〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
次に俺が飛ばされた場所は、何やらデカイ病院……その病室と思わしき場所に、2人の少女の姿があった。
(アヤ、ともう一人は……妹か姉のどちらかか?)
見覚えのある2人の顔……チームCのリーダーであるアヤだ。だが、もう一人がアヤと瓜二つな見た目をしている。2人の会話が、聞こえてくる……
アヤ?「
???「ありがとう
……理奈…それが妹の名前か……そう思っていると、脳裏にまたシーンがフラッシュバックする。双子の姉妹、病弱な妹…そんな妹に白い目を向ける両親と思わしき男女……だが、家政婦と思わしき中年程の男女は、姉妹に優しく接している。そこで聞いたアヤの本当の名前……
『
…実は妹とは双子であり全く同じ声や外見をしていた…そのため、サイドテールにした髪型で見分けられていた。髪型以外で見分けられたの家政婦の夫婦といつもの医師のみ。看護疲れにより親には互いに放置され気味だった。そういやアイツ、料理が上手いよな…そうか、妹の為に練習していたんだな……
理奈「愛彩って、仮面ライダー好きね。もっとこう、少女アニメとか見ないの?」
愛彩「解ってないなぁ理奈…仮面ライダーは女性でも変身できるんだよ?人知れず平和を守るために戦ってるんだもん、それに……それぞれ個性があるの!!それが良いんじゃない!!」
理奈「確かに、そうね。」
愛彩ってのは、本当は妹の名前だったのか…本当にそっくりだぜ……そんな時、彼女達の近くに時空の歪みが出現……俺を型どった精神妖魔が姿を現そうとしている。俺はサイクロトロンドライバーを出現させ、仮面ライダーへと変身する。
「変身ッ!!」
ドライバーは白と紫の風車を回転させ、その際に俺の頭部に嫌な頭痛が発生する。
くぐもった音声がドライバーから響くと、俺は仮面ライダーセンチュリーブレイクへと変身を遂げた。この形態は不完全な状態だろう、思うように動けねぇ……だからこそ、俺は無理矢理にでも動かす。Dollsを守るために……
センチュリーB「ヴアアァァッ!!」
右手にデストサイクロンを纏わせ、精神妖魔に攻撃を仕掛ける。その後、病室の窓を開け、妖魔を地上へ落とす。
愛彩「えっ!?か、仮面ライダー……!?」
理奈「愛彩っ!!」
悪いな、怖がらせて…だが、お前達に危害を加えるつもりはねぇ……俺が危害を加えるのは、倒さなければならない敵だけだ!!俺は窓から飛び降り、地上へと降り立つ。妖魔は右手にビームウィップを形成し、反撃してくる。
センチュリーB「ッ!!」
伸縮自在の攻撃を避け、時にはデストサイクロンをバリア代わりにして防ぐ。いつまでもこうしちゃあ居られん、1秒でも速く……妖魔を始末しなければ、理奈も愛彩も殺される。それだけはさせん…!!俺は赤い量子と化して高速で動き回り、妖魔を翻弄する。そして、ありとあらゆる方向から妖魔を攻撃、再び高速移動しながらトドメは全方向からデストサイクロンを纏った両腕で妖魔を細切れにして殺した。
愛彩「理奈、ライダーが勝ったよ!!」
理奈「……。」
あの2人、俺が見えているのか……だが、何もしねぇぜ?何故なら……
時間切れだからな…お前達を守れたなら、悔いはねぇ……
愛彩「ライダー!!ありがとー!!」
理奈「…あ、ありがとう……!!」
消える直前、あの2人が俺に礼を言って手を振っていたのが見えた。
まもなく、俺は姉妹の前から消え去った。理奈が死んでドールへと生まれ変わった事を知ったのは、俺が次の世界に降り立った後の事だった……どうやら、いつもとは違う医師に妹のふりをして手術を受けさせて死んだそうだ……