〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
雄叫びと共に仮面ライダーアマゾンデルタへと姿を変えた翔は、アマゾンネオアルファから放たれる無数のアマゾン細胞弾の嵐を全く避けず、真っ直ぐアマゾンネオアルファ目掛けて走る。
アマゾンδ(NDトランシーバーが破壊された今、俺にはもう…失うモンは何もねぇ……だからもう、何も怖くねぇぜ!!)
ドールハウス及び元居た世界との通信手段も失せ、今の翔にはもう何もない。その為、彼は全く躊躇する事なく、アマゾンネオアルファに猛攻を仕掛ける。雄叫びを上げながら迫って来るアマゾンデルタに恐怖を感じつつも、それを隠して反撃するアマゾンネオアルファ。
アマゾンNα「ッ!!この化け物めェ!!化け物め化け物め化け物めェェエエエエ!!」
アマゾンδ「ヴガアアァァッ!!」
アマゾンネオアルファからアームカッターで斬られても、スイープソーから無数のアマゾン細胞弾を撃ち込まれても、アマゾンデルタは全く攻撃の手を緩めない。アマゾンネオアルファはアマゾンデルタをヤクザキックで押し退け、再びアマゾン細胞弾をアマゾンデルタ目掛けて乱射する。アマゾンデルタはノーガードで、アマゾンネオアルファに迫り、飛び蹴りを浴びせた。地面を転がるアマゾンネオアルファ。
アマゾンδ「ゼェ…お前ェ!!アマゾンの匂いがするなァ!?」
アマゾンデルタの言葉に、一瞬だけ怯んだアマゾンネオアルファだが……
アマゾンNα「黙れェ!!オレ様をてめぇみてぇな家畜風情と一緒にすんな!!オレ様はァ、人間だァァアアアア!!」
……と、アマゾンデルタの言葉を否定する。そして、スイープソーを振り回しながらアマゾンデルタに反撃を開始する。アマゾンデルタはスイープソーを受け止めると、すかさずドライバーのアクセラーグリップを捻る。
アマゾンネオアルファを押し退けたアマゾンデルタは、右腕のアームカッターでアマゾンネオアルファにアッパーを繰り出した。アマゾンネオアルファの身体が宙を舞い、再び地面に叩き付けられる。
アマゾンNα「ぐぅっ!?」
ヨロヨロと起き上がるアマゾンネオアルファにゆっくりと歩み寄るアマゾンデルタ。
アマゾンNα「青空 翔…てめぇが妖魔等の化け物を狩るのは、人を守る為だと言っていたよなァ?」
かつて、隊長育成学校にいた翔は共に歩むライバル達に、『俺が妖魔を倒すのは、生きている人達を守る為だ』と、よく口にしていた。その為、彼はライバル達からの人望も厚かった。零士も近くで聞いていたので、それを知っている。だが、彼はそんな翔を陰では見下し、嘲笑っていた。
アマゾンNα「ならてめぇに人は殺せねぇ……」
アマゾンネオアルファがそう叫ぶと、アマゾンデルタは足を止める。そして……
アマゾンδ「……ッ、フフフフ…フッフッフッハッハッハッハッハッハッハッハッ…フハハハハハハハハ……」
……と、狂ったように笑い始める。
アマゾンNα「…フッハッハッハッ!!ッハッハッハッハッハッハッハッ!!」
アマゾンネオアルファも、そんなアマゾンデルタを嘲笑うように嗤う。
アマゾンNα「どうだァ、青空 翔…!!」
アマゾンδ「クフフハハハハハハッハッハァ…」
しばらく笑った後、アマゾンネオアルファはインジェクターのレバーを押し込むと……
アマゾンNα「…ヴアアァァッ!!」
アマゾンデルタ目掛けて無数のアマゾン細胞弾を乱射した。その攻撃によろけたアマゾンデルタを嘲笑い、今度はスイープソーを唸らせ、アマゾンデルタ目掛けて力一杯振り下ろした。
アマゾンNα「ヴアアァァッ!!アアアアアアァァッ!!」ヴオオオオォォッ!!
アマゾンδ「グアァッ!?」
スイープソーはアマゾンデルタの左肩を捕らえ、彼の肉を抉っていく。だが……
アマゾンδ「グウウゥゥッ、フッハッハッハッハッハッハッハァ!!」
アマゾンデルタは狂ったように大笑いした後……
アマゾンδ「ヴアアァァッ!!」
右腕のアームカッターを突き上げ、アマゾンネオアルファの右腕を切断した。宙を舞うアマゾンネオアルファの右腕……
アマゾンNα「ヴアァァアアアアアアッ!?ッアアアアアアァァ!!」ブシュウウウウゥゥッ!!
切断された断面から勢いよく真っ赤な鮮血を噴き出し、痛みに悶えるアマゾンネオアルファ。アマゾンネオアルファから噴き出された血で、顔を真っ赤に染め上げたアマゾンデルタは、もがき苦しむアマゾンネオアルファをジッと捉えている。
アマゾンNα「グアァッ!?この家畜風情がァァ!!アアァァ!!」
真っ赤な血を噴き出しながら、発狂するアマゾンネオアルファ。アマゾンデルタはゆっくりと歩みを進めると、今度はアマゾンネオアルファの左腕を切断する。再び真っ赤な血が飛び、アマゾンネオアルファの左腕が地面に落ちる。その時、アマゾンネオアルファの変身が解け、零士の姿に戻った。仮面ライダーアマゾンネオアルファは、ミリタントアマゾンズレジスターがドライバーとしての機能を有している。その為、装着者から離れると強制的に変身が解除されるのだ。
零士「ギャアアァァッ!!オレ様の、オレ様の腕がアアァァッ!!」
アマゾンδ「……。」
悶え、のたうち回る零士を冷たく見下ろすアマゾンデルタ。そして、彼の右足左足を切断し……五体不満足にさせる。両腕両足が切断された零士は、仰向けに倒れる。
零士「て、てめぇ!!家畜如きが、人間様に刃向かう等……あってはならねぇ事なんだよォ!!てめぇに人間であるオレ様を殺せる訳ねぇだろォがアアアアアアァァッ!!」
唾を飛ばしながら発狂する零士だが、アマゾンデルタは全く躊躇せず……彼の左胸を右手で貫く。
零士「がはっ……!?」
アマゾンδ「…言ったろォ……お前は……アマゾンの匂いがするってなぁ……?」
やがて、アマゾンデルタの右手が五体不満足の零士の体内にある心臓を掴む。
アマゾンδ「そのライダーシステムが適合すんには、使用者がアマゾンである事が最低条件だ…本当に人間であれば、そのライダーシステムは適合しねぇんだよ……それに、自分で言ってたろ?ネオαタイプを手に入れたと……あのレジスターが巻かれているのが何よりの証拠、お前はとっくに人間じゃあ無くなってんだ……いや、元々そうか……姿は人間であっても、お前は最後まで心が化け物だったなぁ……だが、俺にはそんなの関係ねぇ…お前は散々好き勝手して、多くの人の人生を奪って来た……そんな腐れ外道、たとえ人間であっても…俺は必ず殺す!!てめぇのせいで化け物と化したストライカー共も、俺が皆殺しにした!!これ以上、罪のねぇ奴が犠牲にならねぇようになァ?」
零士「ごはぁ……ば、化け……物…め……!!」
アマゾンδ「何を今更……俺はあの美しい世界を守れるんなら、喜んでバケモンになってやらぁ……やられたらやり返す…それが……俺のやり方だァ!!」
アマゾンデルタが零士から右手を引き抜き、心臓を抉り出すと…零士は口から大量の血を吐いて死んだ。零士を殺害したアマゾンデルタは翔の姿に戻ると、彼の死体を…彼の心臓を……全て平らげた。骨も残さず喰い尽くした……
翔「ゲフッ……不味い。」
翔(これで、後はマザーステラプリズムをぶっ壊すだけだ……)
零士との戦いで、既にボロボロになった翔は…足を引き摺りながら、五稜館学園にあるプリズムルームへと向かって行った。