〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウでございます。
さて、いよいよスマホアプリ【プロジェクト東京ドールズ】のストーリーを書いていきます。本家のストーリーを、私なりにアレンジした物語になります。アプリ本家と異なるところがありますので…ご理解の方、よろしくお願いします。

では、本編へどうぞ


第十五話 Dollsの日常

ドールハウスで保護されている翔は、カナから業務内容の説明を受けていた。

カナ「…説明は以上です。業務内容は一通り、わかりましたか?」

翔「……次行け。」

カナ「それじゃあ、最後に上のフロアにご案内しますね。」

カナは翔の案内を開始した。

 

 

 

翔(…何だここは……)

翔は警戒しながら周りを見渡す。

カナ「こちらはDollsの『女子寮』です。」

翔「…何だと?」

翔は思わず驚く。見た目は普通の家のようで、ドールハウスの上のフロアにあるとは、考えがたいと彼は感じていた。

「あ、翔さん!おはようございます!」

そこに、サクラがやって来た。

翔「!!…お前は…!」

翔は目を見開いて、驚いた。

翔「…何故ここにいる…?」

翔の質問に、カナが答える。

カナ「Dollsの女の子たちは全員ここで暮らしてもらっているんです。」

翔「……。」

カナ「もちろん、翔君の部屋もあります。好きに使ってくださいね♪」

翔「俺の仮の自室は別のフロアにあるだろ?」

カナ「斑目さんが、もう一部屋作ってくれたんです♪今使っている部屋が嫌でしたら、ここにある翔君の部屋、遠慮なく使ってください♡」

翔「…。」

翔は黙っていた。

カナ「何だか、青春ですね♪うらやましいです!」

カナのその言葉に、翔の表情はみるみる怒りに満ちていく。そして……

 

翔「何が青春だ…羨ましいもクソもあるか!女多数に男1人の環境…そんなの、抵抗が生まれるだけだ!ふざけんじゃねぇ!!適当な事言ってるとぶっ殺すぞ!!」

 

…と、カナに怒鳴った。

カナ「あ……えっと……ご、ごめんなさい…」

翔に怒鳴られたカナは、思わず涙目になってしまう。サクラは、不機嫌な翔を見て、アワアワしていた。そこに……

「見つけたわよ!」

翔「!!?」

大声がしたため、翔は戦闘体勢に入る。

カナ「わわっ、しょ、翔君!敵ではありませんから、落ち着いてください!!」アセアセ

カナは慌てて翔を落ち着かせる。

アヤ「あぁ、その…びっくりさせちゃったわね…ごめんね、翔…」

アヤは翔に謝罪する。

翔「…何だよ、お節介野郎か…脅かすんじゃねぇよ、クソが…」

声の主を知り、悪態をつく翔。

カナ「あらあら。チームCの皆さん、お揃いで。」

翔「…は?」

翔が困惑していると…アヤの近くには翔ユキとヤマダの姿をがあるのが見えた。

ユキ「…アヤさんに無理矢理です。」

ヤマダ「同じく。翔さんが来るからってウチのリーダーがはしゃいじゃって…ま、ジブンも翔さんが来ると聞いて、嬉しかったっすよ…♪」

ユキ「…私も、翔さんが来てくれて、嬉しいです♪」

最初は不機嫌そうな表情を浮かべていたユキとヤマダだったが、それが嘘のような嬉しそうな顔を見せた。

アヤ「はしゃいでないわよ!…って言うと、嘘になっちゃうけど…」

アヤはヤマダに言う。そんな彼女達に…

翔「…どっちなんだよ……」

…と、思わずツッコミを入れる翔。

サクラ「ま、まあまあ、落ち着いて…」

サクラは困惑しながら言う。

カナ「どうしたんですか?今はオリエンテーション中ですよ。」

カナはチームCの3人に言う。

アヤ「しばらく翔がここにいるって聞いたから、ちょっと挨拶に、ね?」

アヤがそう言うと、ユキとヤマダも頷いた。

翔「……。」

アヤ「改めて、あたしはDollsチームCのリーダー、『アヤ』よ。よろしくね♪」

ユキ「DollsチームCのメンバー、『ユキ』です。よろしくお願いします、翔さん。」

ヤマダ「改め、ジブン『ヤマダ』っす。同じくチームCのメンバーっす。よろしくっす、翔さん。」

翔「…ちっ。」

翔は不機嫌そうに舌打ちし、そっぽを向いた。

カナ「皆さん、翔君を歓迎していますね♪斑目さんも、翔君を歓迎していましたし♪」

カナがそう言うと、ユキ以外のチームCの2人は「うっ!?」と言う。

アヤ「ま、マダラメはちょっと……」

ヤマダ「マダラメサンはマジヤバい。リーダー、この前、お尻ペンペンされてーー」

アヤ「はい、ストーップ!!…ソレ、言わないって約束したわよね!?」

ヤマダ「あの時のヤマダと今のヤマダが同一人物?…いつからそう錯覚していた?」

アヤ「いや、同一人物でしょ!なにそれ、意味分かんないんだけど!?てか、翔がいるんだから!!」

ヤマダとアヤが漫才を繰り広げている中…

ユキ「……おやすみなさい。」

ユキは耳栓を装着し、居眠りを始めた。

サクラ「は、話がどんどん脱線している気が……」

カナ「あ、あははは……」

サクラは困惑し、カナは苦笑いをする。

翔「…。」

翔は興味なさそうに、左腕に着けている銀色の腕輪『アマゾンズレジスター』を磨いていた。

サクラ「あ、あの…翔さん、その腕輪は…?」

翔「…。」

サクラを無視して、翔はアマゾンズレジスターを磨き、そして……日光を反射させる程の輝きになったところで、布をポケットにしまった。

アヤ「ハッ!?とにかく、そこの新人の面、あたしに貸してもらうわよ!」

サクラ「えぇっ!?」

アヤの突然の一言に、びっくりするサクラ。

カナ「まったく……仕方ありませんね。」

翔「…。」

カナ「組織に生じたわだかまりは早期に解決するのが1番ですから。」

カナがそう言うと、

アヤ「そうと決まれば善は急げ。…さっさといくわよ!」

アヤがサクラを連れて、どこかへ向かう。ユキ、ヤマダも後に続く…が……

翔「…待てよ。」

翔が呼び止めた。

アヤ「…?…どうしたの、翔?」

アヤ、ユキ、ヤマダは足を止め、翔に振り向く。

翔「お前達は今から…あの化け物達を探すための“巡回”に行くんだろ?」

翔がそう言うと、チームCの3人とカナは目を見開いて驚いた。

翔「やっぱりそうか……なら、俺も連れてけ。」

翔の衝撃的な一言に、チームCの3人とカナは「えぇっ!?」と、驚いた。

カナ「だ、ダメですよ翔君!もし裏切り者のストライカー達に遭遇したら」

翔「黙れ!!」

カナ「…っ!?」

翔「ここに来て鬱憤が溜まってんだ…どこかで当たり散らさねぇと気が済まねぇんだよ。」

翔は続ける。

翔「俺だって戦える。だったら文句ねぇだろ?」

カナ「で、でも…」

???「良いじゃない、連れてっても。」

そこに、黒髪のポニーテールの女性が現れた。

サクラ「あ、愛さん!?」

愛「やっほー、サクラちゃん♪」ヒラヒラ

愛はサクラに挨拶する。

カナ「か、片山さん!?正気ですか!?」

愛「うん、正気。翔君の味方の『元ストライカー』達から聞いたんだけど…翔君、たった1人で妖魔の群れと何度も戦って来たんだってね。」

カナ「!?…それは本当ですか…?」

カナは疑っていたが…

翔「…あぁ、そうだ。」

翔が口を開いた。

翔「…俺を裏切ったストライカー達は、戦闘訓練を怠るどころか、戦闘そのものまで怠っていたんだ……そのせいで、味方のストライカー達の負担が遥かに大きくなっちまった………俺は味方の元ストライカー達に負担をかけさせたくなかった……だから俺は、妖魔の群れと何度も戦った。」

翔は目を閉じながら言う。

カナ「…翔君を裏切ったストライカー達は戦闘までも怠っていた…本当の事なんですね。」

愛「嘘だと思ったら、ほたるちゃん達に聞くのが1番だよ。」

愛はカナに言うが、

カナ「いえ、翔君本人が語っていることは、事実で間違いありません。証人も居ますし…翔君が嘘をついているとは思えません…!」

カナは翔の話は、事実であると認識した。

翔「…アイツらが戦闘訓練や戦闘そのものを怠っていたことは、いずれ分かるさ……いずれな…」

翔の言葉に、周囲は黙り込んだ。

翔「…んで、どうなんだ?俺も巡回に行って良いのか?」

翔がそう問うと、

斑目「それについては、私が許可する。」

斑目が現れ、巡回の同行を許可した。アヤとヤマダは驚くが、斑目はその2人を気にせず、翔に歩み寄った。

斑目「その前に、青空……どうして巡回に行こうと思ったんだ?」

斑目は翔に理由を問う。

翔「…ここに来てストレスが溜まって仕方ねぇんだ…どこかで発散しねぇと気が済まねぇんだよ。」

翔は斑目に理由を話した。

斑目「…青空…そうか、そこまで考えてくれていたのか…」

斑目は優しい笑みを浮かべ、翔の頭へ手を伸ばす。

翔「触んじゃねぇ!!」

翔は斑目を怒鳴り、彼女の手を振り払った。斑目は「あぁ、すまない…」と翔に謝罪をする。

斑目「片山、青空の付き添いを頼む。」

斑目は翔の付き添いを、愛にお願いした。

愛「はい、是非とも!」

愛は快く引き受けた。

愛「それじゃ、行こ?翔君。」

愛は翔に手を差し伸べるが、翔はそれを無視して歩いていった。

愛「あちゃー…まあ、無理も無いよね…」

愛は少し残念そうな顔をし、翔の後に続いた。チームCの3人、サクラも翔と愛の後を追っていった。

 

 

 

そして、翔達は渋谷にやって来た。

翔(ここは、渋谷か…化け物が現れたのが、まるで嘘のようだ……)

翔は思った。

サクラ「ニュースだと…渋谷の件は局地的な地盤沈下って言ってましたけど……」

サクラがそう言うと、

アヤ「…聞いたでしょ。ドールハウスは国家機関だって。こういった揉み消しはお手の物。」

アヤがサクラに言った。

翔「…ちっ…都合のいい奴等だ……気に食わん…」

アヤの話を聞いた翔は不機嫌になった。

愛「気持ちは分かるよ…あたしも気に食わない…」

愛は翔の言葉に共感を示したが、翔からは「うるせぇ殺すぞ?」と言われてしまった。その時…1匹の青白い蝶が横切る。

翔「青白い蝶…そろそろ来るか…」

翔は警戒体勢に入る。

アヤ「…やっぱり翔にも、見えるんだ。」

アヤは言う。

サクラ「どういう意味ですか?」

サクラは問いかける。

アヤ「ユキ、説明して。」

ユキ「はい…青白い蝶……それはピグマリオンが現れる、先触れ。」

ユキの説明後、アヤが説明を始める。

アヤ「蝶たちは存在するだけで人々の記憶を少しずつ、奪っていくの。」

ユキ「そうやって蝶たちが下地を作った後で直接、人を補食するためにピグマリオンが現れます。」

ユキが説明すると…

ヤマダ「本体の登場の前に現れるパシリっす。…ふひひ、こいつは大漁のヨカン!」

ヤマダはやる気に満ちていた。

アヤ「蝶は普通の人間には見えない。見えるってことは、コッチ側の人間ってこと!」

翔「最後のお前の発言は分からんが……その“ピグマリオン”っつー化け物は、こんなに身近に潜んでいる訳か…」

アヤ「まぁ、そういうことになるわ。」

翔の発言の後、再びアヤが説明に入る。

アヤ「『巡回』は、ドールハウスの業務の1つ。アイドルの仕事がない時は見回りに出るの。」

ユキ「…そろそろ、来そうです。」

ユキの言葉に、翔の警戒心は更に強くなる。その時…カナが通信機で話しかけてきた。

カナ『アヤちゃん、聞こえる?EsGがピグマリオンの出現をとらえたわ。』

アヤ「了解。」

サクラ「え!?ここでたたかうんですか!?ここには、まだ人が沢山ーー」

その時…

ユキ「テアトル、展開します。」

翔「…テアトルだと?」

周囲が、バリアのような何かに包まれた。

サクラ「な、なにこれ……人がいなくなった…?」

サクラが困惑していると、ヤマダが語りだした。

ヤマダ「いわゆる“結界”ってヤツっす。最っ高に!ご都合的で!イカしてるっしょ!」

翔「確かに…俺らにとっても、無関係な奴らにとっても、都合は良い……」

翔がそう言うと、

ヤマダ「流っ石は翔さん!!話が分かるっすねェ♪」

ヤマダは嬉しそうな反応をした。

翔「んで、テアトルって何なんだ?」

翔の問いかけに、ユキが答えた。

ユキ「テアトルは心の檻。ピグマリオンをイメージの中に閉じ込めます。」

ここで、アヤが補足を入れる

アヤ「ただ、1つ問題があってね。テアトルを展開しているドールは無防備になるの。だからーー」

ユキ「マニュアル通り、テアトルを保守しながら目の前の敵を殲滅します。」

ユキが閉じていた目を開くと、その瞳は赤くなっていた。

アヤ「そういうこと!じゃあ、そろそろ、始めるわよ。見てなさい。これがドールの、戦いよ!」

アヤがそう言うと、無数のピグマリオン達が現れた。アヤはガンを、ヤマダはハンマーを召喚した。ヤマダが近接戦を担当し、アヤはユキを守りつつ、遠距離戦を担当した。

サクラ「す、スゴい……」

愛「さて、あたしも行こーっと!」

愛はイクサベルトを装着し、

《レ・ディ・ー》

愛「変身!」

《フィ・ス・ト・オ・ン》

仮面ライダーイクサに変身した。

イクサ「翔君!サクラちゃんをお願い!」

翔「俺に命令すんな!」

イクサはアヤの方に向かい、襲ってきたピグマリオンを肉弾戦で薙ぎ倒して行く。

アヤ「えぇ!?仮面ライダーイクサ!?」

イクサ「アヤちゃん、あたしも一緒に戦うよ!」

アヤ「その声…愛さん!?」

イクサ「正か~い♪」

イクサはそう言うと、ボクシングのような構えを取る。すると、顔面部のシールドが展開し、バーストモードになった。

ヤマダ「っしゃあ!ライダーとの共同戦来たぁーーーー!!」

ヤマダは巨大なハンマーを軽々と振り回し、ピグマリオン達を倒していく。アヤはガンから銃弾を放ち、1発も外すことなく、ピグマリオン達を倒していく。

サクラ「…!!」

サクラはピグマリオン達を怖がり、翔の後ろに隠れる。

翔「…お前、戦うことは怖いか?」

翔はサクラに問いかける。

サクラ「…は、はい…」

翔「…怖くて当然だ。」

サクラ「…え?」

翔「…俺も怖い。何せ、命をかけるんだからな…」

翔はそう言うと、羽織っていたYシャツを脱ぎ捨てた。そして、腰に身に付けている“アマゾンズドライバー”の右グリップを引き抜いた。出てきたのは…小太刀のような剣、『アマゾンブレイド』である。

翔「…よく見てろ。」

翔はサクラにそう言うと、ブレイドを構える。そして、敵に立ち向かう。

翔「ッ!!」

翔は見事な剣術で、ピグマリオン達を次々と薙ぎ倒していく。彼は息を全く切らさず、襲ってきたピグマリオン達を切り捨てていった。

翔はアマゾンブレイドを右グリップに納めた。その直後、再び引き抜いた。今度は鞭状の武器が出てきた。『アマゾンウィップ』だ。

翔「…死ねぇ!!」

翔にそう言うと、アマゾンウィップを巧みに扱い、ピグマリオン達を次々と葬った。

イクサ「おぉ、流石は翔君。お姉さんも負けてられないな!」

イクサはナックルフエッスルを、ベルトに差し込み、イクサナックルを押し込んだ。

《イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ》

イクサ「アヤちゃん!ヤマダちゃん!行くよー!!」

アヤ「OK!」

ヤマダ「アイアイサー!」

イクサは『ブロウクン・ファング』を放ち、アヤは銃弾を放ち、ヤマダはハンマーを振り下ろし、衝撃波を発生させた。3人の必殺技は、最後のピグマリオンに命中した。ピグマリオンはそのまま消滅していった。

アヤ「…さっきので最後ね。」

ヤマダ「ふひひ…いや~、殺った殺った!」

イクサ「お疲れ様、皆。」

サクラ「す、すごい。強いんですね、アヤさん。」

サクラがそう言うと、

アヤ「ま、そりゃそうでしょ。あたしのほうがセンパイなんだから。それに…」

アヤは翔の方に振り向き…

アヤ「翔、本当に強いんだね♪惚れ惚れしちゃった♪」

…と、翔を褒め称えたのだが……

翔「死ね。」

…翔はアヤを罵倒した。

アヤ「あぅ…こ、これがあたしたちの日常でーーアンタと翔が踏み入れた世界よ。」

アヤは真剣な表情で言う。

サクラ「……そう、なんですよね。」

サクラは不安そうな表情を浮かべる。

翔「もし、あの化け物を放置すれば…ここにいる奴らを全員、食い殺す…そうだろ?」

ヤマダ「そのとーりっす。」

翔は険しい表情の浮かべる。

アヤ「ねぇ、翔は戦うことって怖くないの?」

アヤが問いかけると、

翔「…俺に質問すんな。」

翔はぶっきらぼうに答える。

翔「ただ、1つだけ言っておく…罪のねぇ奴らを見殺しにはできるかよ…俺だって、化け物と戦えるんだ…俺は俺の出来ることを、やるだけだ…」

サクラ「翔さん…」

翔の言葉に、不思議と安心感を覚えるサクラ。

アヤ「…その優しさ、変わってないのね。」

翔「…あ?」

アヤ「ううん、何も。」

翔「そうかよ。」

翔はアマゾンウィップを握りしめた。イクサは変身を解除し、愛の姿に戻った。

ヤマダ「あの~、ウチのリーダー、チョロイんであんまりフラグ立てると面倒っすよ?」

ヤマダがそう言うと、

アヤ「チョロくないっつの!」

アヤはヤマダに反論した。

翔「油断すんじゃねぇ!」

翔はアマゾンウィップを構える。

ユキ「アヤさん、まだ敵、います。」

カナ『相変わらず鼻がいいですね。EsGが『モノリス』をとらえました。消失まで、まだ猶予があります。』

カナが通信機で語りかける。

翔「…モノリスだと…?」

ユキ「ピグマリオンたちが現れる門です。これを破壊すれば、周囲は安全になります。」

ユキは言う。

サクラ「だったら…壊さなきゃ…!」

サクラは覚悟を決めた表情を見せる。

アヤ「行くわよ。あたしたちはこれから先、翔や愛さんの指示にしたがうからね!」

アヤがそう言うと、

翔「…冗談じゃねぇ。」

翔はこれを拒否した。

愛「あたしがアヤちゃんたちに指示を出すから、翔君は翔君なりに戦って!」

翔「当たり前だ!!」

翔はアマゾンウィップを地面に打ち付け、再び構えた。

アヤ「翔と一緒に戦える日が来るなんてね…!」

アヤはガンを握りしめる。その時…上空に、鍵穴のような何かが現れた。

翔「あれが『モノリス』か…」

モノリスは、ピグマリオンを召喚する。アヤがガンで攻撃し、ピグマリオン達を撃破していく。

愛「ヤマダちゃんは引き続きハンマーで近接戦をお願い!アヤちゃん、剣を召喚してヤマダちゃんと協力して!」

アヤ「分かったわ!」

アヤは剣を召喚し、ヤマダと近接戦に持ち込んだ。愛はイクサナックルからエネルギー弾を放ち、2人を援護する。翔は静かに待ち構え、隙を伺う。そして、サクラに向かって声を荒げる。

翔「おい満開野郎!!」

サクラ「ま、満開野郎!?」汗

満開野郎と呼ばれ、困惑するサクラ。

翔「俺がコイツを使ってモノリスを引き寄せる。その後、武器を出してお前に渡す!その武器でお前はモノリスをぶっ壊せ!!」

翔がサクラに作戦を説明すると、

サクラ「わ、分かりました!」

サクラはその作戦を引き受けた。そして、一瞬の隙を見抜いた翔は、モノリス目掛けてアマゾンウィップを伸ばし、モノリスを捕らえた。翔はウィップを自分の方に引き寄せ、ウィップを納め、素早く武器を取り出した。彼が取り出した武器は先程使っていた『アマゾンブレイド』である。それをサクラに素早く手渡すと、その場を離れた。

サクラ「はぁぁああああああああ!!」

ズパァァアアアアッ!

サクラはアマゾンブレイドを振るい、モノリスを真っ二つに切った。切られたモノリスは、そのまま消滅していった。

サクラ「やった!やりましたよ、翔さん!!」

喜ぶサクラを無視する翔。アヤたちも残りのピグマリオンを全て撃破した。

 

 

 

 

カナ『モノリスの破壊を確認。皆さん、お疲れ様です。』

カナが通信機を通じて、労いの言葉をかける。

翔「…本当に終わったのか?」

翔は未だ警戒している。

ヤマダ「モノリスがアボンしたらこの辺りはトーブン、大丈夫っす。」

ヤマダはそう言うが、翔は何も言わない。

アヤ「ま、初めてにしちゃ上出来ね、サクラ。」

アヤはサクラを褒める。

サクラ「わ、私は何も…翔さんのお陰です。」

サクラは自信なさげに言う。

翔「…黙れ、殺されてぇのか?」

翔はそんなサクラにも暴言を言い放った。

アヤ「翔の指示も良かったし、何より…強い!!ぶっちゃけ、かなり助かったわ♪」

翔「…礼なら片山さんに言え……」

翔はそう言うと、アヤに背を向けた。

愛「アヤちゃん、気にしないで♪当然のことをしただけだから…なーんてね♪」

愛は明るく言う。

ヤマダ「サクラさん、改め翔さん、チーッス。バトルに仲間が増えるのは大歓迎ッス。」

ユキ「……よろしくお願いします。」

ヤマダとユキは、サクラと翔に挨拶する。

サクラ「……はい!よろしくお願いします。」

翔「…。」

サクラはヤマダとユキに挨拶するが、翔はヤマダとユキに背を向けたまま、何も言わなかった。

カナ『ミッションコンプリート。皆さん、仲良く帰還してください。』

カナが通信機でそう言うと、

アヤ「そうね。…コホン。これからよろしくね、サクラ、翔♪」

サクラ「よ、よろしくお願いします!」

翔「…。」

サクラは挨拶し、翔は終始メンバー達に背を向けていた。

愛「翔く~ん?…あ、そんなに怖い顔してちゃ、折角のカッコいい顔が台無しだぞ~?」

翔「うるせぇ死ね。」

翔は愛に悪態をつくと、ドールハウスに向かって歩き出す。チームCの3人、サクラ、愛も歩き出し、ドールハウスへと戻っていく。

ヤマダ「愛さん、何か嬉しそうッスね。」

愛「ふぇ、そうかな?」

ユキ「愛さん、ニコニコしています。」

愛「えぇっ!?そんなに顔に出てる!?」

アヤ「分かりやすいぐらい、出てるわよ?」

愛「そっかぁ~。」

サクラ「何か嬉しいことでもあったんですか?」

サクラは愛に訊ねる。

愛「モチのロンだよ!サクラちゃんが来てくれたこと、そして……翔君が来てくれたこと。それが、あたしにとって、嬉しいことなんだよ♡」

サクラ「…愛さん。」

サクラは安心した表情を見せる。

愛(翔君…何だか“もう1人”弟ができたみたいだな~…♪)

愛はそう思い、チームCの3人、サクラ…そして、先頭を歩く翔と共に、ドールハウスへと足を進めるのであった。




いかがでしたか?今回はここまでです。
翔がDollsの任務に参加し、初めて名前を呼んだメンバーは、『サクラ』でした。そして、彼が身に付けている『アマゾンズドライバー』から武器を取り出しましたが、翔は肉弾戦を好みます。まあ、どの武器も簡単に使いこなしますが…彼は肉弾戦を好みます。

次回も、お楽しみに。

では、またね
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