〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百四十話 白河昇の最期

ティエラを殺害した翔は、五稜館学園へ足を進めるのだが……

 

翔「……!!??」

 

学園へ近付く度に、脂汗を流し、呼吸も次第に荒くなって来ていた。

 

翔(くっそぉ…思い出したくもねぇ記憶が……)

 

ストライカー達から理不尽な仕打ちの数々が脳裏に浮かび、それがトラウマとして植え付けられていた翔……その為、身体が拒絶反応を起こしているのだ。

 

翔(それでも、殺るんだ……奴らは俺が殺す、それが…俺に出来る役目なんだ……もうこれ以上、罪のねぇ奴が傷付くのは見たくねぇよ……!!)

 

ストレスを感じながらも、翔は重い足を進めていく。その時、彼の心臓の鼓動が段々と大きくなっていく……

 

翔「ッ!?」ドクンッ…ドクンッ…ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……

 

鼓動が次第に早くなって来ると、翔の身体に異変が起こる。身体中から熱風や蒸気が発生し、髪の毛が触手のように伸び、暴れまわる。それは妖魔軍団を瞬く間に殲滅していく。侵略型妖魔も、急襲妖魔も、あらゆる妖魔達が一瞬で命を奪われていく。

 

翔(何だ、コレ……!?)

 

思わず左腕のアマゾンズレジスターを見てみると、それまでずっと青い光を放っていたレジスターが……赤い光を放っていた。これは、レジスター内の制御薬が切れたという危険信号だ。薬が切れてしまうと、翔は食人衝動を抑える事が難しくなってしまう。それでも……

 

翔(こんなのに、負けるか……俺はもう2度と、ヒトヲ喰わねぇって決めたんだ!!)

 

翔は気合いで衝動を無理矢理抑え込んでいた。そんな彼の元に、1人の人影が姿を現す。

 

昇「青空隊長、ここから先へは行かせません。」

 

それは、翔の後任としてストライカーを統率する隊長となった人物、白河 昇であった。

 

昇「貴方のアマゾン細胞が覚醒し始めたんですね、もう制御薬も無い…このままでは、貴方は本当に人喰いの怪物と化しますよ?」

 

翔「…ッ!!黙れェ!!オレはもう、2度とヒトを……クワネェ!!」

 

昇「辛いですよね?苦しいですよね?でしたら、僕がここで…貴方を倒します。」

 

昇はネオアマゾンズドライバーを装着し、アマゾンズインジェクターをスロットに装填……スロットを上げると、インジェクターのレバーを押し込む。

 

 

《NEO 》

 

 

昇「……アマゾンッ!!

 

 

そして、仮面ライダーアマゾンネオに変身し、翔に向かって走る。翔もネオアマゾンズドライバーのスロットを上げると、インジェクターのレバーを強く押し込む。

 

 

翔「……アマゾンッ!!

 

 

直後、黄色い炎柱と青い稲妻が発生……

 

 

《NOVA δ》

 

 

アマゾンネオ「ッ!?」

 

アマゾンNδ「……。」

 

仮面ライダーアマゾンNδへと変身した翔は、アマゾンネオのアームカッターを右腕のアームカッターで受け止めた。

 

アマゾンNδ「…(おせ)ェんだよ、クソが……!!」

 

アマゾンネオをやくざキックで押し退け、右ストレートを腹部に打ち込む。その後、多彩な蹴り技でアマゾンネオを押し返していく。

 

アマゾンNδ「お前は未だに、そのドライバーを使いこなせてねぇようだな……そんなんで、よく俺を倒すなんて言えたなぁ?」

 

アマゾンネオ「……!?」

 

アマゾンネオはインジェクターを押し、右腕にアマゾンネオブレードを形成する。アマゾンNδも右腕にアマゾンデルタマシンガンを形成……両者共に走り出す。

 

アマゾンネオ「ウオオォォッ!!」

 

アマゾンNδ「ッ!!」

 

 

ガキィンッ!!ガキィンッ!!

 

 

アマゾンネオのブレードと、アマゾンNδの銃剣がぶつかり合い、火花を散らす。アマゾンNδはアマゾンネオの攻撃をある程度受け止め、流すと、銃口からアマゾン細胞弾を放った。

 

アマゾンネオ「ヴッ!?」パシュッ!!

 

アマゾン細胞弾はアマゾンネオの右足に命中、バランスを崩すアマゾンネオ。アマゾンNδはもう1発のアマゾン細胞弾を、アマゾンネオの左足に放った。アマゾンネオは足の力を失い、地面に倒れる。

 

アマゾンNδ「俺を倒して、その後どうするつもりだ?」

 

アマゾンネオ「ぼ、僕は…ストライカー達にも幸せになって欲しいんです!!」

 

アマゾンNδ「その為に罪のねぇ奴らが犠牲になっても良いのか?」

 

アマゾンネオ「それでも彼女達にだって幸せになる権利はある!!」

 

アマゾンネオの言葉を聞き、ため息を着くアマゾンNδ。

 

アマゾンNδ「その幸せになる権利を壊したのはアイツら自身だ、その時点でもう手遅れなんだよ…何故それが分からない?」

 

アマゾンネオ「そ、そんな……貴方、人の心ってものが無いんですか!?」

 

アマゾンNδ「黙れ、俺はヒトじゃねぇ……そもそも、あの化け物共に加担していたてめぇが人の心だの言ってんじゃねぇ…」

 

アマゾンNδはアマゾンネオに歩みを進める。アマゾンネオは最後とばかりにブレードを振るって来た。しかし、アマゾンNδが銃剣を力強く振った事でブレードがへし折れた。アマゾンネオを無力化させたアマゾンNδは、アマゾンネオの両腕を両足で踏みつけ、完全に動きを封じた。

 

アマゾンNδ「てめぇは最後まで、決断力に欠けていたな…故に、綺麗事ばかり並べ、奴らと共に悪事を働いた挙げ句…倒すべき妖魔に魂を売った……てめぇのような偽善者はなぁ、俺にとっちゃあ生きているだけで迷惑なんだよ……さぁ、死ぬが良い…」

 

 

ザクッ…グシャアアアアァァッ!!

 

 

アマゾンネオ、白河 昇はアマゾンNδに心臓を抉り取られ……血の噴水を発生させ、死んだ……死んだ昇の心臓を平らげた翔は、五稜館学園へと入っていった。

 

 

 

 

「へっ、漸く死んだか……このドライバーは、オレ様が貰っといてやるかァ。」

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