〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
時空管理局の手に寄り、望まぬままアマゾンへと変わり果てたかつての隊長達を殺した翔は、遂に時空管理局大本営の本部ビルに到着した。
翔(ストライカー共が襲撃した事により壊滅したと聞いたが…本当のようだな……)
建物は既にあちこちが倒壊しており、荒廃が進んで廃墟となっていた。
翔「……。」
翔は1度立ち止まり、目を閉じて全神経を集中させると……敵のアマゾンの気配を探った。
翔(建物内に100匹の雑魚アマゾン……最上階には、ランクAのアマゾンが1体……途中の階層には、ランクBのアマゾンが2体、ランクDが5体か……Aは恐らく、大本営の責任者に違いねぇ……)
アマゾンの数を確認した後、ネオアマゾンズドライバーを装着……仮面ライダーアマゾンアマゾンNδへと変身し、右手に『アマゾンデルタマシンガン』を形成した。これは、翔自らがインジェクターの薬液を合成した事で、武装がパワーアップした事で形成された新武器だ。1秒間に1000発のアマゾン細胞弾を放つ機関銃の形をしている。
アマゾン「「「ウガアアァァッ!!」」」
大本営のビルに足を踏み入れた直後、無数の兵隊アリアマゾン達が一斉に襲い掛かって来たが、アマゾンデルタマシンガンから連射されるアマゾン細胞弾を受け、あっけなく死んだ。
アマゾンNδ(しまった……これじゃあタンパク質が補充出来ん、武装を変えるか……)
アマゾンNδはインジェクターを再び押し込み、右腕に『アマゾンデルタソード』を形成した。上の階に上がると、5体程のクモアマゾン達と兵隊アリアマゾンの群れが襲い掛かって来た。アマゾンNδは兵隊アリアマゾン達をアマゾンデルタソード一振で撃破すると、まず1体目のクモアマゾンを捕らえ、心臓を抉り出した。次に、2体目のクモアマゾンをアマゾンデルタソードで首を狩り、心臓を取り出す。3体目、4体目、5体目のクモアマゾンに関してはアマゾンデルタソードで両手両足を切断し、動きを封じた直後に心臓を抉り出した。クモアマゾンを撃破した後、変身を解いて翔の姿に戻ると……
翔「ッ!!」クチュッ…ブシュッ……
先程倒したクモアマゾンの心臓にかぶり付いた。
PPP ーー
カナ『翔君、聞こえますか?』
NDトランシーバーからカナの声が聞こえてくるが、翔はそれを無視してアマゾンの心臓に喰らい付く。彼が心臓に歯を食い込ませる度に、クチュッ…ズチュッ…ベシャッ……等、生々しい音が出る。
カナ『……翔、君…一体、何を食べて……ッ!?』
ゆっくりと振り向いた翔を見て、言葉を失うカナ。
翔「…今、殺した外道を喰ってんだよ……」
口からアマゾンの心臓の欠片をボトボトと落としながら言う翔。
蜜璃『えっ!?翔君お弁当は!?』
翔「もう、食い尽くしちまった……だからなぁ、足りねぇんだ……」
その後、再度アマゾンの心臓にかぶり付く翔。そんな彼を見て、ドールハウスにいるメンバー達は戦慄していた。
ナナミ『……ゔゔぅっ!?』
NDトランシーバーの向こうで、えずくナナミ。しかし、翔はお構い無しに心臓を喰らう。
アヤ『……し、翔……それ…美味しいの…………?』
やっとの事で声を出すアヤに、翔はこう答えた。
翔「……不味いに決まってんだろ……」
彼が喰らっているアマゾンの心臓だが、臭みが強い上に食べられる物と言えないレベルで不味いのだ。それでも……
翔「言った筈だ…足りねぇんだってな……不味くても喰うしか、ねぇんだよ……」
タンパク質を補充するため、食べなければ活動が出来ない。だから食べないという選択肢は無いのだ。生きる為に、仕留めるべき敵を仕留める為に、喰うしかない……それが、この世界に来た彼に与えられた選択肢なのだ。やがて、心臓を1つ平らげた後…2つ目の心臓を平らげた翔……
一海『翔、ドライバーは35%程出来ている……けどな、なるべく早めに70%にする…!!』
翔「……そうか…」ブシュッ!!バキッ!!グシュッ!!
一海『って、おまっ……何喰ってんだ…?』
翔「外道の臓器だよ……」ブチュッ!!ガッ!!ズチュッ!!
やがて、2つ目を平らげると…ネオアマゾンズドライバーのスロットにインジェクターを装填、スロットを上げてインジェクターのレバーを押し込む。
翔「……アマゾン。」
直後、彼の全身が黄色い炎柱と青い稲妻に包まれ、仮面ライダーアマゾンNδへと姿が変わった。その後すぐ、上の階に上がると…そこには、トンボのようなアマゾンと女王アリのようなアマゾンが待ち構えていた。
トンボアマゾン「ッ!!アオゾラショォォオオオオオオ!!」
女王アリアマゾン「オマエノセイデェ、アタシラノジンセイハメチャクチャヨォォオオオオオオ!!」
アマゾンNδ「数多の隊長達の人生を壊してきたてめぇらが何言ってんだ……俺を殺すつもりか?ならば来い、俺に殺される覚悟があるならなァ!!」
アマゾンNδは武装をすること無く、トンボアマゾンと女王アリアマゾンを迎え撃つ。敵のアマゾン達は感情任せな動きをするのに対し、アマゾンNδは攻撃を受け流しながら冷静に敵の動きを分析する。
アマゾンNδ(何がランクBだ…変身者自体が雑魚そのものじゃねぇか……)
トンボアマゾン「クソガアアァァッ!!」
女王アリアマゾン「シネシネシネシネシネェェエエエエ!!!!」
アマゾンNδは一旦敵のアマゾン達から距離を取り、腰を低く落とす。
アマゾンNδ「今度はこっちの番だ……」
トンボアマゾン「ダマレェェエエエエ!!」
トンボアマゾンと横切った後、トンボアマゾンの胴体が真っ二つに割れた。
女王アリアマゾン「!!!!」
女王アリアマゾンは肩部の鋭い肢をアマゾンNδ目掛けて伸ばすが、アマゾンNδは両腕のアームカッターで意図も簡単に切断した。そして、最後はアマゾンNδのフットカッターによってこちらも胴体を真っ二つにされ、息絶えた。
アマゾンNδ「……後は、最上階にいるヤツだけか……」
アマゾンNδは変身を解くと、残りのクモアマゾンの心臓を
全て平らげた。
翔(…“あの力”は、まだ温存しておいた方が良さそうだな…短時間で仕留めるか……)
まだ中には兵隊アリアマゾン達がいるが、翔はそれらを無視して最上階へと進む。
翔(荒廃している割には、やけに手入れがされている…何か手札を仕込んでんだろう……)
警戒心を出しながらも、翔は大本営本部ビルの最上階へと足を進めるのであった。