〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百五十九話 相変わらず

この世界の東京は、『ピグマリオン』という未知生命体の脅威が侵蝕している。そのピグマリオンの脅威から人々を守るために、『Dolls』という組織がいる。彼女達の表の顔は国民的アイドル、裏の顔は国家所属の兵器…世間に知られているのは表の顔のみで、裏の顔は限られたごく一部の者だけが知っている。

 

 

舞台は東京23区の1つ、台東区…

 

天音「ったく、無謀に敵陣にツッコム馬鹿がどこに居るっての!?」

 

紗々「流石に、ちょっと無謀過ぎましたね〜?」

 

遥「でもさ、アタシらは別の場所で隊長さんを誘い出すんでしょ?」

 

いつみ「あぁ、そうさ。何がなんでも、隊長を連れ戻さないといけないからさ。」

 

真乃「さぁ、行きなさい。」

 

アルタイル・トルテがSTARS本部に向かい、返り討ちにあった事を反面教師に…ストライカーチーム『プロキオン・プディング』の5人が、ここで妖魔を使って悪さをしようとしていた。彼女達もかなりの数の妖魔を連れている。妖魔達が悪さを始めた時、結界のようなモノが世界に広がって行く。

 

天音「ッ!?これは…!!」

 

愛「はいそこまでー。」

 

現れたのは、武器を手にしたDollsとイクサベルトを身に着けた愛だった。

 

ナナミ「貴女達って、本当に何にも学ばないんですね。」

 

ヒヨ「ヒトに迷惑かけちゃダメっていってるでしょー!!」

 

レイナ「どうして貴女達は美しくない事を続けるのかしら?」

 

聞いても無駄だとは思うが、ストライカー達に尋問をするDolls。しかし、ストライカー達から返ってきた言葉は、反吐が出るようなモノばかりだった。

 

 

天音「決まってるでしょ!?翔には戻って来る義務があるってのを教えてやるためよ!!」

 

紗々「こうでもしないと、隊長さんは来てくれませんからね〜♪」

 

遥「そうそう!!アタシ達は隊長さんに構ってほしいだけなんだから!!他の人のことなんて心底どうだっていいし!!」

 

いつみ「今は他人の事を考えてる余裕はないんだよ。」

 

真乃「私たちは隊長を連れ戻す為なら手段を選びません。他の人が死のうが怪我しようが関係ないです。」

 

 

彼女らがそう言うと、妖魔達はDollsに襲い掛かって来る。しかし、連携を取る事を知らない彼らは、上手に連携しながら戦うDollsに次々と倒されていく。

 

愛「言っておくけどさぁ、君達の事はもうとっくに知り尽くしてる。いつまでも同じような手は通じないと思ってよね?」

 

愛はイクサカリバーを構えながら言う。

 

遥「なら、この人がどうなっても良いのかなぁ?」

 

遥の近くにいる妖魔は、瓦礫に埋もれて気絶している男性の近くに立っており、今にも剣を振り下ろそうとしている。

 

愛「…っ!?人質だなんて、卑怯だよ!!」

 

天音「言ったでしょ?アタシ達は手段を選ばないの、大人しく翔を渡しなさい?」

 

ストライカー達の卑怯な手段に、Dolls達は手を出せなくなった。その時…男性に武器を振り下ろそうとしていた妖魔が、レーザーに撃たれて消滅した。続いて、ストライカー達目掛けて数多のレーザーが飛んて来る。

 

「「「「「!!??」」」」」

 

ヤマダ「おっ、まさかの救援ですかね?」

 

ユキ「…あ、この気配……」

 

アヤ「まさか…」

 

そして、Dollsの前に4人の人影が降り立つ。

 

サクラ「こ、小春さん…!?」

 

ミサキ「貴女は、翠…?」

 

シオリ「ミネルヴァさんも…!!」

 

愛「しょ、翔君…!?」

 

現れたのは、STARSの隊長である翔と、STARS構成員の小春と翠とミネルヴァだった。

 

翔「…行くぞ。」

 

小春「はい!!」

 

翠「は〜いよ♪」

 

ミネルヴァ「うん!!」

 

4人はストライカー達に向かって走り出す。翔はまず紗々を戦闘不能にし、天音に向かって拳を振り降ろす。小春は真乃と戦い、翠は遥と戦い、ミネルヴァはいつみと戦い始める。格闘戦及び連携に慣れているSTARSと、訓練を怠り連携の悪さが目立つストライカー達…戦力は圧倒的にSTARSの方が上だ。

 

ドゴッ!!ドゴッ!!

 

天音「がふぁっ!?ぶぇっ!?」

 

ガシッ!!

 

天音「ぐっ!?」

 

翔「人質を取るとか、相変わらず悪知恵だけはいっちょ前だなぁ?」

 

翔は片手で天音の首を掴み、地面に叩き付けた。小春と翠とミネルヴァもストライカーを撃破したようだ。テアトルが消えた後、瓦礫に埋もれた人をスムーズに救助した。救急車に乗せられ、病院に運ばれたのを見送った後、翔は点呼を取り始める。

 

翔「点呼取るぞ?小春。」

 

小春「はい!!」

 

翔「翠。」

 

翠「はいっ!!」

 

翔「ミネルヴァ。」

 

ミネルヴァ「はい!!」

 

翔「怪我は無いか?」

 

小春「大丈夫です!!」

 

翠「わたしも平気!!」

 

ミネルヴァ「どこも怪我してないよ。」

 

翔「何よりだ。」

 

メンバー全員の無事を確認した後、バッジ型通信機で他のメンバーと連絡を取る。

 

翔「俺だ、そっちはどうだ?」

 

あから『あ、隊長殿。こっちは特に異常なしだ、彩羽さん達が担当している区域も異常は見られてないそうだよ。』

 

翔「了解した、キリの良いトコで撤収しろ。少しでも異常があればすぐに知らせろ。」

 

あから『了解!!』

 

通信を終えた後、周囲の気配を探るが…ピグマリオンの気配も妖魔の気配も無い。それを理解した時…

 

翔「撤収だ。」

 

メンバー達に撤収を呼び掛け、去って行く。

 

愛「…待って!!」

 

しかし、愛に呼び止められ、足を止めた。

 

翔「……。」

 

愛「翔君、いつの間に戦闘組織を結成したんだ…」

 

翔「……。」

 

愛「アタシは…アタシ達は、Striker Attackersを応援してるよ!!」

 

愛が翔にそう言うと、Dollsも言う。

 

レイナ「STARS…流星の如く迅速に駆け付け、人々を守るために戦う組織…とっても美しい組織だわ♪」

 

シオリ「翔君、どうか…お身体には気を付けてくださいね?」

 

アヤ「もし、もし都合が合えば…電話で話さない?勿論、翔が良ければなんだけど…あたし達、翔にこうして会えるのを楽しみにしてるんだから…!!」

 

DollsもStriker Attackersを応援するメッセージや、翔を心配する言葉を掛けた。

 

翔「……そうか。」

 

翔はそれだけ言うと、メンバー達と共に去って行った。

 

 

 

本部に戻ると、来客が来ていた。

 

ジョージ「翔!!」

 

翔「よぉ、大統領。」

 

来ていたのは、ジョージ大統領だった。ドールハウスでニュースを見て、駆け付けたのだ。

 

ジョージ「アメリカではキミの勇姿は伝説のように語り継がれてる、私たちからも喜んで支援するよ?」

 

翔「今は気持ちだけ受け取っておこう。」

 

大統領相手でも全く動じない翔。反対に、他のメンバー達は緊張しっぱなしだった。

 

ほたる「はわわわわ…じょ、ジョージ大統領…!?」

 

モニカ「えぇ〜…ほ、本物の大統領に会ったのは初めて…ヤバい…」

 

あから「み、皆…失礼の無いように…!!」

 

雪枝「あ、あの…良かったら、お茶どうぞ…!!」カタカタ

 

マリ「震えてるよ?」

 

幸子「…!!」汗

 

マリだけは翔と同じく緊張していない。

 

翔「お前ら緊張すんなよ?あんまり緊張してると、それこそ大統領に失礼だろ?」

 

ジョージ「そんなに気を遣わなくても大丈夫だよwお茶ありがとう。」

 

ジョージ大統領は陽気に笑い、雪枝からお茶を受け取る。

 

ジョージ「ん〜、ニッポンのお茶を飲むとホッとするね。それに、元Strikerの皆も個性的でグッドだよ♪あぁ、失礼…翔、もし必要な事があればいつでも連絡して欲しい。私たちアメリカも、何かしら君達の力になりたいんだ。遠慮は要らないよ?」

 

翔「そうか…なら、ここの事務所にはパソコン等の機器が足りてねぇんだ。ネット回線もあんまし整ってねぇし、ちっとばっかし手助けしてくれるとありがてぇ。」

 

ジョージ「All Right,すぐにエンジニア達を手配しよう。」

 

STARS本部の事務作業は、メンバー達は勿論のこと…マザーモシュネやモシュネ達が中心にやっている。だが、機器が足りておらず、ネット環境も安定していない。そのため、あまり依頼者からの依頼をたまに受け取れない事があるようだ。翔の言葉を聞いたジョージ大統領は、すぐにエンジニア達に連絡をし、STARS本部の機器の充実、及びネット環境を安定させるよう指示を出した。

 

翔「悪いな、ジョージ大統領。」

 

ジョージ「良いんだ、困った時はお互い様だろう?」

 

翔「フンッ、あんたには敵わねぇな。」

 

大統領とフランクに話す翔を見て、STARSメンバー達も彩羽も思わず目を互いに目を合わせる。

 

彩羽(翔君ってスゴすぎ…大統領と友達になっちゃうなんて……!)

 

翠(わたしも隊長ちゃんを見習って、もっと積極的に動かいないとな。)

 

ミネルヴァ(まさか、大統領から直々に支援を受けられるなんて…!!)

 

小春(使うのに躊躇いがでちゃうなぁ…)汗

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