〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百五十三話 見えぬ真実『ミサキ編』

次に俺が飛ばされた場所は、とある公園……辺りを見回すと、あまり人が居ない。だが……

 

(…あれは、ミサキか…?)

 

前方から、ミサキと思わしき少女が家族と一緒に歩いているのが見えた。両親と弟か……

 

(みさき)、いつもありがとうな。』

 

『本当、お父さんも岬も楽しそうでよかった。岬、貴女は相原家(あいはらけ)の自慢の娘よ?』

 

『俺も、ねーちゃんが大好き!!いっつもシールをくれるし、気に掛けてもくれるし。』

 

相原(あいはら) (みさき)、それがミサキの本当の名前か……仲睦まじい家族だな、ありゃあ良い…羨ましくなる程だ……だが、ミサキの表情が突然変わる。後ろを振り向くと、棺桶型のピグマリオン(化け物)『パンデモニウム』と、巨大な4本腕が足になっているピグマリオン、『チャリオット』が出現したのだ。すかさず俺は、ピグマリオンに向かって攻撃を仕掛けたが…身体がすり抜け、不発に終わった。

 

『…ふざけんなよ、何でこんな時に…!!』

 

ミサキは家族に異変を訴えるが、家族は最後までピグマリオンに気付かず…やがて、悲劇が起きた。ミサキの両親も弟も、無惨にもバラバラにされ、ミサキ自身も致命傷を負った。そんな時、俺の姿が見えたのか…

 

『…貴方、は?』

 

…と、俺に問い掛けて来るミサキ。俺はミサキの近くに降り立ち、腹部に両手をかざす。

 

 

《CYCLOTRON DRIVER》

 

 

こんな時に、ライダーに変身したって…もう手遅れだ……だが、せめてミサキを…ミサキの家族を無惨に壊した化け物を殺さねぇと、俺の中にいる俺がおさまらねぇ……

 

『…済まない、お前を…お前の家族を、守れなくて……』

 

ミサキに謝罪をした後、俺はドライバー操作を行い、仮面ライダーへと変身する。

 

 

《CENTURY》

 

 

仮面ライダーセンチュリーブレイクになった直後、俺は赤い量子と化し…パンデモニウムとチャリオットを瞬殺した。これで終わったと思いたい所だが、まだだ…次に、時空の歪みが発生し、俺の姿をした精神妖魔が現界した。俺はすぐさま精神妖魔に向かって行くと、肉弾戦を仕掛けていく。所詮は俺の姿だけをコピーしているだけであって、俺の実力まではコピーできていない。攻撃も動きも遅い上、キレがねぇし手応えもねぇ……こんな雑魚、見ているだけで反吐が出る。始末するなら無惨に、残酷に……

 

『ガアアァァッ!!』ドゴォッ!!

 

俺が精神妖魔を空中に飛ばすと、妖魔は虚口を開き…光線を放って来る。すかさずデストサイクロンを展開し、光線を防ぐと…

 

 

《RIDER PUNCH!!》

 

 

ライダーパンチと共に、デストサイクロンを妖魔目掛けて殴り飛ばした。間もなく、デストサイクロンが妖魔に命中し、撃墜される。俺はもう一度ドライバー操作を行うと…

 

 

《RIDER KICK!!》

 

 

空中へ飛び上がり、デストサイクロンを纏った足でオーバーヘッドキックを繰り出した。精神妖魔は身体が縦真っ二つに割れ、消滅した。

 

「……。」

 

ピグマリオンも妖魔も倒した俺は、命の火が消えかけているミサキに歩いて行く。

 

『俺が憎いか…?』

 

「……。」

 

俺の問に、首を横に降るミサキ。

 

『あの化け物共が、憎いか…?』

 

この問には、頷いてみせた。

 

『その憎しみ、絶対に忘れるんじゃねぇぞ…憎しみという負の感情であっても、人を守ることは出来るんだ。』

 

俺がそう言った直後、サイクロトロンドライバーが光を放ち始める。

 

 

《READY》

 

 

時間切れか、俺は今一度…眼の前の無惨な光景を脳裏に焼き付け……

 

 

《DONE!!》

 

 

ミサキの前から姿を消した。後は、サクラだけか…?

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