〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
その頃、富士の樹海では……
昇「あが…が……ぅあ………」
Dolls殺害計画を打ち砕かれ、重症を負った白河 昇が地面に横たわっていた。全身に走る激痛により、声を出す事すらままならない…足もあらぬ方向に曲がったままで、手当はされていない。それもその筈…ここには医療品も無ければ医療用ベッドも無い…つまり、白河 昇は痛みが自然回復するのを待つしか無いのだ。更に……
ノエル「あれ程息巻いていたにも関わらず、作戦失敗…おまけに隊長さんを連れ戻す事にも失敗…何なんですの?」
陽奈「ダッサ……」
依咲里「全く…無様ですね。」
彼が行動不能となった事で、ストライカー達には歯止めが効かなくなっていった。大怪我した彼を心配するどころか、見下すような視線を向け、更には罵った。
リョウコ「でも良いじゃん♪役立たずな白河隊長の指示で動かずに済むんだし♪」
イミナ「だな!最も、アタシ達はアタシ達のやり方で動くからな。あんなゴミの無駄な作戦なんか実行しなくて良いんだ!!」
あおい「では、今日はアルタイル・トルテの諸君…隊長を連れ戻しに向かうんだ。」
行動不能になった白河 昇の代わりに、末葉 あおいが隊長代理としてストライカー達を指揮していた。今回出撃するのは、チーム『アルタイル・トルテ』…椿芽、伊緒、サトカ、悠水、まなの5人を中心に、戦闘員として複数の妖魔を連れている。彼女らの目的はただ1つ…Striker Attackersの隊長である青空 翔を自分達の元に連れ戻すことだ。
椿芽「江東区に出来た新しいビル、とても分かりやすいですね。」
まな「そこに隊長さんがいるなら、そこだけ狙えば良いんだよね♪」
サトカ「フフッ、かなり楽になりましたね。」
伊緒「さて、それじゃあ行こっか。」
悠水「よぅし!!隊長さんを連れ戻すぞー!!」
アルタイル・トルテの5人は、翔を連れ戻す為に出撃していく。目指すは、東京23区の1つ、江東区にあるSTARS本部ビルだ。
その頃、STARS本部ビルでは…
マザーモシュネ『隊長さん、ストライカー達がこちらへ来ています!複数の妖魔達を連れて!!』
翔「そうか、妖魔の数は?」
マザーモシュネ『約100体、そのうち20体は侵略型妖魔アグローナ、うち10体は同じく侵略型妖魔メガイラです。』
翔「よし、分かった。」
マザーモシュネからの申し送りを受け、STARSは動き出す。
翔「Striker Attackers、全員出動だ!!ストライカー共が妖魔達を引き連れて向かって来ている!!ここで迎え撃つぞ!!」
STARSは新型パトリ端末で武装し、翔と彩羽はライダーシステムを身に着けると、STARS本部ビル前へと向かった。
あから「皆、来るぞ!!」
あからが声を荒げる。メンバー達の視線の先には、アルタイル・トルテの5人と複数の妖魔達が見える。
翔「安心しろ、俺達には救援がいるからな。」
彩羽「モシュネちゃん達のこと?」
翔「それもそうだが、もう2人居る。」
今回、STARSには2名程救援が来るようだ。
翠「2人かぁ、ちょっと少ないような…」
翔「数の問題じゃねぇ、俺達の信頼関係の問題だ。」
翔はそう言うと、ネオアマゾンズドライバーに注射器型ユニット『アマゾンズインジェクター』を装填する。
彩羽「よぉーし、お姉ちゃんも頑張っちゃうよ〜!!」
彩羽はバースドライバーXを装着すると、3枚のコアメダルをXユニットに入れていく。
彩羽がコアメダルをセット完了すると、翔はドライバーのハンドルを上げ、インジェクターのレバーを強く押し込む。彩羽はドライバーのハンドルを勢いよく回転させる。
…と叫ぶと、翔と彩羽は仮面ライダーへと姿を変えていく。
ババーババース!バ・バ・バ・バース!エーックス!!
翔は『仮面ライダーアマゾン ノヴァデルタ』に、彩羽は『仮面ライダーバースX』へと変身が完了した。
椿芽「狙うは隊長さんただ1人です、足を狙って!!」
椿芽が指示を出すと、妖魔軍団はSTARS目掛けて突撃していく。しかし、アマゾンNδが右腕を突き出すと、STARSメンバー達は光線銃から無数の光線を放ち、妖魔軍に風穴を開けた。続いて、アマゾンデルタソードを装備したアマゾンNδと、カニアームを装備したバースXが向かっていく。
アマゾンNδ「ムンッ!!」ブォンッ!!
アマゾンNδがソードを1振りすると、妖魔達の身体が半分に切断される。
バースX「それそれぇっ!!」ドドドドドッ!!
バースXはカニアームからメダル型光弾を連射し、妖魔達を撃破していく。
まな「わーん!妖魔達が全滅しちゃったんだよー!!」
アマゾンNδ(無計画に向わせるからそうなるんだよ…まだ分かんねぇのか?)
あっさり妖魔軍が殲滅され、残るはストライカー達だけになった。
サトカ「仕方ありませんね…私たちが行くしかないですよ!!」
サトカはそう言うと、武器はファンネル風のレーザー砲を展開させる。だが、その時……サトカ目掛けて黄色い光弾が飛んで来た。
サトカ「っ!?」
サトカはそれに反応できず、攻撃を受けてしまった。
悠水「サトカちゃん!?」
その後すぐに、何者かが椿芽目掛けて剣を振り降ろして来る。
椿芽「っ!?」
椿芽は咄嗟に刀で受け止める。椿芽を攻撃したのは、フェイ・リーだった。
フェイ「へぇ〜、よく反応できたね?でも、これはどうかな?」
フェイは椿芽の足を蹴って転ばせると、柳葉刀で突き連打を繰り出す。椿芽はただ転がって避けることしかできなかった。
楓「貴女達、相変わらずね……」
まな「か、楓ちん!?」
フェイと楓がSTARSの近くに降り立ち、戸惑うストライカー達。
アマゾンNδ「よく来てくれた。」
フェイ「へへん、たいちょーからの頼みだったらフェイちゃん何でもするよ〜♪」
楓「そうです、遠慮は要りませんよ?」
互いを信頼し合い、上手く連携を取りながら戦えるSTARS。対して互いを信頼し合っておらず、全く連携が取れないストライカー達。
アマゾンNδ「姉貴、やっちまいな?」
バースX「あいあいさー♪」
アマゾンNδの言葉を合図に、バースXはドライバーのハンドルを勢いよく回す。
ドライバーから音声が響き、バースXはカニアームからマゼンタ色のメダル型光弾をストライカー達目掛けて連射した。ストライカー達は爆風に包まれ、姿を消した。
フェイ「やっつけたの?」
アマゾンNδ「…いや、逃げられた。ったく、逃げ足だけはゴキブリ並みに速ぇんだよなぁ……」
ストライカー達には逃げられたものの、任務は達成できた。妖魔達を倒し、ストライカー達を撃退という任務は……アマゾンNδとバースXは変身を解き、元の姿に戻った。
翔「つーわけだ、今日から楓とフェイには…STARSの一員となって働いてもらう。お前達、よろしく頼んだぞ?」
現在、12人で構成されているSTARSに、楓とフェイが加わった事で合計14人となった。
翔「…撤収するぞ。」
任務を終えたSTARSは、本部へと戻って行った。