〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
翔達が浅草にいる頃、DollsチームCの3人は東京スカイタワー付近に来ていた。
大学生男性1「なあ、あれってDolls…?」
大学生女性「まさか、こんなとこにいるはず…うわっ、チームCじゃん!?」
大学生男性2「やっべ、写真…っ!!」
国民的アイドルである彼女達の知名度は、言わずもがな高い。その為、ファンにはすぐ気付かれる。
ヤマダ「おっと……気付かれてるな……しゃーないサービスサービスゥ…」
ファンに手を振るヤマダ。
大学生男性1「お?おおお!?ヤマさん手を振ったぞ!?レアすぎる……!槍でも降るのか!?」
ヤマダ「んだと…?余計なおせわだっつーの。」
歓喜するファンにツッコミを入れるヤマダ。ファン対応をヤマダに任せたアヤは、ユキに質問する。
アヤ「はい、ここどーこだ!?」
ユキ「……。」
しかし、ユキは無言を貫く。
アヤ「墨田区のライブ……大変だったよね……」
ユキ「−−ライブ時に、ピグマリオン反応が出現。ミサキ、ヤマダが戦闘のため離脱。そのサポートに当たった。」
しかし、急に話し始めたのだが…相変わらず機械的な話し方だ。
アヤ「あはは、それ浄化ライブじゃないって。
ヤマダ「……サーセン、グーは1発で。」
いつの間にか戻って来たヤマダは、アヤに謝罪する。
アヤ「そうじゃなくて!ユキ、あの時…ヤマダとミサキに付いてくれて、ありがとね。あたしはリーダーだから、それは絶対にできない選択だった。あの時…ミサキとヤマダの隣にいてくれて…ありがと。」
ユキ「……。」
ヤマダ「……。」
墨田区での任務では、一時的に決裂したメンバーの側にいたユキ。そんな彼女に礼を言うアヤと、特に何も言わない彼女を見守るヤマダ。
アヤ「ま、まぁそれはそれとして!ヤマダはデコピン2発ね!!」
ヤマダ「ぬぇぇ?なんで!!?」
アヤ「思い出したらムカついてきたから。さぁ、観念しておでこ出しなさい!!」
ヤマダ「1発っていったじゃないすか!!ぼ〜〜りょくはんた〜〜〜〜い!!」
すると、ユキが再び口を開く。
ユキ「あの戦闘は、1stにミサキ、2ndにヤマダを投入。」
アヤ「……。」
ユキ「消費が激しく非効率的な戦闘。勝利はしたが、感情の制御に問題。主たる要因はミサキ……ロストドールの件で」
アヤ「違うってば!!!!」
ユキの言葉を遮る形で、怒鳴り声を上げるアヤ。
アヤ「戦闘のことじゃなくて、ライブの……あたしたちの−−」
その時……
ユキ「−−熱量の上昇を検知。」
アヤ「っ……!!」
ヤマダ「チッ……またか。いったいなんなんすかアレは……」
彼女達に、得体の知れないモノの気配が近付いて来ている。
ユキ「『試練』……模倣されるものは、相対的に本物となる……」
ヤマダ「……ホンモノだのニセモノだの、わけわかんねーんすよ…ふひひ……このストレス。はらさでおくべきか……!!」
得体の知れないモノに対抗するため、密かにテアトルを開く。そして、人知れず戦闘を開始するのであった。
その頃、翔は一海達と共に浅草を歩いていた。
翔「……。」
諒芽「なぁなぁ翔ちん、次どこ行くよ?」
翔「……。」
諒芽「おーい、翔ちん?」
翔「っせぇな…少し黙ってろよ……」
諒芽「…いや、翔ちんさっきからずっと黙ってんじゃん……」汗
一海達が声を掛けても、上の空であり…反応を示すのに少々時間がかかる。
翔(
Dollsとは完全に関係を断ち切れずにいた翔は、彼女達の最善の利益を考え…恐ろしい計画を立てようとしていた。
翔(これまでは、ある程度ボコしただけだったが…Dollsの最善を考えれば、そうは行かなくなって来るな……いっその事、白河 昇のような状態に……しばらく行動ができねぇ状態にしてやろうか……そうだ、それが良い…しつけぇバカ共には、ウンザリしてんだ……)
それは、Dollsが任務を確実に成功する為と称し…ストライカー達を行動不能にさせてしまうという事だ。
翔(奴らの狙いは俺…だったら都合が良い……エサは簡単に用意できる、奴らならすぐに掛かるだろう…1番求めているエサを吊るせばなぁ……)
一海「……。」
翔が考え事をしていると感じた一海は、その場を離れ…こっそり翔を呼び出す。
一海「翔…何か考え事か?ストライカー共についてのか?」
翔「そうだ。Dollsが任務を成功するには、ストライカー共が邪魔で仕方ねぇんだ。だから俺は、奴らを行動不能にさせる。ま、殺しはしねぇがな……」
一海「そうか…だが、人数が多くて大変だろ?俺でよければ手を貸す。」
翔「ほざけ…って、言いたい所だが…正直助かる。ただ、お前は覚悟できてんのか?」
一海「大丈夫だって、俺だって奴らと何度も戦ったんだ…だから問題無い。」
翔「そうか。詳しい日程はスマホで送る…作戦は口頭で説明する。」
一海「了解。」
翔に協力することを約束した一海は、翔と共にメンバー達の元に戻った。