〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百四十三話 アマゾンネオアルファ

2つの炎柱が消えると、そこには2人の仮面ライダーの姿があった。1人は仮面ライダーアマゾンノヴァデルタだが、もう1人は違う……フェイスガードで顔面が保護されているのが特徴の頭部とミリタントアマゾンズレジスター以外は、アマゾンネオの色違いの姿をしている仮面ライダーだ。これは、零士が変身した『仮面ライダーアマゾンネオアルファ』と呼ばれる仮面ライダーである。大本営から逃げ出す際に盗んだミリタントアマゾンズレジスターと、死んだ白河昇が所持していたネオアマゾンズドライバーを手にした事で、念願の仮面ライダーとして覚醒したのだ。アマゾンノヴァデルタとアマゾンネオアルファはまず、肉弾戦にて互いの拳や足をぶつけ合う。

 

アマゾンNα「ハハハハッ!!どうした青空 翔、てめぇの力はそんなもんかァ!?」

 

アマゾンNδ「……。」

 

一見互角に戦っているようだが、アマゾンネオアルファの言葉に耳を傾ける事なく、アマゾンノヴァデルタは相手を観察している。ある程度肉弾戦をした後、一旦距離を取ると…インジェクターのレバーを押し込み、右腕にアマゾンデルタマシンガンを形成する。それを見たアマゾンネオアルファも右腕に武器を形成した。それは、チェーンソーとガトリングガンが一体化した見た目の武器『ネオアルファスイーパー』だ。2人の仮面ライダーは互いに走り始めると、銃口から無数のアマゾン細胞弾を乱射した。

 

アマゾンNα「クハハハハ!!オレ様は全てのアマゾンを超越した究極の人間になったんだァ!!てめぇみてぇな家畜に負ける筈がねぇんだよ!!とっとと死ねやああああぁぁっ!!」

 

アマゾンネオアルファから放たれるアマゾン細胞弾は、アマゾンノヴァデルタの後ろにて爆発を起こす。アマゾンノヴァデルタはアマゾンネオアルファに接近すべく、斜め左前に向かって走る。その後、右に向かうようなフェイントを仕掛け、それに引っ掛かったアマゾンネオアルファの懐に入り込む。そして、アマゾンデルタマシンガンの先端に着いている銃剣を突き出す。しかし、アマゾンネオアルファはスイープソーで銃剣を受け止め、スイープガンから銃弾を放つ。アマゾンノヴァデルタはアマゾンネオアルファの右腕を捕らえ、足蹴りで攻撃する。

 

アマゾンNα「ぐっ……生意気なんだよォ!!」

 

アマゾンネオアルファは感情任せに、右足のフットカッターで反撃を試みる。しかし、アマゾンノヴァデルタは左腕のアームカッターで攻撃を受け止めると、アマゾンデルタマシンガンの銃口から無数のアマゾン細胞弾をアマゾンネオアルファ目掛けて乱射した。

 

アマゾンNα「がああぁぁっ!!??……ッ野郎!!」

 

アマゾンネオアルファはスイープソーを唸らせ、アマゾンノヴァデルタ目掛けて振り下ろす。咄嗟に後ろに回避したアマゾンノヴァデルタだが……

 

アマゾンNδ「っ!?」

アマゾンNδ(しまった…!!)

 

運悪く、スイープソーがアマゾンノヴァデルタのネオアマゾンズドライバーを捕らえた。ドライバーが破壊され、変身が解けてしまうアマゾンノヴァデルタ。

 

翔「……ちっ!!」

 

その瞬間、アマゾンネオアルファは狂ったように嗤う。

 

アマゾンNα「ギャハハハハッ!!ライダーシステムがぶっ壊れたかァ!!これでてめぇは終わりだなァ!!死ねェ、青空 翔死ねェ!!」

 

そして、スイープガンからアマゾン細胞弾を翔目掛けて乱射する。翔は走って弾丸の嵐を回避するが、時より手や足に弾丸が命中し、出血する。それでも彼は足を止めず、走り続けた。だが、遂に転倒してしまい……

 

アマゾンNα「貰ったァ!!」

 

アマゾンネオアルファから放たれる弾丸の嵐を受けてしまった。翔の身体がゆっくりと仰向けに倒れる。それを見たアマゾンネオアルファは、彼が死んだと確信したのか大笑いした。

 

翔「……。」

 

アマゾンNα「ヒャハハハハッ!!これでもう邪魔者は消え去った!!世界中に妖魔を放ち、全部が全部オレ様のモンになる!!オレ様こそが、世界の帝王になるんだァ!!ハッハッハッハッハッハッハッハァ!!」

 

翔の死体に背を向けるアマゾンネオアルファ。しかし……

 

翔(……本当にバカだな、都合の良い事ばっかり考えやがって……)

 

翔は死んでいなかったのだ。彼の左胸のポケットには、NDトランシーバーがしまってあり、それが彼を守ったのだ。彼が生き残ると引き換えに、トランシーバーは壊れてしまったが……翔はゆっくりと起き上がり、旧型のアマゾンズドライバーを装着する。そして……

 

 

翔「まだ終わりじゃねぇ!!」

 

 

アマゾンズドライバーのアクセラーグリップを力強く捻る。ドライバーのコンドラーコアが、何やら液体の混ざるような音を響かせ、充血していく目のように発光を始める。

 

アマゾンNα「っ!!??」

 

翔「俺にはまだ…アマゾンズドライバー(これ)がある……!!」

 

死んだ筈の翔が起き上がり、戸惑うアマゾンネオアルファは呆気にとられている。

 

翔「俺はてめぇなんぞに負けねぇ…俺はなぁ時空管理局に利用された隊長達や見捨てられた奴らの無念を背負ってんだ……俺は俺を信じる奴らの為、美しい世界の為……負ける訳にはいかねぇんだよ!!」

 

彼はこの世界を終わらせる為、望まぬままアマゾンとなってしまった隊長達…そして、時空管理局に見捨てられ、犠牲になった人達の無念を背負っている。その為、何があっても負ける事は許されない…彼の目にはアマゾンネオアルファも妖魔も無い…彼の目にあるのは、守らなければならない大切な仲間達の姿だけだった。

 

 

ウオオオオオォォッ!!

 

 

アマゾォォオオオオオオオオン!!

 

 

雄叫びを上げながらアマゾンネオアルファ目掛けて走る翔は、黄色い炎柱と爆発に包まれ、仮面ライダーアマゾンデルタへと姿を変えた。

 

アマゾンδ(決着をつける……死ぬのはてめぇだ、粗品 零士!!)

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