〜プロジェクト東京ドールズ〜『化け物とドールの絆』   作:やさぐれショウ

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第四百五十八話 No.1ヒーロー

翔「……?」

 

翔がゆっくりと目を開くと、心配そうに彼を覗き込むメンバー達の顔が見えた。

 

「翔さん…」「翔君…」「翔…」「青空…」

 

翔「…ここは…俺、帰って…来れたのか……?」

 

弱々しい声で尋ねる翔に、愛は言う。

 

愛「うん、うん…そうだよ…ここはドールハウスの医務室…翔君、お帰り…!!」

 

涙ながらに笑顔を見せる愛。

 

彩羽「うええええぇぇんっ!!翔くううぅぅん!!おがえりなざああああぁぁい!!」

 

次の瞬間、号泣する彩羽が翔を抱き締めた。

 

翔「……心配…して、くれたのか……?」

 

彩羽「っ、当たり前じゃん…だって翔君、あたしの…たった一人の家族だもん…!!それに、ここにいる皆は…翔君の事が、大好きだから!!」

 

彩羽がそう言うと、DollsとNunberSが翔に顔を見せる。

 

翔「…おぉ……サクラ……」

 

サクラ「グスッ…は、はいぃ!!」

 

翔「…ミサキ……」

 

ミサキ「はい…ッ!!」

 

翔「……シオリ…」

 

シオリ「クスンッ…はい♪」

 

メンバー一人ひとりの顔を見る翔。

 

翔「……レイナ…」

 

レイナ「…翔君。」

 

翔「…ヒヨ……」

 

ヒヨ「うぅ〜、翔さぁん!!」

 

翔「…ナナミ……」

 

ナナミ「…翔さん、寂しかったんですよ?」

 

皆は翔に名前を呼ばれ、涙ながらも笑顔を見せる。

 

翔「……アヤ…」

 

アヤ「ズズッ…おかえり、翔…♪」

 

翔「……ユキ…」

 

ユキ「翔さん…翔、さん……」ポタ…ポタ…

 

翔「…ヤマダ……」

 

ヤマダ「流石のヤマダも、エグッ…泣かずにはいられねぇっす……」

 

翔「…ミア……」

 

ミア「おかえり、翔さん♪」

 

翔「……ディオ…」

 

ディオ「……翔さん。」

 

翔「…トリア……」

 

トリア「翔さんのご帰還、只今確認しました。」

 

メンバー全員の顔を見て、翔は安心して目を閉じる。

 

一同「「「翔さん!!」」」

 

翔「バカ、死なねぇって…目にゴミが、入ったんだよ……」

 

彼の目からは一筋の涙が頬を伝う。

 

一海「翔おおぉぉ…死なねぇでくれよぉ!!」

 

諒芽「そうだぞ翔ちん!!まだ仮面ライダーはつづいてるんだぞ!?」

 

翔「……っせぇな、だから死なねぇって……紫、友香…このバカ二人をどうにかしてくれよ…」

 

紫「すまない、翔…ほら一海、諒芽、そこまでだ。」

 

友香「翔さんは疲れてるんですから、休ませてあげてください?」

 

「「はーい。」」

 

一海と諒芽が落ち着いた所で、翔はふぅーっと一息つく。

 

深雪「皆さん、数値は安定しています。心配しないでください?」

 

蜜璃「うん、呼吸も正常だし疾患も無いからね。」

 

深雪と蜜璃の言葉を聞き、メンバー達は一先ず安心する。

 

彩羽「あれ、翔君?その金色の腕輪どうしたの?」

 

翔「…父さんと母さん、そして姉貴からの贈り物だ……」

 

彩羽「…そっか。」

 

翔の右腕には、金色のアマゾンズレジスターが巻かれている。目と思わしき発光部分は虹色の光を放っている。

 

翔「…なんか、眠くなっちまった……少しだけ、寝かせてくれ……」

 

彩羽「うん、分かった…おやすみ翔君、あたし達が側に居るからね?」

 

翔「…あぁ、ありがとうなぁ……」

 

翔は静かに目を閉じると、寝息を立てて眠り始めた。メンバー達は彼が起きるまで、側を離れなかった。

 

 

 

その頃、観測室では……

 

ツタヱ『良かったぁ!!翔さん、無事に帰って来たんですね!!ああ、このツタヱも嬉しくて泣きそう…あ、機械だから涙出ないんでした!!翔さん、もうすっかり…ヒーローになっちゃいましたね!!No.1ヒーローの誕生デス!!』

 

円形で機械音を出しながら喋る『ツタヱ』も、翔の帰還を喜んでいた。更に、斑目とカナも…

 

「カナ良いんですか、斑目さん…翔君の所へ行かなくて…?」

 

斑目「この後向かう。カナ、もう人類は…未知の脅威に晒される事は……」

 

カナ「はい、一先ずは無いと思います。ピグマリオンはドール達と翔君、一海君達が…そして、妖魔もストライカー達も、時空管理局も…それは翔君がやっつけてくれましたから…」

 

斑目「そうか…」

 

カナがそう言った途端、斑目は笑みを浮かべ…

 

「…ッフフフフ…フハハハ!!ハハハハハハハハッ!!」

 

…と、高笑いを始めた。

 

ツタヱ『ま、斑目さん?どうしたんですか?』

 

斑目「カナ、ツタヱ…喜ばずには居られん……これでもう、翔に敵う存在は無くなった…我々人類は今、平和への切符を手にしたんだ…クッハハハハ!!アハハハハハハハ!!」

 

カナ「斑目さん……」

 

斑目が言う通り、ピグマリオンも妖魔もアマゾンもストライカー達も悪質転生者(ジャドウ)も、この世界から滅んだ。これにより、翔に勝る存在は居なくなったのだ。そのため、斑目は思わず高笑いしたのだ。勿論、彼の生還を喜ぶ事も含めて……

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