〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
闇夜での戦いを終え、帰還したモルガナと翔は、時間が許す限りの仮眠を取った。そして、夜が明け…新しい朝がやって来る。
あから「あ、おはよう隊長殿!モルガナ様!」
翔「あぁ、おはよう。」
モルガナ「おはようございます、あからさん。」
挨拶を交わし、朝食(楓、雪枝作)を共にし、作戦室へと集合する。
翔「よく集まってくれた。現在、我々に多量の依頼が寄せられている。依頼内容は『行方不明になった身内を見つけて欲しい』が殆どだ。何でも、荒川区に出かけたまま戻って来ていないんだとよ…お前達、この依頼受けられそうか?」
マリ「いつでも行けるよ。」
ほたる「もちろんです!!誰かの為に、出来ることがあるのなら…あたしは何でもします!!」
「わ、私も行きます…!」「アタシも行けるよ♪」「フェイちゃんもやれるよ!!」
皆は目を輝かせながら言う。それを見た翔は、口角を上げる。
翔「…良い返事だ。各自2人組になり、モシュネ達と連携しながら行方不明者の捜索に当たれ。何かあったらすぐに俺に連絡しろ。」
STARSメンバー達は荒川区に到着すると、依頼者達がいる仮設テントへと向かい、挨拶をした。そしてすぐに、行方不明者の捜索を始める。メンバー達がそれぞれの場所へ向かった後、彩羽とペアを組んだ翔も出発する。そこへ……
大助「おーい、青空ー!!」
大助がこちらへ駆けて来るのが見えた。
翔「大助さん…!?」
大助「よぉ、俺も協力するぜ?」
翔「何…?」
大助「お前らSTARSが行方不明者の捜索に全力を尽くしている事は知ってる。それに、あれ。」
大助は上空を指差す。上を見上げると、アメリカ陸軍や海軍のヘリコプターや航空機が飛んでいるのが見えた。
大助「ジョージ大統領もお前達に協力すべく、軍を派遣したんだ。」
翔「……マジか、正直助かる。」
大助「んで、俺はどうしたらいい?」
翔「アンタはここに残って、依頼者の護衛を頼む。バックにはモシュネ達がいるから、心配は無用だ。」
大助「りょーかい。」
翔は護衛部隊のモシュネ達を呼び出す。
翔「お前達、頼もしい助っ人が来てくれた。大助さんと連携しつつ、依頼者を守れ。」
モシュネ達「「「了解モシュ!!」」」
依頼者を大助とモシュネ達に任せ、彩羽と共に行方不明者の捜索へと向かった翔と彩羽。荒川区を移動しながら通信機を起動させ、メンバー達に連絡を入れる。
翔「俺だ、ちょいと報告がある。」
雪枝『あ、た、隊長さん!!あの、アメリカ軍の皆さんが来てくれたんです!!』
翔「そう、それだ。ジョージ大統領が態々派遣してくれたんだよ。後、依頼者達の護衛として大助さんも来てくれた。彼らと共に連携しながら、引き続き行方不明者を捜索しろ。依頼者を見つけ次第、モルガナ若しくはミネルヴァに連絡してくれ。すぐに依頼者の元に送り届けてくれるからな。」
『『『了解!!』』』
行方不明者を発見次第、すぐにモルガナとミネルヴァが依頼者の元へ送り届ける事になっている。
あから『あ、そうだ隊長殿。』
翔「どうした?」
あから『木場君達も来てくれて、一緒に捜索してくれているんだ。』
翔「そうか、わかった。」
翔(アイツら…まぁ良い、そっちが望んでやった事なら何も言う事はねぇ。)
メンバー達は行方不明者を捜索している途中、一海達もやって来て協力してくれているようだ。その時、翔のスマホが鳴った。通話ボタンを押すと…
一海『翔、俺達も協力するぞ!!』
翔「…好きにしろ。お前達はVバックルでも使ってミラーワールドを経由して行方不明者を探せ。ミラーモンスターにも捜索させろ、そうした方が効率も上がるだろ?後、何かあったらすぐに俺に連絡しろ、良いな?」
一海「ミラーワールド経由で捜索か、よし…皆、変身しよう!!翔から指示が出たぞ!!」
紫「よし、わかった。」
諒芽「おっしゃ探すぞぉ!!ライダーの知名度もぐぐーんと上げてやろうぜ!!」
友香「あのぉ、諒芽さん?ライダーの知名度アップよりも行方不明の方々を見つける事を優先しましょう?」汗
一海達はポケットからそれぞれのカードデッキを取り出し、自分達の姿を反射して映す場所に移動した。丁度、マジックミラーになっている窓があった為…そこの前に立ち、カードデッキを前に突き出す。すると、Vバックルが鏡面から実体化し、彼らの腰に装着される。4人はそれぞれ変身ポーズを取り、仮面ライダーへと姿を変えて行く。
一海は『仮面ライダーナイト』、紫は『仮面ライダーファム』、友香は『仮面ライダーゾルダ』、諒芽は『仮面ライダーアビス』だ。4人のライダー達は、ミラーワールドに入り…そこから行方不明者を搜索する事に。
アビス「よっと、そんじゃあ相棒呼ぶか。」
アビスの言葉を合図に、ライダー達はデッキからカードを取り出し、それぞれの
召喚機から音声が響き渡ると、それぞれのミラーモンスターが召喚された。コウモリのような姿の『ダークウイング』はナイトに、白鳥のような姿の『ブランウイング』はファムに、バッファローのような姿の『マグナギガ』はゾルダに、鮫のような姿の『アビスラッシャー』とシュモクザメのような姿の『アビスハンマー』はアビスによって召喚された。
ナイト「ダークウイング、上空から行方不明者を探してくれ。」
ファム「ブランウイング、ダークウイングと共に行方不明者の捜索を頼む。」
ゾルダ「マグナギガ、私達は地上で行方不明者を探しましょう。」
アビス「アビスラッシャー、アビスハンマーも俺達と一緒に行方不明者を探そう。」
ダークウイングとブランウイングは上空から行方不明者を探す事に…マグナギガ、アビスラッシャーとアビスハンマーはライダー達と共に地上で行方不明者を探す事にした。捜索を開始してすぐ…
アビスラッシャー「…!!」
アビス「お、どうしたんだアビスラッシャー?」
アビスラッシャー「シャァッ!!」
アビスラッシャーは1台の横転した車に近付き、持ち上げようとする。それを見たアビスハンマーが救援に向かい、2人で車を持ち上げた。現実世界を見てみると…車の下には、怪我を負った男性が見える。
アビス「おし、行方不明者発見!!ちっと出てくる!!」
アビスは窓ガラスに飛び込み、現実世界に向かった。その後、ダークウイングとブランウイングがライダー達の元へ戻って来た。
ナイト「見つかったのか!?」
ダークウイング「♪」
ファム「ブランウイング、お前も見つけたか?」
ブランウイング「♪」
ナイト「よし、連れてってくれ!!」
ナイトはダークウイングに乗り、ファムはブランウイングに乗って大空へと飛び立って行く。残されたゾルダとマグナギガは、引き続き行方不明者を探す。
ゾルダ「私達だけになりましたね、マグナギガ。」
マグナギガ「…。」
ふと、マグナギガは瓦礫の山を見つけ、そこに移動する。そして、瓦礫を1つ1つ退かし始めた。
ゾルダ「…まさか…!!」
瓦礫が段々無くなって来ると、2人の子どもの姿が見えた。ゾルダは急いで現実世界へと向かった。
アビス「大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?」
怪我人に駆け寄るアビス。すると、怪我人はゆっくりと目を開く。
男性「…うぅ…ん?ええぇぇっ!?か、仮面ライダー!?」
アビスを見るや否や、声を上げて驚く怪我人。
アビス「ちょちょちょちょ、動かないほうが良いですよ!?怪我してますし…」汗
怪我人の生存を確認したアビスはスマホを取り出し、翔に連絡する。
翔『俺だ、どうした?』
アビス「怪我人を見つけたんだ、場所は熊野前駅付近の交差点!!」
翔『わかった、モルガナに伝える。ちょっと待ってろ。』
アビス「オッケィ!!」
すると、アビスの近くに謎のゲートが出現した。
アビス「ぬおぉっ!?何だこりゃあ!?」
翔『モルガナが出したゲートだ、その先に仮設テントが見えるだろ?』
アビス「おん、見える見える。」汗
翔『怪我人をすぐに連れてけ。』
そして、電話が切れた。
アビス「あ、おい翔ちん!?」
男性「もしかして、STARSと協力して…?」
アビス「…あ、そうです!!さぁ、こっちへ!!」
アビスは怪我人と共に、モルガナが作ったゲートへと入って行った。
その頃、ナイトはダークウイングが発見した行方不明者の元へ向かっていた。
ナイト「…あのカップル的な2人か!!」
ダークウイング「!!」
そして、ダークウイングから降りると、行方不明者であるカップルの元へ向かうため現実世界へ。
ナイト「大丈夫ですか!?」
彼女「え、何々仮面ライダー!?マジ、モノホン!?」
彼氏「おぉ、これナイトじゃん!!写真撮っても良いっすか?」
カップルは特に怪我もしておらず、元気だった。そして、ナイトをスマホで撮影し始める。
ナイト「……。」汗
ある程度撮られた後、スマホを取り出し、翔に連絡するナイト。
翔『俺だ。』
ナイト「えっと、行方不明者の中でカップルっているか?」
翔『あぁ、いるぜ?いかにもパリピ風な感じのな…』
ナイト「そのカップルを見つけたんだけど…」汗
翔『ならゲートを潜って、仮設テントに連れてけ。』
やがて、ナイトとカップルの前にゲートが出現した。
ナイト「ここに入れば、仮設テントに行けます。」
彼氏「マジで!?助かるわ~!!」
彼女「ウチら迷ってたから、マジ感謝!!」
ナイトも行方不明者と共にゲートを潜り、仮設テントへと向かった。
その頃、ファムはブランウイングに連れられ、行方不明者のリストにある老夫婦の元へたどり着いた。現実世界に戻り、老夫婦の前に姿を現す。
老夫「…おたく、どちら様ですか?」
ファム「私はSTARSの関係者です。」
老母「あぁ、良かった…おじいさん、救助隊が助けに来てくれたんですよ。」
老夫「…あぁ、そうか。」
ファムも翔に連絡し、モルガナが作ったゲートを通じて老夫婦を仮設テントに連れて行った。
マグナギガが瓦礫を退かし終えた頃、現実世界に戻ったゾルダは閉じ込められていた子ども達の元へたどり着いた。
男の子「あれ、おそとだ…!」
女の子「ひょっとして、でられたの?」
ゾルダ「大丈夫?」
ゾルダが顔を覗かせると、男の子はみるみる笑顔になっていく。
男の子「わぁ〜、仮面ライダーだぁ!!」
女の子「お姉ちゃん、わたしたちをたすけにきてくれたの?」
ゾルダ「うん、もう怖くないよ。」
ゾルダの言葉を聞き、女の子は緊張が解けたのか泣き出した。
ゾルダ「よしよし、怖かったね。」
女の子「うん……うん……」
男の子「おい、なくなよ。仮面ライダーがたすてくれたんだから…うぐ……うぅ……」
ゾルダ「泣いても良いんだよ?大丈夫、もう安心して、ね?」
ゾルダの言葉を聞き、男の子も声を上げて泣いた。暗く狭い場所に閉じ込められ、よほど怖かったのであろう。ゾルダは子ども達を慰めた。子ども達が泣き止んだ頃、翔に電話をし、モルガナが作ったゲートを潜って仮設テントに向かった。
アメリカ軍や大助、一海達の協力もあり、STARSは多くの行方不明者の発見に成功した。まだ見つかっていない者もいるが、依頼者達からは感謝をされた。炊き出しや物資運搬等も手伝い、1日を終えた。
翔「お前達、1日ご苦労だった。多くの行方不明者を見つけ出せたのは、お前達の必死の努力のお陰だ。アメリカ軍の者達も、協力感謝する。大助さんも、一海達も、ありがとうな。かなり助かった。」
STARS隊長として、STARSメンバー達や協力してくれた者達に礼を言う翔。
軍曹「我々アメリカがニッポンと友好関係を築けたのは、翔のお陰さ。これでもまだまだ足りないくらいだ。」
翔「大袈裟過ぎねぇか?」
軍曹「いや、そんな事はない。あれから大統領は笑顔が増えて、毎日活き活きしている。」
翔「そうか。」
大助「青空、俺達はいつでもお前の力になるぜ?例えどんなに遠く離れてたって、心は繋がってる。」
翔「テンプレのような言葉だな。」
大助「なんだとぉ?w」
今まで関わって来た仲間達とは、どこへ居ようと繋がっている。守りたい場所、守らなければならない命の為に戦う。時には対立する事もあれど、人を守りたいという思いは同じ。
一海「翔、あんま考えすぎるなよ?」
紫「お前はもう、1人ではないんだから。」
友香「えぇ、私達で良ければまた頼ってください♪」
諒芽「そうだよ!都民を守るのは、俺達だって同じだぜ?困った時はいつでも連絡してくれよな?まぁ、今回は俺らが勝手にやった事だけどさ。」
翔「…ったく、お前らは相変わらずだな。」