしも、おんなじこと思ってたんだ。」

 

カナ「ふふっ、誰にも邪魔されず自分の好きな事を好きな時に、好きなようにできる…こんな夢のような一時、ずっと続いていれば良いのに。でも、東京がピグマリオンや妖魔、ストライカー達の脅威から守らなければなりませんし、夏だけじゃなく、秋や冬ならではのイベントもあります。そう思うと、また楽しみが生まれますね。」

 

愛「そうだね、あたしもそう思う。」

 

DollsもNumbersも元ストライカー達も、それぞれ好きな事を好きなだけ楽しんで過ごしていた。翔とも写真を撮ったり、全員で集合写真を撮ったり、夏の思い出をまた1つ残した。そして、夕方になり…太陽が西の大空に沈み行く頃、ヘルメスとアフロディーテが姿を現した。彼らの近くには、翔達のドッペルゲンガーもいる。

 

ヘルメス「どうだったか、天空遺跡での夏休みは?」

 

レイナ「お陰様で満喫できたわ、皆美しく過ごしていたわ。」

 

アヤ「あーあ、名残惜しいなぁ…ま、でもアタシ達にはまだやることがいっぱいあるからねぇ。」

 

シオリ「神様、女神様、また1つ…翔君との思い出ができました。本当にありがとうございました。」

 

アフロディーテ「ふふっ、それは何よりです。準備した甲斐がありました♪」

 

翔(ドッペル)「お前達のやるべき仕事、しっかりこなしたぜ?」

 

翔「世話になった。」

 

翔がドッペルゲンガー達にお礼を言うと、メンバー達の身体が光り始める。

 

斑目「ドールハウスを代表して感謝する、素晴らしい夏休みをありがとう。」

 

ヘルメス「気にするな。」

 

ハナ「また時が来たら、おもてなしさせていただくわよ♪じゃあ、元気でね隊長さん♪」

 

翔「あぁ、ありがとな。」

 

ハナに別れを告げた時、翔達の姿が消えた。こうして、摩訶不思議で夢のような夏休みが終わった。

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