〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百四十九話 奇跡の代行者

デウス「ああ、青空 翔。またキミは奇跡を起こすのか…?自分の望みでもない奇跡…見返りもなく、代行者として…おめでとう。英雄・青空 翔…キミの能力(チカラ)はホンモノだ…またひとつ、ニセモノを上のステージにあげてしまった。運命の無駄遣い…その代償を、支払う時が来るだろう……」

 

 

マキナ「思い出したのね。青空 翔…優しさの熱量を。あの動因を。あの日至った奇跡を。おめでとう。英雄・青空 翔……アナタという特異点に依存した奇跡……またひとつ、階段を降りてしまった。感情の後払い…その返済からは、逃れられない……」

 

 

 

ダイダロスでは、Dollsとライジングイクサによってケルベロスが撃破された。

 

PPPーー

 

カナ『コアの反応、完全停止!小型ピグマリオンも活動を停止!ダイダロス、完全に沈黙しました!作戦、成功です!!』

 

コアを倒したことで、ダイダロスそのものが完全に倒された。作戦は、成功したのだ。

 

アヤ「って、電車は…!?おもいっきり脱線してるけど、大丈夫!?」

 

斑目『救助隊は手配した。ポイントの特定のため到着まで待機してくれ。』

 

カナ『電車のフィールは枯渇していないようです。外傷もないのなら、きっと大丈夫ですよ。』

 

電車に居る乗客も、誰も犠牲になることはなく…全員無事であろう。

 

ヒヨ「よかった〜。」

 

ナナミ「……ファンのパワー恐るべし。」

 

アヤ「ふふふ…それくらい余裕よね!あたしたちが戦う力そのものなんだから!」

 

しかし、彼女らには1つ心配なことがあった。それは…

 

ヤマダ「それよか、大丈夫なんすかね?乗客にジブンらの戦い見えてたかどうか…」

 

Dollsの戦いが、乗客に見られていたのかどうか…まだ分からない。仮に見られていたら……

 

ユキ「テアトルは…元通り使えるようになったと思います……」

 

レイナ「でも…タイミング的には見られてしまってもおかしくない状況だったわね……」

 

確かに、テアトルは使えるようになった。だが、それは随分遅いタイミングであった。

 

カナ『その件ですが……』

 

果たして、結果は……

 

 

カナ『まるで最初から、迷宮全体をテアトルが覆っていたかのような数値を確認。状況だけ見ればいつも通り……一般人には認識できない状態。……つまり、問題ないはずです。』

 

 

どうやら、乗客からは見えていなかったようだ。

 

ユキ「最初から…テアトルが…」

 

レイナ「……そんな事が、起きるものなの?」

 

テアトルが使えなかった筈なのに、初めからテアトルがあった…そんな事が、信じられるはずもない。困惑するメンバー達。

 

カナ『実際どうなのかはこれから精査します。もちろん人命救助優先ですが。』

 

詳細については、これから調べるようである。

 

ヤマダ「じゃあ沙汰はソレ次第ってことっすか…お〜コワ。」

 

サクラ「テアトルが…ずっと展開していたなら…最初からあったというのも間違いではないですよね…」

 

ミサキ「そうね……でもその効果があったのかはまだ分からない……」

 

思わず考えてしまうメンバー達だが、シオリはこう言った。

 

シオリ「……きっと大丈夫ですよ。」

 

シオリは大丈夫だと信じていた。

 

シオリ「斑目さん。ライブは予定通り行うんですよね?」

 

斑目『ああ、変更はない。ライブは予定通り開催する。』

 

ライブが予定通りに開催されるなら、問題はないだろう。

 

斑目『……シオリ。気分はどうだ?』

 

シオリ「気分…気分ですか?そうですね……」

 

少しの間の後、シオリは話し始める。

 

シオリ「いつも通り、ライブ前の緊張感と期待で胸がいっぱいな感じ、でしょうか?」

 

彼女はいつものおっとりしたシオリに戻っていた。彼女の言葉を聞き、安心するサクラとミサキ。

 

サクラ「ふふっ、ですね!」

 

ミサキ「もう朝なのよね…気持ちを切り替えないと…!」

 

斑目『……そうか。今回のライブも期待できそうだな。翔もきっと喜ぶだろう。』

 

シオリ「ふふ、ファンのみなさんの喜ぶ顔もそうですけど…翔君が喜ぶ姿を想像するだけで、はぁ♪」

 

翔の事になった途端、うっとりし始めるシオリ。

 

サクラ「し、シオリさん…」汗

 

ミサキ「良い事じゃない、翔さんが喜ぶ姿を見れるのは滅多にないのよ?」

 

サクラ「そ、そうですよね…あはは……」汗

 

PPPーー

 

カナ『まもなく救助隊が到着します。ログを受け取ってルートを確認してください。』

 

そうこうしている内に、救助隊が到着するようだ。

 

斑目『帰還したらすぐに浄化ライブだ。頼んだぞ!』

 

愛「はい!!」

 

作戦を終えたDolls一同は、ドールハウスへと帰還していく。だが、そのタイミングで……

 

 

「わっはっはっはっはっはっはっは!!あっはっはっはっはっはっはっは!!」

 

 

それを待っていましたと言わんばかりに、白河 昇が彼女達の前に立ち塞がった。

 

愛「!?白河 昇…!!」

 

昇「ご機嫌ようDollsの皆さん、さぁお前達…Dollsの皆さんに挨拶をするんだ!!」

 

昇がそう言うと、彼の後ろから偽Dollsが姿を現した。

 

ヒヨ「ふえっ!?ヒヨがもうひとり!?」

 

アヤ「えっ?えっ?えっ!?ちょ、どういうこと!?」

 

 

偽Dolls「「「……。」」」

 

 

パスト・アルカリアが擬態したDollsは、敵意を向けた眼差しをDollsに飛ばしている。

 

偽レイナ「貴女達は美しくない…よって、消えるべき。」

 

偽シオリ「安心してください、貴女達の代わりは私たちがやりますから♪」

 

怪しげな笑みを見せる偽Dolls。

 

斑目『おい、どうした!?』

 

愛「白河 昇が襲撃してきました!!偽物のDollsを連れて!!」

 

斑目『何だと!?』

 

その時…

 

カナ『未知エネルギー体の反応を確認!!距離50m!!』

 

何者かが、こちらに近付いて来ているのをカナが知らせる。

 

カナ『40m…30m…20m…10m、来ます!!』

 

やがて、通路と思わしき場所から…紫、赤、黄色、青の光が現れた。それは、足から下半身、上半身と段々形を形成していく。

 

 

 

 

 

 

《Connection(Connection)!!》

 

《Complete!!》

 

 

 

 

《Quartet with unified will!!》

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