〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
オーロラカーテンを潜り、江東区にある本部ビルへ帰還した翔。既にSTARSメンバー全員が、複数の飛翔型急襲妖魔と対峙しており、仮面ライダーバースXとモシュネ達までもが戦闘に入っている。
翔「俺も行こう。」
翔はライドブッカーからライダーカードを取り出し……
ネオディケイドライバーの操作を行うと、仮面ライダーディケイド激情態へと姿を変えた。
リョウコ「隊長さん、数が多いよ!!」
ディケイド激「嗚呼、鬱陶しい虫ケラ共が……」
ディケイド激(味方にも疲れが出てるな、ならば……)
10人程に分身したディケイド激情態は、ガンモードライドブッカーからエネルギー弾を発車し、上空にいる飛翔型急襲妖魔達にダメージを与える。次に、5体の分身が銃撃を続け、4体の分身と本体がドライバー操作を行う。
まず、透明感して敵味方共に黙視できない状態になり……
それぞれソニックアローを手にし、ガン担当が撃墜した飛翔型急襲妖魔をアローの刃部分で斬り刻んだ。飛翔型急襲妖魔が爆死した後、また撃墜された妖魔を今度は普通に斬り刻んだ。残る急襲妖魔は、後5体程だ。
すかさずドライバー操作を行い、残りの飛翔型急襲妖魔に向かってディメンションキックを放った。ディケイド激情態の姿が1人になると、飛翔型急襲妖魔達は断末魔を上げて爆散した。
バースX「あぁ~良かったぁ~…ありがとね、翔君♡」
ディケイド激「待て、おいマザーモシュネ。周辺に妖魔の反応は?」
マザーモシュネ『隊長さん、今ので最後だよ。周囲に妖魔の反応は無い。お疲れ様、そしてありがとう。』
マザーモシュネの報告を聞き、ディケイド激情態は変身を解除して翔の姿に戻った。バースXも変身を解除し、彩羽の姿に戻った。
翔「お前ら、大丈夫か?」
幸子「はい、全員怪我はありません。」
翔「そうか。」
フェイ「たいちょーこそ大丈夫?ドールハウスの人達に会いに行ったんでしょ?」
翔「…まぁな。」
翔は愚痴を語るかの如く、自分が奇跡の代行者であった事…マキナという得体の知れない天使に遭遇した事等…仲間達に話した。
翔「信じられねぇだろ、こんなクソみてぇな話……何が奇跡の代行者だ…何が天使だ……んなモン、信じられるわけねぇだろ……」
翔の言葉を聞き、メンバー達は何も言えなかった。
翔(この国の総理大臣も、小鳥遊の野郎も……斑目さんも南田さんもそうだ…何をどこまで知ってんだ……?)
わたしは……
なぜ、ここにいるのだろう。
役割は残り僅か。
神殺しの呪詛として、他の槍の一部となる。
わたしを知る8本の槍……
彼女らとわたしは、同一の存在になる。
結界として、吐瀉物を封じた。
人形として、感情を集め、敵を狩った。
槍にはなれなかった。
天使にもなれなかった。
転生の適正がなかったから……
その前も……
その、前……?
わたしの、その前は……
その前の記憶は不要。
すべての記憶・感情は熱量に変換。
残りの存在強度とともに炉にくべる。
残される8本の槍のため。
存在強度を捧げよ。