〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
今日は12月25日、世間ではクリスマスと呼ばれている。家族や恋人達は、大切な人と過ごす為に休暇を取る事もあるが…翔にはそんな事は関係ない。そもそも、STARSにはそれは関係ないのだ。何故なら……
職人「いやぁ、STARSの皆さんが居れば心強いです。」
今日はクリスマス会場の護衛任務があるからだ。狡猾で残忍なストライカー達がこの日を台無しにしようとすると予感した翔は、この依頼をすぐに受けた。周辺にはSTARS構成員を配置し、幅広い範囲を守っている。
翔「助かるぜ、大助さん。」
大助「お前が無茶をしねぇか、しっかり見張っといてやるよ。」
翔「余計な世話だ。ま、この依頼を手助けしてくれた礼は今日する。予定空けといてくれよ?」
大助「りょーかい。」
今回の任務は、大助と一海達も協力してくれている。何でも、楽しいクリスマスを台無しにされるのは御免だとのこと……
一海「さてと…今年のクリスマスも、皆には楽しく過ごしてもらいてぇからな。」
紫「そうだな、一海。」
友香「特別な日ですからね。」
諒芽「だな、そんなめでたい日をぶち壊されてたまるかっての。」
一海達も張り切っていた。そんな時、翔から連絡が入る。
翔『南西の方角から妖魔軍が接近。北東からはストライカー共が接近。いずれもこの会場に向かって来ている。各隊、迎撃準備をしろ。何が何でも奴らをここに入れるんじゃねぇぞ。』
ストライカー達と妖魔軍が出現したのだ。連絡を聞いた一海達は、ライダーシステムを装着……仮面ライダーへと変身する。
グリス「心火を燃やして、ぶっ潰す…!!」
一海は仮面ライダーグリスへ…
ローグ「大義の為、貴様らをここには入れさせん。」
紫は仮面ライダーオーグへ…
キバーラ「皆の笑顔を奪おうとする輩は、私が許しません!!」
友香は仮面ライダーキバーラへ…
アクセル「っしゃあ!!」
諒芽は仮面ライダーアクセルへと変身した。変身してすぐ、妖魔軍に走って行くキバーラとアクセル。グリスはツインブレイカー(ビームモード)で、ローグはネビュラスチームガンで彼らを援護する。4ライダーの連携技により、妖魔軍はすぐに全滅した。
アクセル「ふぃ〜、楽チン楽チン♪」
グリス「だな、翔達の援護に行くか?」
ローグ「取り敢えず翔から指示をもらおう。」
ローグはスマホで翔に電話をし、妖魔軍を倒した事を伝える。
翔『よくやった、後はまぁ…自由に行動しとけ。』
キバーラ「…わ、わかりました。」汗
大雑把な指示に困惑するキバーラ。
グリス「そんじゃ、俺は諒芽と一緒にSTARSを援護しに行く。」
アクセル「紫と友香は、食材の調達をお願いしていいか?」
ローグ「了解した。」
キバーラ「一海さん、諒芽さん、お気を付けて。」
ローグとキバーラは変身を解き、食材を購入しに向かい…グリスとアクセルはSTARS構成員の援護に向かった。
その頃、メインステージにいる翔と大助は……
リョウコ『ごめん隊長さん!!ストライカー達が何人かそっちに行った!!』
翔「気にするな。打ち漏らした輩は俺らに任せて、引き続き任務を遂行しろ。」
リョウコ『うん、わかった!!』
STARS構成員達の攻撃を掻い潜ったストライカー達を迎える準備をしていた。翔はネオディケイドライバーを、大助はアマゾンズドライバーを装着する。そこへ、ストライカー達がやって来る。
二穂「見つけたぞ翔!!」
翔「…また来たのか。」
華賀利「隊長様、貴方が居なくなってから二穂様は毎日毎日悲しんでおられます。」
翔「ほざけ、ギャーギャー喚く程元気じゃねぇかw」
依咲里「貴方と言う人は……クリスマスプレゼント代わりに、貴方を連れ帰ります。」
大助「そうはさせねぇよ、青空は俺達とクリスマスパーティーをする予定があるんだ。ま、クリスマスのみならず…青空を渡すわけにはいかねぇけどな?」
翔の肩に腕を乗せながら言う大助。
二穂「な、なっ!?ならば…我々の妖魔軍がこのクリスマス会場を」
翔「もう妖魔軍は居ねぇよ。相変わらず連携がなってねぇなぁおい…」
妖魔軍は既に一海達によって全滅させられていた。それを知らないストライカー達の顔はみるみる青ざめていく。
大助は仮面ライダーアマゾンアルファに変身…翔もドライバー操作を行い、ライドブッカーからカードを取り出す。
そして、仮面ライダーディケイドへと変身し、ライドブッカーの銃口をストライカー達に向ける。
ディケイド「お前達には、これをくれてやる。」
そう言うと、銃口からは無数のエネルギー弾が飛んだ。ストライカー達の足元で爆発が発生すると、アマゾンアルファはストライカー達目掛けて走って行く。
華賀利「しまっ!?」
爆発に怯んだ華賀利を吹っ飛ばした後、二穂に攻撃を仕掛けるアマゾンアルファ。依咲里は妖精のような遠隔攻撃端末によるオールレンジ攻撃をしようとしたが、ディケイドに妨害される。
二穂「依咲里!!撤退だ、撤退するぞ!!」
アマゾンα「このまま逃がすのはちょっとなぁ…」
アマゾンアルファは最後に、背中を向けた二穂目掛けて飛び蹴りを放った。蹴りを受けた二穂は、顔から地面に倒れて戦闘不能になった。
ディケイド(バカが、態々口で伝えてどーする…)
ディケイドはライドブッカーの銃口から無数のエネルギー弾を依咲里目掛けて乱射し、戦闘不能にさせた。その後、STARS構成員達からもストライカーの撃退に成功したという連絡を受けた。メンバー達は報酬金を受け取ると、本部ビルへと戻っていった。
本部ビルに戻ると、すぐにクリスマス会の準備を始めた。ケーキやピザ、チキンや寿司等をデリバリーで注文したり、買ってきた食材を盛り付けたり、大広間に飾り付けをしたりと…テキパキと動き、18:00頃には終わった。
翔「さて、全員グラスを持て。」
メンバー達はシャンメリーが入ったグラスを持つ。
翔「あの後、クリスマス会は無事に開催された。依頼主からは「STARSに依頼して良かった」と感謝を受けた。お前達が頑張ったから、都民達のクリスマスは守られたんだ。今日は年に一度のクリスマスを精一杯楽しんでくれ、乾杯。」
翔が音頭を取り、クリスマス会が始まった。メンバー達は談笑しながら、沢山のご馳走に舌鼓を打つ。
百合「ありがとうね青空君、私まで呼んでくれて。」
翔「気にするな。」
大助の恋人である百合も呼んでおり、大助もよく笑顔を見せている。楽しそうにするメンバー達を見守りながらシャンメリーを飲む翔。
翔(本当は、ドールハウスのメンバー全員がいりゃあ完璧だったんだが……今はそれどころじゃあねぇ…Dollsが任務を妨害されねぇ為を思えば、仕方のねぇ事だ……)
本当はドールハウスのメンバー達が居ない事に、寂しさを感じていた。
翔(まぁ、こうなる事を望んだのは俺自身……文句は言えねぇよな……)
そんな彼の元に、彩羽が来た。そして、周囲には聞こえない程度の声で翔に話しかける。
彩羽「皆が居ないと寂しい?」
翔「……。」
彩羽「元に戻れると良いね。」
翔「……あぁ。」
諒芽「おいおい翔ちん?なぁに寂しそうな顔してんだぁ?」
翔「……ちっ。」
そこに、シャンメリー入りの瓶とグラスを持った諒芽が絡んできた。
翔「…何の用だ?」
諒芽「俺らと飲み明かそうぜぇ〜?シャンメリーはまだまだた〜んまりあんだからさぁ〜?」
ここにはアルコール飲料は1つも無い。にも関わらず、諒芽はまるで酔ったようにベロンベロンしている。
一海「翔、どうしたんだ?」
翔「見りゃ分かるだろ、酔っ払いバカに絡まれてんだよ。」
紫「おい諒芽、まさか酒を飲んだんじゃないだろうな?」
友香「でも、ここにアルコール類はありませんが?」
諒芽「ただの演技だって。どうだ、中々上手かったろ?」
翔「ウザい、面倒くせぇ、もうやめろ。」
諒芽「ええっ!?」
諒芽からシャンメリーを注いで貰った翔は、彩羽を呼んで席に座る。その後は、メンバー達と料理を食べ、それなりにはしゃいだ。