〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百十話 全力の時と手を抜く時

近付いて来た得体の知れないモノ……それは、白い人形の何かで…Dollsと同じ顔をしている。

 

愛「あれって、パスト・アルカリア!?…いや、違う……」

 

翔「……。」

翔(ドッペルゲンガーか…嫌らしい真似してくれんなぁ……)

 

翔はネオディケイドライバーを装着すると、ライドブッカーからカードを取り出す。

 

 

《KAMEN RIDE》

 

《DECADE》

 

 

ドライバーから音声が響くと、翔の全身が無数のシルエットに包まれ、仮面ライダーディケイド激情態へと姿を変えた。Dollsも武器を構えるが…

 

 

ディケイド激「手ェ出すんじゃねぇ、邪魔すんならてめぇらも斬るぞ?

 

 

…と、ディケイド激情態に圧を飛ばされ、武器を降ろした。ディケイド激情態はライドブッカーのブッカーソードを伸ばすと…

 

 

《ATTACK RIDE》

 

《CLOCK UP》

 

 

超高速で動き回り、現れた敵を次々斬り裂く。Dollsの姿をした異形『ドッペルゲンガー』はたちまち全滅した。

 

 

 

 

PPP−−

 

カナ『みなさん!何かありましたか?』

 

戦闘終了後すぐ、カナから通信が入る。

 

愛「カナちゃん!今見たことない敵が……」

 

翔(あれは…あの力は……見たことが……)

 

ドッペルゲンガーを倒した翔は、眉を寄せながら考え事をしている。

 

カナ『……どういうことです?現在も交戦中ですか?』

 

ユキ「…『槍』の勝利を確認。戦闘は終了した。」

 

カナ『槍……?』

 

ユキの言葉に困惑するカナ。

 

アヤ「ユキ!あんた……今のが何か知ってるの?」

 

ヤマダ「……試練とかいってたっすよね?まさか……あれはEsGが?」

 

カナ『EsGとの戦闘?そんなまさか……』

 

ユキ「……。」

 

愛「ユキちゃん、君は……」

 

カナ『……新型の適性反応と交戦、今は交戦後で危険ではない、ということでしょうか。』

 

翔「……周囲に何も反応はねぇ。」

 

アマゾンの力を使って敵視をした翔は、この辺りに敵は居ないと判断した。

 

カナ『こちらでは何も感知できませんでした……一旦帰還して情報を共有していただけますか?』

 

愛「うん…わかった。」

 

ドールハウスでは、先程のドッペルゲンガーを感知できず…敵と戦ったのか判断がつかなかった。帰還命令が入った為、Dollsはドールハウスに向かって歩き出す。翔はそんな彼女達に背を向けると、オーロラカーテンを出し…その中へ入って行った。

 

 

 

オーロラカーテンから出て来た翔は、引き続き荒川区の巡回を行った。

 

翔(Dollsが来た時はヒヤッとしたぜ…まぁ、幸いな事に……ストライカー共に見られてなかったのが救いだな。)

 

状況にホッとしつつ、仲間達と通信を取りつつ妖魔、行方不明者を探す翔。数分後、若い男女、子連れ夫婦、老人等を発見した。その後、近くの仮設避難所に彼らを連れて行った。

 

翔「俺だ、そっちはどうだ?」

 

あから『隊長殿、α部隊及びβ部隊も行方不明者を発見したよ。』

 

翔「よし、周囲を警戒しつつ近くの仮設避難所に連れて行け。」

 

やがて、仮設避難所にSTARSメンバー達が到着した。発見した行方不明者も、全員いる。離れ離れになった家族と再会を喜ぶ生存者達。

 

男性A「ありがとうございます!!STARSの皆さん、本当にありがとうございます!!」

 

女の子B「すたーずのお兄ちゃんとお姉ちゃん達、ありがとう!!」

 

老婆C「若いのに立派ねぇ、これからも頑張ってね?」

 

STARSは生存者から感謝をされ、この事はすぐにニュースにて取り上げられた。

 

レポーター「政府非公認組織、Striker Attackers『通称:STARS』が快挙!!政府組織では発見できなかった行方不明者を次々と発見。仮設避難所では、一時的に離れ離れとなっていた方々が再会を喜んでおります。」

 

テレビ局の関係者が仮設避難所にやって来て、何か喋っている。

 

レポーター「あっ、STARS隊長の青空 翔さんです!!すみませーん、インタビューよろしいですか?」

 

翔「…仕方ねぇな。」

 

レポーターやテレビカメラには目もくれず、喜ぶ生存者達を見守る翔。

 

レポーター「青空さん、STARS大快挙です!!今のお気持ちはどうですか?」

 

翔「仲間達が全身全霊をかけた結果だな。少しでも都民を守る為になってんなら、嬉しいぜ。」

 

レポーター「ありがとうございます!!STARS隊員の皆様にもインタビューしてもよろしいですか?」

 

翔「…勝手にしろ。」

 

翔から許可を得たレポーターは、STARS構成員達にもマイクやテレビカメラを向ける。緊張する雪枝と幸子とリョウコと小春、淡々とするマリとモルガナ、ノリノリなモニカとフェイと翠とミネルヴァ、堂々とするあからとほたると楓……

 

あから「ボク達STARSは、都民を守る為に存在しています。少しでも皆様のお役に立てるよう、これからも精進していきます!!」

 

レポーター「ありがとうございます!!あら、青空 彩羽さんも!?インタビューよろしいですか!?」

 

彩羽「はい、良いですよ?」

 

今度は彩羽にインタビューをするテレビ局の関係者達。彩羽は女優にモデル、グラビアアイドル、声優等々、多彩な面で活動する芸能人として有名である。

 

レポーター「彩羽さんもSTARSの一員なんですか!?」

 

彩羽「そうですよ?可愛い弟が一生懸命頑張ってるんですし、アタシも力になりたいんです。」

 

レポーター「色々なお仕事を掛け持ちされて大変ではないんですか?」

 

彩羽「全然!!だって、翔君がいるんですから♪ね、翔君?」

 

翔「黙れ。」

 

彩羽「ひっどぉい!!」汗

 

レポーター「え、えっと…では、青空隊長。最後に、この番組を観ている皆様に何か一言ありますか?」

 

翔「俺達STARSはこれからも手を抜くつもりはねぇ、ただ…俺達は決して何でも屋じゃあねぇ。受け付けられねぇ依頼だってあるからなぁ…?…妖魔やストライカー共に関して困った事、行方不明者や迷子犬迷子猫に関する事とかであれば気軽に連絡すると良い。但し、それ相応の報酬をいただく。以上だ。」

 

 

 

その日の夕方…STARS本部ビルに帰ったメンバー達は、鍋パーティーを行っていた。白菜と豚バラのミルフィーユ鍋と麻婆鍋だ。任務では決して手を抜かない彼らだが、任務後はこうして緊張感が解ける。

 

翔「最後は雑炊にして締めだ。お前らどんどん食えよ?」

 

あから「そう言う君も、しっかり食べるんだぞ?」

 

翔「んな事ァ分かってんだよ。さっさと取りやがれ、具材はまだあんだからよぉ。」

 

フェイ「はいたいちょー!!お肉いっぱい入れたよ♪」

 

翔「さんきゅー。」

 

彩羽「翔君、ご飯はいる?」

 

翔「当たり前だ、てか自分でよそる。」

 

翔は茶碗に米を山盛りにし、席につく。予め多めに炊いている為、遠慮なくよそったのだ。

 

リョウコ「うん、仕事が終わった後のご飯は美味しいね♪」

 

ほたる「はい、そうですね!!」

 

メンバー達は鍋をつつきながら語り合う。それを聞きながら、よく食べる翔。手を抜かないと言っていたSTARSだが、OFFの時には程よく手を抜く事でメンタルを維持しているのだ。

 

翔(こういう時ぐれぇ、手ェ抜いたって誰も文句言わねぇよな…)

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