〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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CSMゲネシスドライバーが、神過ぎる。


第三百七十七話 ドールハウスを離れた理由

翔「…よぉ、調子は……良くはねぇか…」

 

メンバー達の様子を見に来た翔。だが、メンバー達はまだ落ち込んでいた。そんな彼女達を見た翔は、こう言った。

 

翔「お前達、1〜2週間程休め。」

 

ほたる「……えっ?」

 

あから「しかし隊長殿…ボク達は妖魔から都民を守るために」

 

翔「バカ野郎、今の状態じゃあ都民を守れねぇだろ。あから、お前前に言ってたろ?『休憩だって大事な任務だ』…ってな。だからしっかり休め、何なら自分の好きな事でもして自分らしく過ごしてみたらどうだ?」

 

翔の言葉を聞き、メンバー達は黙り込む。

 

翔「俺も少し気分転換してぇって思ってたんだよ。電話対応とかは任せておけ。」

 

翔はそう言うと、デイルームから退室した。その後、依頼をしてくるクライアントの電話対応をする事に…殆どの者は納得したものの、中には納得しない者もいた。

 

クライアント『は?休み?いやいや、アンタらさぁ…俺達東京都民を守るためにいるんだろ?だったらつべこべ言わず依頼を受けてくれよ。』

 

翔「確かに俺達は都民を守るためにいる。だが、俺達だって意志のある人間だ。それに、できることだって限られている。活動するためのエネルギーだってな……」

 

クライアント『ふざけんじゃねぇ!!手を抜かねえっつったのはそっちだろうが!!』

 

翔「手を抜かねえ為には適度な休憩は必須、そう思わねぇか?」

 

クライアント『……でも』

 

翔「俺達STARSはなぁ、お前が思っているような都合の良い存在じゃあねぇんだ。そんな急な依頼であれば、害特にでも依頼したらどうだ?依頼をするのは勝手だが、こっちはそれなりの報酬をいただくぞ?払わねぇってんなら、地獄の果まで逃げようがどこまでも追いかける。」

 

クライアント『……!!』

 

翔の言葉を聞き、クライアントは逃げるように電話を切った。

 

翔(こういう輩もいるからなぁ、反吐が出るぜ……ったく、俺達は都合の良い道具じゃねぇってのによぉ……ま、今は外を歩くか…)

 

電話対応を終えた翔は、本部ビルを出て…東京の街並みを歩こうとする。本部ビルを出てすぐ、一海達と出逢った。

 

一海「よぉ、翔!!」

 

翔「…久しいな。」

 

一海達と逢うのは随分久しぶりであった。彼らは変わらず元気そうだ。

 

紫「しかし、良い場所に拠点を構えたんだな。」

 

翔「ここの夜景はスゲェぜ?」

 

友香「良いですね♪そうです、久しぶりに私達と遊びに行きませんか?」

 

諒芽「賛成賛成!!なぁ翔ちん、行こうぜ行こうぜ!!」

 

翔「わかったわかった、だから引っ張るな…」

 

諒芽に引っ張られながらも、翔は久しぶりに友人達と遊ぶ事にした。アミューズメントパークにてUFOキャッチャーやゲームをしたり、仮面ライダー関連グッズを買ったり、カフェでお茶をしたりと…有意義な時間を過ごした。

 

一海「なぁ翔、1つ聞いても良いか?」

 

翔「…何だ?」

 

一海「どうしてドールハウスを離れたんだ?」

 

翔「…それを知ってどうする?」

 

一海「あ、いや…答えたくなければ答えなくて良いんだ……ただ、信頼できる仲間達の元を離れたのが気になったんだ。」

 

翔「……。」

 

一海の言葉を聞き、黙り込む翔。

 

翔「…話しても良いが、場所を変えよう。」

 

食事を終え、会計を済ませると…翔達は若州海浜公園にやって来た。ベンチに座ると、翔は一海達にドールハウスから去った理由を話し始める。

 

 

翔「結論から言うと、七草さんの左腕を喰っちまったからだ……アマゾン細胞が覚醒した事で、アマゾン化が著しく進行してな……食人衝動を抑えられなくなった。だからな、これ以上ドールハウスの連中を…仲間達を傷付けたくなかった……だからドールハウスを離れた。」

 

 

一海「……そうだったのか…」

 

理由を語る翔は、心做しか悲しげな顔をしているように見えた。

 

紫「翔、ドールハウスの人達はお前を責めたりしたのか?」

 

翔「…いや、責めはしなかった……『生きていくのに当たり前の行為をしただけだ』って、皆口を揃えて言った……」

 

紫「そうか。」

 

友香「アマゾンだから人間を食べちゃいけない理由は、私にはわかりません。でも、これだけはわかります…生きていく為には、食事は必須です。」

 

諒芽「俺もそう思う。本当に美味いモン食ってる時ってさ、幸せなんだよなぁ〜。」

 

翔「……。」

 

一海達の言葉を黙って聞く翔。

 

一海「翔、お前は昔から1人で抱え込むタイプだからなぁ…」

 

翔「…何が言いたい?」

 

一海「いやいや、何かあった時はいつでも頼ってくれよって言いたいんだ。お前は俺達にとって、大切な友達であり仲間でもある。困った時は、お互い様だろ?」

 

翔「…そうか。」

 

一海達に話した事で、どこかすっきりしたような顔をする翔。そして、ベンチから立ち上がった時……次元の歪みが発生し、黒い穴が開く。それがガラスのようなヒビが入ると、中から4体の妖魔が出現した。

 

翔「…旧式妖魔(マギレオブリ)、飛翔型か!!」

 

現れたのは旧式妖魔なのだが、腕が大きく翼のように動かし空を飛んでいる。

 

一海「皆、行こうぜ!!」

 

紫「ああ!!」

 

友香「はい!!」

 

諒芽「おう!!」

 

一海達はゲネシスドライバーを装着すると、それぞれのエナジーロックシードを取り出し、起動させる。

 

 

《メロンエナジー》

 

《レモンエナジー》

 

《ピーチエナジー》

 

《チェリーエナジー》

 

 

すると、彼らの頭上にクラックが開き…そこからフルーツの形をしたアームズが降りてくる。彼らはドライバーにエナジーロックシードを取り付け、ロックをする。

 

 

《ロック・オン…ソーダ》

 

 

その後、ドライバーのハンドルを強く押し込むと、エナジーロックシードが展開…液状のエネルギーがドライバーに蓄積され、彼らの頭部にアームズが覆い被さる。

 

 

《メロンエナジーアームズ》

 

《レモンエナジーアームズ・ファイトパワー!!ファイトパワー!!ファイファイファイファイファファファファファイト!!》

 

《ピーチエナジーアームズ》

 

《チェリーエナジーアームズ》

 

 

ドライバーから音声が響くと、一海達の頭部に被さっていたアームズが鎧へと変形し始める。やがて、彼らが鎧に包まれていくと果汁が周囲に撒き散り、次世代アーマードライダーへと変身が完了する。

 

斬月・真「俺の名は、アーマードライダー 斬月・真!!」

 

バロン「アーマードライダー バロン!!」

 

マリカ「アーマードライダー マリカ!!」

 

シグルド「アーマードライダー シグルド!!」

 

一海はアーマードライダー 斬月・真に、紫はアーマードライダー バロン(レモンエナジーアームズ)に、友香はアーマードライダー マリカに、諒芽はアーマードライダー シグルドへと姿を変え、専用武器『ソニックアロー』を構える。その時、再び次元の歪みが発生し…無数の偵察型妖魔が姿を現した。

 

翔「お前達、雑魚は任せろ!!飛翔型妖魔をやれ!!」

 

斬月・真「わかった!!」

 

飛翔型妖魔を次世代アーマードライダー達が…偵察型妖魔の群れは翔が担当する事に…翔は妖魔の群れに向かって行き、肉弾戦を始める。次世代アーマードライダー達はソニックアローから矢を放ち、飛翔型妖魔を攻撃する。

 

シグルド「くそっ、ちょこまかとすばしっこい奴だ!!」

 

バロン「そのまま矢を撃ち続けろ!!降りてきた所を斬る!!」

 

飛翔型妖魔は素早く上空を舞い、ライダー達を翻弄する。1体の飛翔型妖魔が地上に降下して来た時、それを待っていたマリカがソニックアローの刃で妖魔に斬撃を繰り出す。

 

マリカ「はいっ!!」ズパッ!!

 

妖魔1「!?」

 

斬りつけられた妖魔は、地面に落下する。その妖魔に、更に追い打ちをかけるマリカ。2体目の飛翔型妖魔が、マリカに攻撃しようと降下して来る。

 

斬撃・真「お前の相手は俺だ!!」ザシュッ!!

 

妖魔2「!!??」

 

その妖魔に、斬撃・真がソニックアローで攻撃する。地面に落下したタイミングで馬乗りになり、連続パンチをお見舞いする。

 

バロン「っ!!」バシュッ!!

 

ズダァンッ!!

 

妖魔3「!!」

 

シグルド「くらえっ!!」バシュッ!!

 

ズダァンッ!!

 

妖魔4「!?!?」

 

シグルド「よっしゃ命中!!」

 

バロンとシグルドも飛翔型妖魔を撃ち落とす事に成功し、地上で戦闘を始める。

 

翔「ムンッ!!ハァッ!!」ドゴォッ!!ドゴォッ!!

 

偵察型妖魔の群れと戦闘を繰り広げる翔は、格闘戦で妖魔達を圧倒する。『妖魔退治』の専門家という異名を持つ彼にとって、偵察型妖魔の群れはそれ程の脅威ではない。怪我も完治した事で、全力を出せるようにもなっている為、偵察型妖魔はどんどん減って行く。

 

翔「そらよぉっ!!」ブオォンッ!!

 

最後に回し蹴りを繰り出し、偵察型妖魔の群れは全滅した。次世代アーマードライダー達も、飛翔型妖魔にダメージを与え続け、優位に立っている。

 

斬撃・真「トドメだ!!」

 

斬撃・真の言葉を合図に、次世代アーマードライダー達はゲネシスドライバーのハンドルを1度押し込む。

 

 

《メロンエナジースカーッシュ!!》

 

《レモンエナジースカッシュ!!》

 

《ピーチエナジースカーッシュ!!》

 

《チェリーエナジースカッシュ!!》

 

 

ドライバーから音声が響き渡ると、次世代アーマードライダー達は空高くジャンプする。そして、空中で一回転し、ライダーキックを繰り出した。飛翔型妖魔達はライダーキックを同時に受ける。ライダー達が地面に着地すると、飛翔型妖魔は爆散した。

 

 

 

蜜璃「…あ、これって……」

 

深雪「蜜璃さん、どうしました?」

 

ドールハウスの医務室にあるTVに、ニュース速報が報道される。江東区にある海浜公園にて、妖魔が現れたが、次世代アーマードライダー達と翔によって撃破されたという内容だ。

 

深雪「翔君、一海君達と一緒に…また人助けをしたんですね。」

 

蜜璃「うんうん!流石、翔君だね!!一海君達もスゴいスゴい!!」

 

翔を思い続ける2人の女医は、彼らの活躍を喜ぶと同時に…翔の無事を知って安堵するのであった。

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