〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
さて、いよいよスマホアプリ【プロジェクト東京ドールズ】のストーリーを書いていきます。本家のストーリーを、私なりにアレンジした物語になります。アプリ本家と異なるところがありますので…ご理解の方、よろしくお願いします。
では、本編へどうぞ
ドールハウスで保護されている翔は、カナから業務内容の説明を受けていた。
カナ「…説明は以上です。業務内容は一通り、わかりましたか?」
翔「……次行け。」
カナ「それじゃあ、最後に上のフロアにご案内しますね。」
カナは翔の案内を開始した。
翔(…何だここは……)
翔は警戒しながら周りを見渡す。
カナ「こちらはDollsの『女子寮』です。」
翔「…何だと?」
翔は思わず驚く。見た目は普通の家のようで、ドールハウスの上のフロアにあるとは、考えがたいと彼は感じていた。
「あ、翔さん!おはようございます!」
そこに、サクラがやって来た。
翔「!!…お前は…!」
翔は目を見開いて、驚いた。
翔「…何故ここにいる…?」
翔の質問に、カナが答える。
カナ「Dollsの女の子たちは全員ここで暮らしてもらっているんです。」
翔「……。」
カナ「もちろん、翔君の部屋もあります。好きに使ってくださいね♪」
翔「俺の仮の自室は別のフロアにあるだろ?」
カナ「斑目さんが、もう一部屋作ってくれたんです♪今使っている部屋が嫌でしたら、ここにある翔君の部屋、遠慮なく使ってください♡」
翔「…。」
翔は黙っていた。
カナ「何だか、青春ですね♪うらやましいです!」
カナのその言葉に、翔の表情はみるみる怒りに満ちていく。そして……
翔「何が青春だ…羨ましいもクソもあるか!女多数に男1人の環境…そんなの、抵抗が生まれるだけだ!ふざけんじゃねぇ!!適当な事言ってるとぶっ殺すぞ!!」
…と、カナに怒鳴った。
カナ「あ……えっと……ご、ごめんなさい…」
翔に怒鳴られたカナは、思わず涙目になってしまう。サクラは、不機嫌な翔を見て、アワアワしていた。そこに……
「見つけたわよ!」
翔「!!?」
大声がしたため、翔は戦闘体勢に入る。
カナ「わわっ、しょ、翔君!敵ではありませんから、落ち着いてください!!」アセアセ
カナは慌てて翔を落ち着かせる。
アヤ「あぁ、その…びっくりさせちゃったわね…ごめんね、翔…」
アヤは翔に謝罪する。
翔「…何だよ、お節介野郎か…脅かすんじゃねぇよ、クソが…」
声の主を知り、悪態をつく翔。
カナ「あらあら。チームCの皆さん、お揃いで。」
翔「…は?」
翔が困惑していると…アヤの近くには翔ユキとヤマダの姿をがあるのが見えた。
ユキ「…アヤさんに無理矢理です。」
ヤマダ「同じく。翔さんが来るからってウチのリーダーがはしゃいじゃって…ま、ジブンも翔さんが来ると聞いて、嬉しかったっすよ…♪」
ユキ「…私も、翔さんが来てくれて、嬉しいです♪」
最初は不機嫌そうな表情を浮かべていたユキとヤマダだったが、それが嘘のような嬉しそうな顔を見せた。
アヤ「はしゃいでないわよ!…って言うと、嘘になっちゃうけど…」
アヤはヤマダに言う。そんな彼女達に…
翔「…どっちなんだよ……」
…と、思わずツッコミを入れる翔。
サクラ「ま、まあまあ、落ち着いて…」
サクラは困惑しながら言う。
カナ「どうしたんですか?今はオリエンテーション中ですよ。」
カナはチームCの3人に言う。
アヤ「しばらく翔がここにいるって聞いたから、ちょっと挨拶に、ね?」
アヤがそう言うと、ユキとヤマダも頷いた。
翔「……。」
アヤ「改めて、あたしはDollsチームCのリーダー、『アヤ』よ。よろしくね♪」
ユキ「DollsチームCのメンバー、『ユキ』です。よろしくお願いします、翔さん。」
ヤマダ「改め、ジブン『ヤマダ』っす。同じくチームCのメンバーっす。よろしくっす、翔さん。」
翔「…ちっ。」
翔は不機嫌そうに舌打ちし、そっぽを向いた。
カナ「皆さん、翔君を歓迎していますね♪斑目さんも、翔君を歓迎していましたし♪」
カナがそう言うと、ユキ以外のチームCの2人は「うっ!?」と言う。
アヤ「ま、マダラメはちょっと……」
ヤマダ「マダラメサンはマジヤバい。リーダー、この前、お尻ペンペンされてーー」
アヤ「はい、ストーップ!!…ソレ、言わないって約束したわよね!?」
ヤマダ「あの時のヤマダと今のヤマダが同一人物?…いつからそう錯覚していた?」
アヤ「いや、同一人物でしょ!なにそれ、意味分かんないんだけど!?てか、翔がいるんだから!!」
ヤマダとアヤが漫才を繰り広げている中…
ユキ「……おやすみなさい。」
ユキは耳栓を装着し、居眠りを始めた。
サクラ「は、話がどんどん脱線している気が……」
カナ「あ、あははは……」
サクラは困惑し、カナは苦笑いをする。
翔「…。」
翔は興味なさそうに、左腕に着けている銀色の腕輪『アマゾンズレジスター』を磨いていた。
サクラ「あ、あの…翔さん、その腕輪は…?」
翔「…。」
サクラを無視して、翔はアマゾンズレジスターを磨き、そして……日光を反射させる程の輝きになったところで、布をポケットにしまった。
アヤ「ハッ!?とにかく、そこの新人の面、あたしに貸してもらうわよ!」
サクラ「えぇっ!?」
アヤの突然の一言に、びっくりするサクラ。
カナ「まったく……仕方ありませんね。」
翔「…。」
カナ「組織に生じたわだかまりは早期に解決するのが1番ですから。」
カナがそう言うと、
アヤ「そうと決まれば善は急げ。…さっさといくわよ!」
アヤがサクラを連れて、どこかへ向かう。ユキ、ヤマダも後に続く…が……
翔「…待てよ。」
翔が呼び止めた。
アヤ「…?…どうしたの、翔?」
アヤ、ユキ、ヤマダは足を止め、翔に振り向く。
翔「お前達は今から…あの化け物達を探すための“巡回”に行くんだろ?」
翔がそう言うと、チームCの3人とカナは目を見開いて驚いた。
翔「やっぱりそうか……なら、俺も連れてけ。」
翔の衝撃的な一言に、チームCの3人とカナは「えぇっ!?」と、驚いた。
カナ「だ、ダメですよ翔君!もし裏切り者のストライカー達に遭遇したら」
翔「黙れ!!」
カナ「…っ!?」
翔「ここに来て鬱憤が溜まってんだ…どこかで当たり散らさねぇと気が済まねぇんだよ。」
翔は続ける。
翔「俺だって戦える。だったら文句ねぇだろ?」
カナ「で、でも…」
???「良いじゃない、連れてっても。」
そこに、黒髪のポニーテールの女性が現れた。
サクラ「あ、愛さん!?」
愛「やっほー、サクラちゃん♪」ヒラヒラ
愛はサクラに挨拶する。
カナ「か、片山さん!?正気ですか!?」
愛「うん、正気。翔君の味方の『元ストライカー』達から聞いたんだけど…翔君、たった1人で妖魔の群れと何度も戦って来たんだってね。」
カナ「!?…それは本当ですか…?」
カナは疑っていたが…
翔「…あぁ、そうだ。」
翔が口を開いた。
翔「…俺を裏切ったストライカー達は、戦闘訓練を怠るどころか、戦闘そのものまで怠っていたんだ……そのせいで、味方のストライカー達の負担が遥かに大きくなっちまった………俺は味方の元ストライカー達に負担をかけさせたくなかった……だから俺は、妖魔の群れと何度も戦った。」
翔は目を閉じながら言う。
カナ「…翔君を裏切ったストライカー達は戦闘までも怠っていた…本当の事なんですね。」
愛「嘘だと思ったら、ほたるちゃん達に聞くのが1番だよ。」
愛はカナに言うが、
カナ「いえ、翔君本人が語っていることは、事実で間違いありません。証人も居ますし…翔君が嘘をついているとは思えません…!」
カナは翔の話は、事実であると認識した。
翔「…アイツらが戦闘訓練や戦闘そのものを怠っていたことは、いずれ分かるさ……いずれな…」
翔の言葉に、周囲は黙り込んだ。
翔「…んで、どうなんだ?俺も巡回に行って良いのか?」
翔がそう問うと、
斑目「それについては、私が許可する。」
斑目が現れ、巡回の同行を許可した。アヤとヤマダは驚くが、斑目はその2人を気にせず、翔に歩み寄った。
斑目「その前に、青空……どうして巡回に行こうと思ったんだ?」
斑目は翔に理由を問う。
翔「…ここに来てストレスが溜まって仕方ねぇんだ…どこかで発散しねぇと気が済まねぇんだよ。」
翔は斑目に理由を話した。
斑目「…青空…そうか、そこまで考えてくれていたのか…」
斑目は優しい笑みを浮かべ、翔の頭へ手を伸ばす。
翔「触んじゃねぇ!!」
翔は斑目を怒鳴り、彼女の手を振り払った。斑目は「あぁ、すまない…」と翔に謝罪をする。
斑目「片山、青空の付き添いを頼む。」
斑目は翔の付き添いを、愛にお願いした。
愛「はい、是非とも!」
愛は快く引き受けた。
愛「それじゃ、行こ?翔君。」
愛は翔に手を差し伸べるが、翔はそれを無視して歩いていった。
愛「あちゃー…まあ、無理も無いよね…」
愛は少し残念そうな顔をし、翔の後に続いた。チームCの3人、サクラも翔と愛の後を追っていった。
そして、翔達は渋谷にやって来た。
翔(ここは、渋谷か…化け物が現れたのが、まるで嘘のようだ……)
翔は思った。
サクラ「ニュースだと…渋谷の件は局地的な地盤沈下って言ってましたけど……」
サクラがそう言うと、
アヤ「…聞いたでしょ。ドールハウスは国家機関だって。こういった揉み消しはお手の物。」
アヤがサクラに言った。
翔「…ちっ…都合のいい奴等だ……気に食わん…」
アヤの話を聞いた翔は不機嫌になった。
愛「気持ちは分かるよ…あたしも気に食わない…」
愛は翔の言葉に共感を示したが、翔からは「うるせぇ殺すぞ?」と言われてしまった。その時…1匹の青白い蝶が横切る。
翔「青白い蝶…そろそろ来るか…」
翔は警戒体勢に入る。
アヤ「…やっぱり翔にも、見えるんだ。」
アヤは言う。
サクラ「どういう意味ですか?」
サクラは問いかける。
アヤ「ユキ、説明して。」
ユキ「はい…青白い蝶……それはピグマリオンが現れる、先触れ。」
ユキの説明後、アヤが説明を始める。
アヤ「蝶たちは存在するだけで人々の記憶を少しずつ、奪っていくの。」
ユキ「そうやって蝶たちが下地を作った後で直接、人を補食するためにピグマリオンが現れます。」
ユキが説明すると…
ヤマダ「本体の登場の前に現れるパシリっす。…ふひひ、こいつは大漁のヨカン!」
ヤマダはやる気に満ちていた。
アヤ「蝶は普通の人間には見えない。見えるってことは、コッチ側の人間ってこと!」
翔「最後のお前の発言は分からんが……その“ピグマリオン”っつー化け物は、こんなに身近に潜んでいる訳か…」
アヤ「まぁ、そういうことになるわ。」
翔の発言の後、再びアヤが説明に入る。
アヤ「『巡回』は、ドールハウスの業務の1つ。アイドルの仕事がない時は見回りに出るの。」
ユキ「…そろそろ、来そうです。」
ユキの言葉に、翔の警戒心は更に強くなる。その時…カナが通信機で話しかけてきた。
カナ『アヤちゃん、聞こえる?EsGがピグマリオンの出現をとらえたわ。』
アヤ「了解。」
サクラ「え!?ここでたたかうんですか!?ここには、まだ人が沢山ーー」
その時…
ユキ「テアトル、展開します。」
翔「…テアトルだと?」
周囲が、バリアのような何かに包まれた。
サクラ「な、なにこれ……人がいなくなった…?」
サクラが困惑していると、ヤマダが語りだした。
ヤマダ「いわゆる“結界”ってヤツっす。最っ高に!ご都合的で!イカしてるっしょ!」
翔「確かに…俺らにとっても、無関係な奴らにとっても、都合は良い……」
翔がそう言うと、
ヤマダ「流っ石は翔さん!!話が分かるっすねェ♪」
ヤマダは嬉しそうな反応をした。
翔「んで、テアトルって何なんだ?」
翔の問いかけに、ユキが答えた。
ユキ「テアトルは心の檻。ピグマリオンをイメージの中に閉じ込めます。」
ここで、アヤが補足を入れる
アヤ「ただ、1つ問題があってね。テアトルを展開しているドールは無防備になるの。だからーー」
ユキ「マニュアル通り、テアトルを保守しながら目の前の敵を殲滅します。」
ユキが閉じていた目を開くと、その瞳は赤くなっていた。
アヤ「そういうこと!じゃあ、そろそろ、始めるわよ。見てなさい。これがドールの、戦いよ!」
アヤがそう言うと、無数のピグマリオン達が現れた。アヤはガンを、ヤマダはハンマーを召喚した。ヤマダが近接戦を担当し、アヤはユキを守りつつ、遠距離戦を担当した。
サクラ「す、スゴい……」
愛「さて、あたしも行こーっと!」
愛はイクサベルトを装着し、
《レ・ディ・ー》
愛「変身!」
《フィ・ス・ト・オ・ン》
仮面ライダーイクサに変身した。
イクサ「翔君!サクラちゃんをお願い!」
翔「俺に命令すんな!」
イクサはアヤの方に向かい、襲ってきたピグマリオンを肉弾戦で薙ぎ倒して行く。
アヤ「えぇ!?仮面ライダーイクサ!?」
イクサ「アヤちゃん、あたしも一緒に戦うよ!」
アヤ「その声…愛さん!?」
イクサ「正か~い♪」
イクサはそう言うと、ボクシングのような構えを取る。すると、顔面部のシールドが展開し、バーストモードになった。
ヤマダ「っしゃあ!ライダーとの共同戦来たぁーーーー!!」
ヤマダは巨大なハンマーを軽々と振り回し、ピグマリオン達を倒していく。アヤはガンから銃弾を放ち、1発も外すことなく、ピグマリオン達を倒していく。
サクラ「…!!」
サクラはピグマリオン達を怖がり、翔の後ろに隠れる。
翔「…お前、戦うことは怖いか?」
翔はサクラに問いかける。
サクラ「…は、はい…」
翔「…怖くて当然だ。」
サクラ「…え?」
翔「…俺も怖い。何せ、命をかけるんだからな…」
翔はそう言うと、羽織っていたYシャツを脱ぎ捨てた。そして、腰に身に付けている“アマゾンズドライバー”の右グリップを引き抜いた。出てきたのは…小太刀のような剣、『アマゾンブレイド』である。
翔「…よく見てろ。」
翔はサクラにそう言うと、ブレイドを構える。そして、敵に立ち向かう。
翔「ッ!!」
翔は見事な剣術で、ピグマリオン達を次々と薙ぎ倒していく。彼は息を全く切らさず、襲ってきたピグマリオン達を切り捨てていった。
翔はアマゾンブレイドを右グリップに納めた。その直後、再び引き抜いた。今度は鞭状の武器が出てきた。『アマゾンウィップ』だ。
翔「…死ねぇ!!」
翔にそう言うと、アマゾンウィップを巧みに扱い、ピグマリオン達を次々と葬った。
イクサ「おぉ、流石は翔君。お姉さんも負けてられないな!」
イクサはナックルフエッスルを、ベルトに差し込み、イクサナックルを押し込んだ。
《イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ》
イクサ「アヤちゃん!ヤマダちゃん!行くよー!!」
アヤ「OK!」
ヤマダ「アイアイサー!」
イクサは『ブロウクン・ファング』を放ち、アヤは銃弾を放ち、ヤマダはハンマーを振り下ろし、衝撃波を発生させた。3人の必殺技は、最後のピグマリオンに命中した。ピグマリオンはそのまま消滅していった。
アヤ「…さっきので最後ね。」
ヤマダ「ふひひ…いや~、殺った殺った!」
イクサ「お疲れ様、皆。」
サクラ「す、すごい。強いんですね、アヤさん。」
サクラがそう言うと、
アヤ「ま、そりゃそうでしょ。あたしのほうがセンパイなんだから。それに…」
アヤは翔の方に振り向き…
アヤ「翔、本当に強いんだね♪惚れ惚れしちゃった♪」
…と、翔を褒め称えたのだが……
翔「死ね。」
…翔はアヤを罵倒した。
アヤ「あぅ…こ、これがあたしたちの日常でーーアンタと翔が踏み入れた世界よ。」
アヤは真剣な表情で言う。
サクラ「……そう、なんですよね。」
サクラは不安そうな表情を浮かべる。
翔「もし、あの化け物を放置すれば…ここにいる奴らを全員、食い殺す…そうだろ?」
ヤマダ「そのとーりっす。」
翔は険しい表情の浮かべる。
アヤ「ねぇ、翔は戦うことって怖くないの?」
アヤが問いかけると、
翔「…俺に質問すんな。」
翔はぶっきらぼうに答える。
翔「ただ、1つだけ言っておく…罪のねぇ奴らを見殺しにはできるかよ…俺だって、化け物と戦えるんだ…俺は俺の出来ることを、やるだけだ…」
サクラ「翔さん…」
翔の言葉に、不思議と安心感を覚えるサクラ。
アヤ「…その優しさ、変わってないのね。」
翔「…あ?」
アヤ「ううん、何も。」
翔「そうかよ。」
翔はアマゾンウィップを握りしめた。イクサは変身を解除し、愛の姿に戻った。
ヤマダ「あの~、ウチのリーダー、チョロイんであんまりフラグ立てると面倒っすよ?」
ヤマダがそう言うと、
アヤ「チョロくないっつの!」
アヤはヤマダに反論した。
翔「油断すんじゃねぇ!」
翔はアマゾンウィップを構える。
ユキ「アヤさん、まだ敵、います。」
カナ『相変わらず鼻がいいですね。EsGが『モノリス』をとらえました。消失まで、まだ猶予があります。』
カナが通信機で語りかける。
翔「…モノリスだと…?」
ユキ「ピグマリオンたちが現れる門です。これを破壊すれば、周囲は安全になります。」
ユキは言う。
サクラ「だったら…壊さなきゃ…!」
サクラは覚悟を決めた表情を見せる。
アヤ「行くわよ。あたしたちはこれから先、翔や愛さんの指示にしたがうからね!」
アヤがそう言うと、
翔「…冗談じゃねぇ。」
翔はこれを拒否した。
愛「あたしがアヤちゃんたちに指示を出すから、翔君は翔君なりに戦って!」
翔「当たり前だ!!」
翔はアマゾンウィップを地面に打ち付け、再び構えた。
アヤ「翔と一緒に戦える日が来るなんてね…!」
アヤはガンを握りしめる。その時…上空に、鍵穴のような何かが現れた。
翔「あれが『モノリス』か…」
モノリスは、ピグマリオンを召喚する。アヤがガンで攻撃し、ピグマリオン達を撃破していく。
愛「ヤマダちゃんは引き続きハンマーで近接戦をお願い!アヤちゃん、剣を召喚してヤマダちゃんと協力して!」
アヤ「分かったわ!」
アヤは剣を召喚し、ヤマダと近接戦に持ち込んだ。愛はイクサナックルからエネルギー弾を放ち、2人を援護する。翔は静かに待ち構え、隙を伺う。そして、サクラに向かって声を荒げる。
翔「おい満開野郎!!」
サクラ「ま、満開野郎!?」汗
満開野郎と呼ばれ、困惑するサクラ。
翔「俺がコイツを使ってモノリスを引き寄せる。その後、武器を出してお前に渡す!その武器でお前はモノリスをぶっ壊せ!!」
翔がサクラに作戦を説明すると、
サクラ「わ、分かりました!」
サクラはその作戦を引き受けた。そして、一瞬の隙を見抜いた翔は、モノリス目掛けてアマゾンウィップを伸ばし、モノリスを捕らえた。翔はウィップを自分の方に引き寄せ、ウィップを納め、素早く武器を取り出した。彼が取り出した武器は先程使っていた『アマゾンブレイド』である。それをサクラに素早く手渡すと、その場を離れた。
サクラ「はぁぁああああああああ!!」
ズパァァアアアアッ!
サクラはアマゾンブレイドを振るい、モノリスを真っ二つに切った。切られたモノリスは、そのまま消滅していった。
サクラ「やった!やりましたよ、翔さん!!」
喜ぶサクラを無視する翔。アヤたちも残りのピグマリオンを全て撃破した。
カナ『モノリスの破壊を確認。皆さん、お疲れ様です。』
カナが通信機を通じて、労いの言葉をかける。
翔「…本当に終わったのか?」
翔は未だ警戒している。
ヤマダ「モノリスがアボンしたらこの辺りはトーブン、大丈夫っす。」
ヤマダはそう言うが、翔は何も言わない。
アヤ「ま、初めてにしちゃ上出来ね、サクラ。」
アヤはサクラを褒める。
サクラ「わ、私は何も…翔さんのお陰です。」
サクラは自信なさげに言う。
翔「…黙れ、殺されてぇのか?」
翔はそんなサクラにも暴言を言い放った。
アヤ「翔の指示も良かったし、何より…強い!!ぶっちゃけ、かなり助かったわ♪」
翔「…礼なら片山さんに言え……」
翔はそう言うと、アヤに背を向けた。
愛「アヤちゃん、気にしないで♪当然のことをしただけだから…なーんてね♪」
愛は明るく言う。
ヤマダ「サクラさん、改め翔さん、チーッス。バトルに仲間が増えるのは大歓迎ッス。」
ユキ「……よろしくお願いします。」
ヤマダとユキは、サクラと翔に挨拶する。
サクラ「……はい!よろしくお願いします。」
翔「…。」
サクラはヤマダとユキに挨拶するが、翔はヤマダとユキに背を向けたまま、何も言わなかった。
カナ『ミッションコンプリート。皆さん、仲良く帰還してください。』
カナが通信機でそう言うと、
アヤ「そうね。…コホン。これからよろしくね、サクラ、翔♪」
サクラ「よ、よろしくお願いします!」
翔「…。」
サクラは挨拶し、翔は終始メンバー達に背を向けていた。
愛「翔く~ん?…あ、そんなに怖い顔してちゃ、折角のカッコいい顔が台無しだぞ~?」
翔「うるせぇ死ね。」
翔は愛に悪態をつくと、ドールハウスに向かって歩き出す。チームCの3人、サクラ、愛も歩き出し、ドールハウスへと戻っていく。
ヤマダ「愛さん、何か嬉しそうッスね。」
愛「ふぇ、そうかな?」
ユキ「愛さん、ニコニコしています。」
愛「えぇっ!?そんなに顔に出てる!?」
アヤ「分かりやすいぐらい、出てるわよ?」
愛「そっかぁ~。」
サクラ「何か嬉しいことでもあったんですか?」
サクラは愛に訊ねる。
愛「モチのロンだよ!サクラちゃんが来てくれたこと、そして……翔君が来てくれたこと。それが、あたしにとって、嬉しいことなんだよ♡」
サクラ「…愛さん。」
サクラは安心した表情を見せる。
愛(翔君…何だか“もう1人”弟ができたみたいだな~…♪)
愛はそう思い、チームCの3人、サクラ…そして、先頭を歩く翔と共に、ドールハウスへと足を進めるのであった。
いかがでしたか?今回はここまでです。
翔がDollsの任務に参加し、初めて名前を呼んだメンバーは、『サクラ』でした。そして、彼が身に付けている『アマゾンズドライバー』から武器を取り出しましたが、翔は肉弾戦を好みます。まあ、どの武器も簡単に使いこなしますが…彼は肉弾戦を好みます。
次回も、お楽しみに。
では、またね