〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
裏切り者のストライカー達に居場所を特定され、追われる身となった翔。彼はストライカー達から逃げている途中、片山 愛と会い、ドールハウスに向かうことになった。そこには……
では、本編へどうぞ


第十二話 ドールハウスへ

裏切り者のストライカー達に、自宅マンションを特定され、再び追われる身となった翔は、愛に連れられ、ドールハウスへとたどり着いた。

 

 

ドールハウス、事務室にて……

ドールハウスに着いた翔は、カナから心配された。

カナ「翔君!顔真っ青ですよ!!」

愛「カナちゃん!あんまり翔君を刺激しないで…!」

愛は翔の様子を伺い、カナに言う。翔の表情は、青ざめており、呼吸も荒く、身体中を震わせており、明らかに…何かに怯えていた。

カナ「あ…ごめんなさい、片山さん。」

愛「あたしじゃなくて、翔君に謝って。」

カナ「あぁ、そうでしたね…ごめんなさい、翔君…」

カナが翔に謝罪をすると、翔は頷いた。

斑目「青空…!」

事務室に斑目もやって来て、翔に駆け寄る。

翔「…斑目さん…」

斑目「どうした?」

翔は斑目に、ストライカー達に追われる身となったことを話した。

 

 

 

斑目「…そうだったのか…」

斑目は、翔の話に耳を傾け、彼の話を真剣に聞いた。

カナ「自宅マンションにまで押し掛けて来るなんて…どうかしてますよね…」

愛「ホントだよ…しかも他の住人にも迷惑がかかっているし……」

カナも愛も口角を下げながら言う。

愛「所長…今の翔君には、居場所が無いと思います…どうしますか?」

斑目「答えは出ている。」

斑目は、カナと愛、翔に言う。

斑目「青空を、ドールハウスで保護する。」

愛「そうですか。あたしは賛成する。」

カナ「私も賛成なんですが…翔君本人は…」

翔はしばらく黙り込み、そして……

翔「…何故ここまでする…?」

口を開いた。彼の問いかけに、斑目が答える。

斑目「青空の味方の『元ストライカー』達が、お前を保護して欲しいと言っていてな。」

翔「…何だって!?」

翔は驚き、椅子から立ち上がる。

翔「アイツらが、ここにいるのか!?」

「うん、ここにいるよ。」

ドアが開き、そこから……かつて翔の味方だった6人の『元ストライカー』達が入って来た。

翔「お…お前ら…」

ほたる「お久しぶりです、隊長サン…いえ、青空 翔サン。」

幸子「隊長…いえ、青空さん、どうもです。」

雪枝「隊長さ…いえ、青空 翔さん、元気そうで何よりです。」

マリ「翔、久しぶり。」

あから「久しぶりだね、青空殿。」

モニカ「ヤッホー、青空 翔さん。」

翔「…どうしてここに…?」

翔は元ストライカー達に問う。

あから「君を裏切ったストライカー達に捕まっていたんだ。でも、白い仮面ライダーとドールハウスの方々が、助けてくれたんだ。」

ほたる「そこで、再びあのストライカー達に捕まることを阻止するために、ドールハウスの皆さんが保護してくれるって言ってくれたんです。」

モニカ「翔さん、昔のことで誰も信じられなくなっていることは、ここの人達も理解しているよ。」

ほたるとモニカ、あからは言う。

翔「…そんなこと…」

マリ「信用できないのも無理はないよ。でも、ドールハウスの人達が信用できないなら、私達はここにいないよ。」

雪枝「あの…ニュースで見たんですけど…青空さん、ストライカー達に襲われたんですね…」

翔「…あぁ…自宅まで特定された…」

翔は重い口を開くと、俯いた。

幸子「で、でしたら…ここにいるのが良いと思います…また、青空さんがあのストライカー達に苦しめられるのを…もう、見たくないです……ドールハウスの皆さんは、本当に…良い人達です…!」

翔「…本当に、信用できるのか…?…ここの人達を……」

翔の問い掛けに、元ストライカー達は全員、頷いた。

斑目「青空…私達は、お前を助けたい…どうか、お前を保護させて欲しい……頼む…」

斑目は頭を下げてまで、翔にお願いする。

翔「…頼む…俺を、匿ってくれ……」

翔は警戒心が解けないまま、斑目に保護のお願いをした。

こうして、青空 翔は…ドールハウスで保護されることが決定した。

 

 

 

翔は自室代わりになる部屋に案内された。そこは、かつて倉庫だった部屋を、改装したモノだった。

斑目「青空の部屋はここだ。自分の部屋だと思って遠慮なく使ってくれ。それと、ある程度のことは配慮する。不満等があれば、どんどん言ってくれ。」

斑目はそう言うと、去っていった。その後、カナから風呂やトイレ、キッチン、和室等の場所を説明された。カナは「それでは、ごゆっくり。」と言うと、去っていった。

愛「翔君、この後どうしたい?」

翔「…コイツらと、話がしたい…」

翔は元ストライカー達の方を見ながら言う。愛は「分かった。」と言い、部屋を出た。

 

 

 

翔「…悪いな…疲れてるのに…」

モニカ「ううん、気にしないで♪」

翔は元ストライカー達と話し始めた。

翔「俺が死んだ後、どうしていたんだ?」

あから「シェアハウスを借りて生活していたんだけど…君がいなくなってしまった寂しさが拭えずにいたんだ…」

翔「…そうか…ごめん。」

あから「何、謝ることはないさ。今こうして再会できたんだから。」

あからは明るく言う。

マリ「あんたは、今どんな感じだい?」

翔「俺は昔いた世界で死んだ後、神様によってこの世界に飛ばされた。いわゆる…『転生』したんだ。信じられないだろ…こんな話…」

マリは口角を上げると、

マリ「私達はいままで出会った隊長の中で信用しているのは、あんただけだよ。」

と言った。

翔「…信じてくれるのか…この話を…?」

雪枝「はい、もちろんです。何だか不思議なことですね。」

雪枝は翔の話を信じていた。それは、他のメンバーも同じである。

翔「ところで…お前らはどうやってこの世界に来たんだ?」

幸子「それが…原因は分からないんです。」

翔「えっ…?」

幸子の返答に、困惑する翔。

ほたる「あたしの考えでは恐らく…ストライカー達がチャンネルを行ったり来たりすることを繰り返していたので、“ステラプリズム”が一時的に暴走して、翔サンがいるこの世界に来れるようになったのかと…」

翔「…そうか…」

翔は少し考えると、こう言った。

翔「俺な…『ジャドウ』と呼ばれる“マナーの悪い転生者”達を倒す使命を背負っているんだ。」

元ストライカー達は、「ジャドウ?」と、頭にハテナを浮かべる。

翔「さっきも言ったが、“マナーの悪い転生者”のことだ…ソイツらは神様から貰った転生の力を悪用し、やりたい放題していやがる…ソイツらの影響で、次元に穴が空き、ストライカー達もお前らもこの世界に出入りできるようになったんだ…って、俺は思う。」

翔の話には元ストライカー達は「成る程。」と言うような表情を浮かべる。

翔「さ、話はここまでにしておこう。お前らも疲れているだろう?」

翔がそう言うと、

モニカ「翔さん、本当に何も変わっていないね。」

モニカが突然言う。

翔「…は?」

モニカ「自分よりも他人を思いやる“優しさ”…本当にそのまんまだねってこと♪」

翔「…そ、そうか…それより、早く休みな。明日に響くだろ?」

翔がそう言うと、元ストライカー達は返事をし、「おやすみ。」「おやすみなさい。」と言うと、翔の部屋を出た。翔は布団に入り、眠りにつこうとするが……居場所を奪われたこと、ストライカー達に追われる身となったことの“不安”により、中々寝付けなかった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
裏切り者のストライカー達に追われている翔は、ドールハウスで保護されることになった。そのドールハウスにて、かつての味方だった『元ストライカー』達6人と再会を果たしたのであった。
次回もお楽しみに。
では、またね
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