〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百五十話 見えぬ真実『ヒヨ編』

(また病室…)

 

俺が次に飛ばされた場所は、またも病室。そこには医師と思われる中年男性と、看護師と思われる女性……更にて……

 

(あれが、ヒヨか…近くにいるのは、ヒヨの母親か……)

 

病室のベッドにヒヨ、その近くには彼女の母親の姿があった。

 

『日下部さん、こんにちは。』

 

『今日もよろしくお願いします。』

 

陽葉(ひよ)、今日も来たわよ。』

 

『せんせい、かんごしさん、おかあさん…ありがとう……』

 

病室の札を見てみると、そこに書いてある。ヒヨの本当の名前が……

 

 

(…日下部(くさかべ) 陽葉(ひよ)か…良い名前じゃねぇか……)

 

 

ヒヨの本当の名前を知った俺、病室を更に見てみると…近くにはウェディングドレスが飾られている。それに、アイツの周りの人間は皆、優しい……恵まれている、とは言えねぇがな……

 

『先生、陽葉は…せめて、16歳になるまで、生きられるでしょうか?』

 

『私達も力を尽くします、娘さんの望みを少しでも叶えるべく、一緒に頑張りましょう。』

 

アイツ、多分難病か何かだろう…何となく、そんな気がする……いつもは元気で溢れていたが、そんな奴程…深い悲しみを秘めている。あくまでも俺の価値観だけどな……その時、ヒヨの近くに飾られているウェディングドレスが異様な光を放ち始めると、そこに時空の歪みが発生した。やがて歪みの中から、俺の姿を模った精神妖魔が姿を現した。それと同時に、俺の右手の拳が精神妖魔を殴り付けた。

 

『っ!?』

 

医師と看護師、ヒヨの母親は俺を見るなり驚いている。そりゃそうだ、どこからともなく幽霊の如くいきなり現れたんだからな…だが、ヒヨだけは驚いていなかった。

 

『おにいさん、だぁれ?』

 

「…通りすがりの仮面ライダーだ。」

 

俺がそう言うと、腹部に光が帯状に纏わりつき始め、サイクロトロンドライバーが出現する。

 

 

《CYCLOTRON DRIVER》

 

 

くぐもった禍々しい音声だが、そんなのは関係ねぇ…俺はドライバー前部の両サイドを同時に押し込む。赤い量子、赤いデストサイクロンが俺を包み、仮面ライダーへと姿を変えていく。

 

 

《CENTURY》

 

 

仮面ライダーセンチュリーブレイクに変身を遂げた俺は、精神妖魔を転倒させ、病室の窓を開ける。その後、起き上がろうとする精神妖魔を捕らえ、窓から地上へと飛び降りた。病院内ではあまり戦いたくはねぇが、こればかりは仕方が無い…だが、ここで入院又は通院をしている患者達を守らねぇといけねぇ…だから広い場所にて、俺は妖魔を潰す。赤い量子状になった俺は、妖魔の周りを旋回しながらパンチを繰り出す。パンチに怯もうものなら、次は空中へ蹴り飛ばす。もう一度量子となり、俺は妖魔と共に…炎柱のように更に上空へと上がっていく。やがて、ヒヨの病室がある高さまで到達すると…

 

 

《RIDER PUNCH!!》

 

 

デストサイクロンを纏った右ストレートを放ち、精神妖魔を撃破した。それと同時に、サイクロトロンドライバーが光を放ち始める。時間切れか……ふと、病室を見ると、ヒヨが息を引き取ったのか…母親がヒヨを抱き締めながら泣いているのが見えた。運命ってのは、時に残酷だ……そう感じ、俺は次の世界へと飛ばされた。

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