〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』 作:やさぐれショウ
次に俺が飛ばされた場所は、とある公園……辺りを見回すと、あまり人が居ない。だが……
(…あれは、ミサキか…?)
前方から、ミサキと思わしき少女が家族と一緒に歩いているのが見えた。両親と弟か……
『
『本当、お父さんも岬も楽しそうでよかった。岬、貴女は
『俺も、ねーちゃんが大好き!!いっつもシールをくれるし、気に掛けてもくれるし。』
『
『…ふざけんなよ、何でこんな時に…!!』
ミサキは家族に異変を訴えるが、家族は最後までピグマリオンに気付かず…やがて、悲劇が起きた。ミサキの両親も弟も、無惨にもバラバラにされ、ミサキ自身も致命傷を負った。そんな時、俺の姿が見えたのか…
『…貴方、は?』
…と、俺に問い掛けて来るミサキ。俺はミサキの近くに降り立ち、腹部に両手をかざす。
こんな時に、ライダーに変身したって…もう手遅れだ……だが、せめてミサキを…ミサキの家族を無惨に壊した化け物を殺さねぇと、俺の中にいる俺がおさまらねぇ……
『…済まない、お前を…お前の家族を、守れなくて……』
ミサキに謝罪をした後、俺はドライバー操作を行い、仮面ライダーへと変身する。
仮面ライダーセンチュリーブレイクになった直後、俺は赤い量子と化し…パンデモニウムとチャリオットを瞬殺した。これで終わったと思いたい所だが、まだだ…次に、時空の歪みが発生し、俺の姿をした精神妖魔が現界した。俺はすぐさま精神妖魔に向かって行くと、肉弾戦を仕掛けていく。所詮は俺の姿だけをコピーしているだけであって、俺の実力まではコピーできていない。攻撃も動きも遅い上、キレがねぇし手応えもねぇ……こんな雑魚、見ているだけで反吐が出る。始末するなら無惨に、残酷に……
『ガアアァァッ!!』ドゴォッ!!
俺が精神妖魔を空中に飛ばすと、妖魔は虚口を開き…光線を放って来る。すかさずデストサイクロンを展開し、光線を防ぐと…
ライダーパンチと共に、デストサイクロンを妖魔目掛けて殴り飛ばした。間もなく、デストサイクロンが妖魔に命中し、撃墜される。俺はもう一度ドライバー操作を行うと…
空中へ飛び上がり、デストサイクロンを纏った足でオーバーヘッドキックを繰り出した。精神妖魔は身体が縦真っ二つに割れ、消滅した。
「……。」
ピグマリオンも妖魔も倒した俺は、命の火が消えかけているミサキに歩いて行く。
『俺が憎いか…?』
「……。」
俺の問に、首を横に降るミサキ。
『あの化け物共が、憎いか…?』
この問には、頷いてみせた。
『その憎しみ、絶対に忘れるんじゃねぇぞ…憎しみという負の感情であっても、人を守ることは出来るんだ。』
俺がそう言った直後、サイクロトロンドライバーが光を放ち始める。
時間切れか、俺は今一度…眼の前の無惨な光景を脳裏に焼き付け……
ミサキの前から姿を消した。後は、サクラだけか…?