〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
STARSメンバー達に休むよう伝えた翔は、本部ビルを後にし、東京の街を歩いていた。
男性1「あれっ?翔の兄貴…?」
男性2「ホントだ、ドールハウスを離れたって聞いたんだけど……」
女性1「今じゃ、新しい戦闘組織を結成したんだって?」
女性2「そうそう!すたーず(?)の隊長になったんだって!!」
カップル(彼氏)「妖魔っていう変なバケモンも出てきてるし、なんかどうなっちまうんだろうな?」
カップル(彼女)「でも、STARSが居れば安心じゃん!きっと、パトロールしてくれてるんだよ。」
国民的アイドルであるDollsと関わった事で、この世界ではすっかり有名人になった翔。しかし、当の本人はこれを良く思っていなかった。
翔(…やめてくれ、俺は有名になりたくてやった訳じゃねぇんだ。ったく、これだから人混みは嫌いなんだよ……)
目立つ事が嫌いな翔は、その場を離れようと速歩きを始める。その時…視界が少しだけ歪み、前方にゲートのような何かが出現する。それが大きくなって開くと、中から無数の
「妖魔だぁぁ!!」「うわぁ、逃げろぉー!!」
妖魔の雄叫びを聞き、街中は大混乱になる。
翔「……ちっ、
逃げ惑う人々がいる中、ネオアマゾンズドライバーを装着する翔。その後、アマゾンズインジェクターをスロットに装填し、スロットを上げてインジェクターのレバーを強く押し込む。その時、翔の顔に空色の光を放つ涙ようなモールドが浮かび上がる。
翔が力強く叫ぶと、彼の身体を黄色い炎柱が包み込んで行く。その周辺に青い稲妻が発生すると、炎柱が消えていく。
機械的な音声が響き渡ると、仮面ライダーアマゾンノヴァデルタが青い複眼を光らせた。旧式妖魔の群れは、アマゾン
アマゾンNδ「ッ!!」ダンッ!!
アマゾンNδは地面を勢い良く蹴って、旧式妖魔の群れに向かって走る。そして、右腕のアームカッターを使って1体を叩き斬った。次に、2体目の妖魔の右腕を掴み、思い切り引き抜いた。妖魔に腕を捨てると、地面を蹴って飛び上がり、2体の妖魔を同時に蹴った。
アマゾンNδ「…!?」
ふと、ゲートの方を見ると…次から次へと旧式妖魔達が出てくるのが見えた。
アマゾンNδ(あれのせいで妖魔共が出て来ているのか!!あれを破壊しなければ、街がとんでもねぇ事になる!!)
アマゾンNδはゲートの方へ向かおうと、妖魔達を蹴散らしていくが、どれだけ倒しても次の妖魔が襲い掛かって来る。
アマゾンNδ「ちぃっ!!」
すかさずドライバーのスロットを上下に動かし、地面を蹴ると…
左脚のフットカッターを前にした後ろ回し蹴りを繰り出した。衝撃波が発生し、ゲート前にいた妖魔達は全滅した。しかし、その瞬間…銀色の装甲を纏った旧式妖魔達が出て来た。
アマゾンNδ(あのゲート、まるで意思があるようだな。こっちの動きが見られている感じがして気分が悪い……)
アマゾンNδが戦っている間、その近くを大助が通り掛かった。
大助「…ん、何だ?」
そして、戦場と化した現場を目の当たりにする。
大助「あれは、青空…!!」
そこには、鎧に包まれた旧式妖魔の群れと戦うアマゾンNδの姿があった。その後ろには大勢の人がいる。妖魔を人々に近付けぬよう、1人壁として立ち塞がっているようだ。
大助(あれが噂の妖魔って奴か…それに、青空が頑張って戦ってんだ……俺も行かなくてどうする!!)
大助は路地裏に入ると、アマゾンズドライバーを装着する。そして、ドライバー左のアクセラーグリップを捻る。
大助がそう呟くと、彼の身体が赤い炎柱に包まれて行った。
アマゾンNδ「ッ!!」ドゴォッ!!
妖魔A「!?」
アマゾンNδ「ウガァッ!!」ザシュッ!!
妖魔B「!!??」
アマゾンNδ(…くそっ!!これじゃあキリがねぇ!!早い所あのゲートを破壊しなければ…!!)
中々ゲートに近付けず、アマゾンNδは次第に焦り始める。その時、赤い火の玉が現れる。
アマゾンα「ウラァッ!!」ドカァッ!!
妖魔C「!!?」
アマゾンα「フッ!!ハァッ!!」ガッ!!トボォッ!!
妖魔「「ッ!?」」
それは、沖縄にてアマゾン狩りをし…沖縄県民を守っていたライダー『仮面ライダーアマゾンアルファ』だった。
アマゾンα「青空、大丈夫か!?」
アマゾンNδ「アンタは、大助さん…!?」
アマゾンNδを助けたアマゾンαは、彼の頭をワシャワシャと撫でながら言う。
アマゾンα「お前なぁ、ドールハウス離れてどこほっつき歩いてんだよぉ!?父ちゃん心配したんだぜ!?」
アマゾンNδ「やめろ、アンタの息子になった覚えはねぇ!!」
アマゾンα「そう言われてもなぁ〜、俺にとっちゃあお前は息子みてぇな
アマゾンNδ「分かったから手ェ離せ!!」
親子のようなやり取りをする2人のアマゾン。
男性A「おい、あの仮面ライダーって……」
男性B「あぁ、そうだよ…仮面ライダーアマゾンアルファだ!!」
男性A「アマゾンアルファって、沖縄のライダーなんじゃねぇの!?いつの間に東京に来ていたのか!?」
男性C「ちょ、写真写真!!」
沖縄にいるはずのアマゾンアルファが、何故か東京にいることに戸惑いを見せる東京都民達。今、ここにいる人達を妖魔から守るべく…2人のアマゾンの戦いが始まる。
アマゾンα「青空、雑魚は任せろ!!あのブラックホールを壊してくれ!!」
アマゾンNδ「言われなくとも!!」
妖魔の群れはアマゾンαが担当し、ゲートの破壊をアマゾンNδが担当する事になった。
アマゾンα(顔面が装甲に包まれてねぇから、そこが弱点だな?)
アマゾンαは空高く飛び上がると、右腕のアームカッターを落下のスピードと共に振り下ろした。旧式妖魔は腕をクロスしてガードするが、アマゾンαのアームカッターは旧式妖魔の身体を一刀両断した。その後アマゾンαは別の旧式妖魔の元に走り、顔面目掛けて飛び蹴りを繰り出した。
アマゾンα「っはは、数が多いなぁ…こりゃあ嬉しくねぇ大量だ。」
アマゾンNδ(大助さんの手を借りても厳しいか…なら、コイツを使うか。)
アマゾンNδはインジェクターのレバーを押し込むと、右腕に武器を形成し始める。
それは、右腕が変化した散弾銃『アマゾンデルタショット』である。アマゾンNδがアマゾンデルタショットの引き金を引くと、無数の爪型弾が発射され、妖魔達の身体中に風穴を開けた。
アマゾンα「おぉ!?スゲェなその武器!!」
アマゾンNδ「大助さん、一瞬だけで良い!!道を作ってくれるか!?」
アマゾンα「おう!!」
アマゾンαはアクセラーグリップを捻ると、右腕を後ろにゆっくりと引いていく。そして、地面を蹴ってジャンプする。
音声が響くと、アマゾンαが妖魔の群れを通過する。その直後、妖魔達の身体が真っ二つに割れた。その瞬間、アマゾンNδが空中に飛び上がり、ゲートに向かって落下していく。
アマゾンNδがアマゾンデルタショットから無数の爪型弾をゲート目掛けて乱射すると、ゲートにヒビが入ったような切れ目ができる。そして、ガラスが砕け散るように消滅した。
アマゾンα「やるねぇ青空ぁ、そんじゃあ俺も…!!」
残っている旧式妖魔の群れは、アマゾンαがアームカッターやフットカッターを用いた攻撃で撃破した。仮面ライダーアマゾンNδと仮面ライダーアマゾンαの活躍により、妖魔からこの街の人々を守ることができた。
その後、翔は大助をSTARS本部ビルに招待し、手料理を振る舞っていた。
大助「青空の手料理、初めて食ったけど…想像以上に美味いな!!」
そう言って、翔の手料理を美味しそうに食べる大助。
翔「想像以上?」
大助「あぁ、ドールハウスの人達がさ…お前の手料理が好きって言ってたから。」
翔「そうか。」
テーブルに出ているのは翔の手料理だけではない。STARSメンバー達もそれぞれの手料理を大助に出し、彼をもてなした。
ほたる「おかわりも沢山ありますから、どんどん食べてくださいね、大助さん!!」
大助「はっはっはっはっ、ありがとな。あ、そうそう…これ沖縄から取り寄せて来たんだ。はい、沖縄フルーツ盛り合わせ。皆で食ってくれ。」
フェイ「わーい、ありがとー!!」
大助「気にしないでくれよな…って!?ストライカー!?」
翔「ちげぇよ、フェイは味方なんだ。実はな…」
翔が大助に話す。フェイと楓はスパイとしてストライカー達に紛れ、情報提供をしていたことを。
大助「じゃあ、オリオンモトブリゾートで戦った時は……」
フェイ「あれはわざと叫んだの。たいちょーにストライカーの居場所を知らせるためにね、ブイ!!」
翔「楓は記者会見で上手くやってくれたみてぇだからな。」
楓「えぇ、これでもう…いえ、そもそもストライカー達の信頼は既に落ちていましたね。」
翔「とっくに地中深くに落ちてるだろ。それより、大助さんからの土産物、食おうぜ?」
その後、大助が持ってきた沖縄フルーツを味わい、心身を休めるSTARSメンバー達であった。