〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第三百九十一話 Dollsが居なくても

害特と連携するDollsとの戦いを終えた翔は、江東区にあるSTARS本部ビルへと帰還した。

 

ミネルヴァ「あ、翔おかえり。」

 

翔「…おう。」

 

モルガナ「隊長さん、何か温かい物でもいかがでしょうか?」

 

翔「大丈夫だ、気遣いありがとな。」

 

だが、本部ビルに帰還して数分も経たない内に緊急事態が発生する。

 

マザーモシュネ『緊急事態発生!!ストライカーが襲撃してきました!!STARS、直ちに出撃してください!!』

 

何と、ストライカー達が襲撃してきたのだ。だが、翔は何故か口角を上げる。

 

翔(多分、ドールハウスと完全に決別したと思って来たに違いねぇ…なら、直々に伝えてやるか……)

 

そして、本部ビルの玄関へと足を運び、外に出た。そこには、多くの妖魔軍を引き連れたストライカー達がいた。『アルタイル・トルテ』の5人と『ショコラーデ・ミラ』の4人は、ニヤニヤしながら翔に尋ねる。

 

あおい「隊長、遂にドールハウスと決別したのか。」

 

翔「それがどうした?」

 

悠水「んもぅ、隊長さんってば照れちゃって〜…私達の元に戻って来て良いんだよ?何なら、白河隊長なんて捨てるからさぁ♪」

 

翔「バカ言ってんじゃねぇ、ドールハウスとは確かに縁を切ったが…それがてめぇ等の元に戻る片道切符にはならねぇよ。」

 

無表情を貫きながらストライカーに言う翔。

 

栞「相変わらず何を考えているか分らない顔をしてるわね……」

 

まな「でも良いじゃん、邪魔なDollsはもういないんだから♪」

 

翔「ソイツはどうかな?」

 

翔がそう言うと、本部ビルからSTARSのメンバーとモシュネ達が姿を現す。更に…

 

紫「私達がいるぞ!!」

 

友香「私の、いえ…私達の大切な友人を無理矢理連れ戻そうとするなら、私達が黙っちゃいませんよ!!」

 

諒芽「おいコラストライカー共、簡単に翔ちんを連れ戻せると思ったら大間違いだぜ?」

 

紫、友香、諒芽も駆け付けた。一海からの連絡を受け、わざわざ江東区までやって来たのだ。

 

翔「Dollsが居なくたって、俺には信頼できる仲間が居る。てめぇ等はどうだ、表面上は仲間のフリをしているようだが…?」

 

翔の言葉を聞き、黙り込むストライカー達。そんな彼女達に、彩羽が横槍を入れるようにこう言った。

 

彩羽「それにぃ、翔君には家族が居る…そう、アタシという最愛のお姉ちゃんがね♪」

 

翔「黙れ姉貴。」

 

彩羽「ひどっ!?」

 

翔「さっさと撃退するぞ、手段は問わねぇ…ストライカー共を1人残らずぶっ潰せェ!!」

 

翔がそう叫ぶと、メンバー達は変身を開始する。元ストライカー達は新型パトリ端末にメモカを挿入し、幻装変身の衣装を身に纏う。紫、友香、諒芽はゲネシスドライバーにエナジーロックシードを装填、次世代アーマードライダーへ…彩羽はバースドライバーXで仮面ライダーバースXへと姿を変えて行く。

 

 

《レモンエナジーアームズ・ファイトパワー!!ファイトパワー!!ファイファイファイファイファファファファファイト!!》

 

《ピーチエナジーアームズ》

 

《チェリーエナジーアームズ》

 

 

ババーババース!バ・バ・バ・バース!エーックス!!

 

!!

 

 

チカ「ふ、ふーんだ…数はこっちの方が上だもん!!」

 

あおい「全軍突撃!!目標、STARS隊長青空 翔、何が何でも連れ戻せ!!」

 

あおいから指示が出ると、妖魔軍が一斉に突っ込んで来る。

 

翔「紫達は弓で狙撃!!STARSメンバーはブレードで応戦しろ!!」

 

妖魔軍を迎え撃つSTARSは、銃剣のブレードで妖魔軍を斬る。近接メンバーを支援するのは、ソニックアローから矢を放つ次世代アーマードライダー達だ。翔も右袖から短剣を出すと、近接戦をすべく走り出す。そのままスピードに乗り、すれ違い様に妖魔達を斬り裂いて行く。ストライカー達の方向へと走る翔だが、進行方向を変え、本部ビルの方へ走る。そんな彼を追跡する妖魔軍。

 

あから「皆、銃撃を開始するぞ!!隊長殿の後ろにいる妖魔を狙うんだ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

副隊長のあからがメンバー達に指示を出し、銃口を向ける。翔がこちらに横目を向けたのを見逃さなかったあからは……

 

 

あから「撃てェッ!!

 

 

…と、叫ぶ。その瞬間…

 

ダダダダダダダダダダ−−−−!!!!

 

メンバー達の銃剣が火を吹きながら弾丸の嵐を飛ばす。放たれた弾丸は、翔を追跡する妖魔達の身体に次々と突き刺さって行く。

 

栞「あおい、このままじゃ妖魔が全滅するわよ!?」

 

あおい「構わん!!怯むな、行けェ!!」

 

妖魔が次々と倒されようが、お構い無しに突撃命令を出すあおい。

 

あおい「夕依、式神を召喚して妖魔軍を援護しろ!!」

 

夕依「わかりました!!」

 

夕依は妖魔を模った式神を召喚する。だが、次の瞬間…夕依の式神と近くにいた妖魔達の頭上に、巨大なメロンの形をしたエネルギーが出現した。その直後、メロンが弾け、エネルギー矢が雨のように降り注ぎ、妖魔と式神を消滅させた。

 

夕依「うぐぅ…!!」

 

チカ「夕依センパイ!!」

 

式神がダメージを受けると、主もダメージを受ける。身体を抑えてへたり込む夕依に駆け寄るチカ。

 

栞「チカちゃん、戦いに集中して!!」

 

チカ「…へっ、でも夕依センパイが」

 

あおい「馬鹿者!!戦闘不能になった奴は放っておけ!!」

 

仲間の事よりも、任務の事しか頭が無いあおいと栞。

 

椿芽「私達も行こう、隊長さんは目の前だから!!」

 

伊緒「そうだね、よし…行くよッ!!」ダッ!!

 

椿芽と共に翔の元へ走る伊緒。

 

シグルド「おっと、そうは行かねぇよ。」

 

シグルドはチェリーエナジーロックシードを外し、ソニックアローに取り付けると、狙いを定める。

 

 

《チェリーエナジー!!》

 

 

ソニックアローを用いた必殺技、『ソニックボレー』だ。シグルドが放った光の矢にはさくらんぼ状のエネルギー体が、矢を挟むようにしてぶら下がっている。

 

椿芽&伊緒「「っ!?」」

 

それが椿芽と伊緒に命中する直前、アメリカンクラッカーのような要領で、2人を両サイドから押し潰した。爆発が発生した後、そこには戦闘不能になった椿芽と伊緒がうつ伏せに倒れていた。

 

まな「伊緒ちん!!よくも…!!」ジャカッ…

 

まなは『ロリポップキャノン』と呼ばれるレーザー砲をシグルドに向けて構えると、レーザーを発射した。

 

シグルド「おっと…」サッ…

 

シグルドはサイドステップで避ける。その後も、レーザーを撃ち続けたまなだったが、全部命中せず…シグルドに避けられてばかりいた。

 

悠水「ふっふっふっ、貴様らはこの一撃で倒される!!」

 

翔「…?」

 

悠水は弓をギリリと構え、狙いを定める。サトカもレーザー砲を構え、エネルギーをチャージし始める。

 

サトカ「隊長さん、どうしても戻らないというなら力ずくで連れ戻すまでですよ…私は常に、隊長さんの手料理が恋しかったです…どれだけひもじいひもじい思いをしていたか、想像できますか?」

 

悠水「私達を見捨て、自分だけ楽しい思いをしていた隊長さんの罪は重い…あまりにも重すぎる……受けてみるがいい、私達の思いを…くらえ、ユウミ・マジカル・アルティメット」

 

何やら長々とセリフを言うサトカと悠水だが……

 

 

《レモンエナジー!!》

 

《ピーチエナジー!!》

 

 

バロンとマリカのソニックアローを受け、戦闘不能になった。仲間達が次々と倒され、オロオロし始めるまな。

 

翔(…さて、一海…そろそろやっちまいな?)

 

 

 

斬月・真「おっ、そんじゃあそろそろ決めるか…」

 

斬月・真はSTARS本部ビルの屋上にいた。そこからソニックアローで翔達を支援していたのだ。当然、ストライカー達は彼の存在に気付いていない。斬月・真もソニックアローにメロンエナジーロックシードを取り付け、狙いを定める。

 

斬月・真「!!」バシュッ!!

 

 

《メロンエナジー!!》

 

 

斬月・真が放ったソニックボレーは、まっすぐストライカー達目掛けて飛んで行く。まず、まなに命中するとメロン型エネルギーが弾け、無数の光の矢が放たれる。あおいと栞にも命中し、ストライカー達は戦闘不能になった。

 

斬月・真「いっちょ上がり!!」

 

 

 

バースX「おっ、ストライカー達は倒れたんだ。それじゃあ、アタシもそろそろ決めちゃおうか。」

 

バースXはカニアームを装備し、ドライバーのハンドルを勢いよく回した。

 

 

《カニコアバースト!!》

 

 

カニアームからメダル状のエネルギー弾を発射し、残りの妖魔達を殲滅に成功した。

 

モルガナ「ミネルヴァさん、仕上げにこの不届き者達を島流しして差し上げましょう?隊長さんに気安く近付こうとした愚か者には、罰を与えなければなりません……フフ、フフフフ……」

 

ミネルヴァ「う、うん…」汗

 

モルガナとミネルヴァはワームホールのような穴を作り出すと、戦闘不能になったストライカー達をその中に放り込んだ。

 

小春「勝負あり、ですね。」

 

翠「よしっ、これにて一件落着ぅ♪」

 

翔「…ザマァ見ろ。」

 

今回も、ストライカー撃退及び妖魔討伐に成功したSTARS。しかし、ストライカー達がいつどのタイミングで襲撃してくるかは、まだわからない。

 

 

 

 

昇(…そうか……そうかそうか、遂に青空隊長が…ドールハウスと縁を切ったのか……これで、前よりも…青空隊長を連れ戻しやすくなる筈だ……僕らにも、希望の光が当たって来たのかも…しれないぞ……!!)

 

富士の樹海で、ストライカーからの報告を聞いた昇は、心のなかで大喜びしていた。彼を含むストライカー達は、翔に騙されている事を、未だに理解していないのであった。

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