〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
斑目「ーー皆、作戦の遂行ご苦労だった。」
ドールハウスに帰還した一同に労いの言葉をかける斑目。
斑目「今回の件での損害、損傷については余震を含む連続地震……それに伴う地盤沈下として処理された。」
今回の被害は、余震と地震による地盤沈下として世間に知れ渡ることになった。真実は、闇の中……
シオリ「ラッピング電車のお客さまは、大丈夫でしたか……?」
斑目「数人の負傷者を出したが、いずれも軽症。そしてーー」
カナ「乗客に行った認識テストも結果はクリア…何の問題も見られません。」
サクラ「あ…!!それじゃ……」
ミサキ「今まで通り、問題なくライブが出来る。」
ラッピング電車に居た乗客についてだが…怪我人は出たものの、いずれも軽く…乗客は全員無事に救助され、認識テストも問題なかったようだ。Dollsも普段通り、アイドル活動に専念できる。
カナ「はい、皆さんのテアトルも異常なし。むしろ、フィールが濃くなってるくらい…」
ユキ「想いを…受け取ったからでしょうか?」
アヤ「そうね……そう思っておきましょう!」
作戦終了後には、すぐに浄化ライブがある。
斑目「精密検査の後、参加予定者にはライブ会場まで送り届ける手はずを整えた。さすがに一介のライブ運営としておかしくない範囲で、だがな……」
ヤマダ「ふひひ……なかなかの神対応。お客サンもご満足のようで……」
ナナミ「さすが、転んでもタダで起きない精神。イベント運営もこなれてきましたね。」
ヒヨ「みんなライブに来てくれるんだね!よかったよ〜!!」
レイナ「では、そろそろリハーサルを始めましょう。お客様に、最高のステージをお見せするために。」
戦いの疲れは若干あるものの、休んでいる場合ではない。ライブに足を運ぶ客、遠くでライブを見てくれる客…全ての客を満足させるために、最後のリハーサルをしなければならない。
ミサキ「当然。ステージも完璧にやり遂げて見せるわ。」
サクラ「早くファンの皆さんに会いたいです!!」
シオリ「楽しいライブの時間ですね……翔君、愛さん、行きましょう!!」
愛「うん!!」
翔「あぁ、だか俺は斑目さんと南田さんに話がある。先に行って整えておけ。」
Dollsは愛と共にレッスン場へと向かった。
斑目「翔、そのライダーシステムは何だ?」
翔「コイツは滅亡迅雷システム、白河 昇の狡猾な作戦から
翔の話を聞き、言葉を飲む斑目とカナ。
斑目「……そうだったのか。だが、何故それを言わなかった?」
翔「アイツらにはアイツらの任務があったろ?失敗は許されねぇ重要な任務が…それを邪魔してどうする?」
カナ「邪魔だなんて…悪いのは白河 昇で、翔君は何も」
翔「いや、俺はアイツらを間近で見てられなかった。怪我をしているとはいえ、1番の足手まといでもあった…だから俺は、俺の手で…白河 昇を食い止めたかった。それに、報復もしてぇところだったからなぁ?」
滅亡迅雷に変身し、白河 昇の足をへし折った翔。これで、彼もしばらくはまともに動けないだろう。
カナ「あっ、では…ドールハウスに現れたエネルギー体って……」
翔「俺だ…いや、俺達だ。」
NumberSと翔の『Dollsを守りたい』という意志が1つに統一され、誕生したのが仮面ライダー滅亡迅雷…強大な力を持っているものの、その分リスクも大きい。
翔「今回は偶々変身を解く事が出来たが、最悪の場合…元に戻れねぇ可能性もあった。NumberSが心を強く持っていなかったら……そう思うとゾッとするぜ…」
意志が1つになっても、変身者全員の心が強くなければ…最悪、元に戻れなかった可能性もあった。だが、翔とNumberSは心を強く持っていた。だからこそ、この場に居ることができている。
翔「コイツはあまりにも危険過ぎる、ヒーローと言うより…殺戮兵器と言ったほうが良い。」
カナ「そのライダーシステム、保管しますか?」
翔「バカ野郎、こんなアブねぇモン保管できるか…俺の方で破棄しておく。二度と復元できねぇようにな…」
斑目「…翔、本当にそれで良いのか?」
翔「良いんだよ。コイツのせいで誰かが傷付いちまうんなら、捨てちまった方が遥かにマシだ。」
自分が作ったライダーシステムのせいで、罪の無い者が傷付く…それを1番恐れた翔は、滅亡迅雷システムを破棄すると決めていた。しかし、ただ破棄するだけでは駄目だ…絶対に復元できないように、より細かく捨てる。そうすることで、この殺戮兵器の存在を誰にも知られる事は無くなる。それが彼の考えだ。
翔「つーわけだ、アンタらもコイツの事は忘れたほうが良い…」
斑目「承知した。」
カナ「ところで翔君…足はもう、大丈夫なんですか?」
翔「あぁ、もう杖は必要ねぇ。普通に歩けるぞ?」
翔はそう言うと、観測室から出ていき、レッスン場へと向かった。
カナ「…また、翔君に助けられちゃいましたね。」
斑目「あぁ、アイツには本当に頭が上がらん。」