〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百十六話 はぐれて迷子にならないように

ドッペンゲンガーとの戦闘に勝利したチームCは、池袋に来ていた。

 

大学生男性「え?え?マジ?あれDolls?今日なんかイベントあったっけ?」

 

場所が変わっても、彼女達はあっさりファンに気付かれた。

 

ヤマダ「おっとまたか……ホレホレ〜ファンにやさしいDollsですよ〜。」フリフリ〜

 

ファンに手を振り、サービスをするヤマダ。アヤはユキに語りかける。

 

アヤ「ユキ、覚えてる?ここでやったライブ…チームCの新曲はなんだった?」

 

ユキ「……。」

 

ヤマダ「あっるぇ〜……なんでしたっけ…??」

 

アヤ「なんであんたが忘れてんのよ!?Candy Starでしょ!!」

 

アヤの反応を見て、ニヤニヤするヤマダ。

 

アヤ「あっ……」

 

ヤマダ「フゥ〜〜、引っかかった。」

 

アヤ「なんであたしに答えさせようとしてんのよ!意味ないでしょ!」

 

ユキ「−−デウスによる襲撃。」

 

ユキが語り始めるのは、ライブでの出来事ではない。池袋での任務では、デウスからの襲撃があった。それを彼女は語っている。

 

ユキ「妄信の権能…生命でないものを生命と錯覚させる。心臓のみとなった次世代天使の残骸に体を与え、ドールの感情にも干渉を試みた。9体のドールは恐怖の感情を増大させ」

 

アヤ「ち、ちがう!!」

 

ヤマダ「……。」

 

ユキの話を無理やり止めさせるアヤと、口角を下げて何も言わないヤマダ。

 

アヤ「ううん、ゴメン。違わないんだけど…」

 

ヤマダ「ヤマダは忘れたいっすね〜。急遽決まったミニライブに地獄の24時間レッスン…」

 

アヤ「あははっ、そうそう!懐かしい…突発だったけど、ステージはばっちり決まってさ!」

 

ライブでの出来事を語らないユキに代わり、アヤとヤマダは語る。

 

アヤ「ユキの透明な声、ヤマダもめずらしくちゃんと歌って、踊りきって…はぁ…マジ楽しかったよね!なんか、ライブしたくなってきちゃった。」

 

だが……

 

ユキ「−−熱量の上昇を検知。」

 

またも、ドッペルゲンガーが襲撃して来た。

 

ヤマダ「…マジ容赦ねーな。思い出話くらいさせてやってくださいよ……」

 

ユキ「本物の槍となるか、槍の刃の重ねとなるか−−審判の時は近い……」

 

テアトルを展開すると、人に知られること無く戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、翔と一海も池袋に来ていた。理由は、新しい服を買うためだ。

 

一海「最近は休まずフルタイム勤務して来たから、貯金はたんまりある。少しぐらい新しいモン買ったってバチ当たんねぇだろ。」

 

翔「お前死ぬ気か?あぁ、バカだから死なねぇか…」

 

一海「おい!?」

 

冗談を言って一海をからかいながら、翔も気に入った服を選んで購入した。外に出ると、何やら周囲がざわめき始める。その原因は……

 

二穂「おい!!翔!!いい加減戻って来い!!」

 

依咲里「二穂様がこんなに悲しんでおられるというのに、あの人は…!!」

 

華賀利「隊長様?もし出て来ないというのであれば…うっふふ、この者達が苦しむ事になりますわよ?」

 

ストライカーが騒ぎを起こしていたからだ。どこから情報を嗅ぎ付けたのか、翔がいる場所に頻繁に出るようになった。面倒くさそうな顔をした翔が出て来ると、ストライカー達はニヤニヤし始める。

 

翔「ハァ…今日もつくづくついてねぇな……」

 

二穂「あたしはついているぞ、翔にまた会えたのだからな。」

 

依咲里「隊長様、もうお疲れでしょう?我々から何度も接触があって…さぞお疲れでしょう?」

 

華賀利「でしたら、さぁ!!私達の隊長として」

 

翔「戻らねぇっつってんだろォが…俺もいい加減お前達にはウンザリしてんだ……だから、動けなくしてやるよ……」

 

翔がそう言った直後、彼の近くにホースオルフェノクが姿を見せた。

 

ホースO「罪のねぇ人達を襲うんだったら、俺が許さねぇ!!ストライカー共、覚悟はできてんだろうな?」

 

ホースオルフェノクはそう言うと、ケンタウロスのような姿『疾走態』になる。翔はホースオルフェノクの背中に飛び乗った直後、ホースオルフェノクは猛スピードで走り出し、一瞬で依咲里と華賀利を捕らえた。翔は二穂の首根っこを掴み、ホースオルフェノクと共に池袋から姿を消した。

 

ホースO「翔、遠慮しなくて良いんだろ?」

 

翔「当たり前だ、手ェ抜いたらぶっ殺すぞ?」

 

超速の世界で会話をしながら、荒川河川敷へとやって来た翔とホースオルフェノク。そこで、ストライカー達をボコボコにして戦闘不能に…その後、尋問を始める。

 

翔「お前達は懲りもせず、我欲の為に周囲の罪無き者達に厄災を注いでいるな…その上で多くの者の楽しみや希望を奪い尽くそうとする…今、お前達のせいで悲しむ者に対し、どう思ってんだ?」

 

その尋問に対して、ストライカー達から返って来た答えはこれだ……

 

 

二穂「そんな事は知らん!!ただ翔を連れ戻そうとしているだけだ!!だからあたし達は何も悪くないぞ!!」

 

依咲里「罪無き者達?悲しむ者達?そんな外郎の事情は知った事ではございません!!」

 

華賀利「周りの人間達が悲しむ顔、私は大好物なのです!!寧ろもっとやってやりたいです、アッハハハ!!」

 

 

彼女達の返答を聞いた翔の眉間には、みるみるシワが浮き出て来る。

 

翔「一海、やるぞ……情は無用だ。」

 

ホースO「おう!!」

 

翔とホースオルフェノクはまず、ストライカーを歩けなくさせようとする。翔は依咲里の右足を掴み、あらぬ方向に無理やり捻じ曲げる。ホースオルフェノクも華賀利の右足をあらぬ方向へと捻じ曲げていく。メリッ、ゴキッ、ベキィッ…と、鈍い音が響き渡ると、依咲里と華賀利が絶叫し始める。

 

翔「…っせぇな……」

 

イライラした翔は依咲里の頭部を乱暴に踏み付け、地面に顔を埋めさせ…次は左足を無理やり捻じ曲げる。ホースオルフェノクも翔と同じように華賀利の頭部を地面に埋め、左足をあらぬ方向へ捻じ曲げる。

 

二穂「…!!」

 

それを目の前で見せられている二穂は、恐怖のあまりその場から動けなかった。それどころか声を出す事も出来なかった。翔とホースオルフェノクは依咲里と華賀利の足を複雑骨折させた後、今度は右腕、左腕の順にあらぬ方向へ捻じ曲げて、両手両足の骨をバキバキに砕いた。依咲里と華賀利は白目を向いて、意識を失った。

 

翔「…さて、次はお前だ…」

 

次は二穂の元へゆっくり歩みを進める

 

二穂「ひっ…や、やめ……く、くるな……!!」

 

翔「お前は俺が来るなと言った際、俺の前に来るのを辞めたのか?んなわけねぇよな…?ま、お前の言葉なんざ聞く価値もねぇがな……」

 

二穂の言葉を無視して、翔とホースオルフェノクは二穂の両足をあらぬ方向に捻じ曲げ…その後は二穂の両腕をあらぬ方向へと捻じ曲げた。

 

翔「……。」ガスッ、ガスッ……

 

ストライカー達が完全に動けなくなったのを確認した翔は、ため息をつく。

 

翔「あぁ、スッとしたぜ……」

 

一海「これで良いんだよな?」

 

翔「そうだ、それで良い…」

 

いつの間にか人間の姿になった一海に、翔は言う。

 

翔「本番はこっからだ…」

 

そして、スマホを取り出し…ライブ配信を始めた。

 

 

翔「愚かなストライカー共並びにソイツらに加担する愚かな隊長、白河 昇……あまり俺に関わろうとしねぇ方が身の為だ…コイツ等のようになりたくなければ、大人しくしていろ……ただし、コイツ等のようになりたければ、遠慮なく俺の元に来ると良い……ここ、荒川河川敷で待っている……

 

 

そして、それを動画サイトにアップした。

 

翔「これで完了だ…」

 

一海「成る程、ストライカー共を誘い出すのか…」

 

翔「あぁ、奴らの事だ…どうせすぐ来るんだろうよ……奴らが到着する頃には、お前に連絡する。」

 

一海「分かった。」

 

一海と別れた後、翔は少しの間だけ荒川河川敷近くに滞在する事にした。

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