〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百七十四話 巨大な影

濃霧の中から現れたピグマリオンは、主にDollsと愛によって倒された。STARSはDollsの合図で彼女達の支援を行い、勝利へと導いた。

 

ヤマダ「いやぁ、助かった助かった…翔さん、マジ感謝っす♪」

 

翔「俺だけじゃなくてSTARS(コイツら)にも礼を言っとけ。」

 

アヤ「うん、STARSの皆もありがとね♪」

 

マリ「別に、大したことしてないよ。」

 

ほたる「DollsにもSTARSにも負けはないんだから!!」

 

一先ずピグマリオンを倒し、一息をつく一同。その時、通信機からカナが語り掛けて来る。

 

PPP−−

 

カナ『巨大モノリスと思われる反応の続報です。といっても…朗報ではありません…』

 

翔「構わん、さっさと言え。」

 

カナ『発信源は前回と同じく広範囲、かつ微弱……今みなさんのいる場所が中心には近いのですが−−』

 

ヤマダ「と言われても、な〜んも見えないんすよね〜…いるならでてこいっつ〜の……」

 

巨大なモノリス反応は相変わらずで、その上こんな濃霧の為…位置の特定は困難を極めている。

 

翔「……。」スンッ…

翔(匂いはするが、特に強い匂いではない…)

 

嗅覚を研ぎ澄まして巨大モノリスの気配を探る翔。だが、彼でも発見は難しいようだ。

 

アヤ「ユキ、何か感じない?」

 

ユキ「……。」

 

アヤの問いかけに答えず、黙っているユキ。

 

ヤマダ「ん…ユキさん。いつにもまして顔色白くないすか?」

 

よく見ると、彼女の顔色はあまり良くない。

 

アヤ「ん?そういえば……大丈夫?なんか気分悪かったりする?」

 

すると、ユキの口から漸く言葉が発せられた。

 

 

ユキ「うえ上に……」

 

 

アヤ「ハ?上??」

 

彼女の言葉に困惑するアヤ。

 

翔「!?」

 

すぐに上を見上げる翔。メンバー達も続いて上を見る。そこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な手をビルの上に乗せ、口と思わしき部分が開いている異常の怪物の姿があった。表情は無く、真ん中には紫色の怪しい光がボヤッと見える。

 

ヒヨ「なにあれ……い、いつからあそこにいたの……!?」

 

ヤマダ「ふひひ……マジかよ……コイツ、でかすぎ……」

 

ミサキ「これが、モノリス…?違う……これはピグマリオン……!」

 

翔「匂いの正体はアイツか、くっせぇ吐息出しやがって……」

 

メンバー達が巨大な影の存在を認識した時、どこからか鈍い轟音が聞こえてきた。

 

ミサキ「っ、今度は何!?」

 

サクラ「大変です!車が壁に衝突して……」

 

何故か車が、ビルや壁等にぶつかっているのだ。

 

シオリ「また事故が…!」

 

ミサキ「いったい……何が起きているの……?」

 

愛「あっちこっちで車が…こんな事が……」

 

濃霧の影響で視界が悪く、車が次々と事故を起こす。

 

翔「おい!!デカブツが消えるぞ!!」

 

その直後、先程現れた異形の姿が無くなっていた。

 

ヒヨ「消えちゃった……」

 

ナナミ「霧も…少しマシになりましたか…?でも……」

 

レイナ「何が起きたのか確かめないと……この事故、偶然とはとても思えないわ。」

 

立て続けに発生した事故、それが発生した理由はわからない。ただ、今は事故原因を調べなければならない。

 

PPP−−

 

カナ『みなさん、聞こえますか?こちらで把握できた情報を共有します!現在その周辺、広範囲で多数の交通事故を確認。死傷者多数と謂われます……』

 

どうやら今の事故で、死者や負傷者が多く出たようだ。

 

レイナ「なんてこと……はやく救援に……!」

 

翔「それは俺達STARSの仕事だ、お前達はお前達の仕事をしろ。まだモノリス反応は消えてねぇんだろ?」

 

橋の鉄骨部分から降りてきたSTARSは、迅速に行動を開始する。

 

斑目『救援のための手配は各所で始まっている。今はSTARSに任せたほうが良い。』

 

翔「それに、規模的に組織で対応したほうが早ぇだろ。各隊、手段は問わねぇが負傷者を配慮しつつ確実に助けろ。死者の遺体もしっかり助けろ。」

 

STARS「「「了解!!」」」

 

STARSメンバー達は2〜3人程のチームを組み、救助活動を始める。翔は彩羽とモルガナと共に、人命救助をしつつメンバー達に指示を出す。

 

翔「人力だけじゃなくて召喚獣(キラル)も使え、何のために連れてるんだ?」

 

STARSメンバー達がそれぞれの召喚獣を出すと、負傷者の救助が早くなった。重い瓦礫や大破した車両等を軽々と退け、負傷者を救助できる状態にする。

 

シオリ「…すごい、流石は翔君が率いる戦闘組織……連携も取れていて行動も臨機応変、それにスピードが早いです。」

 

ミサキ「みんな、翔さん達が人命救助をしている内にピグマリオンを倒すわよ。」

 

レイナ「…そうね。でも、気配がしないわ。蝶も見当たらない…さっきの巨人も……」

 

STARSが人命救助をしている間に、ピグマリオンを殲滅する事にしたDolls一行。

 

ナナミ「そちらではどう見えているんです?反応が消えていないなら、場所は……」

 

カナ『前回と同じです。拡大しつつ、反応が弱まり…はっ…!』

 

その時、状況が最悪な方向へと進んでいく。

 

カナ『敵性反応!ピグマリオン及び妖魔、ストライカーも出現しました!すぐ近くです!!』

 

翔「…何!?」

 

ヒヨ「えええっ!?そんないきなり!?」

 

ナナミ「消えながら…ピグマリオンを呼び出した?それとも−−」

 

レイナ「……考えるのは後、今は目の前の敵に集中。ピグマリオン、妖魔、ストライカーの視線を釘付けにしてあげるわ…!」

 

翔「更に狡猾になってやがるな、あのバカ連中…各隊、引き続き人命救助に集中しろ!!ストライカーと妖魔は俺が潰す!!」

 

彩羽「待って翔君、アタシも行く!!」

 

翔「好きにしろ!!」

 

翔はネオディケイドライバーを、彩羽はバースドライバーXを装着する。やがて、前方から無数のピグマリオンが…左からは妖魔軍を引き連れた2人のストライカー『降神 陽奈』『降神 小織』が姿を現した。

 

陽奈「おっ、何だか面白い状況(コト)になってんじゃん♪」

 

小織「隊長…見つけた……」

 

陽奈「まぁ、待ってよ小織…妖魔に怪我人を襲わせたらさ、もっと面白くなりそうじゃない?」

 

小織「……うん。」

 

陽奈「よっしゃあ、じゃあ行こっか。怪我人をボロ雑巾にしちゃえ〜い♪」

 

陽奈がそう言うと、妖魔軍は救出された負傷者に向かって行く。すると、モルガナが壁を発生させ、妖魔軍を食い止めた。

 

モルガナ「貴女達、随分愚かになりましたね……」

 

陽奈「ちょっ、モルガナ様…何すんのさ、折角この状況を面白くしてあげようとしたのにさぁ?」

 

モルガナ「黙りなさい、いい歳しておきながら人様に迷惑を掛け続けて…恥ずかしくないんですか?」

 

小織「どうでもいい…隊長を連れ戻せるなら、何が起きても良い……」

 

その時、妖魔軍の身体中に次々と風穴が空いた。翔がライドブッカーから銃弾を放ったのだ。

 

翔「助かったぜ、モルガナ。後は任せろ。」

 

モルガナ「はい、お願いします。」

 

やがて、陽奈と小織と残りの妖魔達はDollsが発生させたテアトルに包まれて行った。

 

 

 

アヤ「さて、もう好き勝手させないわよ!!」

 

サクラ「これ以上、罪の無い人達に危害を加えないでください!!」

 

陽奈「は?何、もしかして正義のヒーロー気取り?ププッ、ダッサ…この世は弱肉強食なの!!弱い奴は強い奴の餌になるしかないんだってのwww」

 

小織「人間…嫌い……小織達の邪魔をする人、もっと嫌い……」

 

陽奈と小織の口から放たれる愚言…それを聞いた翔の眉間には、無数のシワが寄っている。

 

翔「言ったなぁ、自分の発言には責任持てよ?」

 

 

《KAMEN RIDE》

 

翔「…変身。」

 

《DECADE》

 

 

《エビ!!》

 

《カニ!!》

 

《サソリ!!》

 

 

彩羽「変身ッ!!

 

 

カポーンッ!!

 

 

ババーババース!バ・バ・バ・バース!エーックス!!

 

!!

 

 

翔は仮面ライダーディケイドに、彩羽は仮面ライダーバースXに姿を変える。ピグマリオン達は一同目掛けて襲い掛かって来る。

 

 

《ATTACK RIDE》

 

《SLASH》

 

 

ディケイド「邪魔だッ!!」ズパァッ!!

 

ディケイドは襲い掛かって来たピグマリオンを、ライドブッカーの刀身1振りで撃破した。それを合図に、Dolls一同は敵に向かって走って行く。ディケイドとバースXもDollsの後から走り、妖魔軍に向かって行く。

 

ヤマダ「オラオラァッ!!」ブォンッ!!ドグシャアアァァッ!!

 

ユキ「…!」

 

ヤマダとユキは巨大なハンマーで、ピグマリオンや妖魔をぺしゃんこにする。

 

アヤ「ッ!!」ドガガガガッ!!

 

レイナ「くらいなさい?」ズガガガガッ!!

 

アヤとレイナはガンから銃弾を放ち、敵に風穴を空けていく。

 

ナナミ「ちぃっ!!」ザシュッ!!

 

ミサキ「はっ!やぁっ!!」ガキンッ!!ズパッ!!

 

ナナミとミサキは剣を振るい、敵を叩き斬って行く。

 

小織「やっ…」バシュッ!!

 

サクラ「ッ!?」サッ…

 

サクラ目掛けて矢を放つ小織、それを避けるサクラ。

 

陽奈「あはっ♪」ズギュンッ!!ズギュンッ!!

 

シオリ「くっ…!!」ガキンッ!ガキンッ!

 

陽奈の光線銃から放たれる光線を剣の刀身で盾代わりにして防ぎつつ、前へと進むシオリ。しかし、妖魔軍が立ち塞がり、中々陽奈と小織にたどり着けない。

 

陽奈「ほらほらどうしたのぉ?ここまでお〜いで〜♪」

 

シオリ「…!!」

 

あっかんべーをしながらシオリを煽る陽奈。その時、陽奈の近くにディケイドが現れると……

 

ディケイド「ムンッ!!」ドゴォッ!!

 

右ストレートで彼女の腹部を殴った。

 

陽奈「んぶぅっ!?」

 

陽奈の身体が宙を舞い、背中から壁に激突した。

 

ディケイド「あまり調子に乗るな。」

 

シオリ「ありがとうございます、翔君!!」

 

ディケイド「礼は戦いの後にでも言ってろ。」

 

シオリを助けたディケイドは、ライダーカードを取り出し、ドライバー操作を行う。

 

 

《KAMEN RIDE》

 

《GAIM》

 

《オレンジアームズ!花道!オンステージ!!》

 

 

ディケイドの頭部にフルーツの一種であるオレンジようなアームズウェポンが被さると、それが展開…鎧武者のような姿へと変えた。仮面ライダーディケイドの形態の1つ『ディケイド鎧武』だ。ベルトを除けば、アーマードライダー鎧武そのものである。

 

サクラ「あれって、仮面ライダー…鎧武……!?」

 

バースX「似てるけど違うよ。ほら、変身ベルトがネオディケイドライバーでしょ?」

 

ちゃっかりサクラを助けたバースXはディケイド鎧武を指さしながら言う。ディケイド鎧武は『無双セイバー』を取り出すと、トリガーを引いて無数の弾丸を放った。それは、ピグマリオンと妖魔軍目掛けて飛んで行い、次々と風穴を空けて撃破していく。

 

ヒヨ「ふおぉっ!!鎧武者だー!!」

 

ナナミ「あれは、アーマードライダー鎧武…!?」

 

ヤマダ「ディケイド鎧武っすよ〜。」

 

レイナ「爽やかなフルーツアーマーに身を包んだ鎧武者、美しいわ♪」

 

愛「翔君、相変わらずスゴいなぁ…」

 

一瞬で多くの敵を葬ったディケイド鎧武に関心を見せるDollsと愛。

 

陽奈「小織、一緒に行くよ!!」

 

小織「…!」コクッ!

 

妖魔軍を失った陽奈と小織は、がむしゃらにディケイド鎧武に向かって行く。すると、サソリキャノンを装備したバースXが立ち塞がる。

 

バースX「アタシの可愛い弟に近付くなああぁぁっ!!」

 

そして、伸縮自在なサソリキャノンを伸ばして陽奈と小織を薙ぎ払った。その後、ディケイド鎧武が無双セイバーから弾丸を放った。それらは陽奈と小織の手脚に命中する。

 

陽奈「いっっ!?」

 

小織「……ぅ…!!」

 

撃たれたヶ所を抑え、蹲る陽奈と小織。

 

ディケイド鎧武「なぁ、この世は弱肉強食…なんだろ?」

 

ディケイド鎧武はそう言うと、無双セイバーを投げ捨て…カードをドライバーに装填する。

 

 

《FINAL ATTACK RIDE》

 

 

ディケイド鎧武「弱い奴は強い奴の餌になるしかねぇっつったよなぁ…だったら、てめぇ等が俺の餌になれや。

 

 

《GA GA GA GAIM》

 

 

ドライバーから音声が響き渡ると、ディケイド鎧武は空高く飛び上がる。そして、フルーツの輪切りを模したエネルギーを多数通過しながらライダーキックを放った。まず、陽奈にライダーキックを命中させた後、キックの反動を利用してもう一度宙を舞い、続いて小織目掛けてライダーキックを放った。ライダーキックを受けた陽奈と小織は断末魔を上げる事すら許されないまま、戦闘不能になった。Dollsもピグマリオンの殲滅に成功し、この戦いを勝利におさめた。

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