〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百五十話 滅亡迅雷

《Connection(Connection)!!》

 

《Complete!!》

 

 

 

 

《Quartet with unified will!!》

 

 

 

足から下半身、上半身と…まるで3Dプリントされるような形で4つの光が収束して行き、Dollsと偽Dollsの前に姿を現したのは、禁断の殺戮兵器…

 

『仮面ライダー滅亡迅雷』

 

紫を主体とした不気味な姿である。

 

ナナミ「なっ!?か、仮面ライダー…!?」

 

ミサキ「何…まさか、新たな敵!?」

 

突如として現れた仮面ライダー滅亡迅雷に、警戒心を向けるDolls。

 

ユキ「…あっ。」

 

アヤ「どうしたの、ユキ…?」

 

すると、ユキが何かに気付いたのか…目を丸くする。

 

ユキ「……翔、さん?」

 

アヤ「えっ、翔?ここには居ないわよ…?」

 

ユキ「はい…でも、感じます……翔さんの、気配を。」

 

ユキは滅亡迅雷を見て、翔の気配を感じると訴える。

 

ヒヨ「ねぇユキちゃん?もしかして、あの仮面ライダーは…翔さんなの?」

 

ユキ「わかりません…でも、翔さんの気配…確かに、感じます……」

 

昇「青空隊長ならここには居ませんよ?絶望して頭でもやられました?」

 

まるで勝ち誇ったかのような笑顔を見せ、Dolls一同を煽る昇。

 

 

Go to utopia!

 

 

滅亡迅雷は右手の人差し指をDollsと偽Dollsに向けると、ゆっくりと歩みを進める。

 

愛「!!」

 

Dolls「「「!!」」」

 

Dollsは構えを取るが、滅亡迅雷はDollsに背を向けると、偽Dolls達に向かって歩き始める。

 

偽ヤマダ「どうしたんすか?ニセモノなら向こうでs」

 

ドゴォッ!!

 

偽ヤマダをパンチ一発で後方へとふっ飛ばした滅亡迅雷。

 

 

 

BGM〜仮面ライダー滅亡迅雷より『滅亡迅雷』〜♪

 

 

 

We will destroy you all.

 

 

滅亡迅雷はそう言うと、白河 昇に向かって歩みを進める。

 

昇「何をしている…ソイツを倒せ!!」

 

昇が指示を出すと、偽Dollsは滅亡迅雷に向かって走って行く。しかし、滅亡迅雷は最低限の動きだけで攻撃を繰り出し、向かって来た偽Dollsを返り討ちにする。

 

昇(集団で襲い掛かっても駄目なのか!?それなら…)

昇「Dollsを狙え!!」

 

偽Dollsは本物のDollsを殺害しようと、襲い掛かってくる。

 

愛「っ!!」

愛(みんなには戦いの疲れが残ってる…このままじゃ!!)

 

その時、滅亡迅雷は右腕から蠍の毒針を思わせる伸縮刺突ユニット『アシッドアナライズ』を伸ばし、偽Dollsをあっさり全滅させた。

 

レイナ「わ、私たちを守った…?」

 

ヤマダ「おぉおぉ…真のラスボス的存在が、まさかの味方っすか?」

 

愛「味方というより、あのライダーは…まるでアタシ達に興味を示していない…?」

 

偽Dollsが殲滅され、残るは白河 昇ただ1人となった。

 

昇「ちいっ、アマゾン!!」

 

昇は慌てて仮面ライダーアマゾンネオに変身、滅亡迅雷を迎え撃つ。

 

アマゾンネオ「うおおっ!!」

 

ガッ!ドゴォッ!!

 

アマゾンネオ「があっ!?」

 

襲い掛かって来たアマゾンネオの攻撃を受け流し、左ストレートを繰り出す滅亡迅雷。その後、アマゾンネオは肉弾戦を仕掛けてくるが、滅亡迅雷にことごとく返り討ちにされる。

 

愛「…!!」

愛(つ、強い…それに、動きに全く無駄がない。)

 

愛とDollsは、ただただ…戦いを見守ることしかできなかった。

 

アマゾンネオ「はっ!!」ブンッ!!

 

ガシッ!!ブォンッ!!

 

アマゾンネオ「がっ!?」ドサッ!!

 

滅亡迅雷「……。」

 

ドボッ!!

 

アマゾンネオ「ぐっ!!?」

 

格闘戦でアマゾンネオを終始圧倒する滅亡迅雷。アマゾンネオはインジェクターを押すと、アマゾンネオブレードを形成、滅亡迅雷目掛けて振り降ろす。

 

ガキィンッ!!

 

しかし、滅亡迅雷はビクともしていない。

 

アマゾンネオ「何っ!?」

 

攻撃が全く通らず、動揺するアマゾンネオ。滅亡迅雷は右手の拳をギリリと握ると…

 

バキィィイイイインッ!!

 

アマゾンネオブレードを叩き折った。

 

サクラ「昇さんの攻撃が、全く効いていません……」

 

シオリ「…凄い防御力ですね。」

 

ヒヨ「あの仮面ライダー、強すぎない…?」

 

ヤマダ「悔しいっすけど、ヤマダよりも遥かに強いですね、ありゃ……」

 

ナナミ「多分、私たち総員で戦っても…」

 

ミサキ「ええ、勝ち目は無いわね……けど、味方であれば、尚更良かったわ……」

 

流石のDollsも、滅亡迅雷の強さにビビっていた。味方であることを認識はできているが、それでも身体の震えが止まらなかった。その後も、滅亡迅雷は武器を一切使うこと無く、肉弾戦でアマゾンネオを圧倒し続ける。

 

アマゾンネオ「でやっ!!」

 

ガッ!!ドゴォッ!!

 

アマゾンネオ「ヴオオウゥフフウウゥゥッ!?」

 

胸部を思い切り殴られ、仮面の中で吐血するアマゾンネオ。その後、滅亡迅雷に掴みかかるも、逆に投げ飛ばされてしまった。滅亡迅雷はうつ伏せに倒れたアマゾンネオの右足を掴むと……

 

 

メキィッ!!ゴキボキガキゴキャアッ!!

 

 

あらぬ方向に無理やり捻じ曲げ、複雑骨折させた。

 

アマゾンネオ「アギャアアアアァァッ!!

 

激しい痛みに、絶叫するアマゾンネオ。その後、痛みにのたうち回るアマゾンネオに蹴りを入れ、後方へと転がす。

 

アマゾンネオ「があっ!!ぐおっ……!!」ドサドサドサドサ……

 

立ち上がろうとするも、全身に走る痛みにより、中々立ち上がれないアマゾンネオ。滅亡迅雷は、静かにアマゾンネオを指差す。

 

 

Amazon Neo will be extinct.

 

 

そう言うと、ゼツメライズキーを押し込む。すると、滅亡迅雷の背後に滅亡迅雷.netのマークが現れ、エネルギーを右脚に込め始める。

 

 

・インパクト》

 

 

ドライバーから音声が響き、滅亡迅雷は助走を着けると、アマゾンネオ目掛けてライダーキックを繰り出す。アマゾンネオが漸く起き上がったその時、滅亡迅雷の飛び蹴りがアマゾンネオに命中する。

 

ぐわああああぁぁぁぁ……!!」

 

 

・インパクト》

 

 

滅亡迅雷インパクトを受けたアマゾンネオは変身が解除され、昇の姿に戻る。彼の姿は見るに耐えないモノで、身体中に傷やアザを作り、服はボロボロ…出血までしている。

 

昇「あが……げぇ…………ごぷっ……!!」

 

すかさず近くに居た偵察型妖魔がゲートを作り、昇を連れて撤退していった。仮面ライダー滅亡迅雷の活躍により、Dolls殺害計画は阻止された。

 

 

 

アヤ「か、勝った…」

 

ユキ「翔さん、勝ったんですね…♪」

 

愛「ユキちゃん…あれ、翔君が変身してるってこと?」

 

ユキ「分かりません…ただ、翔さんの気配を…感じます……」

 

ユキの予測は、大体当たる…愛は滅亡迅雷に問い掛ける。

 

愛「君は…翔君なの?」

 

滅亡迅雷「……。」

 

愛「もし、翔君なら…変身を解いて貰えるかな?」

 

愛の言葉に、滅亡迅雷は何も言わない。すると、滅亡迅雷は急に前方を指差し……

 

 

Daedalus will be extinct.

 

 

…と言う。それを聞いた愛の顔は、みるみる内に真っ青になっていく。

 

ヒヨ「えっ…今、何て言ったの?」

 

サクラ「えっと、ダイダロスだけは聞き取れました……」

 

滅亡迅雷の言葉に困惑し始めるDolls。そんな彼女達に、愛は叫ぶ。

 

愛「ダイダロスは滅亡する……皆、すぐにここを出よう!!」

 

ミサキ「まさか、ダイダロスを破壊するつもり!?」

 

レイナ「そんな、乗客は!?」

 

慌て始めるDolls。しかし、滅亡迅雷はピクリとも動かない。ただ、Dollsの方に向きを変えただけだ。

 

愛「皆は先に行ってて…アタシは救助隊と一緒に乗客を助けるから!!」

 

ナナミ「いや、しかし」

 

愛「早く!!」

 

愛が声を荒げ、Dollsはダイダロスを後にしていく。まもなく、救助隊が到着し、乗客の救助を始める。

 

滅亡迅雷「……。」

 

滅亡迅雷は何もせず、ただ救助活動を黙って見守る。

 

愛(まだやらない?もしかして、全員がここを出るのを待ってるの…?)

 

やがて、乗客全員が救助され、ダイダロスから脱出する。全員がここを出た事を確認した滅亡迅雷は、右手の指先に赤い稲妻を纏った紫色の光球『デストロイスフィア』を生み出し、それをダイダロス目掛けて発射した。その1発がダイダロスに命中すると、ダイダロスはたちまち大爆発を起こした。

 

 

 

その頃、愛がDollsと合流し、乗客達が救助隊と共に地上に出て来た数分後……

 

 

ドガァァアアアアアアアアン!!

 

 

大爆発と共に多量の砂埃が当たり一面に舞った。

 

愛「本当に破壊したんだ……」

 

まだあの場に居たと思うと、ゾッとする愛。その時…

 

シオリ「…!!あれは…!!」

 

シオリが砂埃の向こうから、4つの人影が歩いて来るのを見つけた。それが、砂埃から出て来た時…メンバー達は言葉を失った。出て来たのは…

 

 

翔「……。」

 

ミア「……。」

 

ディオ「……。」

 

トリア「……。」

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……

 

 

翔、ミア、ディオ、トリアだったのだ。翔の腹部には、滅亡迅雷ドライバーが装着されている。

 

レイナ「しょ、翔君…それに、NumberSの皆も…!?」

 

アヤ「翔、足が……」

 

翔を見ると、杖なしで普通に歩いている。

 

愛「翔君、ミアちゃん、ディオちゃんにトリアちゃん!?一体どういう事…?」

 

翔「説明すっと長くなるんだが、なるべく簡潔に言う。」

 

翔曰く…アマゾン細胞が覚醒した事でアマゾン化が進行し、新たな力を身に着けた。それが、視界ジャック…自分以外のアマゾンの視界を見ることができる。それを使った所、白河 昇が恐ろしい作戦を思い付いた事を知った。それは、侵略型妖魔の一種である『パスト・アルカリア』をDollsに擬態させ、Dollsを殺害…その後、翔をストライカー達の元へ連れ戻そうとするという狂った作戦であった。それを阻止する為に、翔はNumberSと共に滅亡迅雷システムを開発…4人の意志を1つにし、一心同体となって誕生したのが、禁断の殺戮兵器『仮面ライダー滅亡迅雷』だった。

 

愛「…そうだったんだ。」

 

翔「あぁ、NumberS(コイツら)が居なかったら、Dolls(お前達)を守れなかった…感謝してるんだぜ、俺はなぁ。」

 

ミア「まぁ、ボクらも君達から色んな事を教えて貰ったんだし、何かしらお礼がしたかったんだよね〜♪」

 

ディオ「ディオ達、ちゃんとお礼できたかな…?」

 

トリア「少しでも皆さんのお力になれたのなら、何よりです。」

 

シオリ「つまり、翔君はNumberSのみなさんと一緒になって…私たちを助けてくれたんですね?」

 

ヒヨ「翔さん、みんな…ありがとー!!」

 

ヒヨは思いわず翔に飛び付いた。翔は優しくヒヨを受け止めた。

 

ナナミ「ちょ、ヒヨさん…翔さんはまだ」

 

翔「大丈夫だ、俺の足はもう治っている。今じゃすっかり杖なんて要らねぇよ。」

 

アヤ「…翔。」

 

翔「んじゃ、帰ろーぜ?この後、浄化ライブがあるんだろ?」

 

愛「うん、それじゃあ…帰ろうか♪」

 

すっかり足の怪我が治り、普段通り歩けるようになった翔と共に…Dolls、NumberS、愛はドールハウスへと帰還した。

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